『この地域の避難は完了しています。周辺に生体反応はありません』
「じゃあ、リトルスターは…」
サンダーキラーの硬い皮膚と左手の巨大な爪から繰り出す電撃攻撃に苦戦するジード。
「融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「燃やすぜ、勇気! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ドッ!!」
『ウルトラセブン!ウルトラマンレオ! ウルトラマンジード ソリッドバーニング!』
「サイキックスラッガー!!」
自宅のTVでジードの戦いを観守るレイト。
「はいOK。レイト君、あたし達先に行くねぇ」
「行って来まーす」「行ってぇらっしゃい…」
「ストライクブーストォォ!!」
「あっ💦」「レイト、ちょっと身体借りるぜ。ゼロアイを!」
「ゼロアイ?」「フンッ」「えっ?」
「シュワッ!」「えっ!?」
「むぅぅぅん…」「えぇっちょ、ちょっとちょっとちょっ…あっあっ、あああぁぁ…!!💦 えっえっ!? あっあああぁぁああああ!!💦」
「ジュワッ!!」「あれは…」
「俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ!!」
「ゼロ…?」「あぁっ、消えた…?」
「今のエレベーター、何?」
「リク!」「ってか、ここ何処!?」
「リク、大丈夫?💦」
「えっ何が起こってるの!? えっ、Σ(°□°;)ヌウゥニィィン〜〜…!!💦」
「さ、こっちへ」
「レイトは少し黙ってろ!」
「いやいやでもでもでもぉ…💧」
「あなたがウルトラマンゼロなの?」
「え、そっそそそのぉそれはぁ~…💧」
「この星で俺が暮らす為にはだにゃ…」
「分かりづらい。レムゥ、何とかして」
「フン!・・・ま、そんな訳で暫くはこれで行こうって話になった。つまりウィンウィンの関係って事だ」
「なるほど。ウルトラマンにも色々あるのね」
TVではジードの危機を救ったゼロの話題で盛り上がっていた。
「単純にカッコよかったですねぇ。やっぱ見た目大事でしょ。ウフフフ♪」
「「「カッコいい━!♪(*^▽^*)」」」
「ジードってのは面構えが気に入らねぇ。あんた、ベリアル信じてるかい? あいつはベリアルにそっく…」
「まぁウルトラマンやってりゃあ、色んな事があるさ…」
「ゼロは狡い」「あ?」
「だって最後の方に来てシュッと立っただけ…( ˘・з・)」
「それはお前がやられてたから…」
「やられてなんかない!! ちょっと休んだだけだ。それにあんな怪獣、僕1人でも充分…」
「無理ね。あなたは完全に押し切られていた」
「うんうん((。_。)」
「ライハには分かんないよ、ウルトラマンの大変さが。…大体バイトのシフトも入れないし…」
「ン? いや論点がズレてるぞ💧 大丈夫か?(;´°△°)」
「ズレてないよ。とにかく僕はそんなに急に完璧にはできないって事を言いたいだけで…」
「ぼ、僕は…」「ン?」
「僕がウルトラマンやります」
「「「はぁあっ!?💦」」」
「あ…凄い充実感でした。あんなの初めて…♪(*´^▽^`)」
「おいおい、ウルトラマン舐めるなよ。そんなに簡単な事じゃねえぜ」
「リク君にできるなら、僕にもできます。僕が頑張ります」
「はぁあ!? サラリーマンにウルトラマンの何が分かる訳!?(💢゚Д゚)」
「君にサラリーマンの何が分かる?」
「少なくとも給料もらえるでしょ! ウルトラマンは無給だ!」
「お金の問題じゃないぃー」
「「フン!( ` ^´)」」
『リクとレイトは何を揉めているのですか?』
「隣の芝生は青いって奴だね。人間にはよく起こる感情さ(´˘▽˘`)」
「「そんなんじゃないっ!!(;°`□´°)」」
「フゥーン…じゃあお互い入れ替わって生活すれば?」
「「・・・・」」「できないでしょ。男ってホント馬鹿みたい。フンッ(˘^˘ )」
『リクとレイトの入れ替わりは可能です』
「「「ええぇっ!?(;°Д°)」」」
『このブローチを使えば、周囲の人達にリクの姿を伊賀栗レイトであるように見せる事が可能です。シャプレー星人のシャプレーメタルを参考に試作してみました』
「ヨイショッと」「おおぉっ(°□°)」
「おおぉ、僕が映ってない(*°▽°*) ウフフッ♪ おーい見えてるぅ?」
「これ、ペガの姿もレイトの影に見えるのかな?」
「おお。ウハハッ、エヘ♪ 不思議だ。君とこんな風に並んで歩くなんて…」
「これ、ウルトラマンジードが使えば違う姿に見せる事もできるのかな? ベリアルに似てない姿に」
「やっぱり気にしてたの?(´°△°)」
「行こう、仕事だ。楽勝だぜ」「だぜ!」
「「(°□°)…💧」」
「午前中はメールのチェック。・・・245通!?💧」
「英語かぁ…💧」「いや、これはスペイン語だね」
「これ、午後までに確認お願いします。昨日急に休んだから、部長キレてる。誤っといた方がいいですよ」
「そうか、ゼロになってたから会社に来れなかったんだ」
「ここでもウルトラマンは理解されず…かぁ💧」
「良く出来た基地だ。地球人の技術じゃ無理だな」
「じゃあ、誰が…?」「ベリアル…」
「!!」「そろそろバイトの時間だけど」
「バイト!?」
「終わったぁ」「おおぉ━(°▽°) ペガ、翻訳ありがとう」
「んっ…ふぅ」「さぁお昼だ♪」
「よしっ♪(°▽^)b」
「何食べよっか?」「う~ん…おわっ💦」
「ちょっと伊賀栗さん、午後の打ち合わせは?」
「まだご飯が…」「部長を待たせる気!? てか、昨日の事ちゃんと謝った?」
「あ、リク💦 ご飯…」
「いやぁー銀河マーケットって、意外に忙しい店だったんですねぇ…疲れたァァ💧Σ(°□°;)」
「これからトレーニングよ」
「ト、トレーニング?」
「まさか、そのたるい身体でウルトラマンやる気?」
「いや…💧」「82、83、84、85、86」
「ゼロさぁ~ん…」「87」
「助けてぇぇ〜(;>□<;)💦」
「申し訳ございませんでした!💦」
「あ、すいません💧」
「結局この日は食事もとれなかった。でも充実してて楽しい!」
「…訳もなく、僕はただもう目の前の事をこなすのに必死だった。仕事が終わるまで続く。体力の限界が来てもカラータイマーは鳴らない…」
「うあっ💦 ハァ…ハァアア…戻りたぁい(TДT)💧 あ"あぁぁ…💧」
「勘違いしてました」「えっ?」
「ゼロさんに変身した時、凄い高揚感だった。まるでスターになったみたいな…でもぉそれはゼロさんの力だったんだぁ。僕はただゼロさんの力を借りていただけ…あれは僕じゃない。
僕にはウルトラマンは無理だ…ゴメン、簡単にできるみたいな事言って」
「いや、それは僕もです。サラリーマンの仕事を馬鹿にするような事言っちゃって」
「なぁに、僕の仕事なんか平凡でつまらない」
「確かにそうかも知れません」
「はぁ?」「でも僕にはできない。たった一日も務まらなかった。どうしてそんなに頑張れるんですか?」
「それは…守りたい大切なものがあるからだね」
「お待たせ~」「ママー」
「ありがと。助かったぁ」
「僕には何もない」
「僕だってなかったよ。でもね、一つ大切なものが見つかると他にも大切なものがどんどん増えていくんだ。ルミナさんと出会ったからマユが生まれた…マユが生まれてからこの町や地球を前より愛おしく思えるようになったんだ。僕がいなくなった後もマユが生きていく世界だからね」
「ま、僕ができるのは精々このぐらいだけど…君は普通の人と逆なのかも知れない。僕達や身近な人を大切に思うから世界を守りたいと思う。君は、世界を守る中で自分の大切なものを探していく…そういう運命を担っているのかも」
「見つかるのかな…」
「そりゃあ見つかるよ。こんな平凡な僕でもルミナさんは僕を生涯のパートナーに選んでくれた、マユは父親に選んでくれた。リク君だってきっと…大切なものに出会える。君が君でさえいれは…」
「もう行きます」
「フフ、いい事言えるようになったじゃねえか。レイトd(^▽°)」
「あれ? レイト君」「ン?」
「誰かと喋ってた?」
「えっ、あっあぁ…ま、迷子だって」
「迷子?」「うん」
「これぇ、折角作ってもらったんだけど捨てようと思うんだ。いいかな?」
『私はリクの選択に従います。でも何故ですか?』
「僕は…僕でいようと思うから」
「あの怪獣の目的は、あなたかも知れない」
「僕!? どうして?」
「ジードの活躍を快く思わない宇宙人もいるでしょう。いっその事消してしまおうという者も…」
「リク!(;°□°)」
「強くなるってそういう事よ。これから先、もっと予測のつかない事や危険な事があなたの身に起こるかも知れない。だからあたしはあなたに変身しろとは言えない。どうするかはあなたが決める事だわ」
「・・・・」『文堂町J地区に怪獣出現。先日と同じタイプです。どうしますか? 転送しますか?』
「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ。転送してくれ!」
「融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「決めるぜ、覚悟! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ド!!」
『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード プリミティブ!』
「僕の名はジード、ウルトラマンジードだ!! お前の目的は僕だな!」
サンダーキラーとの再戦に望むリク=ジードだが、爪や尻尾からの高圧電流を食らい窮地に陥ってしまう。
「リク!(°□°;)」
その時、レイトの言葉が脳裏に過ぎる。
「君は世界を守る中で自分の大切なものを探していく…そういう運命を担っているのかも。きっと出会える、君が君でさえいれば…」
「必ず見つけてみせる、自分の大切なものを! それまでこの世界を…壊す訳にはいかないんだ!
ジードクロォォ━━!!」
「新たな武器…」
『機は熟した、そういう事です』
「今の自分を飛び越える! ハァァ、ハッ! ハッ!ハァアアアア…クローカッティング!! いける!
融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「見せるぜ、衝撃! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ド!!」
『ウルトラマンヒカリ!ウルトラマンコスモス! ウルトラマンジード アクロスマッシャー!』
『シフト イントゥ マキシマム!』
「ディフュージョンシャワー!!」
「斬ってみて」「えっ!? よし、たぁっ!せいっ!でやっ!・・・・💧」
「武器を使うには使う人間にそれ相応の器がいる。どんな名刀も小さな器の人間が使ったら棒以下よ」
「おおぉー!(*°▽°*)」
『知りたい世論調査。さて、気になるジードの支持率は…』
「あの武器が僕に与えられたのは、ほんの少しかも知れないけど僕が成長したから。ライハはきっとその事を僕に伝えようとしたんだと思う。
その気持ちが嬉しかった。この暖かい気持ちが何かを大切に思う始まりなのかも知れない」
「全ては順調です…我が主よ、ベリアル様。あなたがお与えになるこの力で、私はまた…フュージョンライズできる。
そろそろ邪魔者には退場してもらいましょうか!」
「ウルトラカプセルナビ! 今日のカプセルは、これだ!」
『ウルトラマンコスモス!』
『ウルトラマンコスモス。身長47メートル 体重4万2千t。青いルナモードは優しさを持つ慈愛の姿です』
「次は、これだ!」『エースキラー!』
『異次元超人エースキラー。身長40メートル 体重4万3千t。ウルトラマンエースを倒す為に造られた強力な超人です』
「次回も観てくれよな!」
「謎の小説家 伏井出ケイ。ゼロを題材にした作品を出したり、何でもかんでも事情を知っていそうだ。
そんな中届いた彼の講演会の誘い。何事もなければいいんだけど…。
次回ウルトラマンジード『サクリファイス』
ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」
「じゃあ、リトルスターは…」
サンダーキラーの硬い皮膚と左手の巨大な爪から繰り出す電撃攻撃に苦戦するジード。
「融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「燃やすぜ、勇気! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ドッ!!」
『ウルトラセブン!ウルトラマンレオ! ウルトラマンジード ソリッドバーニング!』
「サイキックスラッガー!!」
自宅のTVでジードの戦いを観守るレイト。
「はいOK。レイト君、あたし達先に行くねぇ」
「行って来まーす」「行ってぇらっしゃい…」
「ストライクブーストォォ!!」
「あっ💦」「レイト、ちょっと身体借りるぜ。ゼロアイを!」
「ゼロアイ?」「フンッ」「えっ?」
「シュワッ!」「えっ!?」
「むぅぅぅん…」「えぇっちょ、ちょっとちょっとちょっ…あっあっ、あああぁぁ…!!💦 えっえっ!? あっあああぁぁああああ!!💦」
「ジュワッ!!」「あれは…」
「俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ!!」
「ゼロ…?」「あぁっ、消えた…?」
「今のエレベーター、何?」
「リク!」「ってか、ここ何処!?」
「リク、大丈夫?💦」
「えっ何が起こってるの!? えっ、Σ(°□°;)ヌウゥニィィン〜〜…!!💦」
「さ、こっちへ」
「レイトは少し黙ってろ!」
「いやいやでもでもでもぉ…💧」
「あなたがウルトラマンゼロなの?」
「え、そっそそそのぉそれはぁ~…💧」
「この星で俺が暮らす為にはだにゃ…」
「分かりづらい。レムゥ、何とかして」
「フン!・・・ま、そんな訳で暫くはこれで行こうって話になった。つまりウィンウィンの関係って事だ」
「なるほど。ウルトラマンにも色々あるのね」
TVではジードの危機を救ったゼロの話題で盛り上がっていた。
「単純にカッコよかったですねぇ。やっぱ見た目大事でしょ。ウフフフ♪」
「「「カッコいい━!♪(*^▽^*)」」」
「ジードってのは面構えが気に入らねぇ。あんた、ベリアル信じてるかい? あいつはベリアルにそっく…」
「まぁウルトラマンやってりゃあ、色んな事があるさ…」
「ゼロは狡い」「あ?」
「だって最後の方に来てシュッと立っただけ…( ˘・з・)」
「それはお前がやられてたから…」
「やられてなんかない!! ちょっと休んだだけだ。それにあんな怪獣、僕1人でも充分…」
「無理ね。あなたは完全に押し切られていた」
「うんうん((。_。)」
「ライハには分かんないよ、ウルトラマンの大変さが。…大体バイトのシフトも入れないし…」
「ン? いや論点がズレてるぞ💧 大丈夫か?(;´°△°)」
「ズレてないよ。とにかく僕はそんなに急に完璧にはできないって事を言いたいだけで…」
「ぼ、僕は…」「ン?」
「僕がウルトラマンやります」
「「「はぁあっ!?💦」」」
「あ…凄い充実感でした。あんなの初めて…♪(*´^▽^`)」
「おいおい、ウルトラマン舐めるなよ。そんなに簡単な事じゃねえぜ」
「リク君にできるなら、僕にもできます。僕が頑張ります」
「はぁあ!? サラリーマンにウルトラマンの何が分かる訳!?(💢゚Д゚)」
「君にサラリーマンの何が分かる?」
「少なくとも給料もらえるでしょ! ウルトラマンは無給だ!」
「お金の問題じゃないぃー」
「「フン!( ` ^´)」」
『リクとレイトは何を揉めているのですか?』
「隣の芝生は青いって奴だね。人間にはよく起こる感情さ(´˘▽˘`)」
「「そんなんじゃないっ!!(;°`□´°)」」
「フゥーン…じゃあお互い入れ替わって生活すれば?」
「「・・・・」」「できないでしょ。男ってホント馬鹿みたい。フンッ(˘^˘ )」
『リクとレイトの入れ替わりは可能です』
「「「ええぇっ!?(;°Д°)」」」
『このブローチを使えば、周囲の人達にリクの姿を伊賀栗レイトであるように見せる事が可能です。シャプレー星人のシャプレーメタルを参考に試作してみました』
「ヨイショッと」「おおぉっ(°□°)」
「おおぉ、僕が映ってない(*°▽°*) ウフフッ♪ おーい見えてるぅ?」
「これ、ペガの姿もレイトの影に見えるのかな?」
「おお。ウハハッ、エヘ♪ 不思議だ。君とこんな風に並んで歩くなんて…」
「これ、ウルトラマンジードが使えば違う姿に見せる事もできるのかな? ベリアルに似てない姿に」
「やっぱり気にしてたの?(´°△°)」
「行こう、仕事だ。楽勝だぜ」「だぜ!」
「「(°□°)…💧」」
「午前中はメールのチェック。・・・245通!?💧」
「英語かぁ…💧」「いや、これはスペイン語だね」
「これ、午後までに確認お願いします。昨日急に休んだから、部長キレてる。誤っといた方がいいですよ」
「そうか、ゼロになってたから会社に来れなかったんだ」
「ここでもウルトラマンは理解されず…かぁ💧」
「良く出来た基地だ。地球人の技術じゃ無理だな」
「じゃあ、誰が…?」「ベリアル…」
「!!」「そろそろバイトの時間だけど」
「バイト!?」
「終わったぁ」「おおぉ━(°▽°) ペガ、翻訳ありがとう」
「んっ…ふぅ」「さぁお昼だ♪」
「よしっ♪(°▽^)b」
「何食べよっか?」「う~ん…おわっ💦」
「ちょっと伊賀栗さん、午後の打ち合わせは?」
「まだご飯が…」「部長を待たせる気!? てか、昨日の事ちゃんと謝った?」
「あ、リク💦 ご飯…」
「いやぁー銀河マーケットって、意外に忙しい店だったんですねぇ…疲れたァァ💧Σ(°□°;)」
「これからトレーニングよ」
「ト、トレーニング?」
「まさか、そのたるい身体でウルトラマンやる気?」
「いや…💧」「82、83、84、85、86」
「ゼロさぁ~ん…」「87」
「助けてぇぇ〜(;>□<;)💦」
「申し訳ございませんでした!💦」
「あ、すいません💧」
「結局この日は食事もとれなかった。でも充実してて楽しい!」
「…訳もなく、僕はただもう目の前の事をこなすのに必死だった。仕事が終わるまで続く。体力の限界が来てもカラータイマーは鳴らない…」
「うあっ💦 ハァ…ハァアア…戻りたぁい(TДT)💧 あ"あぁぁ…💧」
「勘違いしてました」「えっ?」
「ゼロさんに変身した時、凄い高揚感だった。まるでスターになったみたいな…でもぉそれはゼロさんの力だったんだぁ。僕はただゼロさんの力を借りていただけ…あれは僕じゃない。
僕にはウルトラマンは無理だ…ゴメン、簡単にできるみたいな事言って」
「いや、それは僕もです。サラリーマンの仕事を馬鹿にするような事言っちゃって」
「なぁに、僕の仕事なんか平凡でつまらない」
「確かにそうかも知れません」
「はぁ?」「でも僕にはできない。たった一日も務まらなかった。どうしてそんなに頑張れるんですか?」
「それは…守りたい大切なものがあるからだね」
「お待たせ~」「ママー」
「ありがと。助かったぁ」
「僕には何もない」
「僕だってなかったよ。でもね、一つ大切なものが見つかると他にも大切なものがどんどん増えていくんだ。ルミナさんと出会ったからマユが生まれた…マユが生まれてからこの町や地球を前より愛おしく思えるようになったんだ。僕がいなくなった後もマユが生きていく世界だからね」
「ま、僕ができるのは精々このぐらいだけど…君は普通の人と逆なのかも知れない。僕達や身近な人を大切に思うから世界を守りたいと思う。君は、世界を守る中で自分の大切なものを探していく…そういう運命を担っているのかも」
「見つかるのかな…」
「そりゃあ見つかるよ。こんな平凡な僕でもルミナさんは僕を生涯のパートナーに選んでくれた、マユは父親に選んでくれた。リク君だってきっと…大切なものに出会える。君が君でさえいれは…」
「もう行きます」
「フフ、いい事言えるようになったじゃねえか。レイトd(^▽°)」
「あれ? レイト君」「ン?」
「誰かと喋ってた?」
「えっ、あっあぁ…ま、迷子だって」
「迷子?」「うん」
「これぇ、折角作ってもらったんだけど捨てようと思うんだ。いいかな?」
『私はリクの選択に従います。でも何故ですか?』
「僕は…僕でいようと思うから」
「あの怪獣の目的は、あなたかも知れない」
「僕!? どうして?」
「ジードの活躍を快く思わない宇宙人もいるでしょう。いっその事消してしまおうという者も…」
「リク!(;°□°)」
「強くなるってそういう事よ。これから先、もっと予測のつかない事や危険な事があなたの身に起こるかも知れない。だからあたしはあなたに変身しろとは言えない。どうするかはあなたが決める事だわ」
「・・・・」『文堂町J地区に怪獣出現。先日と同じタイプです。どうしますか? 転送しますか?』
「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ。転送してくれ!」
「融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「決めるぜ、覚悟! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ド!!」
『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード プリミティブ!』
「僕の名はジード、ウルトラマンジードだ!! お前の目的は僕だな!」
サンダーキラーとの再戦に望むリク=ジードだが、爪や尻尾からの高圧電流を食らい窮地に陥ってしまう。
「リク!(°□°;)」
その時、レイトの言葉が脳裏に過ぎる。
「君は世界を守る中で自分の大切なものを探していく…そういう運命を担っているのかも。きっと出会える、君が君でさえいれば…」
「必ず見つけてみせる、自分の大切なものを! それまでこの世界を…壊す訳にはいかないんだ!
ジードクロォォ━━!!」
「新たな武器…」
『機は熟した、そういう事です』
「今の自分を飛び越える! ハァァ、ハッ! ハッ!ハァアアアア…クローカッティング!! いける!
融合!アイゴー!ヒアウィゴー!」
『フュージョンライズ!』
「見せるぜ、衝撃! ハァァ、ハァッ! ジィィ━━━ド!!」
『ウルトラマンヒカリ!ウルトラマンコスモス! ウルトラマンジード アクロスマッシャー!』
『シフト イントゥ マキシマム!』
「ディフュージョンシャワー!!」
「斬ってみて」「えっ!? よし、たぁっ!せいっ!でやっ!・・・・💧」
「武器を使うには使う人間にそれ相応の器がいる。どんな名刀も小さな器の人間が使ったら棒以下よ」
「おおぉー!(*°▽°*)」
『知りたい世論調査。さて、気になるジードの支持率は…』
「あの武器が僕に与えられたのは、ほんの少しかも知れないけど僕が成長したから。ライハはきっとその事を僕に伝えようとしたんだと思う。
その気持ちが嬉しかった。この暖かい気持ちが何かを大切に思う始まりなのかも知れない」
「全ては順調です…我が主よ、ベリアル様。あなたがお与えになるこの力で、私はまた…フュージョンライズできる。
そろそろ邪魔者には退場してもらいましょうか!」
「ウルトラカプセルナビ! 今日のカプセルは、これだ!」
『ウルトラマンコスモス!』
『ウルトラマンコスモス。身長47メートル 体重4万2千t。青いルナモードは優しさを持つ慈愛の姿です』
「次は、これだ!」『エースキラー!』
『異次元超人エースキラー。身長40メートル 体重4万3千t。ウルトラマンエースを倒す為に造られた強力な超人です』
「次回も観てくれよな!」
「謎の小説家 伏井出ケイ。ゼロを題材にした作品を出したり、何でもかんでも事情を知っていそうだ。
そんな中届いた彼の講演会の誘い。何事もなければいいんだけど…。
次回ウルトラマンジード『サクリファイス』
ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」