「別の宇宙に攻め込んで来たカイザーベリアル。俺はそのベリアルに抵抗を続ける惑星アヌーの青年ランと一体化した。
ランは弟のナオを自分の身を挺して守り、重傷を負った。その姿に俺は共鳴する何かを感じたのかも知れない。
そして帝国軍に故郷を追われた亡国の姫 エメラナ。ベリアルを倒す為、俺達は共に旅を続けたんだ」
「間違いない、コイツはあのベリアルだ」
「燃えてるのはエスメラルダ?」
「惑星エスメラルダは全てが純度の高いエメラル鉱石で出来ています。カイザーベリアルはそのエネルギーを奪い大軍団を作っているのです」
『ベリアル帝国軍は宇宙全土に殺戮と略奪を続けている』
「ベリアルは何処にいる!? 今から行って倒してくる! ゔっゔっ、ゔぅぅゔぅっ! おい開けろっっ!! ゔぅっうぅう…」
「何言ってんだよ兄貴」
『奴の居場所を知る事は我々にはできない』
「ゼロ、あなたは一体・・・?」
「…ベリアルは俺と同じ別の宇宙から来たんだ。俺と同じ種族だった。この身体はナオの兄貴の身体、本当の俺は光の国のウルトラ戦士なんだ…」
「ウルトラ戦士?」「兄貴、僕達はバラージの盾を探す者だろ? 1人で戦いに行くなんて言うなよ! 相手はベリアルだけじゃないんだ、物凄い数の手下がいるんだ。モニター見て分かるだろ? それを1人で倒しに行くなんて言うなよ! バラージの盾を見つけなきゃ…」
「ナオ・・・」「バラージの盾…先程仰っていた伝説ですね」
『その様な不確かな物で本当にこの宇宙を守る事ができるのか? ベリアルを倒せるのか!?』
「できる! 絶対できるよ!父さんがそう言ってたんだ!」
『だが確証はない』「嘘だってのか!!」
「俺はナオを信じる。バラージの盾を探そう」
「そうだよ!」「私も一緒に参りましょう」
『同意できません(•́︿•̀)。姫様の身を守るのが私の使命』
「お願い、私はお友達の力になりたい」
「ありがとうジャンバード」
『仕方ありません( ´-△-` )=З』
「やったね」「ところでどうやって探す?」
「それを知ってるのは炎の海賊さっ♪( ‘▽^ )」
炎の海賊。それは自由を愛し、無限の宇宙を駆け巡る無法の者達だ。ベリアル軍に抵抗しエメラル鉱石を奪う戦いを繰り広げる神出鬼没の三兄弟の海賊である。
「来たぁあっ!」
その船の名はアバンギャルド号。
「♪俺はぁぁ炎のぉせぇぇんんし、グレンファーイヤァァ~っと」
そして彼はその用心棒、炎の戦士グレンファイヤー。「よぉお船長!」
「儂は海賊三兄弟、ガル!」
「ギル!」「グル!」「「オオォ━!!」」
「儂らの海におかしな奴がいるぞぉ?」
「ベリアル軍じゃないようじゃな」
「留守中人んちに土足で入り込みおってぇぇ!」
「何処のどいつだ!? 焼き鳥にして食っちまうぞ! 嫌ならとっとと出てけっ!!」
『焼き鳥!? 無礼者めっ!!(`□´)』
「まずは挨拶を。それでお話を…」
「ここは俺に任せろ」「兄貴?」
「フッ! デアッ!!」
「てめぇ、ベリアルのダークロプスか!?」
「違う! 俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ!」
「あれがゼロ?」「そうだよ」
「どすこいっっ!!」「どわあぁっ!! 俺は敵じゃない!! 話を聞けっ!!」
「うるせぇ!!」
「それぇ! ファイヤァー!!」「あ…うっ」
「ヤァホーイ! ハハッ♪ イエェ…ン、あぁ!?」
「フゥ・・・」「ハハ、俺は認めた相手としか話はしねえンだ。来な!」
「ゼッ、やっぱこうなるか…行くぜ。へェアッ!!」
「どぉおっ!! どぉおぉあ…あぁ…あ痛…」
「フッ…来な!」「チッ!野郎、真似しやがってぇ…ヨォォッシャ行くぜぇぇ!!」
バラージの盾の在処を賭けてゼロとグレンのガチンコバトルが始まった。
「コイツは効くぜぇ!」「やめろっ!!」
「あ…アラララッオオオイッ、放せってンだよォォ!!」
「ヘヘッ、ヘェアッ!!」
「うわぁあああっやややめてっ やめてくれよォォオオーッ!!(°Д°;)」
「フゥゥァアアアアァッ!!」
「どわぁぁっ!!」「フッ」
「スゲェ・・・(°о°;)」
「プァゼッ! あ”…あ”ー首イテ…」
「凄い戦いじゃあ!」「久々に興奮するわぁ!」「両者ともいいぞぉぉ!♪」
「んえぇ…チッえぇぇぃ…てめぇ、何モンだ!?」
「やっと話を聞く気になったか。俺達はバラージの盾を探す者だっ!!」
「あぁ!? バラージの盾だとぉ?」
「何処にあるか教えてくれ、ベリアルを倒す為に!」
「バラージの盾はなぁ、封印を解く鍵がなきゃ意味がねえ。在処を知ってても夢も希望もねえンだよ!!」
「その夢と希望は…あそこにある!!」
「焼き鳥・・・!?」
『大変です! ベリアル軍です!!』
「「ええっ!?」」
「見つけましたよ、炎の海賊。私はベリアル帝国軍 暗黒参謀ダークゴーネ。我が軍に逆らうとは愚かな者達です。行けっ!」
「よぉ船長、こりゃ流石にヤベェんじゃねえか?」
「炎の海賊は」「決して逃げん!」
「受けて立つ!」
「だよな。ハハッ…じゃ、まずは俺が…」
「行く必要はない!」「あぁ!?」
「お前の力を使うべき本当の時が、いつか必ず来るとずぅっと思っておった」
「な…何言ってンだよ!?」
「彼らと共に行け! そしてバラージの盾の在処を教えてやるんじゃ」
「ちょ…ちょっと待ってくれよ!」
「元気での~~」
「おいっ船長ぉぉ━━!! みんなぁぁ━━!! 俺の力を使う本当の時・・・?」
「馬鹿野郎!! ボーッとしてンじゃねえ!!」
炎の海賊とダークゴーネ率いるベリアル軍の戦いが開始された。ゼロはアバンギャルド号を援護しながらウルトラゼロランスでレギオノイド達を撃破していく。
「ファイヤァァスティィックッ!! フンッ! 何故俺達を守る!?」
「同じベリアルと戦う仲間だ!!」
「ほお、フッフッフッフ中々やりますね」
「デアッ! あっ!」「おい、大丈夫かお前? ピコピコ言ってンぞ(°о°;)」
「兄貴?」『戦艦接近! このままでは危険です!』
「こっから離れろゼロ! 船長達も急いで、ジャンプの準備を! えぇぃっ! ベリアル軍ども、まとめて吹っ飛ばしてやるぜ!! ムンッ! ファイヤァァアアアア!!」
「うっ! 何をする気だ!?」
「エッヘヘへヘ、キタキタァッ!!」
ここは特殊な地場でバランスを保っているスペースニトロメタンの海。彼はその身に纏った炎でこの海全てを爆発させようとしていた。
「バラージの盾は鏡の星にある!」
「! 鏡の星!?」「ああ。二次元の民を探せ! 俺の名はグレンファイヤー。仲間ってなぁ、いいもんだよなぁ。へへ楽しかったぜ!」
「よせっ!!(°□°;)」
「デァアアアアアアアッ!!」
グレンの命を賭した特攻でスペースニトロメタンの海は大爆発を起こし、ベリアル軍の艦隊を一網打尽にする。
「おおっ! 小癪なマネをォォオオオッ!!」
ゼロはバリアを展開してジャンバードと中にいるナオとエメラナを大爆発から守り、危機を脱した。
その夜ゼロは夢を通してランの幼い頃の記憶を垣間見た。まだ両親や祖母と一緒に暮らしていた頃。将来の夢を語り合い、父から御守りにとバラージの盾の欠片を譲り受ける幼いランとナオ兄弟。
「ナオ」「兄貴・・・」「大丈夫か?」
「うん。あのさ、グレンってどうなったのかな?」
「あいつは無事だ。きっと…」
「そっか。僕はあんなに強くない…でもやらなきゃ。ねっ」
「ああ」
「ヤァアア━━ッ!!」「おっとぉやるな」
「父さん直伝の、名付けてアヌー拳法さ」
少しでも強くなろうとゼロに稽古をつけてもらうナオ。
エメラナはゼロのブレスレットの光が1つ消えている事に気付くのだった。
その頃、光の国ではプラズマシンクロ装置でプラズマスパークエネルギーが1つ消えたのを見たセブンはゼロの身を案じていた。
「ゼロ・・・」
「圧倒的な戦力を前にグレンが身を呈して俺達を守ろうとしてくれた。この思い、無駄にはできない。
グレンが残してくれたキーワード、それは鏡の星だ!」
「さぁ、今日も極秘ファイルで分析していきましょう」
「アリサ!」「ん?」「今日は俺にやらせてくれ。気になる奴がいるんでぇいっ!」
「ちょ、ちょっとぉ」
「今日分析するのは・・・っとぉ!」
「イヤッホォォイっ!」
「炎の戦士グレンファイヤー!!」
「なんでグレンファイヤーが気になる訳?」
「そりゃこの俺と同じ熱ぅぅーい男だからだ」
「何それ」「おうおう兄ちゃん、俺様に目ぇつけるたぁ中々見所があるじゃねえか」
「は? ちょっ…誰?」
「だろう♪ 男に細かい事はいらない! 拳で語り合うってのが華ってもんだぜ!」
「分かってるゥゥウ♪」
「ナハハハハハハハハッ…!!」
「アーッハッハッハッハッハッ…!!」
「だからアンタ誰なのよォオオッ!?」
「ナハハハハハハハハハハハハハ…!!」
「ヘァハッハハハハ…ウワァハハハッ!!」
「えええ━━っ!?Σ(°Д°;)」
「と、このようにグレンは非常ぉぉーに熱い男なのだ!」
「おうよ!」
「…って何で平然と続けられる訳? てゆーか、どっから入って来たのよ!?」
「細けぇ事は気にするな」
「そしてこの後はショウとヒカルの更に熱い戦い、ウルトラファイトビクトリーだ!」
「よっしゃあ!! 俺様も一緒に応援するぜぇ!! ファイヤァァアアアア━━━ッ!!」
遂に始まったジュダスペクターとの決戦! だがスーパーグランドキるングスペクター同様、ジュダスペクターも強敵だ。
「どうした、その程度の剣では我に届かんぞ」
スーパーグランドキングスペクターの猛攻に翻弄されるギンガ・エース・レオ兄弟。
「あいつは今、1人で戦っているんだ! こんな所で膝を付いちゃいられない! うおおおおっ! ギンガサンダーボルトッ!! エイヤァッ!!」
「ゆくぞ!!」
「フハハハハハッ無駄だ! 貴様がどんなに戦おうと!」
「この全宇宙、全ての生命はこのジュダの手によって滅びるのだ!!」
「ふざけるなよ…みんなの…みんなの未来は…お前なんかに奪われて…たまるか!! シェパードン、俺に力を貸してくれ!」
『ウルトランス!シェパードン!セイバー!』
「おっ!? ぬぉ…」
「行くぞ、シェパードン!!」
つづく!
「バラージの盾があると言われる鏡の星。だがそこで闇に侵された鏡の騎士が俺達の前に立ち塞がる!
次回新ウルトラマン列伝『激闘ウルトラマンゼロ 仲間達の絆』
ウルトラファイトビクトリーも見逃すな!」