「かつてゼットンとの戦いで私のピンチを救ってくれたウルトラマンマックス。
その時マックスは地球人の青年トウマ・カイトの姿を借りて現れた。
トウマ・カイトはマックスがかつて一体化して戦った勇敢な地球人。そんなカイトとマックスの最後の戦いを今日から2回連続で紹介しよう。
その戦いの全ての始まり…それはこの機械獣の出現だったんだ(°`△´°)」
ベースタイタンが破壊されてしまった! 日本ばかりではない、世界各国のUDF基地までもが同時に攻撃を受け、壊滅的な打撃を受けその機能を失った!
このまま世界人類は未来を失い滅んでしまうのだろうか!? 一体何が起こったのか、二週間前に時間を戻そう。
突如出現し、夜の街を蹂躙する謎の機械獣。出動するDASHだが機械獣スカウトバーサークの強力なビームがミズキの駆るダッシュバード1を撃ち落とす。
ダッシュバードを救う為、変身しようとするカイトの前にマックスが現れ驚愕の言葉を聞かされる。
「カイト…私はもうすぐ地球から去らねばならない」
「えっ…!?」
「M78星雲に帰る時が近づいている」
マックスの突然の帰還予告を受け、戸惑いつつも変身してスカウトバーサークを迎え撃つカイト。
「マックス!(°▽°)」
戦いの中、マックスの戦闘データを分析するスカウトバーサーク。
その合い間に街のあちこちに不気味なオブジェが設置されていた。
正体不明の機械獣はマックスとDASHに倒され、平和な夜が戻った。
「マックスはもうすぐ地球からいなくなってしまう。そうしたら俺達だけでこの星を…」
「カイト? 何考えてんの?」
「えっ…ああ、いや」
「ハァ…このままずっと平和だったらいいのになぁ。あっそうだ、エリーってさ予知能力ってある?」
「予知ではなく予測です」
「ねぇ地球はいつか平和になるよね? あたし達が生きてる間に怪獣とか侵略とか人間同士の戦争とかも無くなって平和になってるかな?」
「人類が50年後に平和に繁栄している可能性は62%です」
「そんなに低いのか…」
「ミズキ隊員が50年後に生きている可能性は28%しかありません」
「えっどうして? あたしもっと早く死ぬの? あたしいつ死ぬの!?」
「よせミズキ、そんな事聞くもんじゃない」
「知りたいの! あたし、最近嫌な夢ばっかり見るのよ。エリー、教えて」
「…ミズキ隊員のこれまでのミッションにおける負傷率から導かれる予測により、ミズキ隊員が一年以内に死亡する確率は……48%です」
翌日、街中に設置されたオブジェから警告らしき声明が発せられた。
『地上の人間達に宣告する。今すぐ地球を汚す戦争行為をやめろ。化石燃料を燃焼させる経済活動をやめろ。地球人類は地球大気を汚す事でしか文明を築けないのなら、文明を捨てて開花せよ。
今から30時間以内に地上の人類が全ての経済活動をやめれば我々デロスはバーサークシステムを起動し、全世界のDASH基地を破壊する』
「30時間以内って…」
「世界各国で同じ内容のメッセージが届いています」
「デロスとは何者なんだ?」
『お喋り人形の分析は始めているわ。どういうシステムで動いてるのか不明だけど、ただ…メッセージを伝えるだけのものではなさそうね』
「Automaton…」「オートマトン?」
「ウン。昔の機械仕掛けの人形の事ダヨ」
「じゃあ…あれを造ったのは人間って事かよ!」
「まあ待て、結論をいそぐな。エリー、UDF監視衛星の警戒体制を強め宇宙からの侵略を警戒しろ」
「了解。ガーディアンFcom3に設定」
「基地の周辺を調査してきます」
「よし」「自分も行きます」
ヨシナガ指揮の元、オートマトンの分析が行われる。
「これがオートマトンの核(コア)かしら?」
「29時間後、何が起きるの? その時あたしも…」
「バカな事考えるなよ。ミズキ、君はこの星が平和になるまで絶対に生きるんだ」
「50年後…その時カイトはどうしてるんだろうね」
「俺だって…ミズキと一緒に生きてるさ」
「えっ…?」「あぁいや、一緒って別にそういう意味じゃなくて…(*°д°*)」
「……あそこにも!」
ミズキと共にオートマトンの調査をするカイトにテレパシーによる謎の声が届いた。
『ウルトラマンマックス、この星から去れ。デロスの邪魔をしないでくれ』
「誰なんだ!?」
「カイトどうしたの?」「いや…」
「こちらミズキ、エリアJT-240にてオートマトン発見」
『すぐ基地に戻れ! 事態が急変した!』
基地に戻るとダテ博士からベースポセイドンが壊滅する様子の映像が届いていた。
これでデロスの警告が本気だという事が明白し、戦慄を覚える隊員達。
「ベースポセイドンは地下からの攻撃を受けて壊滅したが、攻撃の30分前に例の機会人形からの通信が入って警告を受け入れた為、幸い基地の隊員は全員無事だd(^▽^) うんうんっハハハハハハハ♪」
「しかし何故ベースポセイドンが最初に?」
「ベースポセイドンは地殻探査をメインに調査していた。どうやら敵は私達の足元にいるようよ。あのオートマトンの機械部分に使われている金属は元素119、地下8000mにしか存在しない物なの」
「ケンプリーベットゥ! この地球に人類以外の文明があるなんて…」
「エリー、地殻調査の最新リポートを出して」
「地球は核の上をマントルが滞留し、その上を我々の住む地殻が極薄く表面に広がっています。地殻は厚くても30km、ベースポセイドンは地殻を深く掘って地球の事を調べていました」
「その調査が気に入らない奴がいたって事か」
「地殻とマントルの境目…モホロビッチ不連続面には我々の知らない空間があるみたい。それを地殻調査船が突き止めた所だったの」
「流れてるマントルの上にあるから、その空間も常に移動してる。これまで発見されなかった訳ダ」
「エリー、ダッシュマザーにバード3を搭載、ドリルユニットを装備」
「了解」「どうするんだね? ヒジカタ隊長」
「デロスと交渉を試みます。地上にこれまで無干渉であった彼らがどうして今、攻撃してこようとしているのか…その真意を知らなければなりません」
「カイト、ミズキ、君達にバード3でデロスのいる所へ向かってくれ。コバ、ショーン、マザーでバード3の輸送」
「「「「了解!」」」」
UDFと警察の協力により、ベースタイタン付近の住民は避難させられた。
『いいか、デロスの調査が目的だ。いきなり攻撃するな』
「「了解!」」
『ミズキ隊員…気をつけてください』
ガッテンテン!(°▽<)ゝ…って違っ!!w
「分かってる。ありがとうエリー」
「カイト、ミズキ、飛び出せ!」
「無事を祈ってるヨ!」
「バード3、地中に潜ります!」
「ダッシュマザー帰投しました」
「UDFハンガーを臨時基地として手配しました。長官もそろそろ退避を」
「世界UDFの総意は同じ地球に住む者同士ならば戦わずに解決したいというものだろう。しかし、地上の経済活動を一斉に止める事など不可能だ。
交渉が不可能な場合は防衛戦争をしなくてはならない」
「私は覚悟は出来ています。しかし…」
「今は…カイトとミズキに…託そう」
万が一の為にカイトとミズキのライフチェックを常時確認するエリー。
「モホロビッチ不連続面到達まであと2000m」
「了解」
「あのさ、エリーの予測だけど…」
「大丈夫だよ。人間は滅んだりなんかしないし、あたしだって絶対に生き残って…幸せになる」
「……うん。いつまでもマックスに頼れないっていう事はもう考えていた事だ。俺達自身が頑張って未来を変えていかなきゃ…」
「マックスって、何処からきたのかな?」
「えっ!?」「何そんなに驚いてんの? もしかしてマックスの事考えてた?」
「あ…うん」
「フフ、遠くの星から来たんだろうなぁ。あたし達人類が平和になったら遠い星に旅立てたりするのかな」
「へぇ…そんな想像してたんだ」
「あたしは星の世界が好きでパイロットになったんだよ。本当は遠い星にまでだって飛んでみたい」
「今はその逆だけどね(´°▽^)」
「ウフフフ、そうだね(^▽^)」
「!? センサーの調子がおかしい! 不味い、岩盤がなくなる!」
「前進微速! ドリル停止!」
「ミズキ、フライトモードに!」
「ドリルユニット式じゃ飛べないの! けど…!」
「ミズキ! 俺達は…俺達は絶対…!」
不時着しながらも何とかデロスに辿り着いた二人だが…。
「ベースタイタンの退避、完了しました」
「うん」
「ミズキ隊員とカイト隊員は?」
「定時連絡が来てないな…エリー呼んでくれ」
「了解。ミズキ隊員応答願います。ミズキ隊員、カイト隊員、応答願います」
「ミズキ…大丈夫か? うぅ…うっ…ミズキ!」
「ミズキ隊員の生命反応…低下」
「しっかりしろミズキ!…3分…くそぉ!…ミズキ、待っててくれよ。
おぉぉーい!! 地上から話をしに来たぁぁ!! 無茶な要求をしないでくれぇぇ!! 地上には平和を望む人間が大勢暮らしているんだぁぁ!!
攻撃を始めたのか!? よせぇぇぇっ!!」
「カイト…」
「ここまで来て何もできなかったのか…バカヤロォォ━━ッ!! 何故こんな事をォォ━━ッ!!?」
「カイト、変身してはならない!」
「何故だ!? 地上が破壊されようとしているんだ!」
「これは地球という同じ星の異なる文明同士の諍いだ。私が争いに加担する訳にはいかない」
「マックス、俺を信じてくれ! 俺はマックスの力でデロスを滅ぼす事などしない! 俺はみんなを助けたいんだよ!」
その時、カイトの元にデロスの防人らしき機械獣が現れた
タイムリミットの30時間が経ち、ベースタイタンを始めとする世界各国のUDF基地が消滅し、その跡地にデロスの塔がそびえ立った。
「俺は戦いに来たんじゃないんだァァ!!(;>ロ<)」
「放しな”さぁぁい”!! カイトを放さないと…バード3をここで自爆させるわ! 密閉されたこの空間でバード3が爆発したら…ハァハァ…この都市ごと消滅するわよ!!」
機械獣サテライトバーサークはミズキが本気である事を理解し、話し合いに応じる。
「我八バーサーク。デロスヲ保護スルシステム」
「あの塔は膨大な有波粒子発生システムで空気中の窒素と二酸化炭素を酸素に変換しています。このまま世界各国の塔が酸素変換を続けると8週間で地球全体の大気組成が変わります」
「高度の酸素があの塔に充満しテル! 攻撃できナイ!」
「このまま手も出せないのかよ!くそぉぉっ!」
「地球の大気を変え、地上の生き物を絶滅させようとしているのかも知れない」
「そうではないわ。寧ろ地球の大気を太古の昔に戻そうとしてるのよ」
「同じ地球に住んでる者同士、どうして争わなきゃならないの!? そんなにあたし達に滅んでほしい!?」
「地球二生マレタ生物ヲ滅ボシタイトデロスハ考エテイナイ。シカシ地上ノ人間ガ地球ノ環境ヲ変エテシマッタ為、デロスハ滅ビヨウトシテイルノダ」
「ココ、オートマトンの情報を解読中。デロスは滅びようとする種族…」
「やっぱり…」
「地球を取り巻くオゾン層が人間の産業によって薄くなり、太陽からの有害放射線が地中にまで届くようになってしまった」
「デロスハ太陽ノ有害放射線デ滅ビツツアル。デロスハバーサークシステム二デロスノ保護ヲ命ジタ。バーサークハモウ止メラレナイ」
「そんな…もう…もう間に合わないの? 人間は滅びるしかないの?…」
「ミズキ!?」「フッ…やっぱり…未来なんて…」
「ミズキ!! くっそぉぉ…」
「ミズキ! ミズキ! しっかりしろ!」
「ゴメンねカイト…ケホッ! あたし…やっぱり…」
「何言ってんだよ! 諦めるなよミズキ!」
力尽きるミズキ。
「…こんな事…うっ…(。>∞<。)」
「ミズキ隊員の…生命反応が停止。ミズキ…隊員が…」
「ミズキぃぃぃぃぃ━━━っ!!」
「同じ星の文明同士の争いに力を貸す事はできない…それがマックスの決断だった。
マックスがこれまで戦って来たような他の星からの身勝手な侵略とは違い、どちらかに手を貸す事は不公平になってしまうからなんだ。
デロスによる地上攻撃が迫る中、残された希望はカイト隊員だけだ。頼むカイト、絶望に負けず平和な未来を掴み取ってくれ!о(°`ロ´°)」
「地底文明デロスからの地上攻撃が迫る! 更にマックスを抹殺する為の最強メカ ギガバーサークが出現!
人類の未来はこのまま閉ざされてしまうのだろうか!?
次回新ウルトラマン列伝『マックス救出作戦 つかみとれ!未来』!!」
その時マックスは地球人の青年トウマ・カイトの姿を借りて現れた。
トウマ・カイトはマックスがかつて一体化して戦った勇敢な地球人。そんなカイトとマックスの最後の戦いを今日から2回連続で紹介しよう。
その戦いの全ての始まり…それはこの機械獣の出現だったんだ(°`△´°)」
ベースタイタンが破壊されてしまった! 日本ばかりではない、世界各国のUDF基地までもが同時に攻撃を受け、壊滅的な打撃を受けその機能を失った!
このまま世界人類は未来を失い滅んでしまうのだろうか!? 一体何が起こったのか、二週間前に時間を戻そう。
突如出現し、夜の街を蹂躙する謎の機械獣。出動するDASHだが機械獣スカウトバーサークの強力なビームがミズキの駆るダッシュバード1を撃ち落とす。
ダッシュバードを救う為、変身しようとするカイトの前にマックスが現れ驚愕の言葉を聞かされる。
「カイト…私はもうすぐ地球から去らねばならない」
「えっ…!?」
「M78星雲に帰る時が近づいている」
マックスの突然の帰還予告を受け、戸惑いつつも変身してスカウトバーサークを迎え撃つカイト。
「マックス!(°▽°)」
戦いの中、マックスの戦闘データを分析するスカウトバーサーク。
その合い間に街のあちこちに不気味なオブジェが設置されていた。
正体不明の機械獣はマックスとDASHに倒され、平和な夜が戻った。
「マックスはもうすぐ地球からいなくなってしまう。そうしたら俺達だけでこの星を…」
「カイト? 何考えてんの?」
「えっ…ああ、いや」
「ハァ…このままずっと平和だったらいいのになぁ。あっそうだ、エリーってさ予知能力ってある?」
「予知ではなく予測です」
「ねぇ地球はいつか平和になるよね? あたし達が生きてる間に怪獣とか侵略とか人間同士の戦争とかも無くなって平和になってるかな?」
「人類が50年後に平和に繁栄している可能性は62%です」
「そんなに低いのか…」
「ミズキ隊員が50年後に生きている可能性は28%しかありません」
「えっどうして? あたしもっと早く死ぬの? あたしいつ死ぬの!?」
「よせミズキ、そんな事聞くもんじゃない」
「知りたいの! あたし、最近嫌な夢ばっかり見るのよ。エリー、教えて」
「…ミズキ隊員のこれまでのミッションにおける負傷率から導かれる予測により、ミズキ隊員が一年以内に死亡する確率は……48%です」
翌日、街中に設置されたオブジェから警告らしき声明が発せられた。
『地上の人間達に宣告する。今すぐ地球を汚す戦争行為をやめろ。化石燃料を燃焼させる経済活動をやめろ。地球人類は地球大気を汚す事でしか文明を築けないのなら、文明を捨てて開花せよ。
今から30時間以内に地上の人類が全ての経済活動をやめれば我々デロスはバーサークシステムを起動し、全世界のDASH基地を破壊する』
「30時間以内って…」
「世界各国で同じ内容のメッセージが届いています」
「デロスとは何者なんだ?」
『お喋り人形の分析は始めているわ。どういうシステムで動いてるのか不明だけど、ただ…メッセージを伝えるだけのものではなさそうね』
「Automaton…」「オートマトン?」
「ウン。昔の機械仕掛けの人形の事ダヨ」
「じゃあ…あれを造ったのは人間って事かよ!」
「まあ待て、結論をいそぐな。エリー、UDF監視衛星の警戒体制を強め宇宙からの侵略を警戒しろ」
「了解。ガーディアンFcom3に設定」
「基地の周辺を調査してきます」
「よし」「自分も行きます」
ヨシナガ指揮の元、オートマトンの分析が行われる。
「これがオートマトンの核(コア)かしら?」
「29時間後、何が起きるの? その時あたしも…」
「バカな事考えるなよ。ミズキ、君はこの星が平和になるまで絶対に生きるんだ」
「50年後…その時カイトはどうしてるんだろうね」
「俺だって…ミズキと一緒に生きてるさ」
「えっ…?」「あぁいや、一緒って別にそういう意味じゃなくて…(*°д°*)」
「……あそこにも!」
ミズキと共にオートマトンの調査をするカイトにテレパシーによる謎の声が届いた。
『ウルトラマンマックス、この星から去れ。デロスの邪魔をしないでくれ』
「誰なんだ!?」
「カイトどうしたの?」「いや…」
「こちらミズキ、エリアJT-240にてオートマトン発見」
『すぐ基地に戻れ! 事態が急変した!』
基地に戻るとダテ博士からベースポセイドンが壊滅する様子の映像が届いていた。
これでデロスの警告が本気だという事が明白し、戦慄を覚える隊員達。
「ベースポセイドンは地下からの攻撃を受けて壊滅したが、攻撃の30分前に例の機会人形からの通信が入って警告を受け入れた為、幸い基地の隊員は全員無事だd(^▽^) うんうんっハハハハハハハ♪」
「しかし何故ベースポセイドンが最初に?」
「ベースポセイドンは地殻探査をメインに調査していた。どうやら敵は私達の足元にいるようよ。あのオートマトンの機械部分に使われている金属は元素119、地下8000mにしか存在しない物なの」
「ケンプリーベットゥ! この地球に人類以外の文明があるなんて…」
「エリー、地殻調査の最新リポートを出して」
「地球は核の上をマントルが滞留し、その上を我々の住む地殻が極薄く表面に広がっています。地殻は厚くても30km、ベースポセイドンは地殻を深く掘って地球の事を調べていました」
「その調査が気に入らない奴がいたって事か」
「地殻とマントルの境目…モホロビッチ不連続面には我々の知らない空間があるみたい。それを地殻調査船が突き止めた所だったの」
「流れてるマントルの上にあるから、その空間も常に移動してる。これまで発見されなかった訳ダ」
「エリー、ダッシュマザーにバード3を搭載、ドリルユニットを装備」
「了解」「どうするんだね? ヒジカタ隊長」
「デロスと交渉を試みます。地上にこれまで無干渉であった彼らがどうして今、攻撃してこようとしているのか…その真意を知らなければなりません」
「カイト、ミズキ、君達にバード3でデロスのいる所へ向かってくれ。コバ、ショーン、マザーでバード3の輸送」
「「「「了解!」」」」
UDFと警察の協力により、ベースタイタン付近の住民は避難させられた。
『いいか、デロスの調査が目的だ。いきなり攻撃するな』
「「了解!」」
『ミズキ隊員…気をつけてください』
ガッテンテン!(°▽<)ゝ…って違っ!!w
「分かってる。ありがとうエリー」
「カイト、ミズキ、飛び出せ!」
「無事を祈ってるヨ!」
「バード3、地中に潜ります!」
「ダッシュマザー帰投しました」
「UDFハンガーを臨時基地として手配しました。長官もそろそろ退避を」
「世界UDFの総意は同じ地球に住む者同士ならば戦わずに解決したいというものだろう。しかし、地上の経済活動を一斉に止める事など不可能だ。
交渉が不可能な場合は防衛戦争をしなくてはならない」
「私は覚悟は出来ています。しかし…」
「今は…カイトとミズキに…託そう」
万が一の為にカイトとミズキのライフチェックを常時確認するエリー。
「モホロビッチ不連続面到達まであと2000m」
「了解」
「あのさ、エリーの予測だけど…」
「大丈夫だよ。人間は滅んだりなんかしないし、あたしだって絶対に生き残って…幸せになる」
「……うん。いつまでもマックスに頼れないっていう事はもう考えていた事だ。俺達自身が頑張って未来を変えていかなきゃ…」
「マックスって、何処からきたのかな?」
「えっ!?」「何そんなに驚いてんの? もしかしてマックスの事考えてた?」
「あ…うん」
「フフ、遠くの星から来たんだろうなぁ。あたし達人類が平和になったら遠い星に旅立てたりするのかな」
「へぇ…そんな想像してたんだ」
「あたしは星の世界が好きでパイロットになったんだよ。本当は遠い星にまでだって飛んでみたい」
「今はその逆だけどね(´°▽^)」
「ウフフフ、そうだね(^▽^)」
「!? センサーの調子がおかしい! 不味い、岩盤がなくなる!」
「前進微速! ドリル停止!」
「ミズキ、フライトモードに!」
「ドリルユニット式じゃ飛べないの! けど…!」
「ミズキ! 俺達は…俺達は絶対…!」
不時着しながらも何とかデロスに辿り着いた二人だが…。
「ベースタイタンの退避、完了しました」
「うん」
「ミズキ隊員とカイト隊員は?」
「定時連絡が来てないな…エリー呼んでくれ」
「了解。ミズキ隊員応答願います。ミズキ隊員、カイト隊員、応答願います」
「ミズキ…大丈夫か? うぅ…うっ…ミズキ!」
「ミズキ隊員の生命反応…低下」
「しっかりしろミズキ!…3分…くそぉ!…ミズキ、待っててくれよ。
おぉぉーい!! 地上から話をしに来たぁぁ!! 無茶な要求をしないでくれぇぇ!! 地上には平和を望む人間が大勢暮らしているんだぁぁ!!
攻撃を始めたのか!? よせぇぇぇっ!!」
「カイト…」
「ここまで来て何もできなかったのか…バカヤロォォ━━ッ!! 何故こんな事をォォ━━ッ!!?」
「カイト、変身してはならない!」
「何故だ!? 地上が破壊されようとしているんだ!」
「これは地球という同じ星の異なる文明同士の諍いだ。私が争いに加担する訳にはいかない」
「マックス、俺を信じてくれ! 俺はマックスの力でデロスを滅ぼす事などしない! 俺はみんなを助けたいんだよ!」
その時、カイトの元にデロスの防人らしき機械獣が現れた
タイムリミットの30時間が経ち、ベースタイタンを始めとする世界各国のUDF基地が消滅し、その跡地にデロスの塔がそびえ立った。
「俺は戦いに来たんじゃないんだァァ!!(;>ロ<)」
「放しな”さぁぁい”!! カイトを放さないと…バード3をここで自爆させるわ! 密閉されたこの空間でバード3が爆発したら…ハァハァ…この都市ごと消滅するわよ!!」
機械獣サテライトバーサークはミズキが本気である事を理解し、話し合いに応じる。
「我八バーサーク。デロスヲ保護スルシステム」
「あの塔は膨大な有波粒子発生システムで空気中の窒素と二酸化炭素を酸素に変換しています。このまま世界各国の塔が酸素変換を続けると8週間で地球全体の大気組成が変わります」
「高度の酸素があの塔に充満しテル! 攻撃できナイ!」
「このまま手も出せないのかよ!くそぉぉっ!」
「地球の大気を変え、地上の生き物を絶滅させようとしているのかも知れない」
「そうではないわ。寧ろ地球の大気を太古の昔に戻そうとしてるのよ」
「同じ地球に住んでる者同士、どうして争わなきゃならないの!? そんなにあたし達に滅んでほしい!?」
「地球二生マレタ生物ヲ滅ボシタイトデロスハ考エテイナイ。シカシ地上ノ人間ガ地球ノ環境ヲ変エテシマッタ為、デロスハ滅ビヨウトシテイルノダ」
「ココ、オートマトンの情報を解読中。デロスは滅びようとする種族…」
「やっぱり…」
「地球を取り巻くオゾン層が人間の産業によって薄くなり、太陽からの有害放射線が地中にまで届くようになってしまった」
「デロスハ太陽ノ有害放射線デ滅ビツツアル。デロスハバーサークシステム二デロスノ保護ヲ命ジタ。バーサークハモウ止メラレナイ」
「そんな…もう…もう間に合わないの? 人間は滅びるしかないの?…」
「ミズキ!?」「フッ…やっぱり…未来なんて…」
「ミズキ!! くっそぉぉ…」
「ミズキ! ミズキ! しっかりしろ!」
「ゴメンねカイト…ケホッ! あたし…やっぱり…」
「何言ってんだよ! 諦めるなよミズキ!」
力尽きるミズキ。
「…こんな事…うっ…(。>∞<。)」
「ミズキ隊員の…生命反応が停止。ミズキ…隊員が…」
「ミズキぃぃぃぃぃ━━━っ!!」
「同じ星の文明同士の争いに力を貸す事はできない…それがマックスの決断だった。
マックスがこれまで戦って来たような他の星からの身勝手な侵略とは違い、どちらかに手を貸す事は不公平になってしまうからなんだ。
デロスによる地上攻撃が迫る中、残された希望はカイト隊員だけだ。頼むカイト、絶望に負けず平和な未来を掴み取ってくれ!о(°`ロ´°)」
「地底文明デロスからの地上攻撃が迫る! 更にマックスを抹殺する為の最強メカ ギガバーサークが出現!
人類の未来はこのまま閉ざされてしまうのだろうか!?
次回新ウルトラマン列伝『マックス救出作戦 つかみとれ!未来』!!」