「ウルトラ6兄弟の一員、ウルトラマンタロウ。私と、そして礼堂ヒカルと共に悪と戦ってくれた頼もしい戦士だ。
彼は地球人の青年 東光太郎と一心同体となり、地球を守る為に戦い続けていた。
今日はタロウと光太郎が共に経験した最後の戦いを観てみよう。君達にも感じ取れる何かがきっとある筈だ」
今回のエピソードはオーブが変身するフュージョンチェンジのもうひとつの姿、バーンマイトがタロウとメビウスの力を併せ持つモードという理由でのチョイスですね。
ある日、光太郎は夢を見ていた
「光太郎さん」「お母さん」
「光太郎さん、もうすぐあなたの人生を変えてしまう様な大きな事件が起こりますよ」
「僕の人生を変えてしまう様な大きな事件? 一体それは…」
「ご覧なさい」
「一年前、あの船で僕は日本へ帰って来たんです。あの船の船長さんは健一君のお父さんなんですよ。
あっ、怪獣が!Σ(°Д°;) お母さん、白鳥船長が! お母さん!?」
「誰にも助ける事はできないのです。例えウルトラマンタロウでさえも…」
「そんな! じゃあ…ただ待つ以外に方法はないのですか?」
「いいえ。あなたがしなければならない事があります」
「僕にする事が?」「そうです。命を賭けてもしなければならない事があります」
「それは!?」「それは…あなたが自分で見つけなければなりません」
「お母さん…」「光太郎さん、光太郎さん」
「 船長、無事だったんですか!!(°▽°)」
「えっ?」「「フフフ、フフフフ(^▽^)」」
「健一君だったのか」
「ねえ、どうしたの? 随分苦しそうだったよ」
「ん、夢を見てたんだ」
「お母さんの夢を見てたみたい。ねえ、そうでしょ?」
「あぁ?ああ」「あ、紹介するよ。僕の親友の中西一郎君だよ」
「やあ」「本当は僕のお父さんも一郎君のお父さんもタンカーの船長同士で親友なんだ」
「そうか」「この人がいつも話してるZATの東さんだよ」
「宜しく!(^▽^)ゝ」「宜しく」
「ところで君達はどうしてそんな格好をしてるんだい?」」
「二人でお祝いをしてるんだよ」
「お祝い?」「僕のお父さんが今日、半年ぶりに日本へ帰って来るんです」
「うちのお父さんは明日帰って来るでしょ。だから二人でお父さんが帰って来るお祝いをしてるんだよ」
「ああ。そうか…白鳥船長は明日帰って来るのか」
突然、航海中のタンカーが襲撃された。
「溝沖でタンカーが怪獣に襲われたぞ! 船名は第三日本丸!」
「あっ、一郎君のお父さんの船じゃないか!Σ(°□°;)」
「爆発した! 無線が切れたぞ! 全員出動! 全力を尽くせ! 生存者を救助し、怪獣を追撃するんだ!」
「「「「はい!」」」」
光太郎は焦った。今探している怪獣が多分、健一君のお父さんの船を襲うのではないかという予感がしたのだ。
しかし、ZATの全力を上げての捜索にも関わらず1人の生存者も怪獣の行方も発見する事はできなかった。
「光太郎さん、今入らない方がいいわ。一郎君とっても悲しんでるのよ」
「畜生! ZATなんてなんだい! タロウだってそうだよ、何もできなかったじゃないか! 畜生ぉぉ!(>`□´<)」
「一郎君!」「ウルトラマンタロウだってなんだい! いつも僕達の味方だなんて言っていて! ZATだってそうだよ、怪獣をやっつける事もできないでさ!(°`□´°)」
「そんな事ないよ! ZATだって一生懸命やってるよ」
「君になんか分かるもんか! 僕のお父さんは…僕のお父さんは…君のお父さんは、まだ生きてるじゃないか!」
「あっ!(°□°;)」
「あっ、一郎君!」
「光太郎さん、僕…間違ってないよね?(´°□°`)」
「一郎君は寂しいんだよ(´°△°`)」
この後、健一君も一郎君と同じ悲しみを背負う事に(TωT)
ZATは怪獣サメクジラを求めて厳重なパトロールを続けた。そして間もなく朝がやって来ると思われる頃…。
「怪獣の反応です。すぐ近くです」
「よし、高度を下げるぞ」
「あっ副隊長、タンカーがいます!」
「ん?」「日日丸だ!」
サメクジラが日日丸の真下に接近、船底に穴を開けた。
「しまった!Σ(°□°;)」
「あれじゃ乗組員は全滅だ!」
光太郎はタロウに変身して救助しようとするが…。
「ダメだ、北島さんがいる」
海面から浮上し、実体を現すサメクジラ。
『攻撃ぃぃ!!』「はい!」
「いくぞ!」
スカイホエールとコンドルの攻撃に怯んだか、海底に逃げるサメクジラ。
第三日本丸に続き、日日丸も救う事ができなかったZAT。
「全員死亡か…」「はい、申し訳ありません」
「三谷、謝る事はない。手抜かりはなかったんだ」
「しかし、我々の目の前で日日丸が襲われてしまったんです!」
「君の責任ではない」「しかし!」
「言うな! 俺に任せろ」「隊長!」
「この次は必ず成功させるんだ」
「はい…」
「引き続きパトロールを開始するんだ」
「「「「はい!」」」」
「東!」「はい」
「辛いな…お前がZATの隊員になったのも白鳥さんの船に乗っていたからなんだ。白鳥さんの家へ行ってやれ」
「はい…」「健一君を頼むぞ」
「隊長」「辛い役目だが、お前にしかできない事だ」
「お願いがあります。健一君には暫く知らせないでおきたいんです。今、船長の帰りを首を長くして待っています」
「しかし、いずれは分かる時が来るぞ」
「分かっています」
「その時のお前の態度が健一君にとって掛け替えのないものになる。ZATの事は我々に任せろ。お前はその事だけに専念すればいいんだ」
「隊長!」「頼むぞ」「はい!」
「なぁんだ光太郎さんか。お父さんかと思っちゃったよ」
だがその時、白鳥家に白鳥船長の訃報の知らせが届いていた。
「はい…わざわざありがとうございました…」
「お姉ちゃん、お父さんがどうしたの?」
「ううぅふふ、ひぃぃっ、ふっふ、ふふっ(>Д<°。)」
「お姉ちゃん!まさか!?(°Д°;) 光太郎さん、お父さんは!?……光太郎さん…知ってたんだね」
「今朝早く…三浦半島の沖で亡くなった」
「お父さん…(。>д<)」
父の死を嘆き悲しむ健一の姿に心を痛める光太郎。そんな中、サメクジラが市街地に出現。
進撃するサメクジラを止めるべく、タロウに変身する光太郎。
サメクジラを追い詰めるタロウ。そこへサメクジラを操っていたバルキー星人が現れ、2対1に追い込まれて窮地に陥るタロウ。
「タロウを援護せよ! 星人に総攻撃!」
「了解!」
ZATの援護でピンチを脱し、サメクジラを集中攻撃するタロウの背後をバルキー星人が狙う。
ZATとの連携によりストリウム光線でサメクジラを倒し、バルキーを退却させたタロウ。
白鳥船長の仇は討てたが、タロウの心は晴れなかった。
「えぇい、クソぉ! えい、畜生!」
何かあるとウルトラマン人形に八つ当たりするよねw
「やめたまえ! 健一君!」
「くそっ、光太郎さんに僕の気持ちが分かるもんか!」
「健一君…」「僕は悔しいんだ! あの時タロウが来れば、やっぱり怪獣はやっつけられたんだ!」
「健一君!」「それなのに、一郎君のお父さんも僕のお父さんも助けてくれなかった!」
「違う! 君はそんなに弱虫だったのか!」
「弱虫なんかじゃない!」
「いや弱虫だ! 君は心の何処かでタロウに助けて欲しいと思っていたんだ。お父さんやタロウがいなかったら、君はどうやって生きていくんだ?」
「それは…」「健一君、タロウはタロウで頑張っていたんだよ」
「どうしてそんな事が!?」
「このバッジを見たまえ。これはウルトラの母が僕にくれたバッジだ」
「光太郎さん…」
「そうだ、僕はウルトラマンタロウだ」
「ええっ!?(;°Д°)」
「君はお父さんやタロウの事を忘れて、自分の力だけで生きていこうとする事は大変な事だ。だが、そんな苦労を君にだけはさせない。
僕も1人の人間として生きてみせる。僕はウルトラのバッジを…もう頼りにはしない」
一度命を失い、ウルトラ兄弟に救われウルトラマンタロウとしてあらゆる怪獣や侵略宇宙人と戦ってきた光太郎。
これからはウルトラマンとしてではなく人間・東光太郎として生きていく事を選んだのだ。
「えい!」
バッジをウルトラの母に返す光太郎。
「光太郎さん、とうとうあなたも見つけましたね。ウルトラのバッジの代わりにあなたは生きる喜びを知ったのよ」
「お母さん!」「さようなら、タロウ」
光太郎はバッジの返却と同時にウルトラの母に別れを告げた。そこへバルキー星人が現れた!
「見たぞ、タロウ!」
「タロウではない、東光太郎だ!」
「どっちでも同じ事だ! バッジのないタロウなど恐ろしくもない。これで地球は我々のもの同然だ! アッハハハハハ」
「バカな事を言うな! この地球は人間の手で守ってみせる!」
「死ねぇ!」バルキー星人は巨大化して光太郎達を仕留めようとする。
「健一君、よぉく見ておくんだ。人間には知恵と勇気のある事を!」
「うん!」
巨大バルキー星人の追撃から逃げる光太郎と健一。
「あいつは俺の方で引きつける! 君は向こうへ逃げたまえ!」
「光太郎さん!」「早く!」
光太郎VS巨大バルキー星人の戦いが始まった。
巨大バルキーの攻撃を何とか躱しながらバルキー殲滅の策を練る光太郎。
光太郎は工場の燃料タンクのある地帯に星人を誘き寄せる作戦だ。
「よし!」
工場を破壊しながら光太郎を燻り出そうとするバルキー星人。だが光太郎の策が奏したのか、破壊した燃料タンクから噴き出した液体燃料がバルキー星人の身体を黒く染める。
光太郎の放った一撃が液体燃料を被ったバルキーを火だるまにし、大爆発を起こさせた。
「光太郎さぁぁぁん!! 光太郎さん!」
「健一君見ろ! 人間の力で星人をやっつけたぞ!(°`▽´°)」
「うん!(°▽°)」
自らの身体を張って敢行した光太郎の星人爆破作戦は成功した。
「光太郎さん、ウルトラのバッジに頼らなくてもやれましたね(^▽^)」
「健一君」「光太郎さん」
「頑張るんだぞ」「うん!」
数日後、ZATを除隊した光太郎は人間の素晴らしさを知る為の旅に出る事になった。
「隊長、お世話になりました」
「仕方がない。一度言い出したら言うことを聞かないお前だ。元気でやれ。その代わり、お前の言う勉強とやらを精一杯やってくるんだ」
「はい! じゃあ…」
朝比奈隊長とZATの隊員達に見送られ、旅立つ光太郎。
ウルトラマンタロウは人間として地球で生きる事を決めた。この旅で色々な個性を持った人間達と出会うに違いない。期待に胸を膨らませながら、雑踏の中に消えていった。
「どんな困難にも諦めず、自分を信じる事…それがタロウと光太郎が見つけ出した答えだ」
「今こそひとつになる時!」
『ウルトラマンタロウ!』
「ギンガに力を! ギンガストリウム!!」
「タロウの心は私達ウルトラ戦士にも受け継がれている。そしてそれは君達の心の中に伝わっている筈だ」
ゼロ「俺の師匠ウルトラマンレオの元に帰ってきたウルトラマン、ジャックが駆けつける!
そしてもたらされた仲間 セブンガーの実力とは!?
凶悪な怪獣アシュランを二大戦士が迎え撃つぜぇ!Σd(>▽´°)
次回新ウルトラマン列伝『レオ・ジャック共闘! ウルトラ兄弟永遠の誓い』!!」
彼は地球人の青年 東光太郎と一心同体となり、地球を守る為に戦い続けていた。
今日はタロウと光太郎が共に経験した最後の戦いを観てみよう。君達にも感じ取れる何かがきっとある筈だ」
今回のエピソードはオーブが変身するフュージョンチェンジのもうひとつの姿、バーンマイトがタロウとメビウスの力を併せ持つモードという理由でのチョイスですね。
ある日、光太郎は夢を見ていた
「光太郎さん」「お母さん」
「光太郎さん、もうすぐあなたの人生を変えてしまう様な大きな事件が起こりますよ」
「僕の人生を変えてしまう様な大きな事件? 一体それは…」
「ご覧なさい」
「一年前、あの船で僕は日本へ帰って来たんです。あの船の船長さんは健一君のお父さんなんですよ。
あっ、怪獣が!Σ(°Д°;) お母さん、白鳥船長が! お母さん!?」
「誰にも助ける事はできないのです。例えウルトラマンタロウでさえも…」
「そんな! じゃあ…ただ待つ以外に方法はないのですか?」
「いいえ。あなたがしなければならない事があります」
「僕にする事が?」「そうです。命を賭けてもしなければならない事があります」
「それは!?」「それは…あなたが自分で見つけなければなりません」
「お母さん…」「光太郎さん、光太郎さん」
「 船長、無事だったんですか!!(°▽°)」
「えっ?」「「フフフ、フフフフ(^▽^)」」
「健一君だったのか」
「ねえ、どうしたの? 随分苦しそうだったよ」
「ん、夢を見てたんだ」
「お母さんの夢を見てたみたい。ねえ、そうでしょ?」
「あぁ?ああ」「あ、紹介するよ。僕の親友の中西一郎君だよ」
「やあ」「本当は僕のお父さんも一郎君のお父さんもタンカーの船長同士で親友なんだ」
「そうか」「この人がいつも話してるZATの東さんだよ」
「宜しく!(^▽^)ゝ」「宜しく」
「ところで君達はどうしてそんな格好をしてるんだい?」」
「二人でお祝いをしてるんだよ」
「お祝い?」「僕のお父さんが今日、半年ぶりに日本へ帰って来るんです」
「うちのお父さんは明日帰って来るでしょ。だから二人でお父さんが帰って来るお祝いをしてるんだよ」
「ああ。そうか…白鳥船長は明日帰って来るのか」
突然、航海中のタンカーが襲撃された。
「溝沖でタンカーが怪獣に襲われたぞ! 船名は第三日本丸!」
「あっ、一郎君のお父さんの船じゃないか!Σ(°□°;)」
「爆発した! 無線が切れたぞ! 全員出動! 全力を尽くせ! 生存者を救助し、怪獣を追撃するんだ!」
「「「「はい!」」」」
光太郎は焦った。今探している怪獣が多分、健一君のお父さんの船を襲うのではないかという予感がしたのだ。
しかし、ZATの全力を上げての捜索にも関わらず1人の生存者も怪獣の行方も発見する事はできなかった。
「光太郎さん、今入らない方がいいわ。一郎君とっても悲しんでるのよ」
「畜生! ZATなんてなんだい! タロウだってそうだよ、何もできなかったじゃないか! 畜生ぉぉ!(>`□´<)」
「一郎君!」「ウルトラマンタロウだってなんだい! いつも僕達の味方だなんて言っていて! ZATだってそうだよ、怪獣をやっつける事もできないでさ!(°`□´°)」
「そんな事ないよ! ZATだって一生懸命やってるよ」
「君になんか分かるもんか! 僕のお父さんは…僕のお父さんは…君のお父さんは、まだ生きてるじゃないか!」
「あっ!(°□°;)」
「あっ、一郎君!」
「光太郎さん、僕…間違ってないよね?(´°□°`)」
「一郎君は寂しいんだよ(´°△°`)」
この後、健一君も一郎君と同じ悲しみを背負う事に(TωT)
ZATは怪獣サメクジラを求めて厳重なパトロールを続けた。そして間もなく朝がやって来ると思われる頃…。
「怪獣の反応です。すぐ近くです」
「よし、高度を下げるぞ」
「あっ副隊長、タンカーがいます!」
「ん?」「日日丸だ!」
サメクジラが日日丸の真下に接近、船底に穴を開けた。
「しまった!Σ(°□°;)」
「あれじゃ乗組員は全滅だ!」
光太郎はタロウに変身して救助しようとするが…。
「ダメだ、北島さんがいる」
海面から浮上し、実体を現すサメクジラ。
『攻撃ぃぃ!!』「はい!」
「いくぞ!」
スカイホエールとコンドルの攻撃に怯んだか、海底に逃げるサメクジラ。
第三日本丸に続き、日日丸も救う事ができなかったZAT。
「全員死亡か…」「はい、申し訳ありません」
「三谷、謝る事はない。手抜かりはなかったんだ」
「しかし、我々の目の前で日日丸が襲われてしまったんです!」
「君の責任ではない」「しかし!」
「言うな! 俺に任せろ」「隊長!」
「この次は必ず成功させるんだ」
「はい…」
「引き続きパトロールを開始するんだ」
「「「「はい!」」」」
「東!」「はい」
「辛いな…お前がZATの隊員になったのも白鳥さんの船に乗っていたからなんだ。白鳥さんの家へ行ってやれ」
「はい…」「健一君を頼むぞ」
「隊長」「辛い役目だが、お前にしかできない事だ」
「お願いがあります。健一君には暫く知らせないでおきたいんです。今、船長の帰りを首を長くして待っています」
「しかし、いずれは分かる時が来るぞ」
「分かっています」
「その時のお前の態度が健一君にとって掛け替えのないものになる。ZATの事は我々に任せろ。お前はその事だけに専念すればいいんだ」
「隊長!」「頼むぞ」「はい!」
「なぁんだ光太郎さんか。お父さんかと思っちゃったよ」
だがその時、白鳥家に白鳥船長の訃報の知らせが届いていた。
「はい…わざわざありがとうございました…」
「お姉ちゃん、お父さんがどうしたの?」
「ううぅふふ、ひぃぃっ、ふっふ、ふふっ(>Д<°。)」
「お姉ちゃん!まさか!?(°Д°;) 光太郎さん、お父さんは!?……光太郎さん…知ってたんだね」
「今朝早く…三浦半島の沖で亡くなった」
「お父さん…(。>д<)」
父の死を嘆き悲しむ健一の姿に心を痛める光太郎。そんな中、サメクジラが市街地に出現。
進撃するサメクジラを止めるべく、タロウに変身する光太郎。
サメクジラを追い詰めるタロウ。そこへサメクジラを操っていたバルキー星人が現れ、2対1に追い込まれて窮地に陥るタロウ。
「タロウを援護せよ! 星人に総攻撃!」
「了解!」
ZATの援護でピンチを脱し、サメクジラを集中攻撃するタロウの背後をバルキー星人が狙う。
ZATとの連携によりストリウム光線でサメクジラを倒し、バルキーを退却させたタロウ。
白鳥船長の仇は討てたが、タロウの心は晴れなかった。
「えぇい、クソぉ! えい、畜生!」
何かあるとウルトラマン人形に八つ当たりするよねw
「やめたまえ! 健一君!」
「くそっ、光太郎さんに僕の気持ちが分かるもんか!」
「健一君…」「僕は悔しいんだ! あの時タロウが来れば、やっぱり怪獣はやっつけられたんだ!」
「健一君!」「それなのに、一郎君のお父さんも僕のお父さんも助けてくれなかった!」
「違う! 君はそんなに弱虫だったのか!」
「弱虫なんかじゃない!」
「いや弱虫だ! 君は心の何処かでタロウに助けて欲しいと思っていたんだ。お父さんやタロウがいなかったら、君はどうやって生きていくんだ?」
「それは…」「健一君、タロウはタロウで頑張っていたんだよ」
「どうしてそんな事が!?」
「このバッジを見たまえ。これはウルトラの母が僕にくれたバッジだ」
「光太郎さん…」
「そうだ、僕はウルトラマンタロウだ」
「ええっ!?(;°Д°)」
「君はお父さんやタロウの事を忘れて、自分の力だけで生きていこうとする事は大変な事だ。だが、そんな苦労を君にだけはさせない。
僕も1人の人間として生きてみせる。僕はウルトラのバッジを…もう頼りにはしない」
一度命を失い、ウルトラ兄弟に救われウルトラマンタロウとしてあらゆる怪獣や侵略宇宙人と戦ってきた光太郎。
これからはウルトラマンとしてではなく人間・東光太郎として生きていく事を選んだのだ。
「えい!」
バッジをウルトラの母に返す光太郎。
「光太郎さん、とうとうあなたも見つけましたね。ウルトラのバッジの代わりにあなたは生きる喜びを知ったのよ」
「お母さん!」「さようなら、タロウ」
光太郎はバッジの返却と同時にウルトラの母に別れを告げた。そこへバルキー星人が現れた!
「見たぞ、タロウ!」
「タロウではない、東光太郎だ!」
「どっちでも同じ事だ! バッジのないタロウなど恐ろしくもない。これで地球は我々のもの同然だ! アッハハハハハ」
「バカな事を言うな! この地球は人間の手で守ってみせる!」
「死ねぇ!」バルキー星人は巨大化して光太郎達を仕留めようとする。
「健一君、よぉく見ておくんだ。人間には知恵と勇気のある事を!」
「うん!」
巨大バルキー星人の追撃から逃げる光太郎と健一。
「あいつは俺の方で引きつける! 君は向こうへ逃げたまえ!」
「光太郎さん!」「早く!」
光太郎VS巨大バルキー星人の戦いが始まった。
巨大バルキーの攻撃を何とか躱しながらバルキー殲滅の策を練る光太郎。
光太郎は工場の燃料タンクのある地帯に星人を誘き寄せる作戦だ。
「よし!」
工場を破壊しながら光太郎を燻り出そうとするバルキー星人。だが光太郎の策が奏したのか、破壊した燃料タンクから噴き出した液体燃料がバルキー星人の身体を黒く染める。
光太郎の放った一撃が液体燃料を被ったバルキーを火だるまにし、大爆発を起こさせた。
「光太郎さぁぁぁん!! 光太郎さん!」
「健一君見ろ! 人間の力で星人をやっつけたぞ!(°`▽´°)」
「うん!(°▽°)」
自らの身体を張って敢行した光太郎の星人爆破作戦は成功した。
「光太郎さん、ウルトラのバッジに頼らなくてもやれましたね(^▽^)」
「健一君」「光太郎さん」
「頑張るんだぞ」「うん!」
数日後、ZATを除隊した光太郎は人間の素晴らしさを知る為の旅に出る事になった。
「隊長、お世話になりました」
「仕方がない。一度言い出したら言うことを聞かないお前だ。元気でやれ。その代わり、お前の言う勉強とやらを精一杯やってくるんだ」
「はい! じゃあ…」
朝比奈隊長とZATの隊員達に見送られ、旅立つ光太郎。
ウルトラマンタロウは人間として地球で生きる事を決めた。この旅で色々な個性を持った人間達と出会うに違いない。期待に胸を膨らませながら、雑踏の中に消えていった。
「どんな困難にも諦めず、自分を信じる事…それがタロウと光太郎が見つけ出した答えだ」
「今こそひとつになる時!」
『ウルトラマンタロウ!』
「ギンガに力を! ギンガストリウム!!」
「タロウの心は私達ウルトラ戦士にも受け継がれている。そしてそれは君達の心の中に伝わっている筈だ」
ゼロ「俺の師匠ウルトラマンレオの元に帰ってきたウルトラマン、ジャックが駆けつける!
そしてもたらされた仲間 セブンガーの実力とは!?
凶悪な怪獣アシュランを二大戦士が迎え撃つぜぇ!Σd(>▽´°)
次回新ウルトラマン列伝『レオ・ジャック共闘! ウルトラ兄弟永遠の誓い』!!」