マガタノオロチに敗北し、更にジャグラーにナオミを目の前で手にかけられ、怒りと悲しみに打ちひしがれるガイ。
「ナオミィィィ━━ッ!!」
「うっ、ううっ、ハァやっぱ開かない💧 フン…フンフンッ、ちょっと待って…何か焦げ臭いんだけど!?」
「何処かで火事が起きてるのかも知れませんね」
「ハァハッ、マジかよ!? 俺達炙り焼きかよっ!💦」
「さっきからこの車、ガソリンが洩れてますからね、案外一気にドカァァ━━ンッ!!とぉホホッ♪」
「誰かァァァ開けてくれェェェ!!💦。゚(;>ロ<)゚。」
「おぉーい! ナオミちゃん何処行ったぁぁ!?」
「何て奴だ…💧」「東京タワー周辺、神楽町・栄橋付近は壊滅。被害が拡大しています!」
瓦礫の上に置いてあるマトリョーシカを見つけたガイ。開けてみるとそれはびっくり箱で中身の人形からジャグラーの声が聞こえてきた。
「ジャーンッ!! ガイ君に嬉しいお知らせです♪ ナオミはまだ生きてるぞ、俺達は第三埠頭にいる。来ないと女を斬る、今度こそ本当にだ。フハハハハハハハハハッ」
よかったぁ、峰打ちだったんだね(´▽`)―З
「20年後のリッチな俺へ、フッどうやらマリブの別荘もシャンパンも無くなりそうだ…。けど大事なのは20年後の未来じゃない、一日一日を一生懸命生きる事だ。だからみんな、今日を…今を…大切に生きてくれ」
「最後の未来日記ですか」
「記録をね、残そうと。誰かの未来の為に」
「未来ねぇ。未来…? ハッそうか、これは予言だ!」
「予言?」「太平風土記ですよ! これは水銹でマガタノオロチを攻撃した事を指すのでは! 昔の予知能力者が未来を幻視した書物…それが太平風土記なのでは!」
「これが予言って事は…この先一体どうなっちゃうんだよ!?」
「その先はこうです! 日に向かい清浄の気を持つもの、オロチの邪気を阻み鬼門となる。
日に向かい清浄の気を持つもの…?」
意識を取り戻したナオミはジャグラーに気づかれぬよう脱出しようとするが…。
「ハァアッ!!Σ(;°ロ°)💦」
「シュワシュワコーヒー正直微妙だな。弱い人間を守る為に俺は強くなれる、とかなんとか言ってたな。細かい文句は忘れたが要するにあいつの強さの秘密は…お前だ」
「だから何よ!」
「それがあいつの弱点だ。ン?」
「あぁ日に向かい清浄の気を持つものぉぉ…」
「俺にも分かるように言ってよぉ💧」
「ああぁ…これはマガオロチが動きを止めた時、真下にあった神木です。締め縄が付いてる、これが太平風土記の言う日に向かい清浄の気を持つものじゃないですか♪」
「あ、ああ…そうなの?」
「おおぉ日に向かい清浄の気を持つもの
、マガタノオロチの邪気を阻み鬼門となる…」
「ああ、そうかぁ!!(°▽°)」
「何なんだよ、もう💧」
「すぐにサイトを更新してください!」
「えっ!? あぁうん」「早くぅ♪」
「ええっ、SSPのサイトが更新!?」
一方、指定の場所に辿り着いたガイ。
「ナオミ、怪我はないか!?!」
「あたしは大丈夫。それよりマガタノオロチを!」
「そうはさせなぁいよ。お前にマガタノオロチは倒せない、そしてこの女も救えない、お前が愛したこの地球は消えてなくなるんだ」
「ジャグラー!!」
「俺とお前は色々なものを見てきたな…ダイヤモンド新星の爆発も、黄金の銀河に浮かぶオーロラも…だがそんな思い出はいずれ消える。まるで星屑のように…何もかも消える。ウフフッ…唯一永遠なものが何か分かるかぁ? なぁガイ、それは何もない暗黒だよ。お前の中にも俺の中にも、誰の中にもある闇だ。埋まらない心の穴なんだよ」
「闇は永遠じゃない。唯一永遠なもの…それは愛だ」
「はぁああ?」「この宇宙を回すもの…それは愛なんだ。暗闇の中に瞬いている希望の光だ」
「おい、おいっおいおいおい!! 今更愛だ希望だって言う台詞でこの状況がどうこうなると思ってんのか!? ああ? ハハハハッ! 俺が何もかもぶった斬ってやるよ」
「好きなだけ刀を振り回してればいいわ!」
「何だって?」「ガイさん聞いて! もしあたしが死んでもあなたのせいだなんて思わないで。ちょっとの間だったけど、あたし…あなたと過ごせて幸せだった。あたし…あたし…あなたの事を忘れない!
さあ、殺れば? あたしの身体は斬れても心は斬れないから」
「黙れ…黙れ…黙れェェェ━━ッ!!」
そこへマガタノオロチに撃墜されたゼットビートルがジャグラーとナオミの元に迫る。
「ナオミ!!(°`ロ´°;)」
「ガイさん!!(;´°ロ°`)💦」
夢の中でナオミを救った謎の影…彼は胸に三日月のような傷を負っていた。
「あたしの夢の人って…」
他ならぬジャグラー自身だった。
「お前の心にはまだ光が残っている。お前なんだろ、ナターシャを助けてくれたのは」
「ナターシャ…あたしが見てたのはナターシャの記憶だったの?」
「あの時…気づいたらあの女を必死に助けていた」
「あの女は俺に微笑んだよ。訳が分からなくなって、俺は尻尾を巻いて逃げちまった。弱い者を放っておけないのはガイの弱点だ…何故、俺も同じ事を…?」
今までジャグラーがしてきた悪行に対する怒りを込めた拳をお見舞いした後、ガイはジャグラーを強く抱き締めた。
「ありがとう…ナオミを頼む」
「ねぇ…ジェッタ君」「何?」
「君が好きでした…君はオッチョコチョイだけど、僕の数少ない友達です。僕がノーベル賞獲った暁には、スピーチで感謝の意を捧げてもいいです…」
「もう…ノーベル賞なんて無理だろう」
「あ、ノーベルだってノーベル賞獲ってませんけど」
「シンさんも時々、左右違う靴下履いてたけど…うん、好きだった。俺達…いいチームだったよなぁ…」
酸欠で意識を失い欠けたジェッタとシンの前に、救いの光が差し伸べられる。
「ハァ…天使って、渋川さんみたいな顔してるんだなぁ…」
ここ、唯一のギャグシーンですw
「おい、大丈夫か!? 助けに来たぞ!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りしまぁぁぁす!!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ! 闇を照らして悪を討つ!」
「おい、おいっ、サイトの情報もっと詳しく教えてくれ」
「つまり、こういう事ですよ。マガオロチが地中に照射したエネルギーが完全体になったのがマガタノオロチと仮定します。だがこの御神木の部分だけ聖なる気に阻まれエネルギーが届かなかった…マガタノオロチはこの部分のみ不完全なのではないでしょうか!」
「おい」「はい?」「怪獣のニュートリノ分析」
「顎の下に一点、物質の構成が違うようです」
「何?」
バーンマイトの炎の攻撃もマガタノオロチに効果がない。
「何なんだよ…何がしたいんだ俺…」
「アンタ、いい加減にしなさいよ! あたしと夜明けのコーヒー飲むとか言ってたよね? でも今戦わないとさぁ、二度と夜明けなんか来ないんだよ! あなたがいなかったら、あたしは生きてなかった…さあ、立って」
『覚醒せよ、オーブオリジン!』
「オーブカリバー!」
オーブ1人ではマガタノオロチに勝てない。その時、窮地のオーブを一閃の斬撃が救う。
ナオミに諭され、迷いを払ったジャグラーが参戦。
オーブとジャグラー。敵対していた二人が地球を守る為、遂に共闘を果たす。
抜群のコンビネーションでマガタノオロチを翻弄するオーブとジャグラーだが、それでも一矢を報いる事ができない。
「はい…はい…間違いありません。確かな情報です」
「勝算はあるのか?」
「情報特務隊隊長 渋川一徹が全責任を負います!」
ようやくここで渋川さんの所属部署が判明しましたね。
「よし、頼んだぞ」
「ゼットビートル全機に告ぐ!」
「もしかして…渋川さんって偉い人だったの!?💧」
今まで何だと思ってたの?w
「攻撃目標25‐37、怪獣の顎の下を一斉攻撃せよ!」
『了解。こちらビートル1、攻撃を開始する』
ゼットビートルの援護攻撃により、マガタノオロチの不完全な部分が露わになった。
「オーブ、マガタノオロチの弱点はあそこだァァ!!」
「そこが不完全なんですぅぅ!!」
オーブとジャグラーのダブルパンチが弱点の顎の下を貫く。苦しむマガタノオロチ。
「よし、ありったけの光線を奴にブチ込んでやれ」
最後の悪足掻きか、鞭のような触手で二人を妨害するマガタノオロチ。触手で捕えたジャグラーを盾にする。触手を切り落とそうとオーブカリバーを構えるオーブだが…。
「俺と一緒に撃て!」躊躇うオーブ。
「撃てぇぇ!ウルトラマンオーブゥゥ!!」
贖罪として自分の命を賭けてマガタノオロチ殲滅に参戦したジャグラー。そんなジャグラーの覚悟に応える為、渾身の必殺光線を放つ。
「諸先輩方! 光の力、お借りします!」
ここにオーブ以下8人のウルトラ戦士が揃った。
「オォォブスプリウムカリバァァァ!!」
「フッ、じゃあな…」
ジャグラーと共に爆発四散するマガタノオロチ。
「アァーハハッ♪」
「ヨッシャアァァ!! やったシンさぁぁん!!♪」
「ジェッタ君、痛い💧」
「おおっ、よし!」「よぉーし!」
「作戦終了! お疲れ様」
部下の前では顔色を変えなかった鉄面皮の菅沼長官も現場を離れると安堵した表情が溢れた。
戦いは終わった。だがジャグラーの姿は見当たらなかった。静寂した廃墟の町から飛び去っていくオーブの背後に蛇心剣が墓標の如く突き刺さっていた。
「あたし、気がついていた…ガイさんが宇宙(ほし)から来た人だって。でも怖くって言い出せなかった。それを言ったらガイさんがいなくなっちゃいそうで…行ってしまうの?」
「ああ。海の向こうでも大変な事が起きている。俺の旅はまだ終わらない」
「あたしも連れてって!」
「えっ?フッ、ウフフ…バカ言うなよ、俺は銀河の流れ星だぜ」
「ウフフ、冗談に決まってるでしょ」
「フフッ」「ウフッ」
「じゃ、達者でな」
「待って! 最後にあの曲を聴かせて」
オーブニカを吹きながら旅立つガイを歌って見送るナオミ。
それはナターシャからナオミへと時代を超えて二人の絆を紡いできた大切な曲であるのだから。
…って、ジャグラー生きとったんかいィィィ!!
「おーい! ナオミちゃん、大丈夫か!?」
「うん」「キャップやったよ、SSPのサイトが世界中で2億4千万アクセスだって!」
「ハァアッ♪(*°▽°*)」
「あっうっ…ガイさんは何処です?(°ロ°;)」
「えっ!?(°△°;)≡(;°△°)」
「もう…行っちゃった」
「そんな…酷いよ、さよならも言わずに」
「おぉーい、クレナイ ガァーイ!!…あばよ」
「でも、きっとまた会える。だって地球は丸いんだもの」
魔王獣の脅威が去った今、風来坊に戻り流離うガイ。再び危機が迫った時、必ず彼は帰ってくるだろう。オーブニカの音色と共に。
そして、次回からいよいよウルトラマンゼロが土曜朝9時に帰ってくる!
「ナオミィィィ━━ッ!!」
「うっ、ううっ、ハァやっぱ開かない💧 フン…フンフンッ、ちょっと待って…何か焦げ臭いんだけど!?」
「何処かで火事が起きてるのかも知れませんね」
「ハァハッ、マジかよ!? 俺達炙り焼きかよっ!💦」
「さっきからこの車、ガソリンが洩れてますからね、案外一気にドカァァ━━ンッ!!とぉホホッ♪」
「誰かァァァ開けてくれェェェ!!💦。゚(;>ロ<)゚。」
「おぉーい! ナオミちゃん何処行ったぁぁ!?」
「何て奴だ…💧」「東京タワー周辺、神楽町・栄橋付近は壊滅。被害が拡大しています!」
瓦礫の上に置いてあるマトリョーシカを見つけたガイ。開けてみるとそれはびっくり箱で中身の人形からジャグラーの声が聞こえてきた。
「ジャーンッ!! ガイ君に嬉しいお知らせです♪ ナオミはまだ生きてるぞ、俺達は第三埠頭にいる。来ないと女を斬る、今度こそ本当にだ。フハハハハハハハハハッ」
よかったぁ、峰打ちだったんだね(´▽`)―З
「20年後のリッチな俺へ、フッどうやらマリブの別荘もシャンパンも無くなりそうだ…。けど大事なのは20年後の未来じゃない、一日一日を一生懸命生きる事だ。だからみんな、今日を…今を…大切に生きてくれ」
「最後の未来日記ですか」
「記録をね、残そうと。誰かの未来の為に」
「未来ねぇ。未来…? ハッそうか、これは予言だ!」
「予言?」「太平風土記ですよ! これは水銹でマガタノオロチを攻撃した事を指すのでは! 昔の予知能力者が未来を幻視した書物…それが太平風土記なのでは!」
「これが予言って事は…この先一体どうなっちゃうんだよ!?」
「その先はこうです! 日に向かい清浄の気を持つもの、オロチの邪気を阻み鬼門となる。
日に向かい清浄の気を持つもの…?」
意識を取り戻したナオミはジャグラーに気づかれぬよう脱出しようとするが…。
「ハァアッ!!Σ(;°ロ°)💦」
「シュワシュワコーヒー正直微妙だな。弱い人間を守る為に俺は強くなれる、とかなんとか言ってたな。細かい文句は忘れたが要するにあいつの強さの秘密は…お前だ」
「だから何よ!」
「それがあいつの弱点だ。ン?」
「あぁ日に向かい清浄の気を持つものぉぉ…」
「俺にも分かるように言ってよぉ💧」
「ああぁ…これはマガオロチが動きを止めた時、真下にあった神木です。締め縄が付いてる、これが太平風土記の言う日に向かい清浄の気を持つものじゃないですか♪」
「あ、ああ…そうなの?」
「おおぉ日に向かい清浄の気を持つもの
、マガタノオロチの邪気を阻み鬼門となる…」
「ああ、そうかぁ!!(°▽°)」
「何なんだよ、もう💧」
「すぐにサイトを更新してください!」
「えっ!? あぁうん」「早くぅ♪」
「ええっ、SSPのサイトが更新!?」
一方、指定の場所に辿り着いたガイ。
「ナオミ、怪我はないか!?!」
「あたしは大丈夫。それよりマガタノオロチを!」
「そうはさせなぁいよ。お前にマガタノオロチは倒せない、そしてこの女も救えない、お前が愛したこの地球は消えてなくなるんだ」
「ジャグラー!!」
「俺とお前は色々なものを見てきたな…ダイヤモンド新星の爆発も、黄金の銀河に浮かぶオーロラも…だがそんな思い出はいずれ消える。まるで星屑のように…何もかも消える。ウフフッ…唯一永遠なものが何か分かるかぁ? なぁガイ、それは何もない暗黒だよ。お前の中にも俺の中にも、誰の中にもある闇だ。埋まらない心の穴なんだよ」
「闇は永遠じゃない。唯一永遠なもの…それは愛だ」
「はぁああ?」「この宇宙を回すもの…それは愛なんだ。暗闇の中に瞬いている希望の光だ」
「おい、おいっおいおいおい!! 今更愛だ希望だって言う台詞でこの状況がどうこうなると思ってんのか!? ああ? ハハハハッ! 俺が何もかもぶった斬ってやるよ」
「好きなだけ刀を振り回してればいいわ!」
「何だって?」「ガイさん聞いて! もしあたしが死んでもあなたのせいだなんて思わないで。ちょっとの間だったけど、あたし…あなたと過ごせて幸せだった。あたし…あたし…あなたの事を忘れない!
さあ、殺れば? あたしの身体は斬れても心は斬れないから」
「黙れ…黙れ…黙れェェェ━━ッ!!」
そこへマガタノオロチに撃墜されたゼットビートルがジャグラーとナオミの元に迫る。
「ナオミ!!(°`ロ´°;)」
「ガイさん!!(;´°ロ°`)💦」
夢の中でナオミを救った謎の影…彼は胸に三日月のような傷を負っていた。
「あたしの夢の人って…」
他ならぬジャグラー自身だった。
「お前の心にはまだ光が残っている。お前なんだろ、ナターシャを助けてくれたのは」
「ナターシャ…あたしが見てたのはナターシャの記憶だったの?」
「あの時…気づいたらあの女を必死に助けていた」
「あの女は俺に微笑んだよ。訳が分からなくなって、俺は尻尾を巻いて逃げちまった。弱い者を放っておけないのはガイの弱点だ…何故、俺も同じ事を…?」
今までジャグラーがしてきた悪行に対する怒りを込めた拳をお見舞いした後、ガイはジャグラーを強く抱き締めた。
「ありがとう…ナオミを頼む」
「ねぇ…ジェッタ君」「何?」
「君が好きでした…君はオッチョコチョイだけど、僕の数少ない友達です。僕がノーベル賞獲った暁には、スピーチで感謝の意を捧げてもいいです…」
「もう…ノーベル賞なんて無理だろう」
「あ、ノーベルだってノーベル賞獲ってませんけど」
「シンさんも時々、左右違う靴下履いてたけど…うん、好きだった。俺達…いいチームだったよなぁ…」
酸欠で意識を失い欠けたジェッタとシンの前に、救いの光が差し伸べられる。
「ハァ…天使って、渋川さんみたいな顔してるんだなぁ…」
ここ、唯一のギャグシーンですw
「おい、大丈夫か!? 助けに来たぞ!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りしまぁぁぁす!!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ! 闇を照らして悪を討つ!」
「おい、おいっ、サイトの情報もっと詳しく教えてくれ」
「つまり、こういう事ですよ。マガオロチが地中に照射したエネルギーが完全体になったのがマガタノオロチと仮定します。だがこの御神木の部分だけ聖なる気に阻まれエネルギーが届かなかった…マガタノオロチはこの部分のみ不完全なのではないでしょうか!」
「おい」「はい?」「怪獣のニュートリノ分析」
「顎の下に一点、物質の構成が違うようです」
「何?」
バーンマイトの炎の攻撃もマガタノオロチに効果がない。
「何なんだよ…何がしたいんだ俺…」
「アンタ、いい加減にしなさいよ! あたしと夜明けのコーヒー飲むとか言ってたよね? でも今戦わないとさぁ、二度と夜明けなんか来ないんだよ! あなたがいなかったら、あたしは生きてなかった…さあ、立って」
『覚醒せよ、オーブオリジン!』
「オーブカリバー!」
オーブ1人ではマガタノオロチに勝てない。その時、窮地のオーブを一閃の斬撃が救う。
ナオミに諭され、迷いを払ったジャグラーが参戦。
オーブとジャグラー。敵対していた二人が地球を守る為、遂に共闘を果たす。
抜群のコンビネーションでマガタノオロチを翻弄するオーブとジャグラーだが、それでも一矢を報いる事ができない。
「はい…はい…間違いありません。確かな情報です」
「勝算はあるのか?」
「情報特務隊隊長 渋川一徹が全責任を負います!」
ようやくここで渋川さんの所属部署が判明しましたね。
「よし、頼んだぞ」
「ゼットビートル全機に告ぐ!」
「もしかして…渋川さんって偉い人だったの!?💧」
今まで何だと思ってたの?w
「攻撃目標25‐37、怪獣の顎の下を一斉攻撃せよ!」
『了解。こちらビートル1、攻撃を開始する』
ゼットビートルの援護攻撃により、マガタノオロチの不完全な部分が露わになった。
「オーブ、マガタノオロチの弱点はあそこだァァ!!」
「そこが不完全なんですぅぅ!!」
オーブとジャグラーのダブルパンチが弱点の顎の下を貫く。苦しむマガタノオロチ。
「よし、ありったけの光線を奴にブチ込んでやれ」
最後の悪足掻きか、鞭のような触手で二人を妨害するマガタノオロチ。触手で捕えたジャグラーを盾にする。触手を切り落とそうとオーブカリバーを構えるオーブだが…。
「俺と一緒に撃て!」躊躇うオーブ。
「撃てぇぇ!ウルトラマンオーブゥゥ!!」
贖罪として自分の命を賭けてマガタノオロチ殲滅に参戦したジャグラー。そんなジャグラーの覚悟に応える為、渾身の必殺光線を放つ。
「諸先輩方! 光の力、お借りします!」
ここにオーブ以下8人のウルトラ戦士が揃った。
「オォォブスプリウムカリバァァァ!!」
「フッ、じゃあな…」
ジャグラーと共に爆発四散するマガタノオロチ。
「アァーハハッ♪」
「ヨッシャアァァ!! やったシンさぁぁん!!♪」
「ジェッタ君、痛い💧」
「おおっ、よし!」「よぉーし!」
「作戦終了! お疲れ様」
部下の前では顔色を変えなかった鉄面皮の菅沼長官も現場を離れると安堵した表情が溢れた。
戦いは終わった。だがジャグラーの姿は見当たらなかった。静寂した廃墟の町から飛び去っていくオーブの背後に蛇心剣が墓標の如く突き刺さっていた。
「あたし、気がついていた…ガイさんが宇宙(ほし)から来た人だって。でも怖くって言い出せなかった。それを言ったらガイさんがいなくなっちゃいそうで…行ってしまうの?」
「ああ。海の向こうでも大変な事が起きている。俺の旅はまだ終わらない」
「あたしも連れてって!」
「えっ?フッ、ウフフ…バカ言うなよ、俺は銀河の流れ星だぜ」
「ウフフ、冗談に決まってるでしょ」
「フフッ」「ウフッ」
「じゃ、達者でな」
「待って! 最後にあの曲を聴かせて」
オーブニカを吹きながら旅立つガイを歌って見送るナオミ。
それはナターシャからナオミへと時代を超えて二人の絆を紡いできた大切な曲であるのだから。
…って、ジャグラー生きとったんかいィィィ!!
「おーい! ナオミちゃん、大丈夫か!?」
「うん」「キャップやったよ、SSPのサイトが世界中で2億4千万アクセスだって!」
「ハァアッ♪(*°▽°*)」
「あっうっ…ガイさんは何処です?(°ロ°;)」
「えっ!?(°△°;)≡(;°△°)」
「もう…行っちゃった」
「そんな…酷いよ、さよならも言わずに」
「おぉーい、クレナイ ガァーイ!!…あばよ」
「でも、きっとまた会える。だって地球は丸いんだもの」
魔王獣の脅威が去った今、風来坊に戻り流離うガイ。再び危機が迫った時、必ず彼は帰ってくるだろう。オーブニカの音色と共に。
そして、次回からいよいよウルトラマンゼロが土曜朝9時に帰ってくる!