「俺の師匠、ウルトラマンレオ」
「俺の宇宙拳法はレオ師匠が鍛えてくれたんだ。
行くぜ、師匠!! おおぉぉぉりゃぁぁああ!!
だからほら、コンビネーションもバッチリだろd(^▽°)
へへっ! ブラックホールが吹き荒れるぜぇぇ!!」
「ワイドゼロショットォォ!!」
「イヤァァ━━━ッ!!」
「二万年早いぜ! 俺達ウルトラ戦士はこうして互いに信頼し、協力して戦う事もある。
今日はレオ師匠があのウルトラ戦士と共に戦った話をみんなで観てみようぜ」
帰ってきたウルトラマン…知っているね。嘗て地球では郷秀樹として活躍したウルトラ5番目の兄弟だ。
これはね変身できなくなったセブン…モロボシ・ダンの為の新しい武器で、ウルトラの国からプレゼントされた怪獣ボールだ。
怪獣ボールとは何だ? それを狙って忽ち怪獣が襲ってきた所を見ると、余程大切な物なんだねぇ。
パトロール中のダンは空にジャックからのウルトラサインを目撃した。
怪獣アシュランから必死に怪獣ボールを守るジャック。
ジャックはアシュランに特殊なマスクを被せられながらも何とか地球へ向かった。
ジャックの身に何が起きたのか、無事を祈るダン。
「何かの間違いじゃねえのか? 怪獣の欠片も見えんぜ」
「いえ、微かですが確かに怪獣反応があります。…あれは!?」
ゲンは傷つき倒れた郷を発見した。
「はっ、離れて!」「おい、どうしたんだよ?」
「気をつけて」
「どうしたんだよ、人間じゃないか。怪獣反応か!」
「はっ、生きてるよ。おい(°Д°;)」
「何でしょう? この仮面。しっかりしろ、君は誰だ!?」
意識を取り戻した郷は手元に怪獣ボールがない事に気づき、落ちていた怪獣ボールを回収しようとするが途中で力尽きてしまう。
「反応がない、何かの間違いじゃなかったのかな。とにかく酷い怪我だ。どっかで手当てしてやろう。なっ」
「ええ」
「おおとり、やはりこいつをMAC本部へ連れていくのか。厳しい取調べを受けさせるのはなんか可哀想みたいだな」」
「怪我もしてるしね」
「スポーツセンターで怪我の手当てだけでもしてやろうよ。なっ」
「ええ」
ゲンはまだ知らなかった。帰ってきたウルトラマン=郷秀樹がダン隊長=ウルトラセブンとは兄弟である事を。もしゲンが知ってさえいれば…。
その頃、凶悪怪獣アシュランは地球に迫っていた。郷をダンに会わせていれば、あるいはアシュランの襲撃を迎え撃つ事ができたかもしれない。
「この仮面、どうしても外れませんね」
「ああ、おかしいなぁ(´°△°`)」
仮面のせいで喋れない郷はジェスチャーで怪獣ボールの事を尋ねるが、ゲン達には全然伝わらなかった。
「あぁ寝てなくちゃダメよ。さぁ」
帰ってきたウルトラマン=郷秀樹はセブンに渡さなければならない怪獣ボールを無くしてしまった。
怪獣ボールが無ければ何の為に地球に来たのか意味がなくなる。セブンに、モロボシ・ダンに会わせる顔がない。
「何か探してるのね。何かしら…きっと大切な物ね。傷が治ったら一緒に探しに行ってあげるわ。口が聞けなくてもあたしには分かるわ。あなたはきっといい人よ。だから心配せずに傷を治す事だけに専念するのよ」
「凄い怪獣だ」「かなり接近して来ましたね」
「やっぱり来たか凶悪怪獣アシュランめ。兄弟に何事もなければいいんだが…。出動!」
「「「「はい!」」」」
これ、どう見ても着地失敗っぽい。頭から突っ込んでるしw
アシュランの二面の顔から繰り出す火炎放射が町を焼き尽くす。
「くそぉぉ!!」
「ゲン、俺はスポーツセンターの子供達を避難させる!」
「さあ、あなたも早く避難して!」
「早くしろ、逃げるんだ! ほら、早く! 早くしろ! 早く逃げるんだ!」
「兄さん…」
折角ダンに会えたのに今の郷の手元には怪獣ボールがない。このまま会う訳にはいかないと怪獣ボールを探しに自分が倒れていた海岸へバイクを走らせた。
だが怪獣ボールは既に消えていた。一体何処に!? と途方に暮れていると子供達の遊び道具にされていた怪獣ボールを発見、回収に成功する。
「子供達は!?」「無事だ」
アシュランの猛攻に苦戦するMACの元に郷が駆けつける。
「郷!?」
帰ってきたウルトラマンがウルトラの国からはるばる届けてくれた怪獣ボールはモロボシ・ダンだけに使える奇跡のボールだ。
これが怪獣ボールに仕込まれたロボット怪獣セブンガーだ。変身できなくなったセブンにウルトラの国からプレゼントされた新兵器なんだ。
圧倒的な力でアシュランを追い込むセブンガーだが…。
惜しい! あと10秒を時間があればアシュランをやっつける事ができたのにねぇ。あの怪獣ボールの中のセブンガーは1分間しか戦う事ができないんだよ。
アシュランは3人のウルトラマンを見た。アシュランは3人の正体を知っていたのだ。だからいち早く逃げ出した。3人束になって変身して掛かってこられたらたまらないと思ったに違いないね。
「じゃあ隊長とは兄弟のウルトラマンだったんですか」
「そうだ。今日あいつは逃げた。しかし俺が変身できず、郷が怪我をしていて変身できないと知ったら…」
「大丈夫。僕がいます」
「そんな簡単な相手じゃない。あいつが再び襲ってくる前に何とか郷の怪我が治ってくれればいいんだが…それにしてもこの仮面を何とかしなければな」
「郷さんの仮面、隊長の念力で取ってやれないでしょうか?」
「しかしもし怪獣が襲ってきた時、念力が使えなくなる」
「お願いします。取ってやってください」
それはダメだ!と訴える郷。
「やってみよう」
ウルトラ念力は使う度にダンの寿命を縮める諸刃の剣。そんな事の為に念力を使わせたくない郷をダンは心配するなと諭す。
「ジュワッ!」ダンのウルトラ念力は郷の仮面の破壊に成功した。
「あっ兄さん!(°Д°;) ありがとう」
しかし、ダンの恐れは的中した。初めはなりを潜めていたアシュランはいくら暴れてもウルトラ3人組が現れない事に気がつき、段々図々しく暴れるようになっていった。
「おっ、MAC東京支部が危ない!(°□°;)」
「くそぉ、手出しできないのをいい事にしてやりたい放題だ!」
「東京支部と協力してレーザーガンの射程内に入ったら攻撃を仕掛けろ」
「はい!」「佐藤!」「はい!」
「梶田!」「はい!」「白戸!」
「はい」「行くんだ!」
「「「はい!」」」
東京支部との連携でアシュランを攻撃するMAC。
「僕も行きます!」「無理だ! レオとウルトラマンが協力しなければ奴を倒す事はできん。郷の回復を待とう」
「1人でダメなら怪獣ボールと一緒だ」
「いや、これは一度使うとあと50時間は使えないんだ」
「兄さん、やってみるよ」
「まだ無理だ!」「しかし…」
「ゲン!? ゲン!!」「行こう」
隊員達のピンチに黙っていられないゲンはレオに変身してアシュランに挑む。
その夜は皆既月食の夜だった。
「くそぉ! そうだ、月食を利用すれば…」
「待て! その身体で戦えばお前は死ぬかもしれんぞ。郷!」
ダンの静止を聞かず、郷はジャックに変身した。
アシュランを翻弄するレオとジャック。月が完全に隠れた瞬間を狙い、アシュランに止めの一撃を食らわせた。
「ウルトラの国へ帰ったら、地球の事は心配するなとみんなに伝えてくれ」
「じゃ、頼んだよ」
ゲンに地球の守りを託す郷。
セブンのウルトラアイは弟=帰ってきたウルトラマンの手によってウルトラの国へ運ばれた。しかし果たして再びウルトラアイは元へ戻るだろうか?
「帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャック。ジャックはウルトラブレスレットを様々な武器に変形させて戦う戦士なんだ。
デアッ! フッ!エッ! 俺も武器の扱いに掛けちゃあ、ちょっとしたもんなんだぜぇ(^▽°)」
「へへっ拳法はレオ師匠に鍛えられたけど、今度はジャック先輩に武器の訓練に付き合ってもらおうかな(^▽^)」
「ヘアァァッ!」
「ウルトラ戦士の戦いは身体の強さでは決まらない。様々な武器を駆使して悪と戦う時もあるんだ。
武器を使ったウルトラ戦士の戦いを色々と紹介するぜぇ!d(^▽°)
次回新ウルトラマン列伝『戦えウルトラ戦士! 悪を切り裂く正義の刃!』」