廃墟となった雫ヶ丘を蹂躙するビクトルギエル。その光景に市民達はただ絶望するしかなかった。
「ウルトラマンは何処へ行ったの?」
「まだ負けちゃいない。もうひと勝負だ! 反応がない・・・ギンガ頼むよ、何でだよ!」
「このままでは勝てない。敵は余りにも強い・・・」
「だからってこのまま諦める訳にはいかないんだよ!」
「君の体力が尽きる。私とライブできるのはあと1回が限度だ」
「じゃあどうすりゃいいんだよ!!」
雫ヶ丘中のビクトリウムを吸収しまくるビクトルギエル。
UPGもかなりの打撃を受けていた。その余波でアリサは左腕を負傷してしまう。
「この人の命、なくなるのか?」
「バカ死なねえよ。そんなのはなぁ何十年も先の話だよ」
「人間の身体にもね自己修復機能ってあるのよ」
「そうですか」「でも・・・あなたがいなかったら危なかった。死んでたかも。ありがと」
「彼女はまだ生きるとか死ぬとかって解らないんだと思います」
「生きる。その意味があなたに解るのですか?」
「それは残念ながら僕にも・・・。ただ命って例えば変化だと言えるのかも・・・とは思います」
「私は変化も成長もしない。つまり私には命はない」
「この燃えた木が地面に埋まると長い時間をかけて化石になります。その化石がまた長い時間をかけて石油になったりもする。
石油はエネルギーになったりこれになったりします」
「私も変化する。という事ですか」
地底で傷の手当を受けていたショウもキサラ女王にビクトリーとして戦えるのはあと1度だと告げられる。
「確かに君は機械です。けれどもし自分でこうなりたいと変化を望むなら、魂はあると言えるんじゃないかと」
「魂・・・」「僕はこう思ってます。自分の経験を次の世代に受け渡す。全ての命にはそういうコマンドがインプットされてて、それを魂って呼ぶのかもって」
「命にインプットされたコマンド・・・」
「だから僕らはたくさん経験して、たくさん学ばなきゃいけない。この命を使ってもっと遠くへ、その先へと動きさせて全ての命はそんな冒険の途中なんです」
「生きるという事は・・・冒険」
「そう。そして僕らは答えを探し続ける。何故生まれたのか、ここにいる意味って何なのか、そして・・・」
「何故戦うのか・・・」
これより数分前。強大なビクトルギエルの力の前に苦戦するギンガとビクトリー。
「ダメだ。全く歯がたたない」
「どうすりゃいい!」「ヒカル、考えるんだ! 必ず道はある!」
「考えてるよ、さっきから必死に!・・・ショウ、お前は一旦引け!」
「何言ってる!? 1人で戦う気か!」
「そうじゃない。敵はビクトリウムを取り込んでる。って事はエネルギーは無限大だ。だが俺達は・・・」
「二人掛かりでも3分」「けどカラータイマーがなる前にライブを解除してもう一度ウルトライブすれば!」
「今より少しは長く戦える」
「何を言ってるんだヒカル!Σ(°Д°) 3分というのはライブする人間の限界でもあるんだ!」
「言ったろ。限度を超えるのが人間なんだって! ゴウキ先輩も言ってた、人間を舐めるな!って。ショウ、まずは俺に任せろ!」
「フッ、ガレット!」「いつから隊員になった」
活動限界ギリギリで交代して戦いビクトルギエルを追い込む2人のウルトラマン。
「ビクトリウムキャノンを使うつもりか!」
ビクトリーはハイパーゼットンシザーズでビクトリウムキャノンの発射を阻止しようとするも吹っ飛ばされてしまう。
ビクトリウムシュートで応戦するビクトリーだが・・・。
「ショウ、よけろ!!」ビクトリウムキャノンの凄まじい一撃は山をも破壊した。
「私の最終兵器・・・人類最後の希望が・・・」
「兵器に希望など託すのが間違いです。まだ分かりませんか。私は私の隊員の所に戻ります!」
「ヒカル、タッチだ!」ギンガストリウムに変身しギンガスパークランスでビクトリーが攻撃した所を貫くギンガ。
「やった・・・」「やられたァァ!! なぁんつって♪」
渾身の一撃も届かずビクトルギエルの攻撃に成す術なく吹き飛ばされてしまうギンガ。
その攻撃は雫ヶ丘全域に拡がり、辺り一帯を地獄に変えた。
「この星をこれ程豊かな星にしているパワーは何処です? ビクトリウムを超える最高の地球パワー。それがあるのは分かっているんですよぉ♪ 究極のパワーを我が手に!」
「あいつは何をしてる?」「まだ何かを探してるように見えます」
「何かって何を!?」「最強の身体を手に入れる事。それがチブル星人の目的」
「あれ以上の最強って何だよ!?」
「ヒカル!」
そこへビクトリアンの使者としてサクヤとヒヨリが現れた。
「キサラ様が呼んでらっしゃいます」
「ええっ!?」「あなたにも来て欲しいそうです」
神殿に招かれたUPGとマナ。エクセラーが狙っているのは地球に眠るエネルギー・ビクトリウムコアである事を予測したキサラ女王。
ビクトリウムコアは地底6400kmの場所にあり人間では近づく事すらできない。しかし宇宙人の技術で造られたアンドロイドのマナなら行く事が可能なのだ。
「あなたが今ここにいる事には意味があるのです」
「コアまで行って何をすればいい?」
「コアがあなたに成すべき事をあなたの心に直接語りかけてきます。あなたがあなたである為に・・・これを」
キサラ女王はペンダントをマナに託し、地底6400kmへ瞬間移動させる。
コアにたどり着いたマナ。ペンダントを通してマナの心に地球の意志が流れ込んでいく。
「マナさんは大丈夫でしょうか」
「相当なダメージは受けているでしょう」
「それを分かってて行かせたんですか」
「マナさん!」「私がここにいる意味が全て理解できた。これは返しておく」
「ありがとう」「命とは確かに興味深い冒険だ」
「この星を守る方法、分かったのか?」
突然ゴウキやヒカル達を薙ぎ倒すマナ。
「貴様ぁ、やはり宇宙人の手先か!」
「どうしちまったんだよ、地球の真ん中に何を見たんだ!?」
「地球を守る方法、それはチブル星人エクセラーに降伏する事。我がマスターの邪魔をするな!」
「待って!」「マナ・・・!?」
その目に何かを決意したという覚悟を
秘めつつもエクセラーの元へと消えるマナ。
「スクラップが今更何の用です!」
「マスターのお探しの物を献上しに」
「おおぉぉ、これが地球のパワーの源♪」
「ビクトリウムコア。これでグランドマスターの肉体を完全復活させられます」
ビクトリウムコアからエネルギーを取り込んでいくビクトルギエル。
「この星の命が奪われていく・・・」
絶望に打ちひしがれるショウ。
「あと1回が限界だってそう言われてるけど」
「その1回が最後の1回だとしても」
「やるきゃっない!」
「ヒカル、ショウ君。もしやギンガ・ビクトリーの事か」
「はい。今度負けたら次のチャンスはもうないかも知れません。でもマナをあのまま放っておけません」
「もしかして・・・ヒカルがギンガ?」
「肝心な時にいねえ奴だと思ってたが、逆かよ。最前線で戦ってたのか、お前。バカ野郎・・・なんで黙ってた!!」
「ゴウキ!!」「すいません。勝手な事ばっかして」
「今また勝手な事をするとそう言うのか」
「はい。俺、地球もマナも放っておけない。でももしまた俺達が負けたら・・・」
「礼堂君は自分でできる事をしてください」
「おう、そうさ。後の事は」「あたし達が引き受ける! でも・・・帰ってきて」
「あの機械は敵だ。助ける必要が何処にある。ショウ、キサラ様に何と申し開きをするつもりだ」
「キサラ様が信じたあの機械を俺も信じると」
「よぉし、俺達も俺達がすべき事をやろうぜ!」
「市民の避難と救助!」
「アリサ、ゴウキ急ぐんだ。誰ひとり犠牲を出させるな!!」
「「ガレット!!」」
ビクトルギエルの中に突入するヒカルとショウ。
「一体誰が入り込んできたんですか!?」
「どうしてかな。君の目には敵を感じない」
「機械に感情はないから」
「今の君には感情も心もあるんだろ。ここに来たのだって何か目的がある筈だ」
「聞きたいですねぇ。何故ここに来たんですぅ?」
「お前を倒す為だ!」
「アイシー。バット、バイバイヒーローズ♪」
身を挺してエクセラーの攻撃から二人を守るマヤ。だが爆発でそのまま外へ放り出されてしまう。
「あと1回!!」「最後の1回!! ギンガァァーー!!」
「凄い、ウルトラマンだぁ♪」
ウルトラマンの復活で希望の光が見え始めた市民達。
ビクトルギエルとの最後の戦いが始まる。
「成長し、変化し、昨日までの自分を超えていく・・・それが命だ。
ダークルギエル! 俺達はお前を否定し、未来へ進むぜ!
次回ウルトラマンギンガS最終話『明日を懸けた戦い』
これで最後だ! 行くぜギンガ!!」
「ウルトラマンは何処へ行ったの?」
「まだ負けちゃいない。もうひと勝負だ! 反応がない・・・ギンガ頼むよ、何でだよ!」
「このままでは勝てない。敵は余りにも強い・・・」
「だからってこのまま諦める訳にはいかないんだよ!」
「君の体力が尽きる。私とライブできるのはあと1回が限度だ」
「じゃあどうすりゃいいんだよ!!」
雫ヶ丘中のビクトリウムを吸収しまくるビクトルギエル。
UPGもかなりの打撃を受けていた。その余波でアリサは左腕を負傷してしまう。
「この人の命、なくなるのか?」
「バカ死なねえよ。そんなのはなぁ何十年も先の話だよ」
「人間の身体にもね自己修復機能ってあるのよ」
「そうですか」「でも・・・あなたがいなかったら危なかった。死んでたかも。ありがと」
「彼女はまだ生きるとか死ぬとかって解らないんだと思います」
「生きる。その意味があなたに解るのですか?」
「それは残念ながら僕にも・・・。ただ命って例えば変化だと言えるのかも・・・とは思います」
「私は変化も成長もしない。つまり私には命はない」
「この燃えた木が地面に埋まると長い時間をかけて化石になります。その化石がまた長い時間をかけて石油になったりもする。
石油はエネルギーになったりこれになったりします」
「私も変化する。という事ですか」
地底で傷の手当を受けていたショウもキサラ女王にビクトリーとして戦えるのはあと1度だと告げられる。
「確かに君は機械です。けれどもし自分でこうなりたいと変化を望むなら、魂はあると言えるんじゃないかと」
「魂・・・」「僕はこう思ってます。自分の経験を次の世代に受け渡す。全ての命にはそういうコマンドがインプットされてて、それを魂って呼ぶのかもって」
「命にインプットされたコマンド・・・」
「だから僕らはたくさん経験して、たくさん学ばなきゃいけない。この命を使ってもっと遠くへ、その先へと動きさせて全ての命はそんな冒険の途中なんです」
「生きるという事は・・・冒険」
「そう。そして僕らは答えを探し続ける。何故生まれたのか、ここにいる意味って何なのか、そして・・・」
「何故戦うのか・・・」
これより数分前。強大なビクトルギエルの力の前に苦戦するギンガとビクトリー。
「ダメだ。全く歯がたたない」
「どうすりゃいい!」「ヒカル、考えるんだ! 必ず道はある!」
「考えてるよ、さっきから必死に!・・・ショウ、お前は一旦引け!」
「何言ってる!? 1人で戦う気か!」
「そうじゃない。敵はビクトリウムを取り込んでる。って事はエネルギーは無限大だ。だが俺達は・・・」
「二人掛かりでも3分」「けどカラータイマーがなる前にライブを解除してもう一度ウルトライブすれば!」
「今より少しは長く戦える」
「何を言ってるんだヒカル!Σ(°Д°) 3分というのはライブする人間の限界でもあるんだ!」
「言ったろ。限度を超えるのが人間なんだって! ゴウキ先輩も言ってた、人間を舐めるな!って。ショウ、まずは俺に任せろ!」
「フッ、ガレット!」「いつから隊員になった」
活動限界ギリギリで交代して戦いビクトルギエルを追い込む2人のウルトラマン。
「ビクトリウムキャノンを使うつもりか!」
ビクトリーはハイパーゼットンシザーズでビクトリウムキャノンの発射を阻止しようとするも吹っ飛ばされてしまう。
ビクトリウムシュートで応戦するビクトリーだが・・・。
「ショウ、よけろ!!」ビクトリウムキャノンの凄まじい一撃は山をも破壊した。
「私の最終兵器・・・人類最後の希望が・・・」
「兵器に希望など託すのが間違いです。まだ分かりませんか。私は私の隊員の所に戻ります!」
「ヒカル、タッチだ!」ギンガストリウムに変身しギンガスパークランスでビクトリーが攻撃した所を貫くギンガ。
「やった・・・」「やられたァァ!! なぁんつって♪」
渾身の一撃も届かずビクトルギエルの攻撃に成す術なく吹き飛ばされてしまうギンガ。
その攻撃は雫ヶ丘全域に拡がり、辺り一帯を地獄に変えた。
「この星をこれ程豊かな星にしているパワーは何処です? ビクトリウムを超える最高の地球パワー。それがあるのは分かっているんですよぉ♪ 究極のパワーを我が手に!」
「あいつは何をしてる?」「まだ何かを探してるように見えます」
「何かって何を!?」「最強の身体を手に入れる事。それがチブル星人の目的」
「あれ以上の最強って何だよ!?」
「ヒカル!」
そこへビクトリアンの使者としてサクヤとヒヨリが現れた。
「キサラ様が呼んでらっしゃいます」
「ええっ!?」「あなたにも来て欲しいそうです」
神殿に招かれたUPGとマナ。エクセラーが狙っているのは地球に眠るエネルギー・ビクトリウムコアである事を予測したキサラ女王。
ビクトリウムコアは地底6400kmの場所にあり人間では近づく事すらできない。しかし宇宙人の技術で造られたアンドロイドのマナなら行く事が可能なのだ。
「あなたが今ここにいる事には意味があるのです」
「コアまで行って何をすればいい?」
「コアがあなたに成すべき事をあなたの心に直接語りかけてきます。あなたがあなたである為に・・・これを」
キサラ女王はペンダントをマナに託し、地底6400kmへ瞬間移動させる。
コアにたどり着いたマナ。ペンダントを通してマナの心に地球の意志が流れ込んでいく。
「マナさんは大丈夫でしょうか」
「相当なダメージは受けているでしょう」
「それを分かってて行かせたんですか」
「マナさん!」「私がここにいる意味が全て理解できた。これは返しておく」
「ありがとう」「命とは確かに興味深い冒険だ」
「この星を守る方法、分かったのか?」
突然ゴウキやヒカル達を薙ぎ倒すマナ。
「貴様ぁ、やはり宇宙人の手先か!」
「どうしちまったんだよ、地球の真ん中に何を見たんだ!?」
「地球を守る方法、それはチブル星人エクセラーに降伏する事。我がマスターの邪魔をするな!」
「待って!」「マナ・・・!?」
その目に何かを決意したという覚悟を
秘めつつもエクセラーの元へと消えるマナ。
「スクラップが今更何の用です!」
「マスターのお探しの物を献上しに」
「おおぉぉ、これが地球のパワーの源♪」
「ビクトリウムコア。これでグランドマスターの肉体を完全復活させられます」
ビクトリウムコアからエネルギーを取り込んでいくビクトルギエル。
「この星の命が奪われていく・・・」
絶望に打ちひしがれるショウ。
「あと1回が限界だってそう言われてるけど」
「その1回が最後の1回だとしても」
「やるきゃっない!」
「ヒカル、ショウ君。もしやギンガ・ビクトリーの事か」
「はい。今度負けたら次のチャンスはもうないかも知れません。でもマナをあのまま放っておけません」
「もしかして・・・ヒカルがギンガ?」
「肝心な時にいねえ奴だと思ってたが、逆かよ。最前線で戦ってたのか、お前。バカ野郎・・・なんで黙ってた!!」
「ゴウキ!!」「すいません。勝手な事ばっかして」
「今また勝手な事をするとそう言うのか」
「はい。俺、地球もマナも放っておけない。でももしまた俺達が負けたら・・・」
「礼堂君は自分でできる事をしてください」
「おう、そうさ。後の事は」「あたし達が引き受ける! でも・・・帰ってきて」
「あの機械は敵だ。助ける必要が何処にある。ショウ、キサラ様に何と申し開きをするつもりだ」
「キサラ様が信じたあの機械を俺も信じると」
「よぉし、俺達も俺達がすべき事をやろうぜ!」
「市民の避難と救助!」
「アリサ、ゴウキ急ぐんだ。誰ひとり犠牲を出させるな!!」
「「ガレット!!」」
ビクトルギエルの中に突入するヒカルとショウ。
「一体誰が入り込んできたんですか!?」
「どうしてかな。君の目には敵を感じない」
「機械に感情はないから」
「今の君には感情も心もあるんだろ。ここに来たのだって何か目的がある筈だ」
「聞きたいですねぇ。何故ここに来たんですぅ?」
「お前を倒す為だ!」
「アイシー。バット、バイバイヒーローズ♪」
身を挺してエクセラーの攻撃から二人を守るマヤ。だが爆発でそのまま外へ放り出されてしまう。
「あと1回!!」「最後の1回!! ギンガァァーー!!」
「凄い、ウルトラマンだぁ♪」
ウルトラマンの復活で希望の光が見え始めた市民達。
ビクトルギエルとの最後の戦いが始まる。
「成長し、変化し、昨日までの自分を超えていく・・・それが命だ。
ダークルギエル! 俺達はお前を否定し、未来へ進むぜ!
次回ウルトラマンギンガS最終話『明日を懸けた戦い』
これで最後だ! 行くぜギンガ!!」