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Channel: yocchanの時々ブログ
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さぁて、今回のウルトラマンジードは。

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「今日は…静かですね」

「先生、次回作の内容なんですが…」

「まず、ある男がある国からカプセルを奪うのです。強大な力を秘めたカプセルを」

「講演会で参考にするアイテムをお持ちでしたね」

「カプセルを起動するには特別なエネルギーが必要だった…宇宙に拡散し、惑星や生命を循環する特別なエネルギーが。

男はそれを集める為、とある物質を作ります」

「物質?」「男はカレラン分子と命名しました。しかしカレラン分子は生命体の中でしか安定して存在できなかった…」

ブーブー📱

「すいません、すぐ戻ります」

「報告を聞く」「先日のウルトラカプセルの起動により、必要な数まで残り一つとなりました」

「息子はよくやっているようだな」

「ええ、とても…」

その頃、ケイが先の怪獣事件の実行犯である事を知ったAIBはケイの思念体通信を逆探知する作戦を決行していた。

「どう?」「モルフェウスAからDに動きはありますが、微弱で追跡不能です」

「!! タウバーンに特徴的な波形を観測。追跡します」

「探知完了まで84秒!」

「さぁ、お前は何処に思念を送っている」

「ストルム星人、お前の正体に気づいた者がいるようだ。背後に気配を感じるぞ」

「Σ!!」



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「タルパ波、消えていきます!」

「まだだ、待ってくれ!💦」

「お待たせしました」

「先程の話の続きをしましょうか」

「ええ、是非」

「男はカレラン分子を散布し、生命体の体内で高密度エネルギーの養殖を行う事にした。人々や惑星を循環するエネルギーは幼年期放射と呼ばれ…」

ケイは担当編集の大隅のおどおどしい態度から自分が監視されている事に気づく。

「あの…何を?」

大隅の胸ポケットから小型マイクが仕込まれているのを見破るケイ。マイクを握り潰すと客の中に潜伏していたAIBの宇宙人エージェント達が苦しみ出した。



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「Σ(°□°;)! 総員、退避!!💦」

「フンッ!」「キャアァッ!!💦」

「逃げてっ!!」

大隅を逃がそうとする宇宙人エージェント。だがケイはそれを見逃す筈もなく…。

「新作の執筆は中止です。今まで…ありがとうございました…」

『植物プラントの水耕栽培は順調ですね』

「有難いよねぇ。食費の節約にもなるもの。…リクとペガは?」

『掃除機を買いに出かけました。壊れてしまった様です』

「ふぅん」『ライハ、ついて行かなくていいのですか?』

「フッ、掃除機ぐらい買えるでしょ」



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『リクは以前、買い物用の自転車を購入する際、カゴのないタイプを選びました。掃除機を買いに行ってゲーム機を買ってくる可能性が懸念されます』

「・・・( •̆_•̆ )」

レムの予測通り、リクは掃除機を買うつもりがゲーム機を買ってしまっていたw

「返品してらっしゃい」

「…よし。うわぁあっ遅刻だぁヤバいぃ〜💦 よし。ちょっ、ななっ、なっえっ何ですか?」

「失礼します」「えっ、何ですか!? ええ、ちょっと困りますって💦 ちょっ困りますぅぅ💦

ちょおぉっとぉ、大事な会議に遅刻しそうなんですっって!💦 もぉぉこの書類を…」

「ごめんなさいレイトさん、緊急事態なんです!」

「こっちだって緊急だってぇぇ💦大事な会議…」

「どうした?」

「伏井出ケイの正体はストルム星人。捕まえるのは困難と判断し、諜報に徹することにした」

「銀河座標…銀経213度、銀緯マイナス13度?」



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「ああ。あいつらは超光速思念体通信を行う事ができる」

「ストルム星人が発した電波を523種類のあらゆる手段で観測・計算した結果、その場所が割り出されました」

「そこに黒幕がいる。もしかしたらベリアル…」

「何故俺に…こんなものを見せる?」

「調査して欲しいからだ。ウルトラマンゼロに」

「フッ、ウルトラマンジードに頼んだらどうだ」

「ウルトラマンジードに対する見解は我々の組織内でも割れている。まだ全幅の信頼を寄せるべきではないと」

「ちょっ…今日の会議はマジで出なきゃ不味いんですっ…て、おおぉぉわぁあああっ!💦 アタッ💦

ゼロさん!…おおぉっ💦 ぎょわっくっうっ! 書類を持って行かない…でああぁぁああっ!💦 おおぉっ!

くっくぅ、ダメですってぇぇ💦 うわぁっ💦 ダメですってよホントにゼロさん怒りますよぉぉ! うわぁぁっジュワァァァ━━━!! ああっ💦」



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「ウルトラマンゼロはさ、僕とベリアルの関係知ってるのかな? まだ打ち明けてないんだけどぉ…言った方がいいのかなぁ」

「もう察してるでしょ」

「じゃあ聞いたら教えてくれるのかな? ベリアルの事」

「気になる?」「そりゃあね。でも知らない方がいいか」

「星雲荘に帰ろ。荷物はダークゾーンにしまうね」

「ン、何だこれ?」「えっ?… Σハッ! 逃げて!!」

遠くから狙撃されたビームがライハを襲う。

「リク、あそこ!」

「お前は…」「伏井出ケイ! うっ!」

「鳥羽ライハ、スナイパーが君を狙っています」



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「もしも君が隙をついて逃げ仰せた場合、ここにいる無関係な市民を撃つように言ってあるんです」

スナイパーのバド星人のビームライフルがライハの髪留めを正確無比に撃ち落とす。

「ライハ!(;°□°)」

「まだ殺しはしない。君が対話に応じなくなると困りますからねぇ」

「ペガ、こっちにいたの」

「助けがいると思って」

「あいつ、何とかできる?」

「やってみるよ(((°`△´°)」

「19歳かぁ…早いな。君を天文台に置いたのが昨日の事のようだ」

「どういう意味だ!?」

「殺す前に話しておきたかった。19年前、赤ん坊の君を天文台に置いたのは…私だ」

「!!?」「フフフ、いい反応だ。ここに絵描きがいたらその間抜けヅラを描かせていたのになぁw」

「お前は何者なんだ!?」

「私の事よりも自分が何者かを心配したまえ。私の目的は、起動したウルトラカプセルの収集だ。

しかしカプセルの起動に必要なリトルスターはウルトラマンにしか譲渡されない。そこで私はベリアル様に提案をした。カプセルの起動を促す為の存在を造ってみては如何かと。

ベリアル様の遺伝子を預かり、私は実験室でウルトラマンになりうる生命体を造った…それが、君という存在なのだ」



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「何言ってんだよ…ウルトラカプセルの起動?」

「君はウルトラマンジードとして正義の味方にでもなったつもりだったのだろうが、戦ってあげていたのだよ。私は」

「僕は…僕は自分の意思でウルトラマンになった!」

「私がそうなる様に誘導したんだ。君に祈ってリトルスターを譲渡した者達はつくづく愚かだと思わないか?

私は今日、君が持ってるウルトラカプセルを受け取りに来た。君の仲間が余計な事をしてくれたせいで早急に必要になったんだ。お身体も完全なる復活とまではいかなくてもベリアル様の新たな拠点へと移動されるには充分な数が揃っている。さあ、渡しなさい」

「嫌だ!!」「渡さぬなら、君の友達を撃つ」

銃口をライハに集中させているバド星人の隙をつき背後から攻撃するペガ。

「そぉ〜とぉ…えいっ!!」

「痛ぇなてめぇ!!(*`Д´°)💦 誰だ、この野郎!!」

「おりゃっ!!(>`□´°)」

「残念だったな」

「フッハハ…残念だ。君がウルトラカプセルを渡していれば、この静かな町が瓦礫と化す事もなかったのにな…」

「やめろ!💦」

「光の国からライザーとカプセルを盗んだ時、君と戦うのは宿命となったのだ。

ベリアル様、私に力をお貸しください…」



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「キングジョー、ゼットン、これでエンドマークだ」

『フュージョンライズ!』

「ムゥゥゥアァ!!」

『キングジョー!ゼットン! ウルトラマンベリアル ペダニウムゼットン!』

「この町は僕が守る。これは…僕の意思だ!

融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」

『フュージョンライズ!』

「決めるぜ、覚悟! ハァァ、ハァッ!!」

『ウルトラマンジード プリミティブ!』



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『地下基地を準備し、ジードライザーとカプセルを置いたのは彼の様です』

「レムは敵?…それとも仲間?」

『現在のマスターはリク。裏切る事はありません』

「僕は…あいつらの手駒なんかじゃないからな!」

「ならば見せてみろ! お前が何者なのかを」

「ペガ!!」「ライハ!!💦」

ペガの機転で自由の身になったライハは自分を狙っていたバド星人に斬り掛かる。



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「リク!!」

ジードVSペダニウムゼットンと重なる様にライハとバド星人の熾烈なバトルが繰り広げられる。

「危ない!!Σ(°□°;)」

ジードが倒れ込んだビルの瓦礫がライハとバド星人の所まで飛んで来てしまい、バド星人はその瓦礫にあえなく潰される。

「あっ!💦」

ライハとペガの無事を確認し、安堵するジード。



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『ウルトラマンジード ソリッドバーニング!』

「ウルトラマンジード! ベリアル様に似たその姿を私に殴らせる事、不愉快だったぞ! お前は作られた模造品だぁ!!

ベリアル様の恩寵を受けるのはお前ではない、私だ! 私の方が優れているぅぅ!!」

ベリアルが自分よりもカプセル起動の鍵に過ぎない存在のリクを期待している事から、嫉妬と憎悪が入り交じった感情を露わにするケイ=ペダニウムゼットン。



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「ストライクブーストォォ!!」

「お前は自分が救世主か何かだと思っていたが、それは違うぞ! お前が存在しなければ町も破壊されなかった!」

「怪獣が出るのは、僕のせいだって言うのか!?」

「そうだ! 自分の存在と決意が如何に大勢を不幸にしたかを自覚するといい! 今から証明してやろう、全力で来いィ!!」

「ゼァアアアア━━━━ッ!!」

両者の光線が激しくぶつかり合う。勝敗はボロボロになりながらもケイの勝利に終わった。

カプセルホルダーを奪おうとするケイを意識が朦朧しながらも阻止するリクだか…。



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「まだ生にしがみついているか…ハハハハハハハ、無様なものだな。これで…エンドマークだぁぁ!」

「リクー!!」「ムッ!」

リクに止めを刺そうとするケイだが、駆けつけたライハに阻まれカプセルを一つ取り零して撤退していく。

「リク…」「僕の…せいなの?…」

自分がジードとして怪獣と戦う度に町の人々に迷惑が掛かる…虚しくも戦闘後の町の惨状がそれを物語っていた。



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「そろそろ目標地点だぞ」

「ルミナさんに連絡したいんですぅ。無断外泊すると叱られるので…ここ、圏外ですよねぇぇぇぇ!!(°□°`;)≡(;´°□°)💦」

「ウルセェな💧 あぁー多分な。見ろ」

「えっ? 何ですかあれ!?(°△°;)」

「異空間の入口だ」「えっ」

「ストルム星人の波動はここに向かっていたらしい」

「えっ」「行くぞ!」

「ええっ!? ああっ💦」「偵察だ!」

「あっ、ああぁぁぁぁ━━━…!!💦」

ニュースではケイの担当編集だった大隅の死亡が報道されていた。あの後、用済みと判断したケイに殺されたのだ。

ケイから自分の出生を知らされ、存在意義さえも否定されたリクはすっかり自信喪失になり塞ぎ込んでしまう。

まるで今のリクの気持ちを表すかのようにドンシャインのポスターが剥がれ掛かっている。

『報告です。天文台に手紙が届いています』

「手紙?」『天文台地下 星雲荘宛となっています。何者かにこの施設の存在を察知された様です』

「お前には失望している」

「間もなくウルトラマンゼロがそちらへ! どうかその前にと…!」

「拠点を悟られた失敗、充分な数のウルトラカプセルを用意できなかった失敗、万死に値する。しかし、その罪を贖う機会を与えよう。命を捧げる覚悟はあるか?」

「ございます」「ならば、ウルトラカプセルを自ら宿し力を解き放て」

「私の身体に? しかし…!」

「お前はストルム星人。体内の位相反転機関…ウルトラカプセルのエネルギーを邪悪なものへ変質させるだろう」

「お望みであれば…」



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ベリアルの命令に従い、街のど真ん中で自らの身体に9個分のウルトラカプセルを取り込み邪悪なエネルギーに変換させたケイは再びペダニウムゼットンへフュージョンライズして破壊活動を始める。

「ペダニウムゼットンが再び現れた時、僕の手元にはゼロカプセルしか残っていなかった。

僕は作られた模造品。カプセルが2個なければウルトラマンになれない。だから成す術もなくその様を見ていた…」



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「ウルトラカプセルナビ! 今日のカプセルは、これだ!」

『ウルトラマンゼロ!』

『ウルトラマンゼロ。身長49メートル、体重3万5千t。ウルトラセブンの息子、頼れる戦士です』

「次は、これだ!」『キングジョー!』

『宇宙ロボット キングジョー。身長55メートル、体重4万8千t。ペダン星人が造ったスーパーロボットです』

「次回も観てくれよな!」



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「僕は一体何者なの? 僕の意義は何処に向かってるの?

星雲荘に届いた一通の手紙に導かれ、僕は自分自身のルーツを…そして掛け替えのない生命の価値を知る事になる。

次回ウルトラマンジード『僕の名前』

守るぜ、希望!」

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