かつてウルトラマンコスモスと一体化していた青年 春野ムサシ。友人の結婚式の為にサイパン島へ来たムサシは海辺で人魚のような少女を目撃した。翌日、幼馴染みのマリに連れられて海に潜ったムサシ。だがムサシは深海怪獣レイジャに襲われマリも行方不明になってしまう」
スコーピスはある目的を持って地球にやってきた。その鍵を握るのはムサシを助けたあの少女だった・・・」
「今だ、逃げろ!」照明弾でスコーピスの気を逸らし、レイジャを脱出させるムサシだがスコーピスの攻撃を受けてしまう。
チームSeaの援護攻撃で危機を脱するが、スコーピスは少女の存在を確認してから撤退していった。
「何故余計な真似をした?」「えっ!?」
「スコーピスは逃げたのではない。私の姿を確認し、サンドロスの元へと帰還したのだ。高性能爆弾だ。このまま私が自爆すればスコーピスを逃がす事はなかった」
「やっぱり君は命を捨てるつもりで・・・」
「シャウ。それが私の名だ」
「シャウ・・・僕はムサシ。春野ムサシ」
「私の同胞達の所にマリがいる」「ええっ!?」
「来るがいい。私達の世界ブルーエリアへ」
シャウとレイジャに連れられブルーエリアへ案内されるムサシとチームSea。
ゲートを抜けるとそこはギャシー星の科学力により創り出された美しい世界だった。
「これが人工的に創られた世界だなんて」
「だがこの世界には欠けている物がある」
「欠けている物?」「それは・・・」
「何故人間を連れてきた!!」「君は・・・確か」
ジーンは前に海でレイジャに襲われ薄れゆく意識の中でシャウと一緒にいた男だった。レイジャをけしかけたのも彼の仕業で人間をあまり信用してはいなかった。
「人間は利己的な生命だ。このブルーエリアの存在を知れば必ず災いをもたらす!!」
「よせ! 人間はジーンが考えるほど利己的ではない」
「シャウ、何故そんな考え方をする?」
「考えたんじゃない・・・そう感じたのだ」
「彼女、きっと握手を知らないんだよ」
「そっか。ほらこうすると互いの体温が伝わるだろ。地球ではこうやって敵意がない事を相手に伝えるんだ」
マリと合流したムサシ達。
実はシャウ達の研究を手伝っていたマリ。
「シャウ達は地球を理解する為に協力者が必要だったの。で、あたしのメル友が彼らに推薦してくれたの」
「メル友?」「うん」「ハァーイ、元気?」
「チャイルドバルタン」「ムサシ大きくなったね」
「ああぁ、あの時の」「わあ、覚えてた? 嬉しい♪
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シャウ達はチャイルドバルタンとコンタクトを取り、死滅した星に自然を再生させる研究をしていた。
シャウ達の母星ギャシーはサンドロスが送り込んだ侵略兵器スコーピスによって赤い砂と有毒ガスに覆われた死の星に変えられた。
母星に自然を復活させる為にモデルとなる星を探す旅に出発したが、砂漠化した不毛の環境を好むサンドロスはそれを許さず多くの同胞達がスコーピスに殺されていった。超時空航法に入ったシャウ達の円盤がスコーピスに追い詰められそうになったその時、コスモスとは違う光の巨人が現れ窮地を救ったのだった。
「私達の星にこんな伝説があった。宇宙には光り輝く神がいる」
「光り輝く神・・・もうひとりのウルトラマン」
スコーピスの大群が7日後に地球に到達する。スコーピスの対策手段としてレイジャとのコミュニケーションするときに発するK2電波を使ったシールドで地球を囲む作戦を決行するSRC。
そんな中、マリからすぐにスペースワールドに来て欲しいとの連絡を受けたムサシだが待っていたのはマリになりすましたジーンだった。
「何故こんな事を!?」「シャウが変わってしまった。全ては貴様だ!!」
「やめろジーン、君と争う理由はない!」
「黙れ!!」
「死ね!!」その時ムサシの輝石が輝き出しジーンをたじろかせる。ジーンに銃を向けるムサシ。
「何故撃たない?」「君と・・・話し合いたかったから。人間を、信じてみないか」
スコーピス襲来まで残り15時間。ジーンの決断は如何に!?
ムサシの真っ直ぐな思いがジーンの閉ざされた心をきっと開いてくれる筈だ。
そしてスコーピスに襲われるギャシー星人を助けた光の巨人。彼もまた正義の為に戦う勇者
だ。
私とウルトラマンビクトリーが戦ったように正義の心を持った戦士同士がコンビネーションで戦うとそれは何倍もの力を発揮するのだ」
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次回新ウルトラマン列伝 ウルトラマンコスモス2 第3章『光の帰還』
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