全ては15年前のあの日から始まった。
太陽のスーパーフレアによって世界各地に眠っている謎のオーパーツ・スパークドールズが実体化し、暴れ始めたのだ。次々に出現する怪獣や異星人に対抗する為、世界各国に組織された特殊防衛部隊・・・それがXIOである。
そして今、地球に未知なる救世主が現れようとしていた。
という訳で始まりました待望のウルトラマンX!
OPは今作にもオペレーター役で出演しているお馴染みボイジャー feat.大空大地が歌う「ウルトラマンX」。
ギンガの時は挿入歌扱いだったけど、ヒーローの名を冠した主題歌がOP曲を飾るのは久しぶりですね。
サイバー怪獣のアーマーバリエーションとか期待感が高まります♪
XIO隊員の大空大地は星の声と呼ばれる宇宙から降り注ぐ電子を音に変換して聞き、宇宙誕生の謎を解明するという夢を持つ青年。ラボチームのマモルとルイ達と共にゴモラのスパークドールズを使ってサイバー怪獣の実体化テストを行っていたがうまく進まないでいた。
サイバー怪獣。それはスパークドールズをXIOのラボチームが解析し、エレクトロ粒子で怪獣の姿に再現した新たな戦力である。
メビウスでいう所のマケット怪獣みたいなw
「あーあ、ダメだったね」
「粒子定着率67%…もう少し改良が必要だね」
「ねー次はもっと可愛い子で試そうよぉ。この子の方が可愛い! 絶対可愛いよぉ♪」
「ゴモラなら絶対成功する。・・・だよな」
15年前、太陽のスーパーフレアの影響でスパークドールズが実体化し、世界各地で暴れだしたあの日。宇宙電波の研究員だった大地の両親は研究所ごと消失し、行方不明になっていた。その直後、電波受信器から謎の声が聞こえてきた。
「・・・ユナイト・・・」
大地にとってゴモラのスパークドールズは両親の形見でもあったのだ。
突然ゴモラのスパークドールズが震えだした。
「ゴモラ、どうした? 何が言いたい」
エクスデバイザーでゴモラをリードする大地。
『ガオディクションを起動します。ゴモラ解析中・・・解析完了しました。驚異、不安、警戒』
アナウンスの声がキュアトゥインクルw
デバイザーから星の声らしき電波を聞いてみるとそれは15年前に聞いたあの時の声だった。
「ユナイト・・・」
その頃、川の水の温度が急激に上昇する現象が起こった。巨大な熱源が探知されたその山を調査するべく、XIO隊長の神木と副隊長の橘はアスナ・ワタル・ハヤト各隊員を現地に向かわせた。
「大地隊員、応答して。大地隊員…大地! この非常時に何やってんの!?」
「アスナ、ブレーキ!!」
目の前に火の玉がジオアラミスの足を止める。
「アスナ、無事か!?」「アスナ隊員と呼びなさい! でも何、今の!?」
「ゴモラが教えてくれたんだ! ここに何かがいるって! 熱源が接近中! 50メートル・・・40・・・30!」
「どっち!?」「上だ!!」
熱源の正体は怪獣デマーガであった。
「怪獣出現! タイプG! 体長は約50メートル!」
「南南西2.7キロに梅沢市市街地」
「住民に緊急避難指示を」「了解」
「警戒レベルフェイズ3。 都市防衛指令発令。進行を食い止めろ!」
「了解! ジオブラスター出力最大!!」
『ブラスターモード、ターゲットロックオン。ターゲットに命中しました』
「全然効かない」
そこへハヤト・ワタル隊員のスカイマスケッティが駆けつけた。
「お待たせー」「お熱いねぇ、お二人さぁん♪」
「全然熱くないんですけど!( `H´)」
「いや熱いっス! メチャクチャ熱いっス! あいつの体組成は79%が解けた鉄です!」
「解説どうも! 対抗策は!?」
「神経と熱源の集中している頭部の角、そこに攻撃を集中してください!」
「角ね!」「ファントン光子砲、発射!!」
だがファントン光子砲でもデマーガにダメージを与えられなかった。
「これもダメ!?」「なんて奴だ(°д°;)」
『大地、どうすりゃあいい!?』
「怪獣をスパークドールズにする技術さえあれば・・・」
「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ!」
「エリアF-27梅沢市市街地に接近中!」
「市民の避難を急がせて」
火の玉を降らせ町を火の海にしながら蹂躙するデマーガ。
『何としても怪獣を足止めしろ!』
「「了解!」」
「こいつは!」「何か分かった?」
「あいつはデマーガです!」
「デマーガ・・・」「日本太平風土記にも記述のある鉄の魔獣です! 天が溶鋼を纏いし時、地を燃やす荒ぶる神デマーガ目覚め、太平の世を焔と共に滅ぼさん」
「神話でしょ! そんな相手とどう戦えって」
「光の巨人が封印したとありますね!」
「そんな情報、役に立たない!」
デマーガの熱線がスカイマスケッティの機体を掠める。
「エマージェンシー!! 冷却ファン停止!!」
「一旦引きなさい!」
「大地、アスナ! 退避しろ!!」
「ゴモラがない! ゴモラ、何処だ!?」
「大地、大地!」
「あぁ、ゴモラ!!」
ゴモラを回収した所をデマーガに捕捉される大地。その時エクスデバイザーからあの声が聞こえてきた。
「ユナイト…ユナイト…ユナイト…」
「えっ!? 何だよこんな時に!!」
大地にデマーガの熱線が迫る。
「大地ィィィ━━っ!!」
エクスデバイザーから発せられた謎の光が大地を守り、包み込む。
するとアスナの目の前に巨大な光の巨人が出現した。
「新たな怪獣・・・いえ、巨人が出現!!」
「あれ、何これ!?… どうなったの!?」
「説明は後だ。いくぞ、大地!」
「誰!?ってか何で俺の名前…へえぇ!? 何だこれ、おおぉ高っかΣ(°Д°;)、俺高いとこダメなんだよっ! 無理無理無理無理高いよ(><)」
「高くない! 巨大化したんだ。だから落ちない!」
「おおぉぉっ! 来るなァァ!」
突然の出来事でうまく対処できない大地。
「コラァ、しっかりしろ! そんなんじゃ戦えないぞ!」
「はあっ? 戦う!? 俺が!? 何で!?」
「他にする事があったら言ってみろ!」
エックスさん、割と熱血漢w
「アチチチッ!! アチィよっ!」
「落ち着け! あの熱線を喰らっても平気だろ」
「・・・ホントだ」「君と私はユナイトした。心を1つにすればあの怪獣と戦えるんだ」
「心を1つにたって…」
「できる! まずは深呼吸を」
「大地ィ!!」「ン、あっ!」
大地を探すアスナをデマーガが狙う。
「アスナっ!!」
身を呈してアスナを熱線から守る大地=巨人。
「私を…守った?」
「俺が…やったのか?」
「ああ。ファインプレーだったな(^^)b …と、来るぞぉ!」
「何だかよく分かんないけど、やれるだけやってみるか!」
「よし、いくぞ大地!!」
大地と巨人の心が今1つとなり、デマーガに立ち向かう。
「怪獣と戦ってる・・・」
デマーガと果敢に戦う巨人の姿にエールを送る市民達。
だが胸のカラータイマーが活動限界を報せる。
「タイムアップか!」「何だよタイムアップって!?」
「これが我々のユナイトの限界のようだ!」
「冷却ファン復帰!」
「ファントン光子砲は使えるか?」
「可能です!」「あの巨人を援護しろ」
「えっ?」「援護だっ!!」「「了解!!」」
「頼もしい仲間だな」
「ああ。俺達もいくぞ!!」
「よぉし、今だ! いくぞ大地!!」
「「ザナディウム光線!!」」
両腕をクロスさせて放った必殺光線がデマーガを撃退した。
「何だ今の・・・?」「君と私が完全にユナイトした証しだ。初めてにしては上出来だな」
戦いを終え空の彼方へと飛んでいく巨人。
「監視衛星の映像を。巨人の行方を捕捉しろ!」
「消失しました! 捕捉できません」
「あの光線でデマーガをスパークドールズにしたのか。お前ホント凄い力を持ってるな」
「正確には君と私の力だ」
「お前となら怪獣を殺さずに捕獲できるのか」
「このデバイス、気に入った。ここにいればまた君とユナイトできる。よろしくな大地!」
「・・・えっ、ずっとここにいるの!?(°д°;) おい、おい、おぉいっ!」
「大地ィィィ!! 返事しなさいよぉ!! ・・・お願いだから・・・」
「アスナ!」 「お前無事か?」
「それより大地が・・・」
「おーい、おぉ━━━い!」
「お前…大地、お前無事だったのかよ!」
「このバカ!! 死んだかと思ったじゃん!(`Д´)」
「助けてくれたんだ。あの巨人が」
「お前、それどうやって?」
「あの巨人の力です」
『大地、何者なんだあれは?』
「カテゴライズ不能です。XIOのデータベースにも前例のない未知の超人ですから」
「未知の・・・超人」
「つまり、彼の名は…エックス…ウルトラマンエックス」
「「大地の怪獣ラボ」」
「今回の怪獣はこれだ!」
『デマーガ解析中』
「熔鉄怪獣デマーガ。高熱の炎で何でも焼き尽くす恐ろしい怪獣だ。そしてこれが俺達XIOが造り上げたサイバーカードだ」
「私は大地とユナイトし、共に戦う事になった。これからもよろしく頼むぞ!」
「次回も」「「観てくれよな!」」
「産卵の為にマグマの中から現れた火山怪鳥バードン。その鋭い嘴がXIOを、そしてウルトラマンエックスを苦しめる。
地球のサイバー怪獣技術がエックスの力になる時がやってきた!
次回ウルトラマンX『可能性のかたまり』」