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「私、火つけるよ」「えっ!?」
「えいっ」「うわっ💦」
エリの手から炎が出る不可思議な力に避難所は大騒ぎになってしまう。
「何でもないんです💦 アハッ何でもないですからホントに💦」
「火をつけた!?」「ああ」
「その子に会えますか?」
「この避難所にはもういないよ。出てってもらったんだ。気味悪いでしょ、念じるだけで火が出るなんて。追い出すのに苦労したよ。
ほら、この子。怪獣の事思い出してよく泣いてたし、親も迷惑だっただろうな。あなたマスコミ? これ出る?」
「((-_- )( -_-))」
「チッ何だよ湿気てんな。帰って帰って(`△´)厂〃」
「ありがとうございました…」
「んだよホントに」
男の態度に反感を持ったライハは手持ちの剣で男が座ろうとした椅子の足を斬り捨てる。
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世間は6年ぶりの怪獣襲来で不安の渦中に見舞われていた。スカルゴモラを撃退した巨人=ジードについては、容姿がベリアルに酷似している事から余り信用されてはいなかった。
「レム、消して。飯が不味くなる」
『分かりました』
「よし決めた! もうフュージョンライズしない」
「ええっ!?」「僕が出てくとみんなが怯える。そうだろレム?」
『ネットの記事に拠れば、リクとベリアルを同一視して脅威を感じている人の割合は全体の75%。世間はあなたに怯えている、と判断してよいでしょう』
♪~(着信音)
「おっ」「もしもし、店長?」
「ああ、無事だよ。避難所は出ちゃったけどさ、エリのお爺さんが郊外に倉庫持ってて、今そこにいるんだ…」
「キャアァアッ!!💦」「ン?」
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倉庫内からの悲鳴を聞きつけたハルヲが見たものは、エリの発火能力による引火だった。
「どうしたんですか? 店長」
「なっなな…何でもないよ、うん💦 リク、建て込んでるからまたかけ直す」
「様子が変だ。行くぞペガ、ジードだ!」
「うん。ジーッとしててもドーにもならない、だね!٩(°`▽´°)」
「準備完了!」「うん」
「レム、店長の所まで連れてって」
『はい。目的地の座標を教えてください』
「・・・ペガ、知ってる?」「フゥン?┐(°~°)┌」
倉庫の周りで怪しく動きを見せる黒ニット帽の男。
「原因は何だったんだ?」
「怪獣の事、思い出したみたい。怖かったのよ…」
「火が出るなんて…どうしてこうなったんだろう? 最初は手が熱いぐらいだったのに…」
ハルヲはこの前、エリの手に取ったアイスがいつの間にか溶けていた事を思い出した。
「そうか、あれも…」
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「ちょっと見てくる」「うん」
「あっ! 大丈夫ですか!?」
「お兄ちゃん? ハッ! うっ💧」
倉庫を訪ねたライハは倒れているハルヲとエリの祖父を発見する。
エリを襲う黒ニット帽の男。
「来ないで!💦」
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黒ニット棒の正体は三面怪人ダダだった。ダダは縮小光線でエリを小さくし、カプセルの中に閉じ込める。
「助けて、助けて!!💦」
「誰だ!?」
「ハァアッ! ハァッ! あなた何者? 人間じゃない」
ダダはエリが入ったカプセルを盾にしてそのまま逃亡する。
「待ちなさい!!」
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「ペガはいいよな。影にしがみついてるだけでいいんだから。うおっ💦」
「うわっ!(>□<)💦」
「っ痛ぇ…すいません💧 大丈夫ですか…ヘルメット!?💧」
「邪魔!」「えっと…何なんだよ一体💧」
「ねぇ、ねぇ! 今変なもの見た!💦」
「変なもの?」「エリちゃんがいた!💦」
「エリちゃん!?」
「ハッ!Σ(°□°;)」「助けて、助けて!!💦」
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「危ないっ!! 逃がさない! うわぁぁ! このっ…離せ!」
リクの脅威的なジャンプ力に驚きながらも、その好機を活かしてダダにキックをお見舞するライハ。
「なっ…なんて乱暴な女ダァァ!💦」
「痛てててて…💧」
ライハとリクの活躍でカプセルから解放されたエリ。
「エリちゃん、大丈夫?」「うん」
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「あれは俺が見つけた光! 渡さない!」
「無駄だ! リトルスターは宿主からの分離が難しい。分離されるのは宿主が祈った時だけだ。ウルトラマンに」
「何ぃ!? Σ!!」「死ぬがいい!」
「熱い…これは、リトルスター!」
「リトルスター!?」
「あの宇宙人はこれが欲しかったんだと思う。この子の周囲で起きた発火現象もこれと無縁とは言えないでしょうね」
「お兄ちゃん…(°△°`)」
「やめろよ。不安がってるじゃないか」
「この光が怪獣を引き寄せる…」
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ゴモラ! レッドキング! これでエンドマークだ」
『フュージョンライズ! ゴモラ!レッドキング!ウルトラマンベリアル! スカルゴモラ!』
「ところで、あなたは誰? さっきのあのジャンプ、どうやったの? それに…」
「うわっ💦」「あぁ、僕は朝倉リク。この子の知り合い」
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「あたしは鳥羽ライハ。これで怪獣を斬りに来たの」
「・・・ゴメン、よく聞こえなかった💧」
「訂正する。怪獣が人間に戻った所を斬るの」
「怪獣が人間に戻る!?」
「あれは…6年前と同じ! 終わりはないみたい」
『フュージョンライズしますか?』
「・・・しない」「怪獣はあなたを狙ってくる。死にたくなかったら、走りなさい!」
「(。_。`)」「行こう」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!💦」
「どうした?」「エリが…エリがいないんです!💦」
「ええっ!? あれは、この前の!」
「エリィ!!」「エリィー!!」
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「お母さん、叔父ちゃん!」
「おおっ!」「エリィ!」
「リク、ありがとう」
「逃げましょう。怪獣が来る」
「そうだな。みんな、行こう!」
「やめろよ、ペガ。足を掴むのは」
「何もしてないよ。ペガは」
「じゃあ、どうして足が動かなくなったんだ?」
「それは君の意思だ」「僕の?」
「君はベリアルの子供。でも、君は君だ」
スカルゴモラの方へ向かっていくリクの後を追うライハ。
「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」
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『フュージョンライズ!』
「決めるぜ、覚悟! ハァアア! ハァッ! ジィィ━━━━ド!!」
『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード プリミティブ!』
リクがウルトラマンに変身する所を目撃し、驚愕するライハ。
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」
「行き止まりだ💧」「見て、この前の!」
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「目的?」『あなたへの追撃より、移動を選択しました』
「光が…怪獣を引き寄せる…本当だったんだ。こいつ、エリちゃんを狙ってる!
不味いぞ、止めないと!💦」
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その姿を見て、エリはジードの勝利を祈る。
「お願い、助けて…」
「レッキングバーストォォォ!!」
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「やったぁ!」「やった!」「ハハハ」
エリから分離したリトルスターはジードの元へ飛んでいき、ウルトラカプセルとなった。
『お疲れ様でした。リク』
「これが、新しい力…」
「オーバーヒートか…だが目的は達した。必要なカプセルは…あと5つ」
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「待って、友達なんだ!💦」
「さっきのウルトラマン、あなただったの!?」
「ウルトラマン? 向こうに飛んでったけど(;°▽°)☝」
「嘘。あなたがあれになるの見たし」
「リク、正体がバレた💧 もうダメだ💦 おわっ!?」
「・・・ありがと。この事は誰にも言わない。あたしにはあたしの目的があるし…もう行く」
「あ、待って! 情報交換しないか? 話が聞きたいんだ」
『地下基地へご案内します。お乗りください』
「リトルスター…」「レムはそれ、聞いた事ある?」
『その情報へのアクセスは禁止されているようです。開発者権限によってプロテクトされています』
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発火現象は収まり、リトルスターは消えていた。もう怪獣や異星人に狙われる事はないだろう。
同居人が増えた。名前は鳥羽ライハ。情報と引き換えに基地の設備を使わせてあげる事になった」
「レム、シャワー室はある?」
『あります』
「シャンプーとコンディショナーは?」
『ありません』
「今まで髪、どうやって洗ってた?」
「石鹸だけど。なっ♪」
「お箸で人を指すのよくないよ」
「あ、はい…もうしません(;°▽°)💧」
「ウッフフフ(´^▽^`) よいしょ、へへっ♪」
「看板を瓦礫から拾ってきた。僕達の居場所…この基地を星雲荘と命名する」
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・・・彡( ゚д゚)!! あの、知り合いがファンなんです。サインして頂けませんか?」
「構わないよ。…これでいいかい?」
「ありがとうございます(*°▽°*)」
表向きはエッセイスト・SF作家として名を馳せている伏井出ケイ。その彼が先の怪獣災害の元凶である事をリクはまだ知らない。
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『ウルトラマンベリアル!』
『ウルトラマンベリアル。身長50メートル、体重6万t。悪に染まり、光の国を追放されたウルトラマンです』
「次は、これだ!」『レッドキング!』
『どくろ怪獣レッドキング。身長45メートル、体重2万t。強靭な腕力を武器とする好戦的な怪獣です』
「次回も観てくれよな!」
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僕も負けてらんないぜ。新たなカプセルを使ってフュージョンライズだ!
次回ウルトラマンジード『サラリーマンゼロ』
燃やすぜ、勇気!」