夜の湖に水ノ魔王獣マガジャッパが出現!
「ヤバイヤバイヤバイ…ヤバい! ひゃあああっ! ひゃああぁははっ! シン君、どうにかしてぇっ」
「もう修理中ですよね! 状況を悪化させるってどんなスキルですか!? 離れてくださぁい!」
「はぁい」
「おおっ! おおおほほほぉ!」
「おぉほほはははっ♪ どうですか、SAPガンの威力はぁ!!」
「「アハハハハハハ♪(^▽^)……」」
「もしかして、絶賛炎上中?」
「あぁちゃああ…(´°Д°`;)コイツは実況いらね~。実況ウザ~!」
「泣いてんの?」
「泣いてない! ちょっとシャワーでも浴びてスッキリしてくる!」
「あああぁああああ、もう」
「キャップ、ご相談があります。このスーパー・アブソーベント・ポリマーガン、通称SAPガンですがもう少し吸水性ポリマーに改良を加えると吸水量がアップします!
開発費さえ貰えれば…アッハ♪」
「無理な相談だね。来月支払いできなかったら水道止められちゃうとこまで来てるのに、どの口が言うかな」
「口だけではありません! 声というのは肺から送られてくる息、声帯の進路・共鳴口で声の元を増幅して、そして口の…」
「あ"あ"ぁはぁ!! 臭っさぁぁ!! 何この匂い!? 超臭ぁ!! ちょっとぉ」
「待ってわぁ腐っ」
「わあああっ、うえぇ」
「突然シャワーのお湯が臭くなったんだけど!」
「臭い」「ほらほら!」
「わっ、うわぁぁぁはァァ!!」
その頃、行きつけの銭湯が臨時休業になりショックを受けるガイ。
「ガイちゃん」「おやっさぁん」
「すまねぇなぁ。ご覧の通りよぉ、臨時休業なんだよぉ」
「どういう事なんだよ? 一番風呂楽しみにしてたのにぃ」
「それがよぉ、水が急に臭くなっちまったんだよ。ほら…えっ臭くねえのか?」
「えっ、臨時休業!?」
「う"っ臭っせぇぇ!! 洗ってねえ雑巾みてぇな匂いだな。お前! プハッ」
「匂いが取れないから来たのに臨時休業って」
「ン、何だ兄ちゃんちの水も臭うのか!?」
「うん」「こんな感じか?」
「プッ臭っ!!」「臭いか?」
「ガイさん!?」「よぉ、また会ったな」
「ガイさんは俺の事臭いって…」
「ああこれくらいの匂いなら何でもない」
「ええっ!? うっ臭ぇ」「ちょっ…」
プールやコインランドリー、クリーニング店etc…の扱う店は全て休業していた。
「一体どうなっちまってんだ!?」
「早くおやっさんの沸かした一番風呂に入りたいからなぁ。よしぃ、ちょっくら行ってくる!」
「えっ?」「おおっガイちゃん、何処へ何しに行くんだよ!?」
「風呂に入るんだ。一肌脱ぐのは当然だろ!」
「はぁダメだ。全然匂いが取れないよ」
「臭っせぇぇ!!」
「ここも匂ってる 何か分かった?」
「んー水質異常は見つけられません。でもこの臭いは確実に悪臭防止法に定尺します」
「フン? フーン…あれ、非常用の食料と水は?」
「えっ、シンさんが夜食に消費しちゃってたけど」
「もおぅ、ちゃんと補充しといてよぉぉ」
「今の状況で水って買えるんですかねぇ」
「ほら」「うぅぅ臭ぁ」
「これ持って、これ持って…はい」
「ちょっとぉ、これで俺何倒しに行くんだよぉ?」
「ウフフ臭みを取るには生姜が一番でしょ♪」
「生姜にはジンギベルオル、セセキテルペンという匂いを消す成分が含まれていて…」
「おーいちょっといいかぁ…うえっへっ! 臭ェ ここもか!」
「勝手に入ってきて何だよぉ」
「言っておきますが、僕達今回の件には無関係ですから」
「はあぁぁ…分かってるよ。うちの特捜班の正攻法じゃ原因が分からないらしい。ひょっとしたらお前達なら何か掴んでんじゃないかと思ってな」
「VTL隊でも今起きてる事、調査してるんですか?」
「ああ。数週間前から各地で同じ現象が報告されてんだが、まぁ恥ずかしながら臭いの発生する原因究明に至っていない。各水道局の浄水システムも全く異常はないそうだ」
「だから正攻法じゃないあたし達を頼ってきたって事?」
「まあね。なぁナオミちゃん、何かネタないかな?」
「ネタ!?」
「見つけました! これですぅ、これ!」
「えっ!」「何て読むんだこれ?なぁ読んでくれ」
「いつもそうやって頼ってばかりだから成長しないんですよ」
「分かったから!」「わあぁあぁ」
「危ないって」「読め!」
「分かりましたよ えぇっと、無垢つけなる巨大な魔物 禍邪波が現れ、水を禍々しく乱す。海の悪しき匂いを数多合わせたる様にて井戸からも悪しき匂い漂い」
「じゃあ突然水が臭くなった怪奇現象の原因って…」
「やはり…魔王獣マガジャッパ。大自然を風呂代わりか。
おいお前、ちゃんと課金してから入れ!! マナー違反もいいとこだぞ!!٩(°`□´°#)」
そういう問題ですかw
「うああ…くっそぉぉ!! あっ!」
敵に変身アイテムを奪われるのはお約束ですね。
「了解しました、どうぞ。おい奥奈良湖で怪獣が出現したらしい」
十八番の無線ネタじゃねーかw
「「「えっ!」」」
「以前異変のあった地域の近隣にも湖があったんですよね?」
「あったと思うが、それがどうかしたか?」
「これまで異変があった地域の湖を結ぶと、ある一定の大きさ・深さなる湖を移動している事が分かるんです」
「それって温泉巡りみたいだな」
「温泉?」「よしィィ…湖の秘密ねぇ。よしっ」
「これ、急遽作ったジェッタ君専用のプロテクターです」
「凄ぇじゃん! シンさぁん♪」
「流石天才。これで臭い対策バッチリね」
「なんか超ヒーローっぽいしさ♪」
「でしょう♪」「カッコいいー♪」
「おほほほほ♪」
「行くなっつっても聞かないのは分かってる。でも、ナオミちゃん達だけじゃ危険だ。俺も一緒に行くよ」
「じゃあ情報を共有ね。ギブ&テイクって事で。よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLE出動ぉぉ!!」
「「「おおお━━━━━っ!! おおぉほほほぉぉおおお!!」」」
「随分と不甲斐ないな。大切な物だろ。取り返してみろよ、コイツを…昔のお前自身を」
「昔も今も、俺は俺さ」
「カッコいいなぁ…他のウルトラマンの力を借りなきゃ変身できない男が」
「俺は本気のお前とやり合いたいんだ」
「疲れるよ、それぇ!」
「こんなもんか? 今のお前は」
ジャグラーの隙をついてオーブリングを奪い返したガイ。
「完全には錆び付いてないようだな」
「しかし酷ぇ匂いだな。こりゃあ」
「おばあちゃんちの庭にいたシマハギとかアオダイショウの匂いがする」
「洗ってないザリガニの水槽の匂いだよ!」
「有機溶媒のビリジーをより強烈にした匂いです!」
「いや、こりゃあな洗わないで放置した柔道着を詰め込んだ鞄を開けた時の匂いだよ!」
「間違いない! あれが匂いの原因だ!」
「これが怪獣の匂い…貴重な瞬間ですよぉ」
「感心してる場合か! お前」
「あの怪獣、次はどの湖に移動するか予想がつく?」
「はい。今までの進行ルートや湖の大きさ等を考えて時点確率を設定した結果、次は湖じゃありませんね」
「どういう事?」「恐らく奈良沢ダムに向かう確率が一番高いです」
「奈良沢ダムっつったら、東京都の水源の多くを担ってる場所だぞ」
「日本だけじゃない。あの怪獣をこのままにしておいたら、いずれは世界中の水だって!」
「よぉぉし、本部に連絡入れる。ナオミちゃん達はここまでだ。これ以上危険だから引き返せ」
「あたし達だって商売なの! 経費をスクープで取り戻さないと大赤字になっちゃう!」
「ダメだ!」「スクープだけの問題じゃない!! そりゃ時にはバカやったりして、怪獣出現を面白おかしく記事にしてるけど真面目に書いたって誰の目にも触れないじゃんか!
だけど、俺達がこうやって追跡取材をしてリアルタイムで更新する事で炎上しても拡散さえすれば、一分でも一秒でもさ怪獣から避難できる人がいるかもしれないだろ。
それに…銭湯の平和を取り戻して綺麗さっぱり洗い流したいんだよ」
「フッ、銭湯の平和ときたか」
「はい了解! 5分したら本部の隊員達が現着する」
「それまでの間、少しでも進行を食い止められない?」
「僕に任せてください!」
「おお、頼むぞ」「これを怪獣の頭上に向けて撃ってください!」
「え、誰が?(°△°;)」
「えっ俺!?」「はい!」
「俺がやるのか!?」「はい!」
「いいから早くしてよ!」
「俺に任しとけ!」「ああぁ━!! もう慎重に扱ってくださいよぉ」
「おい援護しろ!」
「はい支えます」「痛っ、痛てぇ いいなぁ!」
「はい!」「消えるなよぉ!」「はい」
「それぇぇっ!!」「効果抜群じゃん♪」
「ワオォォ!♪ よぉし、もう一発浴びせてやるかぁ。おいよく見とけよ」
「はい!」「ギャアァァ━━ッ!!」
「叔父さァァァァァァァん!!Σ(;°□°)」
「ウルトラマンさん!」
『ウルトラマン!』「ティガさん!」
『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ! 闇を照らして悪を…!!」
ちょっと口上の邪魔すんなw
流石のオーブも強烈な悪臭には耐えられないようだ。
マガジャッパから発する悪臭によりまともに戦えないオーブ。
マガジャッパは両腕の吸引ファンでオーブを引き寄せ、口から更なる悪臭ガスを浴びせる。
「ヤダヤダヤダ」「鼻がヒリヒリしてきた」
「はあっ!?」「あぁ!」「消えた!!」
不可視能力と尻尾攻撃でオーブを苦しめるマガジャッパ。
「おおっとぉ、まぁたあの攻撃をする気だァ!」
「こうなったら、この力を! タロウさん!」
『ウルトラマンタロウ!』
「メビウスさん!」『ウルトラマンメビウス!』
「熱いヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ!』
『ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
「オオォリャッ!!」
「姿が変わりましたよぉ!」
「おお、何かめっちゃ強そう!」
「紅に燃えるぜ!」
バーンマイトにフュージョンアップしてマガジャッパに反撃するオーブ。
でも、やっぱり臭いっスw
「頑張れー!」「おおっ行けぇ!」
「わあぁぁーっ!!」
ダイナミックな戦いぶりと炎のパンチでマガジャッパを追い詰める。
オーブ バーンマイトのスライディングキックが決まる。
「俺に触ると火傷するぜ!! ストビュームダイナマイトォォォォ!!」
「勝ったんですか? 勝ったんですね!やったぁぁ!!」
「勝った…勝ったよォォ!!」
「おおー凄ェー!!」
「スクープだァァ!!(^▽^) ありがとォォ!!」
「そういえば、渋川さんは?」
「あ!」「あ…どうしよ どうしよ」
「おぉーい! おぉぉーい!」
本来ならここは主人公のポジションなんだけど。注)彼はウルトラマンではありませんw
「大丈夫ですか!?」
「渋川さん! よかったぁ」
「無事でよかった」
「一時はどうなるかと思ったよ」
「VTL隊が一般人に心配かけてどうすんですかぁ」
「ホントですよぉ」「痛い、もぉ」
「面目ない」
不死身の男、渋川一徹w
「こいつはウルトラマンジャックさんの力でしたか。お疲れさんです。よろしくお願いします」
一方、ジャグラーもマガジャッパのカードを回収していた。
「最後の1枚もこの調子で頼むぜ…オーブ」
「はあぁぁぁ…一番風呂は地球上に於いて最高の贅沢だぁ(*´▽`*)ゝ」
「地球上って、それはオーバーでしょ(´^▽^`)」
「あ…シンくーん、石鹸忘れたからこっち投げてー」
「行きますよぉー」
「あっああぁあぁ」
「てゆーかさぁ、あったかくて気持ちのいい風呂にいつでも入れるとかぁ、いつでも水道から綺麗な水が出てきて飲めるとかこんな俺でも感謝しなきゃあって気持ちになってるよ。ホント大切にしなきゃだよね」
「Σ(°Д°;)!!」「「イエェェェッ!」」
「気持ちいい♪」「なあっ♪」
「・・・湯船に飛び込むなァァ!!(°`□´°#)」
銭湯のマナーはちゃんと守ろうねw
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンジャック!』
「帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックさん。ウルトラランスという武器で悪と戦う戦士だ。
そして今日の怪獣は…」
『マガジャッパ!』
「水ノ魔王獣マガジャッパの特徴は、何と言ってもその臭さだ。新たに手に入れたバーンマイトの力でなければ危なかったかもなぁ。
次回も観てくれよな!」
「突如現れた巨大な火の玉。吹き荒れる熱風に町は大混乱だ。
これは火ノ魔王獣に違いない。大惨事になる前に何とかしないとな!
次回ウルトラマンオーブ『真夏の空に火の用心』
闇を照らして、悪を討つ!」
「ヤバイヤバイヤバイ…ヤバい! ひゃあああっ! ひゃああぁははっ! シン君、どうにかしてぇっ」
「もう修理中ですよね! 状況を悪化させるってどんなスキルですか!? 離れてくださぁい!」
「はぁい」
「おおっ! おおおほほほぉ!」
「おぉほほはははっ♪ どうですか、SAPガンの威力はぁ!!」
「「アハハハハハハ♪(^▽^)……」」
「もしかして、絶賛炎上中?」
「あぁちゃああ…(´°Д°`;)コイツは実況いらね~。実況ウザ~!」
「泣いてんの?」
「泣いてない! ちょっとシャワーでも浴びてスッキリしてくる!」
「あああぁああああ、もう」
「キャップ、ご相談があります。このスーパー・アブソーベント・ポリマーガン、通称SAPガンですがもう少し吸水性ポリマーに改良を加えると吸水量がアップします!
開発費さえ貰えれば…アッハ♪」
「無理な相談だね。来月支払いできなかったら水道止められちゃうとこまで来てるのに、どの口が言うかな」
「口だけではありません! 声というのは肺から送られてくる息、声帯の進路・共鳴口で声の元を増幅して、そして口の…」
「あ"あ"ぁはぁ!! 臭っさぁぁ!! 何この匂い!? 超臭ぁ!! ちょっとぉ」
「待ってわぁ腐っ」
「わあああっ、うえぇ」
「突然シャワーのお湯が臭くなったんだけど!」
「臭い」「ほらほら!」
「わっ、うわぁぁぁはァァ!!」
その頃、行きつけの銭湯が臨時休業になりショックを受けるガイ。
「ガイちゃん」「おやっさぁん」
「すまねぇなぁ。ご覧の通りよぉ、臨時休業なんだよぉ」
「どういう事なんだよ? 一番風呂楽しみにしてたのにぃ」
「それがよぉ、水が急に臭くなっちまったんだよ。ほら…えっ臭くねえのか?」
「えっ、臨時休業!?」
「う"っ臭っせぇぇ!! 洗ってねえ雑巾みてぇな匂いだな。お前! プハッ」
「匂いが取れないから来たのに臨時休業って」
「ン、何だ兄ちゃんちの水も臭うのか!?」
「うん」「こんな感じか?」
「プッ臭っ!!」「臭いか?」
「ガイさん!?」「よぉ、また会ったな」
「ガイさんは俺の事臭いって…」
「ああこれくらいの匂いなら何でもない」
「ええっ!? うっ臭ぇ」「ちょっ…」
プールやコインランドリー、クリーニング店etc…の扱う店は全て休業していた。
「一体どうなっちまってんだ!?」
「早くおやっさんの沸かした一番風呂に入りたいからなぁ。よしぃ、ちょっくら行ってくる!」
「えっ?」「おおっガイちゃん、何処へ何しに行くんだよ!?」
「風呂に入るんだ。一肌脱ぐのは当然だろ!」
「はぁダメだ。全然匂いが取れないよ」
「臭っせぇぇ!!」
「ここも匂ってる 何か分かった?」
「んー水質異常は見つけられません。でもこの臭いは確実に悪臭防止法に定尺します」
「フン? フーン…あれ、非常用の食料と水は?」
「えっ、シンさんが夜食に消費しちゃってたけど」
「もおぅ、ちゃんと補充しといてよぉぉ」
「今の状況で水って買えるんですかねぇ」
「ほら」「うぅぅ臭ぁ」
「これ持って、これ持って…はい」
「ちょっとぉ、これで俺何倒しに行くんだよぉ?」
「ウフフ臭みを取るには生姜が一番でしょ♪」
「生姜にはジンギベルオル、セセキテルペンという匂いを消す成分が含まれていて…」
「おーいちょっといいかぁ…うえっへっ! 臭ェ ここもか!」
「勝手に入ってきて何だよぉ」
「言っておきますが、僕達今回の件には無関係ですから」
「はあぁぁ…分かってるよ。うちの特捜班の正攻法じゃ原因が分からないらしい。ひょっとしたらお前達なら何か掴んでんじゃないかと思ってな」
「VTL隊でも今起きてる事、調査してるんですか?」
「ああ。数週間前から各地で同じ現象が報告されてんだが、まぁ恥ずかしながら臭いの発生する原因究明に至っていない。各水道局の浄水システムも全く異常はないそうだ」
「だから正攻法じゃないあたし達を頼ってきたって事?」
「まあね。なぁナオミちゃん、何かネタないかな?」
「ネタ!?」
「見つけました! これですぅ、これ!」
「えっ!」「何て読むんだこれ?なぁ読んでくれ」
「いつもそうやって頼ってばかりだから成長しないんですよ」
「分かったから!」「わあぁあぁ」
「危ないって」「読め!」
「分かりましたよ えぇっと、無垢つけなる巨大な魔物 禍邪波が現れ、水を禍々しく乱す。海の悪しき匂いを数多合わせたる様にて井戸からも悪しき匂い漂い」
「じゃあ突然水が臭くなった怪奇現象の原因って…」
「やはり…魔王獣マガジャッパ。大自然を風呂代わりか。
おいお前、ちゃんと課金してから入れ!! マナー違反もいいとこだぞ!!٩(°`□´°#)」
そういう問題ですかw
「うああ…くっそぉぉ!! あっ!」
敵に変身アイテムを奪われるのはお約束ですね。
「了解しました、どうぞ。おい奥奈良湖で怪獣が出現したらしい」
十八番の無線ネタじゃねーかw
「「「えっ!」」」
「以前異変のあった地域の近隣にも湖があったんですよね?」
「あったと思うが、それがどうかしたか?」
「これまで異変があった地域の湖を結ぶと、ある一定の大きさ・深さなる湖を移動している事が分かるんです」
「それって温泉巡りみたいだな」
「温泉?」「よしィィ…湖の秘密ねぇ。よしっ」
「これ、急遽作ったジェッタ君専用のプロテクターです」
「凄ぇじゃん! シンさぁん♪」
「流石天才。これで臭い対策バッチリね」
「なんか超ヒーローっぽいしさ♪」
「でしょう♪」「カッコいいー♪」
「おほほほほ♪」
「行くなっつっても聞かないのは分かってる。でも、ナオミちゃん達だけじゃ危険だ。俺も一緒に行くよ」
「じゃあ情報を共有ね。ギブ&テイクって事で。よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLE出動ぉぉ!!」
「「「おおお━━━━━っ!! おおぉほほほぉぉおおお!!」」」
「随分と不甲斐ないな。大切な物だろ。取り返してみろよ、コイツを…昔のお前自身を」
「昔も今も、俺は俺さ」
「カッコいいなぁ…他のウルトラマンの力を借りなきゃ変身できない男が」
「俺は本気のお前とやり合いたいんだ」
「疲れるよ、それぇ!」
「こんなもんか? 今のお前は」
ジャグラーの隙をついてオーブリングを奪い返したガイ。
「完全には錆び付いてないようだな」
「しかし酷ぇ匂いだな。こりゃあ」
「おばあちゃんちの庭にいたシマハギとかアオダイショウの匂いがする」
「洗ってないザリガニの水槽の匂いだよ!」
「有機溶媒のビリジーをより強烈にした匂いです!」
「いや、こりゃあな洗わないで放置した柔道着を詰め込んだ鞄を開けた時の匂いだよ!」
「間違いない! あれが匂いの原因だ!」
「これが怪獣の匂い…貴重な瞬間ですよぉ」
「感心してる場合か! お前」
「あの怪獣、次はどの湖に移動するか予想がつく?」
「はい。今までの進行ルートや湖の大きさ等を考えて時点確率を設定した結果、次は湖じゃありませんね」
「どういう事?」「恐らく奈良沢ダムに向かう確率が一番高いです」
「奈良沢ダムっつったら、東京都の水源の多くを担ってる場所だぞ」
「日本だけじゃない。あの怪獣をこのままにしておいたら、いずれは世界中の水だって!」
「よぉぉし、本部に連絡入れる。ナオミちゃん達はここまでだ。これ以上危険だから引き返せ」
「あたし達だって商売なの! 経費をスクープで取り戻さないと大赤字になっちゃう!」
「ダメだ!」「スクープだけの問題じゃない!! そりゃ時にはバカやったりして、怪獣出現を面白おかしく記事にしてるけど真面目に書いたって誰の目にも触れないじゃんか!
だけど、俺達がこうやって追跡取材をしてリアルタイムで更新する事で炎上しても拡散さえすれば、一分でも一秒でもさ怪獣から避難できる人がいるかもしれないだろ。
それに…銭湯の平和を取り戻して綺麗さっぱり洗い流したいんだよ」
「フッ、銭湯の平和ときたか」
「はい了解! 5分したら本部の隊員達が現着する」
「それまでの間、少しでも進行を食い止められない?」
「僕に任せてください!」
「おお、頼むぞ」「これを怪獣の頭上に向けて撃ってください!」
「え、誰が?(°△°;)」
「えっ俺!?」「はい!」
「俺がやるのか!?」「はい!」
「いいから早くしてよ!」
「俺に任しとけ!」「ああぁ━!! もう慎重に扱ってくださいよぉ」
「おい援護しろ!」
「はい支えます」「痛っ、痛てぇ いいなぁ!」
「はい!」「消えるなよぉ!」「はい」
「それぇぇっ!!」「効果抜群じゃん♪」
「ワオォォ!♪ よぉし、もう一発浴びせてやるかぁ。おいよく見とけよ」
「はい!」「ギャアァァ━━ッ!!」
「叔父さァァァァァァァん!!Σ(;°□°)」
「ウルトラマンさん!」
『ウルトラマン!』「ティガさん!」
『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ! 闇を照らして悪を…!!」
ちょっと口上の邪魔すんなw
流石のオーブも強烈な悪臭には耐えられないようだ。
マガジャッパから発する悪臭によりまともに戦えないオーブ。
マガジャッパは両腕の吸引ファンでオーブを引き寄せ、口から更なる悪臭ガスを浴びせる。
「ヤダヤダヤダ」「鼻がヒリヒリしてきた」
「はあっ!?」「あぁ!」「消えた!!」
不可視能力と尻尾攻撃でオーブを苦しめるマガジャッパ。
「おおっとぉ、まぁたあの攻撃をする気だァ!」
「こうなったら、この力を! タロウさん!」
『ウルトラマンタロウ!』
「メビウスさん!」『ウルトラマンメビウス!』
「熱いヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ!』
『ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
「オオォリャッ!!」
「姿が変わりましたよぉ!」
「おお、何かめっちゃ強そう!」
「紅に燃えるぜ!」
バーンマイトにフュージョンアップしてマガジャッパに反撃するオーブ。
でも、やっぱり臭いっスw
「頑張れー!」「おおっ行けぇ!」
「わあぁぁーっ!!」
ダイナミックな戦いぶりと炎のパンチでマガジャッパを追い詰める。
オーブ バーンマイトのスライディングキックが決まる。
「俺に触ると火傷するぜ!! ストビュームダイナマイトォォォォ!!」
「勝ったんですか? 勝ったんですね!やったぁぁ!!」
「勝った…勝ったよォォ!!」
「おおー凄ェー!!」
「スクープだァァ!!(^▽^) ありがとォォ!!」
「そういえば、渋川さんは?」
「あ!」「あ…どうしよ どうしよ」
「おぉーい! おぉぉーい!」
本来ならここは主人公のポジションなんだけど。注)彼はウルトラマンではありませんw
「大丈夫ですか!?」
「渋川さん! よかったぁ」
「無事でよかった」
「一時はどうなるかと思ったよ」
「VTL隊が一般人に心配かけてどうすんですかぁ」
「ホントですよぉ」「痛い、もぉ」
「面目ない」
不死身の男、渋川一徹w
「こいつはウルトラマンジャックさんの力でしたか。お疲れさんです。よろしくお願いします」
一方、ジャグラーもマガジャッパのカードを回収していた。
「最後の1枚もこの調子で頼むぜ…オーブ」
「はあぁぁぁ…一番風呂は地球上に於いて最高の贅沢だぁ(*´▽`*)ゝ」
「地球上って、それはオーバーでしょ(´^▽^`)」
「あ…シンくーん、石鹸忘れたからこっち投げてー」
「行きますよぉー」
「あっああぁあぁ」
「てゆーかさぁ、あったかくて気持ちのいい風呂にいつでも入れるとかぁ、いつでも水道から綺麗な水が出てきて飲めるとかこんな俺でも感謝しなきゃあって気持ちになってるよ。ホント大切にしなきゃだよね」
「Σ(°Д°;)!!」「「イエェェェッ!」」
「気持ちいい♪」「なあっ♪」
「・・・湯船に飛び込むなァァ!!(°`□´°#)」
銭湯のマナーはちゃんと守ろうねw
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンジャック!』
「帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックさん。ウルトラランスという武器で悪と戦う戦士だ。
そして今日の怪獣は…」
『マガジャッパ!』
「水ノ魔王獣マガジャッパの特徴は、何と言ってもその臭さだ。新たに手に入れたバーンマイトの力でなければ危なかったかもなぁ。
次回も観てくれよな!」
「突如現れた巨大な火の玉。吹き荒れる熱風に町は大混乱だ。
これは火ノ魔王獣に違いない。大惨事になる前に何とかしないとな!
次回ウルトラマンオーブ『真夏の空に火の用心』
闇を照らして、悪を討つ!」