「この俺、ウルトラマンゼロとサロメ星人の激闘! その言葉通り戦いは益々激しくなっていく。
俺とそっくりの姿をしたダークロプスゼロ。奴の攻撃で俺は異次元空間に飛ばされてしまった。早く戻らないとサロメ星人達も何しでかすか分かったもんじゃない。
負けられない戦いがあるって事をみんなに見せてやるぜ!」
川平慈英ですか、ゼロたんΣヽ(^□^;)
「おい! おい聞こえるか!?」
「はっ! 誰だ!?」
何者かの声に気付くレイ。レイはサロメ星人の基地攻略に失敗し、捕らえられ拘束されていた。
「ダメか…」「今…助けてやる!…」
「その声・・・まさか!?」
現れたのは暴走状態のレイモンであった。
「お前は!」「ちょっと待ってろ!…ここかァァ━━!!」
「お前はレイ! そうなんだな!」
「バトルナイザーは!?」「うっ…あっ!」
「ケッ、何だよお前もバトルナイザーを失ってたのか あぁ…!」
レイブラッドの闘争本能に逆らえず暴れだすレイモン。
「レイオニクスの血をコントロールできていないのか!?」
「原因は…お前だ!」「何!?」
「お前というレイオニクスの存在をテレパシーで感じた時、俺の血が…レイオニクスの闘争本能が勝手に…ハァハァ…いっ! 厄介だぜ!」
「お前・・・」胸を確認するレイ。
「傷が…やはりお前には傷が無いのか」
「傷!?」
「力を制御しろ!!」「ダメだ!…この姿でいないと消滅が早まる! だがお前がいる限り今の俺は暴走を抑えるのがやっとだ!」
「落ち着けぇぇ━━━━!!」
レイモンの腹部に思い切り拳をぶつけるレイ。
「お前…うちのボスと似てるな…」
「フッ…宇宙が消滅しようとしているんだぞ。さぁ行くぞ、レイ!」
レイのネオバトルナイザーを回収したヒュウガはサロメ星人の基地にリトラが激突した際にできた穴を発見する。
「おい、なぁ何だ傷って何だ?」
「えっ?」「さっき俺には傷が無いって」
「この傷だ」「あっ何だこれ!?」
「俺とボスと仲間達との友情の印だ。コイツがある限り、俺は二度とレイブラッドの言いなりにはならない…絶対にな」
「そうか…お前は暴走を克服したのか」
「俺1人の力じゃない。仲間と、そしてウルトラマン達が俺を信じてくれたからだ」
「ウルトラマン・・・」
苦戦の末、何とかにせエースを倒すゼロだが。
「へっ、ロボットとは言えウルトラ兄弟とやり合うってのは結構キツいぜ…」
しかしまだにせセブンとにせウルトラマンが残っている。2体相手に再びピンチに陥ってしまう。
二人のレイは量産されたにせウルトラ兄弟の格納庫に辿り着く。
「これは…!? こんなに大量のウルトラマンを」
「宇宙人は何を企んでんだ!?」
「フフフフ…ハハハハハ…驚いた? サロメ星の偉大な科学力を」
「サロメ?」「サロメの科学は万能よ。ウルトラ兄弟はおろか、あなたのバトルナイザーからメカゴモラを造る事もね」
「よくもぉぉ!!」
「辺境の惑星へようこそ。サロメでは惑星チェインと呼んでいるわ」
「何の実験か知らんがお前達は宇宙を消滅させようとしているんだぞ!」
「あれを見て。ダークロプスゼロのディメンジョンコア」
「ディメンジョンコア!?」
「一歩間違えば宇宙をも消滅させてしまう禁断のエネルギーよ。だが我々は成功した! ディメンジョンコアの完全制御に。次元をコントロールして多次元宇宙を自由に行き来する事が可能になったの」
「多次元宇宙を!?」
「「まさか!?」」「お前達!!」
「そう、あらゆる次元の全宇宙を巡って私達のウルトラ兄弟を送り込むの。ウッフフフ…フフフフ」
「待て━━!!」「平和を守るウルトラ兄弟が全宇宙を制圧する! サロメの手先としてね。転送開始!!」
一方、にせウルトラ兄弟に追い詰められたゼロ。
「くうぅ…身体が…どうやらここまでか…」
「最後まで諦めるな!」
失ったはずのゼロツインソードが突き刺さる。
「修行の日々を思い出せ、ゼロ!」
「レオ!?(°Д°)」「イヤァァアア !!」
いよっ、待ってましたレオ兄さん♪(≧∇≦)
にせウルトラ兄弟達が多次元宇宙に転送されようとしているその時、侵入していたヒュウガが助けに入る。
「ボス!」「ハハッ♪ 受け取れぇ━━!!」
「ゴモラァァァ━━━!!」「何ぃ!?」
「破壊しろ!!」
師レオの助っ人により反撃に出るゼロ。
「メカゴモラを出して!!」
「ゴモラ、気をつけろ!!」
2体の激しい戦闘により崩壊寸前のサロメ基地。
「へロディア様!」
「何をしている!! 早く基地の機能を回復させなさい!!」
後ろからダークロプスゼロの巨大な手がへロディアを捕らえた。
「何をする!? 放せ、放せ! ダークロプスゼロ!!」
ダークロプスゼロはへロディアの命令を無視し、基地内を破壊していく。
「何故だ…何故だ!?…ダークロプスゼロ!!」
「思イ上ガルナ人ヨ。命ナドト言ウ儚イモノ二スガル貴様達二、コノ俺ガ支配デキルト思ッテイタノカ。フフフフフ…ハハハハハハハ……」
プライドを傷つけられ、落下していくへロディア。
「オリャアァァァ!!」「テェェェアァ!!」
「ゼロ、コイツらに構ってる時間はない! 脱出だ」
「だがどうやって!?」
「俺達のエネルギーを合わせる。ダブルフラッシャーだ! できるな」
「分かったぁ!」
レオゼロ師弟によるダブルフラッシャーが阻止に入ったにせウルトラ兄弟をも貫き、異次元空間の渦に向かって放たれる。
すると渦の中心に光が見えた。
「今だ! 行け、ゼロ!!」
「ヨッシャアァ!!」
「奴は・・・」「喋らない方がいい」
「ダークロプス…ゼロは我々の…ロボットでは…ない…」
「何ぃ!?」「宇宙を漂流していたアイツを…我々は発見し…サロメの科学力で蘇らせた…命令に従う様…改造を施して…」
「ダークロプスゼロは何者なんだ!?」
「恐らく…別の…宇宙から…」
「別の…宇宙!?」
自我を取り戻したダークロプスゼロはメカゴモラを操り、共にゴモラを嫐りに掛かる。
「ゴモラァァ━━!!」
「レイ、俺にも戦わせてくれ。元はと言えば俺のバトルナイザーが生み出した怪物だ。俺が始末する!」
「一緒に戦おう」「「ゴモラァァ━!!」」
流石のゴモラもダークロプスゼロとメカゴモラの2体相手では勝ち目がない。
「はっ!」「あれは!?」
突然空間が割れ、そこから異次元空間から帰還したゼロが現れた。
「待たせたな!」
「随分と暴れてくれたな、ダークロプスゼロ。だがこの俺が到着したからにはお前の好き勝手にはさせないぜ!!」
「さて、今日も極秘ファイルで分析といくか。アリサ隊員、早い所データを呼び出してくれたまえ」
「ガレット! って…何でアンタが私に命令すんのよ ったくも…(-”-)」
「今回はウルトラヒーローなんだな」
「そう、その名もウルトラマンレオよ。レオは宇宙拳法の使い手でキックなんかの格闘技が得意らしいわ」
「ウルトラマンゼロとのコンビネーションもバッチリだな」
「それはそうよ。レオはゼロの戦いの師匠なんだから」
「て事はゼロに鍛えられたショウとヒカルにとって師匠の師匠に当たるって事か」
「そういう事になるわね。そして今度はレオもショウ達に力を貸してくれるみたい」
「そりゃあ益々負けられねえ戦いになりそうだな。ショウ、ヒカル、俺達も応援してるぜ!」
「この後はウルトラファイトビクトリーよ!」
ヤプールが放ったビクトリウムコアエネルギーによって歪みの拡大が早まってしまう。
「このままでは帝王が!!」
「復活してしまう!! うっ!」
「もう止められんぞ!」
そこへギンガ・ビクトリー・エースが駆けつけた。
「エース兄さん」「無事だったか。レオ、アストラ!」
「「ええ」」「お前達がギンガとビクトリーか。ゼロから話は聞いている。頼りにさせてもらうぞ」
「「はい!」」
「邪魔はさせんぞ! 行くぞ超獣共ぉ!!」
「みんな行くぜ!!」
ウルトラ5勇士VSヤプール率いる超獣軍団の決戦が始まった。
ヤプールの強力な攻撃がギンガとビクトリーを窮地に追い込む。
「以前より強くなっている…」
「当たり前だ! 貴様らに受けた屈辱、それを晴らす為により強い怨みの力で復活したのだからな」
「惑わされるな!! 今までお前達がしてきた戦いを思い出せ! その一つ一つの積み重ねがお前達を強くしてきたのではないのか!!」
「俺達がしてきた…」「戦い…そうか!」
「ギンガ、ビクトリー、ウルトラァァタッチだ!!」
「「ガレットッ!!」」
「「見せてやるぜ、俺達の絆!!
ウルトラタッチ!! おおっ!」」
「ギンガァァー!!」「ビクトリィィー!!」
「「ギンガビクトリー!!」」
「こっからは」「俺達の戦いだ!!」
つづく!
「遂に訪れるダークロプスゼロとの決着。しかしそれも更なる巨大な脅威の前触れでしかなかった。
次回新ウルトラマン列伝『激闘ウルトラマンゼロ 真の序章』
ウルトラファイトビクトリーも見逃すな!」