「20年後の俺、今頃君は大成功してリッチになってカリブ海のビーチで美女とシャンパンを飲んでるんじゃないかな。
さて、先日俺達SSPの前に突如救世主が現れた。怪獣に遭遇した俺達を救ってくれた謎の光の巨人…その名もウルトラマンオーブ!
俺達SSPが必ずやその正体を突き止めてみせる!…よし!」
「うわっ! うあぁぁああっ!! ああ…ぢぃづぅぅ 何これ あっシン君」
「んん…おはようございますキャップ(´~`)°。」
「おはよう。また泊まりぃ?」
「僕の場合、床に直に寝た方が短時間で熟睡できるんです。肩こりや腰痛予防効果も…『グキッ』うっ、痛い…寝違えた…」
「たまには帰ったら? お洗濯物溜まって大変なんだから」
「二人共、邪魔すんなよぉ」
「ジェッタこそ、仕事もしないで遊んでばっかりいて」
「母ちゃんみたいな言い方だなぁ」
「は? 今月のギャラ減らしちゃおっかなぁ」
「仕事します!」
「さてぇこないだの特ダネ、反響はどうかなっと…はあ!? 何でだよ、全然アクセス数伸びてないじゃん!」
「無理もないかもねぇ。そこら中のニュースサイトに写真も動画もバンバン載ってるんだもの」
「でも、あの巨人の名前はさぁ」
「もう浸透してるみたいですよ。ウルトラマンオーブって」
「はぁぁ!? うちのサイトの丸パクリじゃん、これ!」
「もっとビックなネタ探さないと。まだ誰も掴んでないような世紀の大ネタ!」
「おおぉいつになくキャップが本気モードだ。いつもは経費削減で手一杯なのにねぇ」
「ほら、仕事!」「はぁい!」「はい」
「ああぁぁ…すっかり変わっちまったなぁ、この町の風景も。昔はあのビルの向こうに綺麗な夕陽が見えたもんさぁ。
坊や、貸してみな。ほり、こうやるんだよぉ…あれ、うっ…Σ(°□°;)わぁ、ちょっとドジったァ」
その時、突然ビルが陥没するという異常現象が発生した。その地盤沈下現象は瞬く間にニュースに流れた。
「怖ぁ…うちのオフィス、大丈夫かなぁ」
「ネットにも色々な噂が飛び交ってるよぉ。都市開発に反対する勢力の陰謀だとか、地底人から人類への警鐘だとか」
「地底からの挑戦かぁ…そそられますねぇ♪」
「だろ? 今度こそアクセス数を稼ぐチャンスだよキャップ!」
「話題性も社会性も抜群ね。これ以上被害を出さない為にも早速調査開始しましょう!」
「やる気マックスですねキャップ!」
「よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLEゥゥ出動ぉぉっ!!٩(°`▽´°)」
「「おおぉ━━━っ!!٩(^▽^)」」
「じゃ、あたしバイトに行って来まーす」
「バイト!?」「超常現象とバイト、どっちが大事なんですか!?」
「だって、バイトしないと家賃も払えないんだもん(´・△・`)…じゃ行って来ます(°▽°)」
「じゃ…行くか」「うん」
その頃、ガイは陥没現場から魔王獣の波動を感知していた。
「土ノ魔王獣か…」
「おい君、ここは立入禁止だ。危ないから下がんなさい」
「いつも地球の平和の為、お務めご苦労様です」
「それはどうもご丁寧に…ん? 君は前にもナオミちゃん達と一緒にいたな。
Σ(°Д°;)!! 何てこったい、これ!! えっ!? おい、待て君ィィ!! おい!」
「俺達だけで特ダネ掴んでキャップをギャフンと言わせてやろうぜ、シンさん! 聞いてんのかよ?」
「新たな穴が出現! やはりビルが消えたようです。ン? 2つのポイント同じ断層の上に位置してますね。これが偶然ではないとすると…」
「あっ(°□°;)、それ俺が貸したラジカセじゃん!」
「FA真波を調べて地底の震動前兆現象として捉えるんです。断層の異常をピンポイントで探れば次の地点が予測できる!…かも」
「終わったら返せよ。父ちゃんから借りた骨董品のラジカセなんだからさぁ。頼むよぉ」
「FA真波変調感知!」
「テレスドン。うっ、うう…相変わらず酷いメロディーだ。折角のいいムードが台無しだ」
「ジャグラー、お前さんといいムードになろうなんて気は更々ない!」
「運命の再会だぞ。随分荒っぽいご挨拶だな」
「今度は土ノ魔王獣か!」
「フン、この星の生命なぞ全て土塊に還してやる!」
「どんなに魔王獣を復活させようと、この俺がブッ倒す!!」
「ハァァアハハハハハハハ、カッコいいね♪ ま、精々頑張れよ」
「あっ!」
「FA真波の変調がレベルMAXに達しました!」
「ちょっと待って、どういう事!?」
「つまりビルが沈みます」
「先言ってよ!」
「北北西40m…あそこだ!」
「ヤッバァ! 大変だ、このビル沈むぞ!」
「はあ!? 何を訳の分からん事を」
「ホントだってぇ!」
「大体誰なんだ、君達は!?」
「いやいや私は小学校でカオス理論の高次元定理を発見した…」
「みんな、逃げろぉぉ!!ヽ(°□°;)」
「いい加減にしなさい!」
だが沈んだのはここより別の場所のビルだった。
「ハァ…相変わらずポンコツな発明だよなぁ。あれじゃさぁ俺達ただの役立たずじゃんか。聞いてんのかよ?」
「待てよ、問題は断層ではないとすると…そうか!」
「はぁ!?」
その頃バイトに勤しむナオミ。
「お願いしまぁす。シュワシュワコーヒーです。シュワシュワコーヒーの試飲会を行っておりまぁす。たった一杯で美味しくシュワシュワ、シュワシュワコーヒーでぇす。あ、お願いしまぁす…ああぁぁあぁ!!
ああっ、もぉぉおぉ ヨイショ…ああ、あっもしもしシン君?」
『もしもしキャップ?』
「今シュワシュワコーヒーでイッパイッパイなのぉ」
『キャップ、それどころじゃないんですぅ』
「えっ!?」「分かったんです、次の発生現場が」
「東京は世界屈指の風水都市です。地底には様々な龍脈が走っています」
『何、龍脈って?』
「もう気の流れるルートですよぉ。それが乱れると災いが起きると言われているんです。例の太平風土記にこんな記述があります。
角持ちし赤き巨人が土を禍々しく乱せし、巨大な魔物を龍脈を持って地の底に封印せしり。と」
「巨大な魔物って、ヤバそうだな」
「その伝説の龍脈とビルの沈んだ3つのポイントを重ね合わせると…あと一ヶ所。4つ目のポイントが沈むとこの龍脈は完全に破壊されます。
ちょっとキャップ、聞いてます?』
プツッ!「あれ?」「もう、キャップは放っとこうぜ!」
「とにかく現場に急行しましょう!」
「シンさんはVTL隊に通報して!」
「は、はい!」「行くよ!」
黒スーツの男=ジャグラーを見かけたナオミは後をつけて、とあるビルの地下駐車場に来ていた。
するとそこには地属性の怪獣カードをダークリング経由で地底に眠る土ノ魔王獣に注ぎ込んでいるジャグラーがいた。
「ゴモラ」
「間違いない、この付近です!」
「一応聞くけど、それ信用できるんだよね? シンさん」
「フフ、ダウジングシステムを接続したので精度は拡大に上がってます♪ これで4つ目のポイントを正確に…龍脈の異常確認! このビルの真下です!」
ナオミはジャグラーの怪しい行動をスマホのカメラで撮影しようとするが、突然ジェッタからの電話がかかる。
『キャップ、遂に4つ目のポイントが分かったよ。今何処だよ?』
気づかれたかともう一度確認すると、ジャグラーの姿は消えていた。
「はぁあ!」「やあお嬢さん、またお会いできましたね」
いきなり後ろからぬうっと現れるの、怖いわ
「あなた、ここで何してるの?」
「恋は矛盾に満ちている…謎が多い程、危険が多い程強く惹かれ虜になっていく。
まるでこの世界そのものだ」
「おい、そいつを離せ」
「はっ、あなた…どうしてここに!?」
「土ノ魔王獣が目覚める!」
「魔王獣?」「そいつが目覚めれば、地上のものは全て土に飲み込まれ消滅する」
「あなた達、一体何者なの!?」
「この世には知らない方が幸せな事もある」
「幸せなんていい。真実が知りたいの!」
「お嬢さん、続きはいずれ…夜明けのコーヒーを飲みながら」
「ああぁぁああっ!!」
「かつてウルトラ戦士に封印された土ノ魔王獣マガグランドキングよ。この怪獣達のパワーを喰らい、悠久の眠りより目覚めよ!!
お前の吹くメロディーよりもっといい音色を聞かせてやる。魔王獣の雄叫びを!!」
「ったく、手間の掛かる奴だ」
「キャップ!」「大丈夫!? ちょっと何処にいたの!?」
「ビルが倒れたんですよ!!」
「見た!? さっきの!」
「ここ、何処?」
4つのポイントから龍脈が乱れ、土ノ魔王獣マガグランドキングが復活した。
「万物の土から生まれ土に還る。命は一瞬の灯火…この世は一瞬の夢」
マガグランドキングの前に立ちはだかるガイ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
「再び出現した光の巨人、その名もウルトラマンオーブ! 怪獣はその攻撃に全く怯む様子がない!」
「おおっと、自慢の必殺光線を跳ね返したァァ! なんて頑丈な装甲なんだァ!
更に全てを貫くあの強烈なレーザー!」
「「ああっ!!」」
「SSP、総員退避ィィ!!」
「「はい!」」
「はっ! はぁあ!」
「「キャップぅぅぅ!!Σ(°□°;)」」
「キャアアァァァァァッ!!」
崩落するビルの瓦礫からナオミを救うオーブ。
「胸のランプが危険を知らせているのか!? 危うしオーブ!!」
マガグランドキングのレーザーがビルの硝子に反射したのを見て、秘策が浮かんだオーブ。
オーブはレンズを作り、レーザーを反射させる。
「ほう…」
そして反射させたレーザーをマガグランドキングに浴びせる。
「そうか! 最強のレーザーと最強の装甲は両立できない。中国の故事に登場する鉾と盾…これぞ矛盾!」
私は聖闘士星矢で矛盾という言葉を覚えましたw
「スペリオン光線!!」
「ありがとう、ウルトラマンオーブ!」
「俺からも礼を言わなきゃな…ウルトラマンオーブ」
「やはり封印していたのはウルトラマンタロウさんの力でしたか。お疲れさんです」
ウルトラマン・ティガ・メビウス・タロウ…これで4枚のカードが揃った。
「これから世話になります」
「ああぁぁ…あっという間にビルが建つなぁ。
まぁたお前かぁ。貸してごらん、ほら。
おぉっ!・・・成功ぉぉd(°О°;) ほいっ。
おいしい?」
「ありがと」
「あっ、こないだの風来坊!」
「あっ! 待って! 教えて、あなた何か知ってるんでしょう?」
「言った筈だ。知らない方が幸せな事もある」
「それでも知りたいの! この世界の裏で何が起こってるのか」
「一つだけ教えてやる。俺の名はガイ、クレナイ ガイ」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンタロウ!』
「ウルトラ6兄弟の一員 タロウさん。光の国の教官として、メビウスさんに戦い方を教えたんだ。
そして今日の怪獣は…」
『マガグランドキング!』
「タロウさんが封印していた土ノ魔王獣マガグランドキング。スペリオン光線も跳ね返す装甲と強力なレーザーを持つ怪獣だ!
次回も観てくれよな!」
「水ノ魔王獣マガジャッパの影響で街中の水が臭くなっちまった!
このままじゃ銭湯にも入れないぜ!(´°△°`)
タロウさん、メビウスさん、俺に新たな力を貸してください!
次回ウルトラマンオーブ『怪獣水域』
紅に燃えるぜ!!」
さて、先日俺達SSPの前に突如救世主が現れた。怪獣に遭遇した俺達を救ってくれた謎の光の巨人…その名もウルトラマンオーブ!
俺達SSPが必ずやその正体を突き止めてみせる!…よし!」
「うわっ! うあぁぁああっ!! ああ…ぢぃづぅぅ 何これ あっシン君」
「んん…おはようございますキャップ(´~`)°。」
「おはよう。また泊まりぃ?」
「僕の場合、床に直に寝た方が短時間で熟睡できるんです。肩こりや腰痛予防効果も…『グキッ』うっ、痛い…寝違えた…」
「たまには帰ったら? お洗濯物溜まって大変なんだから」
「二人共、邪魔すんなよぉ」
「ジェッタこそ、仕事もしないで遊んでばっかりいて」
「母ちゃんみたいな言い方だなぁ」
「は? 今月のギャラ減らしちゃおっかなぁ」
「仕事します!」
「さてぇこないだの特ダネ、反響はどうかなっと…はあ!? 何でだよ、全然アクセス数伸びてないじゃん!」
「無理もないかもねぇ。そこら中のニュースサイトに写真も動画もバンバン載ってるんだもの」
「でも、あの巨人の名前はさぁ」
「もう浸透してるみたいですよ。ウルトラマンオーブって」
「はぁぁ!? うちのサイトの丸パクリじゃん、これ!」
「もっとビックなネタ探さないと。まだ誰も掴んでないような世紀の大ネタ!」
「おおぉいつになくキャップが本気モードだ。いつもは経費削減で手一杯なのにねぇ」
「ほら、仕事!」「はぁい!」「はい」
「ああぁぁ…すっかり変わっちまったなぁ、この町の風景も。昔はあのビルの向こうに綺麗な夕陽が見えたもんさぁ。
坊や、貸してみな。ほり、こうやるんだよぉ…あれ、うっ…Σ(°□°;)わぁ、ちょっとドジったァ」
その時、突然ビルが陥没するという異常現象が発生した。その地盤沈下現象は瞬く間にニュースに流れた。
「怖ぁ…うちのオフィス、大丈夫かなぁ」
「ネットにも色々な噂が飛び交ってるよぉ。都市開発に反対する勢力の陰謀だとか、地底人から人類への警鐘だとか」
「地底からの挑戦かぁ…そそられますねぇ♪」
「だろ? 今度こそアクセス数を稼ぐチャンスだよキャップ!」
「話題性も社会性も抜群ね。これ以上被害を出さない為にも早速調査開始しましょう!」
「やる気マックスですねキャップ!」
「よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLEゥゥ出動ぉぉっ!!٩(°`▽´°)」
「「おおぉ━━━っ!!٩(^▽^)」」
「じゃ、あたしバイトに行って来まーす」
「バイト!?」「超常現象とバイト、どっちが大事なんですか!?」
「だって、バイトしないと家賃も払えないんだもん(´・△・`)…じゃ行って来ます(°▽°)」
「じゃ…行くか」「うん」
その頃、ガイは陥没現場から魔王獣の波動を感知していた。
「土ノ魔王獣か…」
「おい君、ここは立入禁止だ。危ないから下がんなさい」
「いつも地球の平和の為、お務めご苦労様です」
「それはどうもご丁寧に…ん? 君は前にもナオミちゃん達と一緒にいたな。
Σ(°Д°;)!! 何てこったい、これ!! えっ!? おい、待て君ィィ!! おい!」
「俺達だけで特ダネ掴んでキャップをギャフンと言わせてやろうぜ、シンさん! 聞いてんのかよ?」
「新たな穴が出現! やはりビルが消えたようです。ン? 2つのポイント同じ断層の上に位置してますね。これが偶然ではないとすると…」
「あっ(°□°;)、それ俺が貸したラジカセじゃん!」
「FA真波を調べて地底の震動前兆現象として捉えるんです。断層の異常をピンポイントで探れば次の地点が予測できる!…かも」
「終わったら返せよ。父ちゃんから借りた骨董品のラジカセなんだからさぁ。頼むよぉ」
「FA真波変調感知!」
「テレスドン。うっ、うう…相変わらず酷いメロディーだ。折角のいいムードが台無しだ」
「ジャグラー、お前さんといいムードになろうなんて気は更々ない!」
「運命の再会だぞ。随分荒っぽいご挨拶だな」
「今度は土ノ魔王獣か!」
「フン、この星の生命なぞ全て土塊に還してやる!」
「どんなに魔王獣を復活させようと、この俺がブッ倒す!!」
「ハァァアハハハハハハハ、カッコいいね♪ ま、精々頑張れよ」
「あっ!」
「FA真波の変調がレベルMAXに達しました!」
「ちょっと待って、どういう事!?」
「つまりビルが沈みます」
「先言ってよ!」
「北北西40m…あそこだ!」
「ヤッバァ! 大変だ、このビル沈むぞ!」
「はあ!? 何を訳の分からん事を」
「ホントだってぇ!」
「大体誰なんだ、君達は!?」
「いやいや私は小学校でカオス理論の高次元定理を発見した…」
「みんな、逃げろぉぉ!!ヽ(°□°;)」
「いい加減にしなさい!」
だが沈んだのはここより別の場所のビルだった。
「ハァ…相変わらずポンコツな発明だよなぁ。あれじゃさぁ俺達ただの役立たずじゃんか。聞いてんのかよ?」
「待てよ、問題は断層ではないとすると…そうか!」
「はぁ!?」
その頃バイトに勤しむナオミ。
「お願いしまぁす。シュワシュワコーヒーです。シュワシュワコーヒーの試飲会を行っておりまぁす。たった一杯で美味しくシュワシュワ、シュワシュワコーヒーでぇす。あ、お願いしまぁす…ああぁぁあぁ!!
ああっ、もぉぉおぉ ヨイショ…ああ、あっもしもしシン君?」
『もしもしキャップ?』
「今シュワシュワコーヒーでイッパイッパイなのぉ」
『キャップ、それどころじゃないんですぅ』
「えっ!?」「分かったんです、次の発生現場が」
「東京は世界屈指の風水都市です。地底には様々な龍脈が走っています」
『何、龍脈って?』
「もう気の流れるルートですよぉ。それが乱れると災いが起きると言われているんです。例の太平風土記にこんな記述があります。
角持ちし赤き巨人が土を禍々しく乱せし、巨大な魔物を龍脈を持って地の底に封印せしり。と」
「巨大な魔物って、ヤバそうだな」
「その伝説の龍脈とビルの沈んだ3つのポイントを重ね合わせると…あと一ヶ所。4つ目のポイントが沈むとこの龍脈は完全に破壊されます。
ちょっとキャップ、聞いてます?』
プツッ!「あれ?」「もう、キャップは放っとこうぜ!」
「とにかく現場に急行しましょう!」
「シンさんはVTL隊に通報して!」
「は、はい!」「行くよ!」
黒スーツの男=ジャグラーを見かけたナオミは後をつけて、とあるビルの地下駐車場に来ていた。
するとそこには地属性の怪獣カードをダークリング経由で地底に眠る土ノ魔王獣に注ぎ込んでいるジャグラーがいた。
「ゴモラ」
「間違いない、この付近です!」
「一応聞くけど、それ信用できるんだよね? シンさん」
「フフ、ダウジングシステムを接続したので精度は拡大に上がってます♪ これで4つ目のポイントを正確に…龍脈の異常確認! このビルの真下です!」
ナオミはジャグラーの怪しい行動をスマホのカメラで撮影しようとするが、突然ジェッタからの電話がかかる。
『キャップ、遂に4つ目のポイントが分かったよ。今何処だよ?』
気づかれたかともう一度確認すると、ジャグラーの姿は消えていた。
「はぁあ!」「やあお嬢さん、またお会いできましたね」
いきなり後ろからぬうっと現れるの、怖いわ
「あなた、ここで何してるの?」
「恋は矛盾に満ちている…謎が多い程、危険が多い程強く惹かれ虜になっていく。
まるでこの世界そのものだ」
「おい、そいつを離せ」
「はっ、あなた…どうしてここに!?」
「土ノ魔王獣が目覚める!」
「魔王獣?」「そいつが目覚めれば、地上のものは全て土に飲み込まれ消滅する」
「あなた達、一体何者なの!?」
「この世には知らない方が幸せな事もある」
「幸せなんていい。真実が知りたいの!」
「お嬢さん、続きはいずれ…夜明けのコーヒーを飲みながら」
「ああぁぁああっ!!」
「かつてウルトラ戦士に封印された土ノ魔王獣マガグランドキングよ。この怪獣達のパワーを喰らい、悠久の眠りより目覚めよ!!
お前の吹くメロディーよりもっといい音色を聞かせてやる。魔王獣の雄叫びを!!」
「ったく、手間の掛かる奴だ」
「キャップ!」「大丈夫!? ちょっと何処にいたの!?」
「ビルが倒れたんですよ!!」
「見た!? さっきの!」
「ここ、何処?」
4つのポイントから龍脈が乱れ、土ノ魔王獣マガグランドキングが復活した。
「万物の土から生まれ土に還る。命は一瞬の灯火…この世は一瞬の夢」
マガグランドキングの前に立ちはだかるガイ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
「再び出現した光の巨人、その名もウルトラマンオーブ! 怪獣はその攻撃に全く怯む様子がない!」
「おおっと、自慢の必殺光線を跳ね返したァァ! なんて頑丈な装甲なんだァ!
更に全てを貫くあの強烈なレーザー!」
「「ああっ!!」」
「SSP、総員退避ィィ!!」
「「はい!」」
「はっ! はぁあ!」
「「キャップぅぅぅ!!Σ(°□°;)」」
「キャアアァァァァァッ!!」
崩落するビルの瓦礫からナオミを救うオーブ。
「胸のランプが危険を知らせているのか!? 危うしオーブ!!」
マガグランドキングのレーザーがビルの硝子に反射したのを見て、秘策が浮かんだオーブ。
オーブはレンズを作り、レーザーを反射させる。
「ほう…」
そして反射させたレーザーをマガグランドキングに浴びせる。
「そうか! 最強のレーザーと最強の装甲は両立できない。中国の故事に登場する鉾と盾…これぞ矛盾!」
私は聖闘士星矢で矛盾という言葉を覚えましたw
「スペリオン光線!!」
「ありがとう、ウルトラマンオーブ!」
「俺からも礼を言わなきゃな…ウルトラマンオーブ」
「やはり封印していたのはウルトラマンタロウさんの力でしたか。お疲れさんです」
ウルトラマン・ティガ・メビウス・タロウ…これで4枚のカードが揃った。
「これから世話になります」
「ああぁぁ…あっという間にビルが建つなぁ。
まぁたお前かぁ。貸してごらん、ほら。
おぉっ!・・・成功ぉぉd(°О°;) ほいっ。
おいしい?」
「ありがと」
「あっ、こないだの風来坊!」
「あっ! 待って! 教えて、あなた何か知ってるんでしょう?」
「言った筈だ。知らない方が幸せな事もある」
「それでも知りたいの! この世界の裏で何が起こってるのか」
「一つだけ教えてやる。俺の名はガイ、クレナイ ガイ」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンタロウ!』
「ウルトラ6兄弟の一員 タロウさん。光の国の教官として、メビウスさんに戦い方を教えたんだ。
そして今日の怪獣は…」
『マガグランドキング!』
「タロウさんが封印していた土ノ魔王獣マガグランドキング。スペリオン光線も跳ね返す装甲と強力なレーザーを持つ怪獣だ!
次回も観てくれよな!」
「水ノ魔王獣マガジャッパの影響で街中の水が臭くなっちまった!
このままじゃ銭湯にも入れないぜ!(´°△°`)
タロウさん、メビウスさん、俺に新たな力を貸してください!
次回ウルトラマンオーブ『怪獣水域』
紅に燃えるぜ!!」