「大地、ちょっといいか?」
「どうしたエックス」
「ウルトラマンマックスのサイバーカードなんだが、妙な電波を感じるんだ」
「何だって!?」
『ウルトラマンマックス解析中…解析完了しました。脅威、警告』
「これは…マックスからの警告だ!(°д°;)」
「警告!?」
「ダッシュバード1、現在エリアJT-557上空をパトロール中。異常なし」
「あの数え切れない建物の中で数え切れない程たくさんの人が暮らしているんだな」
「何当たり前な事言ってんの」
その時、突然の激しい地震により地盤沈下や大量の砂が吹き出す事態が発生した。
「エリアJT-550で地中から膨大な量の砂が噴出。市街地が埋没しました」
「砂が!? 一体何が起こってるんだ」
「監視衛星の映像が届きます」
「どうした?」「広い範囲に強力な磁場が発生。カメラもレーダーも機能しません」
「ベースタイタンの機能は…麻痺…状態」
「ダッシュマザーも出動不能か!」
「カイトとミズキがあの地区をパトロール中です」
「呼び戻せ!」「通信…不能…」
「無茶よ! あの磁気嵐に突っ込むなんて」
「何とかデータだけでも採取するんだ!」
「キャアァッ!!(>Д<;)」
「…ダメだ 不時着する!」
「何が不時着よ あれはね墜落って言うの!」
二人の前に地中から磁力怪獣アントラーが出現した。
「磁気嵐はあいつの仕業か!」
「あっ! 返しなさい!!」
「言う事を聞く相手じゃない」
「被害状況は?」
「現在、しゅ…しゅ…首都圏全域で車輌は通行禁止。く…く…空港は閉鎖」
「都市機能は麻痺状態か」
「奴にミサイルをぶち込んでやりましょうよ!」
「ミサイルの誘導装置が磁気で狂え…ば…し…し…市街地に着弾する恐れ…あり」
「あいつと戦うには接近戦しかないって事ですね」
「今ショーンが新しい兵器を開発中だ。俺達はまだ奴の事は何も知らない。まずは敵を知る事だ」
「アントラー…あの怪獣の名前はアントラーです。坂田裕一、古代シルクロード文明の第一人者」
「バラージの遺跡を発掘した事で有名な学者だ」
「バラージ…紀元前二千年に絶滅したと言われる幻の王国ですね」
「ええ。しかし坂田教授は遺跡から発掘された石版を解読した結果、バラージは地震ではなく謎の生物アントラーに滅ぼされたという説を発表しました。
そして四千年後、アントラーは甦り自然を破壊している文明を襲うと警告を発したのです。今年はバラージが滅亡してから丁度四千年です」
「今、坂田教授は何処に?」
「五年前、失意の内に亡くなったそうだ」
カイトとミズキはアントラー対策の手かがりを見つける為、坂田教授が在籍していた考古学研究所を訪れた。
「何か御用でしょうか?」
「坂田教授の研究についてお聞きしたいんですけど」
「アントラーの事ですね」
「ええ。あの怪獣はもしやアントラーなんじゃないかと」
「やっと世間も認めるでしょう。父が正しかった事を」
「父…? それじゃあ貴女は」
「坂田裕一の娘です」
坂田由里役の人は平成ガメラシリーズのヒロイン藤谷文子さんですね。
「じゃあ、お父様のご研究についてはよくご存知なんですね。アントラーを倒す方法は!?」
「人類の浅知恵が地球の意思に勝る事は不可能です。こんな綺麗な空、いつ以来かしら…アントラーのお陰で飛行機も飛ばず、車も走らない。アントラーは人間に罰を与える為に地球の意思が送り込んだんです」
「それも貴女のお父さんの説ですか?」
「いえ、私の考えです。人間は自然破壊や資源の浪費をやめようとはしない」
「アントラーのせいで罪もない子供まで犠牲になってるのよ。それでもいいの?」
「・・・もう遅いんです」
「あぁコンピューター使えたらなぁ(―`з´―)」
「文句言わない」
「バラージ…バラージ…あった!」
「坂田教授が見つけた石版の欠落部分が去年バラージの再調査で発見されたんだよな」
「そこにはこう記されている。再び悪魔が現れた時、ノアの神がもたらしたバラージの青い石がそれを退けるであろう」
「バラージの青い石…それがあればアントラーを倒せるって事か」
「でも何処にあるのよ、その石」
石はなんと由里が持っていた。由里は石版の警告を無視し、父を死に追いやった世間を憎んでいた。病床の父から形見として受け取っていたのだ。
そんな時に再びアントラーが出現。
「隊長、アントラーは地中にいると思われます」
「よし、地上に誘き出して攻撃するぞ」
「ダッシュライザーでですか?」
「コイツだよ!」「完成したのね(°▽°)」
「ボクの開発したダッシュデリンジャー。ちゃんと磁気シールドも付けたヨ」
「早くこっちへ! これで全員ですね?」
「まだ子供達が取り残されています! 助けてください」
「危険過ぎます! 無理ですよ!」
「お願いします! 子供達を助けなきゃ!」
「私達だけじゃ無理なんです!」
「ここも危ない。早く!」
「ちょっと待ってください…」
「私達だけで行きましょう」
「あの、私もお手伝いします」
「昆虫の好むフェロモン弾で奴を誘き寄せる筈だ」
「了解!」「出やがったなクワガタの化物!」
「違うヨ、アリジゴクだヨ。エレンライン」
「クワガタだろ」「いいから撃て!」
「くそぉ!」「怯むな、攻撃を続けろ!」
「あそこ!」「由里さん!」
逃げ遅れた子供達を助けようと病院に向かう由里と看護師達を追うミズキ。
「ここは危険です! 早く避難してください!」
「子供達が!…」
「散らばって両面から攻撃するぞ!」
「「了解!」」
「もうバラージの青い石さえあれば…」
由里は父が言い残した言葉を思い出した。バラージの民が残した伝説の石がアントラーから人類を救う鍵になると。
「それは?」「バラージの青い石です」
「えっ!?」「父は死ぬまで人類を救いたいと願ってた。それを私にも受け継ぐようにとこれを。なのに私は…使ってください!」
マックスに変身するカイト。
「ウルトラマンマックス!」
マックスVSアントラーの戦い。
アントラーは磁力光線と地中に潜って引きずり込んだりとマックスを窮地に追い込む。
「頑張れ…!」
「頑張れマックス!」「マァックス!」
身体を回転させて蟻地獄から脱出したマックスだが、マックスカノンを磁力光線で封じられてしまう。アントラーの巨大な顎がマックスを捕らえる。
「隊長ぉ━━!! バラージの青い石です」
「これでアントラーを倒せる筈です」
「どうやって使うんだ?」
「父は特殊なレンズの働きをするのではないかと」
「じゃあダッシュデリンジャーをビームモードにして…この石をレンズの代わりにして…コレでいいぞ」
「ウルトラマンマックス、アントラーを動かさないで!」
「よし、今だ!」
マクシウムソードでアントラーの顎を切断するマックス。
止めのマックスカノンがアントラーを地に伏せる。
「やった!」「ガッチャ!」
「由里さん…」「お父さん…」
「あれ? ねえ、そういえばカイトは?」
「ああ…」「大丈夫かしら?」
「おーい、おぉーい、おぉーい!」
「どっか間が抜けてんのよねぇ(´^▽^`)」
「機能復帰♪」
「私、気づいたんです。過去の事を研究するのは人間の未来に役立てる為だって。やっと父のやろうとしていた事が理解できました」
「頑張って」「きっとお父さんも応援してますよ。ノアの神って、ウルトラマンの事だったのかな?」
「そうかも知れません」
「じゃあ大昔にもマックスが地球に来たって事?」
「いや、そんな事はない」
「何でカイトに分かるのよ?」
「いやぁ…それはぁ…」「ン?」
「アハ八ッアハアハハッアハハハハアハッアハハハハ(^□^;)」
「アントラーか…恐ろしい力を持った怪獣だったね」
「ああ。警告のメッセージと共にこの映像が送られてきたという事は…(°`д´°)」
「この地球にもアントラーが出現するかも知れない」
「不安か? 大地(°△°)」「不安じゃないと言ったら嘘になるけど、Xioの仲間達もそれにエックスだって一緒なんだ。絶対に負けはしないよ」
「ああ。そうだな大地d(>▽°)」
「うん」
「俺達が戦った強敵グア軍団。その因縁の始まりを2週に渡って紹介するよ。
地底世界に襲い掛かる脅威の超獣。そしてその裏で暗躍する異次元人ヤプールの狙いとは?
次回新ウルトラマン列伝 『ウルトラファイトビクトリー 希望の聖剣』」
「どうしたエックス」
「ウルトラマンマックスのサイバーカードなんだが、妙な電波を感じるんだ」
「何だって!?」
『ウルトラマンマックス解析中…解析完了しました。脅威、警告』
「これは…マックスからの警告だ!(°д°;)」
「警告!?」
「ダッシュバード1、現在エリアJT-557上空をパトロール中。異常なし」
「あの数え切れない建物の中で数え切れない程たくさんの人が暮らしているんだな」
「何当たり前な事言ってんの」
その時、突然の激しい地震により地盤沈下や大量の砂が吹き出す事態が発生した。
「エリアJT-550で地中から膨大な量の砂が噴出。市街地が埋没しました」
「砂が!? 一体何が起こってるんだ」
「監視衛星の映像が届きます」
「どうした?」「広い範囲に強力な磁場が発生。カメラもレーダーも機能しません」
「ベースタイタンの機能は…麻痺…状態」
「ダッシュマザーも出動不能か!」
「カイトとミズキがあの地区をパトロール中です」
「呼び戻せ!」「通信…不能…」
「無茶よ! あの磁気嵐に突っ込むなんて」
「何とかデータだけでも採取するんだ!」
「キャアァッ!!(>Д<;)」
「…ダメだ 不時着する!」
「何が不時着よ あれはね墜落って言うの!」
二人の前に地中から磁力怪獣アントラーが出現した。
「磁気嵐はあいつの仕業か!」
「あっ! 返しなさい!!」
「言う事を聞く相手じゃない」
「被害状況は?」
「現在、しゅ…しゅ…首都圏全域で車輌は通行禁止。く…く…空港は閉鎖」
「都市機能は麻痺状態か」
「奴にミサイルをぶち込んでやりましょうよ!」
「ミサイルの誘導装置が磁気で狂え…ば…し…し…市街地に着弾する恐れ…あり」
「あいつと戦うには接近戦しかないって事ですね」
「今ショーンが新しい兵器を開発中だ。俺達はまだ奴の事は何も知らない。まずは敵を知る事だ」
「アントラー…あの怪獣の名前はアントラーです。坂田裕一、古代シルクロード文明の第一人者」
「バラージの遺跡を発掘した事で有名な学者だ」
「バラージ…紀元前二千年に絶滅したと言われる幻の王国ですね」
「ええ。しかし坂田教授は遺跡から発掘された石版を解読した結果、バラージは地震ではなく謎の生物アントラーに滅ぼされたという説を発表しました。
そして四千年後、アントラーは甦り自然を破壊している文明を襲うと警告を発したのです。今年はバラージが滅亡してから丁度四千年です」
「今、坂田教授は何処に?」
「五年前、失意の内に亡くなったそうだ」
カイトとミズキはアントラー対策の手かがりを見つける為、坂田教授が在籍していた考古学研究所を訪れた。
「何か御用でしょうか?」
「坂田教授の研究についてお聞きしたいんですけど」
「アントラーの事ですね」
「ええ。あの怪獣はもしやアントラーなんじゃないかと」
「やっと世間も認めるでしょう。父が正しかった事を」
「父…? それじゃあ貴女は」
「坂田裕一の娘です」
坂田由里役の人は平成ガメラシリーズのヒロイン藤谷文子さんですね。
「じゃあ、お父様のご研究についてはよくご存知なんですね。アントラーを倒す方法は!?」
「人類の浅知恵が地球の意思に勝る事は不可能です。こんな綺麗な空、いつ以来かしら…アントラーのお陰で飛行機も飛ばず、車も走らない。アントラーは人間に罰を与える為に地球の意思が送り込んだんです」
「それも貴女のお父さんの説ですか?」
「いえ、私の考えです。人間は自然破壊や資源の浪費をやめようとはしない」
「アントラーのせいで罪もない子供まで犠牲になってるのよ。それでもいいの?」
「・・・もう遅いんです」
「あぁコンピューター使えたらなぁ(―`з´―)」
「文句言わない」
「バラージ…バラージ…あった!」
「坂田教授が見つけた石版の欠落部分が去年バラージの再調査で発見されたんだよな」
「そこにはこう記されている。再び悪魔が現れた時、ノアの神がもたらしたバラージの青い石がそれを退けるであろう」
「バラージの青い石…それがあればアントラーを倒せるって事か」
「でも何処にあるのよ、その石」
石はなんと由里が持っていた。由里は石版の警告を無視し、父を死に追いやった世間を憎んでいた。病床の父から形見として受け取っていたのだ。
そんな時に再びアントラーが出現。
「隊長、アントラーは地中にいると思われます」
「よし、地上に誘き出して攻撃するぞ」
「ダッシュライザーでですか?」
「コイツだよ!」「完成したのね(°▽°)」
「ボクの開発したダッシュデリンジャー。ちゃんと磁気シールドも付けたヨ」
「早くこっちへ! これで全員ですね?」
「まだ子供達が取り残されています! 助けてください」
「危険過ぎます! 無理ですよ!」
「お願いします! 子供達を助けなきゃ!」
「私達だけじゃ無理なんです!」
「ここも危ない。早く!」
「ちょっと待ってください…」
「私達だけで行きましょう」
「あの、私もお手伝いします」
「昆虫の好むフェロモン弾で奴を誘き寄せる筈だ」
「了解!」「出やがったなクワガタの化物!」
「違うヨ、アリジゴクだヨ。エレンライン」
「クワガタだろ」「いいから撃て!」
「くそぉ!」「怯むな、攻撃を続けろ!」
「あそこ!」「由里さん!」
逃げ遅れた子供達を助けようと病院に向かう由里と看護師達を追うミズキ。
「ここは危険です! 早く避難してください!」
「子供達が!…」
「散らばって両面から攻撃するぞ!」
「「了解!」」
「もうバラージの青い石さえあれば…」
由里は父が言い残した言葉を思い出した。バラージの民が残した伝説の石がアントラーから人類を救う鍵になると。
「それは?」「バラージの青い石です」
「えっ!?」「父は死ぬまで人類を救いたいと願ってた。それを私にも受け継ぐようにとこれを。なのに私は…使ってください!」
マックスに変身するカイト。
「ウルトラマンマックス!」
マックスVSアントラーの戦い。
アントラーは磁力光線と地中に潜って引きずり込んだりとマックスを窮地に追い込む。
「頑張れ…!」
「頑張れマックス!」「マァックス!」
身体を回転させて蟻地獄から脱出したマックスだが、マックスカノンを磁力光線で封じられてしまう。アントラーの巨大な顎がマックスを捕らえる。
「隊長ぉ━━!! バラージの青い石です」
「これでアントラーを倒せる筈です」
「どうやって使うんだ?」
「父は特殊なレンズの働きをするのではないかと」
「じゃあダッシュデリンジャーをビームモードにして…この石をレンズの代わりにして…コレでいいぞ」
「ウルトラマンマックス、アントラーを動かさないで!」
「よし、今だ!」
マクシウムソードでアントラーの顎を切断するマックス。
止めのマックスカノンがアントラーを地に伏せる。
「やった!」「ガッチャ!」
「由里さん…」「お父さん…」
「あれ? ねえ、そういえばカイトは?」
「ああ…」「大丈夫かしら?」
「おーい、おぉーい、おぉーい!」
「どっか間が抜けてんのよねぇ(´^▽^`)」
「機能復帰♪」
「私、気づいたんです。過去の事を研究するのは人間の未来に役立てる為だって。やっと父のやろうとしていた事が理解できました」
「頑張って」「きっとお父さんも応援してますよ。ノアの神って、ウルトラマンの事だったのかな?」
「そうかも知れません」
「じゃあ大昔にもマックスが地球に来たって事?」
「いや、そんな事はない」
「何でカイトに分かるのよ?」
「いやぁ…それはぁ…」「ン?」
「アハ八ッアハアハハッアハハハハアハッアハハハハ(^□^;)」
「アントラーか…恐ろしい力を持った怪獣だったね」
「ああ。警告のメッセージと共にこの映像が送られてきたという事は…(°`д´°)」
「この地球にもアントラーが出現するかも知れない」
「不安か? 大地(°△°)」「不安じゃないと言ったら嘘になるけど、Xioの仲間達もそれにエックスだって一緒なんだ。絶対に負けはしないよ」
「ああ。そうだな大地d(>▽°)」
「うん」
「俺達が戦った強敵グア軍団。その因縁の始まりを2週に渡って紹介するよ。
地底世界に襲い掛かる脅威の超獣。そしてその裏で暗躍する異次元人ヤプールの狙いとは?
次回新ウルトラマン列伝 『ウルトラファイトビクトリー 希望の聖剣』」