「慈愛の勇者と呼ばれるウルトラマンコスモス。コスモスに変身する青年・春野ムサシが所属するのは怪獣保護を目的とするチームEYESだ。
コスモスが守る地球では怪獣は敵ではなく共存すべき仲間として保護されているのだ。しかし中には欲望の為に動物や怪獣を傷つけてしまう人間もいる。
今回はそんな人間が引き起こした、ある事件を私と共に観てみよう」
珍しい動物の捕獲を生業とする密猟団の山井達は目的の金色パンダトカゲを捜索中に卵から孵ったばかりのとある生物2匹を捕獲する。
日本に戻ると佐伯刑事率いる警察が待ち構えていたが仲間を囮にして山井は逃走する。
ここ最近野生動物の密輸が相次いでいた。特に大型の凶暴な爬虫類が狙われ、成長と凶暴性を抑える為にHKPという薬を投与してペットとして売り捌いているのだ。
「許せない、身勝手過ぎますよ」
「しかしなムサシ」「はい?」
「俺達も同じような事してねえか? 怪獣に」
「どういう意味ですか?」
「元々住んでた場所から捕獲して、自分達の都合のいい場所に移して飼ってんだろ」
「それは・・・」
ムサシとフブキは警察の依頼で先程逮捕した密猟団の1人から押収した生物の確認に呼ばれた。その生物は普通のトカゲにしては異常な大きさだった。
その頃、逃げ延びた山井は買取先の爬虫類系ペットショップの主人にもう一匹のトカゲを売りつけようとしていたが、警察の目が厳しいから暫く隠れ家で身を潜んでいろと主人からHKPを渡される。
スキャン分析の結果、トカゲの正体は成長すると全長500mにも達する怪獣の子供である事が分かった。
その怪獣の子供を保護する為、山井を探すが目撃情報すら掴めないでいた。
「あーあ、怪獣様は既に海の向こうかもな」
アヤノから密輸グループが売買に利用しているペットショップを調べるようにと通信が入る。
「遂にペットショップでも怪獣を売る時代になりましたか(  ̄△ ̄)=з」
早速ペットショップに聞き込みをするムサシとフブキだが、主人は知らぬ存ぜぬを通した。
「ウチはねぇ健全な商売をモットーにしとりますからね、トカゲのバケモンなんて持ち込まれたらこっちが迷惑ですよぉ。ハハハ」
「! トカゲの・・・」「バケモン!?」
「何か?」「あれ、密輸された生物がどういう姿をしてるかってのはァ」
「新聞もTVも報道はしてない筈ですよね」
「え、そうなの」「何でお前が知ってんだよ」
「ええぇー・・・」
「やはりペットショップがブローカーとなっていたか」
「はい。同時に大量のHKPも押収しました」
「HKPか・・・不味いなぁ」「どうかしたんですか?」
「いや、こりゃ怪獣を早く捕獲しないと大変な事になるぞ」
「捌けねえんじゃ只のお荷物だなぁ・・・捨てちまうか。いやいやいや短気起こす事はねえ。暫く凌げればコイツは札束に変わるんだよ♪」
「この怪獣、免疫力が高く毒物を吸収し栄養素として体内に取り込む事ができる怪獣なんですが・・・」
「しかしハルビ二ュアル毒素を吸収するとその影響で突然変異を起こす」
「そのハルビニュアル毒素を主成分として作られたのが・・・HKP=成長抑止剤です」
「本来なら動物の成長を抑止する薬が・・・」
「ええ、逆に働くんです。つまり・・・」
「怪獣を急激に成長させてしまうという事か」
そうとは知らずに怪獣の子供にHKPを投与してしまう山井。すると怪獣は泡を吹いて動けなくなってしまった。
そこへ隠れ家を嗅ぎつけたムサシとフブキが現れる。
「山井だな」「どうしてここが!?」
「ペットショップのオーナーが白状したんだ」
「あのクソオヤジィィ~~!」
「怪獣を何処へやった!?」
「ハァ怪獣?」「何処だ?」
「あぁ奥だよ。アンタらあのトカゲ欲しいんならくれてやるよ。死んじまっちゃあ売り物になんねえからな」
「まさか殺したのか!?」
「知らねえよ。薬打ったらよぉ動かなくなっちまったんだよ」
「薬を!?」
その時、けたたましい怪獣の鳴き声が聞こえてきた。
「まさかHKPを!?」「打った。アイツ生きてやがったのか?」
「おい、気をつけろ」「大丈夫です」
警戒しながら怪獣の元へ向かうムサシ。
「何だよぉ・・・あんな声じゃなかったぞぉ」
突然、一斉に隠れ家から煙が立ち込める。
「ムサシ、退避だ!!」「了解!!」
HKPを打たれた怪獣の子供はその副作用で巨大化し、怪獣バデータとなった。
「何ぃ、HKPが!?」「はい、既に投与されてしまっています!」
「HKPが脳神経に達すると怪獣は幻覚症状を起こし凶暴化します!」
ヒウラはシノブ・ドイガキに出動命令を出す。
「何でこんな事になっちまったんだぁぁ」
「これがお前がやった事の答えだ」
テックサンダー2号はレーザーラックでバデータの動きを封じようとするが暴れるバデータの力に耐え切れず、失敗してしまう。
コスモスに変身するムサシ。
ルナモードでも凶暴化しているバデータを抑えられない。バデータの爪がコスモスのボディを引き裂く。
コスモスはエクリプスモードに変わり、バデータにコズミューム光線を放った。バデータの身体の斑点が消えていく。
「あれは」「コスモスがHKPの毒素を取り除いてくれたんだ」
浄化されて大人しい怪獣に戻ったバデータは飛んで去っていくコスモスに感謝の手を振った。
「容疑は怪獣密輸とでもしとこうか」
「ええ~ 知らなかったんだもん」
「多分動物よりも全然罪が重いと思うから」
「えっそんなぁ」
「覚悟しといてね。えっ♪ へへへへハハハ・・・ほら連れてけ連れてけ」
「いやいやホントに知らなかったんだって、ねえ知らなかったんだってぇぇ! だあぁ、知らなかったんだってェェエエ!!」
「一件落着!ですね」「あれ取り消すな」
「取り消す? 何なんですか?」
「だから、今朝言った事だ。俺達が怪獣にしてる事は・・・決して奴らと同じじゃない」
「フブキさん・・・」「戻るぞ」「はい!」
「「待てぇぇーー!!」」
って、逃げられてるしィィィ
「ウルトラマンコスモスの活躍により怪獣バデータは無事保護された。
バデータを救ったのがコズミューム光線。今回はバデータの身体から毒素を取り除く浄化能力を見せたが邪悪な相手に対しては強力な破壊光線にもなる。正に奇跡のような光線なのだ。
様々な怪獣達が保護されている遊星ジュランを守る為にエタルガーと戦うウルトラマンコスモス。
エタルガーはウルトラマン1人の力では倒せない。しかし我々ウルトラマン同士が力を合わせればどんな強敵にも決して負ける事はない」
「ウワァッ!」
「光の絆を受け継いでいく戦士ウルトラマンネクサス。しかし光あるところには必ず闇がある。
ネクサスと闇の戦士ダークメフィストの戦いの行方を追っていこう。
次回新ウルトラマン列伝『宿命の対決! ネクサスVSダークメフィスト』」
コスモスが守る地球では怪獣は敵ではなく共存すべき仲間として保護されているのだ。しかし中には欲望の為に動物や怪獣を傷つけてしまう人間もいる。
今回はそんな人間が引き起こした、ある事件を私と共に観てみよう」
珍しい動物の捕獲を生業とする密猟団の山井達は目的の金色パンダトカゲを捜索中に卵から孵ったばかりのとある生物2匹を捕獲する。
日本に戻ると佐伯刑事率いる警察が待ち構えていたが仲間を囮にして山井は逃走する。
ここ最近野生動物の密輸が相次いでいた。特に大型の凶暴な爬虫類が狙われ、成長と凶暴性を抑える為にHKPという薬を投与してペットとして売り捌いているのだ。
「許せない、身勝手過ぎますよ」
「しかしなムサシ」「はい?」
「俺達も同じような事してねえか? 怪獣に」
「どういう意味ですか?」
「元々住んでた場所から捕獲して、自分達の都合のいい場所に移して飼ってんだろ」
「それは・・・」
ムサシとフブキは警察の依頼で先程逮捕した密猟団の1人から押収した生物の確認に呼ばれた。その生物は普通のトカゲにしては異常な大きさだった。
その頃、逃げ延びた山井は買取先の爬虫類系ペットショップの主人にもう一匹のトカゲを売りつけようとしていたが、警察の目が厳しいから暫く隠れ家で身を潜んでいろと主人からHKPを渡される。
スキャン分析の結果、トカゲの正体は成長すると全長500mにも達する怪獣の子供である事が分かった。
その怪獣の子供を保護する為、山井を探すが目撃情報すら掴めないでいた。
「あーあ、怪獣様は既に海の向こうかもな」
アヤノから密輸グループが売買に利用しているペットショップを調べるようにと通信が入る。
「遂にペットショップでも怪獣を売る時代になりましたか(  ̄△ ̄)=з」
早速ペットショップに聞き込みをするムサシとフブキだが、主人は知らぬ存ぜぬを通した。
「ウチはねぇ健全な商売をモットーにしとりますからね、トカゲのバケモンなんて持ち込まれたらこっちが迷惑ですよぉ。ハハハ」
「! トカゲの・・・」「バケモン!?」
「何か?」「あれ、密輸された生物がどういう姿をしてるかってのはァ」
「新聞もTVも報道はしてない筈ですよね」
「え、そうなの」「何でお前が知ってんだよ」
「ええぇー・・・」
「やはりペットショップがブローカーとなっていたか」
「はい。同時に大量のHKPも押収しました」
「HKPか・・・不味いなぁ」「どうかしたんですか?」
「いや、こりゃ怪獣を早く捕獲しないと大変な事になるぞ」
「捌けねえんじゃ只のお荷物だなぁ・・・捨てちまうか。いやいやいや短気起こす事はねえ。暫く凌げればコイツは札束に変わるんだよ♪」
「この怪獣、免疫力が高く毒物を吸収し栄養素として体内に取り込む事ができる怪獣なんですが・・・」
「しかしハルビ二ュアル毒素を吸収するとその影響で突然変異を起こす」
「そのハルビニュアル毒素を主成分として作られたのが・・・HKP=成長抑止剤です」
「本来なら動物の成長を抑止する薬が・・・」
「ええ、逆に働くんです。つまり・・・」
「怪獣を急激に成長させてしまうという事か」
そうとは知らずに怪獣の子供にHKPを投与してしまう山井。すると怪獣は泡を吹いて動けなくなってしまった。
そこへ隠れ家を嗅ぎつけたムサシとフブキが現れる。
「山井だな」「どうしてここが!?」
「ペットショップのオーナーが白状したんだ」
「あのクソオヤジィィ~~!」
「怪獣を何処へやった!?」
「ハァ怪獣?」「何処だ?」
「あぁ奥だよ。アンタらあのトカゲ欲しいんならくれてやるよ。死んじまっちゃあ売り物になんねえからな」
「まさか殺したのか!?」
「知らねえよ。薬打ったらよぉ動かなくなっちまったんだよ」
「薬を!?」
その時、けたたましい怪獣の鳴き声が聞こえてきた。
「まさかHKPを!?」「打った。アイツ生きてやがったのか?」
「おい、気をつけろ」「大丈夫です」
警戒しながら怪獣の元へ向かうムサシ。
「何だよぉ・・・あんな声じゃなかったぞぉ」
突然、一斉に隠れ家から煙が立ち込める。
「ムサシ、退避だ!!」「了解!!」
HKPを打たれた怪獣の子供はその副作用で巨大化し、怪獣バデータとなった。
「何ぃ、HKPが!?」「はい、既に投与されてしまっています!」
「HKPが脳神経に達すると怪獣は幻覚症状を起こし凶暴化します!」
ヒウラはシノブ・ドイガキに出動命令を出す。
「何でこんな事になっちまったんだぁぁ」
「これがお前がやった事の答えだ」
テックサンダー2号はレーザーラックでバデータの動きを封じようとするが暴れるバデータの力に耐え切れず、失敗してしまう。
コスモスに変身するムサシ。
ルナモードでも凶暴化しているバデータを抑えられない。バデータの爪がコスモスのボディを引き裂く。
コスモスはエクリプスモードに変わり、バデータにコズミューム光線を放った。バデータの身体の斑点が消えていく。
「あれは」「コスモスがHKPの毒素を取り除いてくれたんだ」
浄化されて大人しい怪獣に戻ったバデータは飛んで去っていくコスモスに感謝の手を振った。
「容疑は怪獣密輸とでもしとこうか」
「ええ~ 知らなかったんだもん」
「多分動物よりも全然罪が重いと思うから」
「えっそんなぁ」
「覚悟しといてね。えっ♪ へへへへハハハ・・・ほら連れてけ連れてけ」
「いやいやホントに知らなかったんだって、ねえ知らなかったんだってぇぇ! だあぁ、知らなかったんだってェェエエ!!」
「一件落着!ですね」「あれ取り消すな」
「取り消す? 何なんですか?」
「だから、今朝言った事だ。俺達が怪獣にしてる事は・・・決して奴らと同じじゃない」
「フブキさん・・・」「戻るぞ」「はい!」
「「待てぇぇーー!!」」
って、逃げられてるしィィィ
「ウルトラマンコスモスの活躍により怪獣バデータは無事保護された。
バデータを救ったのがコズミューム光線。今回はバデータの身体から毒素を取り除く浄化能力を見せたが邪悪な相手に対しては強力な破壊光線にもなる。正に奇跡のような光線なのだ。
様々な怪獣達が保護されている遊星ジュランを守る為にエタルガーと戦うウルトラマンコスモス。
エタルガーはウルトラマン1人の力では倒せない。しかし我々ウルトラマン同士が力を合わせればどんな強敵にも決して負ける事はない」
「ウワァッ!」
「光の絆を受け継いでいく戦士ウルトラマンネクサス。しかし光あるところには必ず闇がある。
ネクサスと闇の戦士ダークメフィストの戦いの行方を追っていこう。
次回新ウルトラマン列伝『宿命の対決! ネクサスVSダークメフィスト』」