ワタルに連れられ、弟のイサムが所属している大学ラグビーの試合を観に来ている大地とアスナ。
チームが善戦していく中、イサムか躊躇いパスミスをしてしまったせいで勝利を逃してしまう。
「イサム、お前ならあの状況を突破できた筈だ! 何故逃げた!?」
「俺はダメな奴なんです…」
「何だ、その言い草は!! 悔しくねえのか!? 予選で負けて!!」
「やめろって! 仲間だろ!」
「俺もうラグビー辞めます!!」
「イサム!!(;°Д°)」「おい!」「おい!」
「あぁ。あの監督、イサムの奴ってどうしてます? …えっ、寮を出た!?」
ラグビー部を辞め、部屋探しを始めたイサムの前に星雲荘というシェアハウスの入居者募集の看板が目に止まった。
そこには管理人兼大家の名栗・コンビニバイトの伊刈・職人の春木という住人が同居していた。
3人に迎えられるイサム。
「ほら、イカを食べてイカを。イカ如何?」
「ユー、ユー中々いいガタイしてるけど何かスポーツでもやってたのか?」
「やってたのか?」
「いやいやいや僕の事はいいじゃないですかぁ。あなたの事を聞かせてください」
「でもぉ、あなたねぇどっかで見た事があるのよねぇ…」
「えっ!?」「いやいやいや僕みたいなダメな奴は時々いるんですよ…」
疲れたのか、そのまま寝てしまうイサム。
「これからヨロシクねー…寝ちゃった」
人間の姿から本来の姿に戻る3人。そう、彼らの正体はナックル星人・イカルス星人・バルキー星人だったのだ。
「あぁ~疲れたァァ 人間の皮を被るってのはハードだゼェハァア~」
「アタシ、ちょっと太ったかしら?」
「え、でもでもぉ性格優しそうな青年でよかったじゃなイカ~」
「それより」「ムッ」「大丈夫なのかぁ? ミー達のグレイトな秘密基地に人間なんか住ませてよぉ」
「何が秘密基地よぉ。こうでもしないとぉこの星雲荘の家賃払えないじゃないのぉ( ´•ロ•` )」
「オオップス」
「これを見てください。湾岸地区の倉庫街、監視映像を拡大したものです」
「ババルウ星人にダダ、ケムール人にゼットン星人か。厄介な連中だなぁ」
「奴らは暗黒星団という犯罪ネットワークを形成しておる。何を企んでおるのやら…」
兄ワタルの背中を追いかけてラグビーをやってきたイサム。だが自分のラグビーに賭ける想いに限界を感じていた。
「やっぱり間違いないわ」
「なになに?」「ンン何の話だぁ?」
「大学生ラグビーのイケメン特集」
「ウムゥ?」「ほら」「ムムムッ!! ほんとじゃなイカァ! 彼の心境やイカに!?」
「ジャスタモーメンッ! ちょいと話があ
る」
「何?」「プリーズ、カモン。ま、上手く言えねえけどよ…人生上手くいかない事もあらぁな。でもよ苦しい時こそスマイルだろう」
「失敗しても立ち上がればいいんじゃなイカ♪ フフ、フゥ」
関さん、イカ耳出てますw
「悩み事があるなら、いつでも相談に乗るから」
「ありがとうございます!」
「いいっていいって」
「この耳って…?」「あああ~」
星雲荘に住んでしばらく経った頃、イサムは同居人達が人間ではない事に気づき始めていた。
「宇宙人だ。Xioに連絡しなくちゃ…」
「ンン~!! オイィィ財布が落ちてるぞォォ!(°ロ°;)」
「「ええぇぇぇ~!!Σ(°Д°;)」」
「じゅっ、10万円あるじゃなイカァァ!♪」
そこへ通り掛かった警官を呼び止め、ネコババせずに財布を渡す3人の姿を見たイサムは彼らは地球の敵ではない事を理解した。
「あのマネーがあれば来月の家賃も大丈夫だったのにな。ハハハハ」
「でもぉ落とした人も喜んでイカし、このお礼のお饅頭も美味しいし、まぁいいんじゃなイカ」
「いっそ温泉町で働こっかなぁ~」
「ここ出てくってのか!?」
「伊香保温泉なんかイカが?ウフフフ」
「しかし、俺達いつになったら安心してここで暮らせるんだろうなぁ…あ?」
突然、謎の落下物が星雲荘を襲う。
「エリアT-7に隕石らしき物が落下!」
「ワタル、大地、至急調査に向かって」
「「了解!」」
「ハァアアアァア」「何事なのだ?」
「ジョリィ!? 」「ムッ?」
「ジョリィじゃないかァァ!!」
「「ジョリィ!?」」「ミーがバルキー星に残してきたペットのサメクジラだよォォ! まさかお前ミーを慕ってこんな遠い星までェェ!!」
「ああ…あのみんな、ところで吾輩達人間に化けないとイカんのではなイカァ」
「オオゥマイガァァット!!Σ(°Д°;) アァアア~」
「黙ってて」「「「ゴメンナサイ!」」」
「アタシ達、宇宙人なの」「なの」
「イエッス」「知ってましたよ」
「えっ、そうなの?」「なの?」
「ま、バレちまったら仕方ねえ」
「ムッ」「おい、ズラかるぞ!!」
「そうだ!」「あっ、ちょっ…」
イサムに正体がばれ、逃げる3人を調査に来ていた大地とワタルが行く手を阻む。
「動くな!! 何をするつもりだ!?」
「待ってくれ、兄貴!」「イサム!?」
「あなた、Xio隊員の弟だったの!?」
「なの!?」「イサム、宇宙人から離れろ!!」
「ええっ」「この人達は悪い宇宙人じゃないんだ!」
「どうしてそんな事が分かるんだよ!?」
「一緒に暮らしてて分かったんだよ!」
「そうだよ」「アタシ達、侵略なんかしないわ! この地球で地味に暮らしたいだけなの」
「なの」「そうなんだよぉ」
その時、煙幕と共に地球に潜伏中のババルウ星人率いる暗黒星団が割って入ってきた。
「オオッホッ!! オッオッホッ! オホッゴホッエホッ…!!」
ゼットン星人むせてるw
「やっと見つけたぞ、サメクジラ!!」
「サメクジラ?」
「そいつは宇宙でも指折りの怪獣兵器だ。大きく育てば欲しがる奴はいくらでもいる!」
「さっさと僕達に渡してもらおう」
「ンン~渡すかぁ!!(°`ロ´°;)」
「宇宙人ども、地球で勝手な真似は許さん!!」
「面白い。勝負する気か!? ハアッ! ハッハッハッハ、とおっ! 武器を選ぶがいい。光線技か? 素手でくるか!?」
「うぅん…じ、じゃあラグビーで勝負だ!」
「はあ!?Σ(°Д°;)」「ラグビー!?」
「ムウゥゥおバカ!!」「フッ」
「この方を誰だと思っている!」
「ダダッ」「宇宙ラグビーリーグ連続優勝」
「「はぁ?」」「暗黒星団伝説の8番、ババルウ様だァ━━!!」
「マ…マジかぁ」「イカんぞこりゃあ」
「こ…こっちにだってね、西北大学の強ーいNo.10がいるのよ!」
「ちょっと待ってください 僕はもう…」
「よぉし、こっちは4人。お前達も小僧を入れて4人。勝負は三日後だ! 逃げるなよ」
「「ぬぬぬぬ」」「ハッハハハハハ、アーッハハハハハハ、わあっと! ヌッ!」
「ホッ」「あ、バイなら」
「くそォォ…おい、ミー達にラグビーを教えてくれ!」
「「うん!」」「勘弁してください。俺、もうラグビーは辞めたんです」
「そんなぁぁ殺生なぁ」
「カカカカカ、この通りじゃなイカァァ 頼む!」
「ああっプリーズ! プリーズプリーズぅぅ!」
「お願い」「頼む」
「お前も一緒にティーチミー」
「お願い」「頼む」
「お前、また逃げるのかよ」「えっ!?」
「コイツら一緒に住んでる仲間なんだろ」
「仲間なんですぅぅ」「イエッス」
「見捨てんの? それでいいの?」
イカ「いいの?」
「俺は…」イカ「俺は?」
「俺は!…」イカ「俺は!?」
「面白い。諍いを戦闘以外の方法で解決しようとする姿勢は評価できる。成り行きを見守ろう」
「但し厳重な注意が必要ね。大地はサメクジラを監視。アスナ・ハヤトは試合会場を警備するように」
「「「了解!」」」
「ワタルは弟さんを見守ってやれ」
「はい!」
試合まで3日間イサムの元でラグビーの特訓を受けるバルキー・イカルス・ナックル。
「ファイトォォ━!!」「ファイットォー」
「星雲!」「イカ━━!」
「ファイトォォ━!!」「ファイットォー」
「星雲!」「イカ━━!」
そんな彼らを陰から見守るワタル。
そして試合の日がやって来た。
「特別ルールの異星人ラグビー。暗黒星団ババルウチームと地球人混成のチーム星雲、試合開始の時が迫っております。この試合の勝者には宇宙生物サメクジラが与えられます」
試合開始のホイッスルが鳴り響く。
てゆーか何でアクマニヤ星人が審判やってんのw
序盤からケムール人が自慢の瞬足でチーム星雲を翻弄し、トライを決める。
「ハアッ!」「あー」「くそォー」
「楽勝♪」「わあーぁガビーン」
「バルキーさん!」「マイボール!」
「おい、どっちに走ってんだよ!」
「待て待てェェ!」「変身解除ォ!」
「狡いじゃなイカ! 変身能力を使うなんてぇ!」
「変身が禁止なんてルールブックには書いてないぜぇ!」
「よっと!」「アイタタ」
「寄越しなさいっと!」「痛いわね」
流石は宇宙ラグビーリーグ優勝候補だけあって、自身の得意技を生かしたプレースタイルでチーム星雲を引き離す暗黒星団。
「いやぁぁ! 弱すぎて相手にならねえな」
「何なんだよォォ!!」「悔しいィィ!!」
「くそォォ悔しいィー!!」
「おやすみなさい(@ロ@;)」
「ワタルさん…」
「前半戦が終了。試合は51対0。チーム星雲は暗黒星団に大差をつけられています!」
「皆さんなら大丈夫です!」
「ムッ!」「ミーは大丈夫、大丈夫」
「よーし、行くぞぉ!」
「「「「おお━━━━っ!!」」」」
「喰らえ、弾丸ババルウキィィック!!」
後半戦からラフプレーを行使してくる暗黒星団。
「レフリー、これは反則だろ!」
知ってて見て見ぬ振りをするアクマニヤ星人。
「暗黒星団の明らかな反則!ですがレフリーは何も見ていないのかぁ!?」
「ババルウビーム!!」「あああイカ━」
「卑怯だぞお前ら!! 俺の仲間に汚いマネは許さぁぁん!!」
暗黒星団の悪質な行為に怒りが爆発するイサム。
バルキー達を傷付けられた怒りがイサムに本来の力を取り戻させる。
「イサム、イサム!! おおぉぉ♪」
「わぁぁぁやったぁー♪」
「よしっ! よぉし! あぁはははぁ♪」
ふ…副隊長、副隊長(°д°;)
「しゃああっ!!」「イサムーいいぞぉ!!」
イサムのお陰で快進撃を続けるチーム星雲。
「チーム星雲、正に怒涛の反撃! 得点差を縮めています! このゴールキックが入れば、チーム星雲の逆転勝利となります」
見事イサムのゴールキックが決まる!
「ふぁぁーははは…はっはっはっ!!♪」
「やったぁ━━♪\(^▽^)/」
「試合終了━━━っ!! ノーサイドでーす!! 51対52、チーム星雲の勝利でーす!!」
「やったぁぁ━━━!!♪」
「よし!オォシオシオシ! オォシオォシオォォォ━━━━━シ!! オオォォ━!!」
た…隊長、隊長(°д°;)
イサム達の勝利を讃えるラグビー部の仲間達。
「ン? 何のつもりだ!?」
「試合が終わればノーサイドだ」
「えぇいっ!! ノーサイドだとぉ!? 宇宙に右サイドも左サイドも上も下もない!! 舐めやがって! 暗黒星団の恐ろしさ、思い知るがいいィィ━━!!」
試合に負けても往生際の悪いババルウ星人は暗黒星団共々、一斉に巨大化した。
「暴れてやる!! サメクジラを寄越せェェ!!」
「大地!」「エックス、ユナイトだ!」
「よぉし、行くぞ!!」
『エックス、ユナイテッド』
大地はエックスにユナイトして、暗黒星団を迎え撃つ。
「サイバーゴモラカード!」
『サイバーゴモラ、ロードします。サイバーゴモラアーマー、アクティブ』
「ゴモラ震動波!!」
最後はゴモラ震動波で吹っ飛ばされ、星になる暗黒星団。
「ああぁぁあ、ふう(´з`)」
「ミー達、最高のチームだったよなぁ♪」
「ウムゥ」「勝ったのはみんなの力です。それとウルトラマンの」
「いいえ、勝ったのはあなたのお陰よ。イサム」
「そうだぁ」「やったなイサムー♪」
「兄貴ぃ」「お前楽しそうだったじゃねえかよぉぉ」
「応援ありがとう」「ウフフフ」
「ナイストライ、ナイスゴールだったぞ」
「ありがとうございます!」
「戻ってこいよ。一緒にイングランドを目指そう」
「はい!」
改めてチームメイト達に迎え入れられるイサム。
ラグビーへの情熱を取り戻したイサムを見届けた3人はその場を立ち去った。
星雲荘にはもう春木・伊刈・名栗の姿はなかった。引き払ったのか、それとも本当に温泉に行ったのかどうかそれは誰にも分からない。
でもきっとサメクジラのジョリィと一緒に元気に楽しくやっている事だろうと思うイサムであった。
「「大地の怪獣ラボ」」
「今回の怪獣はこれだ!」
『ザラブ星人、解析中』
「ザラブ星人は数々の文明を滅ぼしてきた凶悪宇宙人だ」
「だが宇宙人も悪い奴ばかりじゃないんだぞ。バルキー星人・ナックル星人・イカルス星人。彼らは侵略をやめて平和に暮らしていたんだ」
「いつか宇宙のみんなと仲良くなれるといいね」
「ああ。そうだな、大地」
「次回も」「「観てくれよな!」」
「咲根村に衰弱した怪獣ホウリンガが出現した。村の人達は敵意のないホオリンガを村おこしの目玉にする、なんて騒いでるけど…。
とにかく弱っている怪獣を頬ってはおけない。ホオリンガ治療作戦の開始だ!
次回ウルトラマンX『怪獣は動かない』」
チームが善戦していく中、イサムか躊躇いパスミスをしてしまったせいで勝利を逃してしまう。
「イサム、お前ならあの状況を突破できた筈だ! 何故逃げた!?」
「俺はダメな奴なんです…」
「何だ、その言い草は!! 悔しくねえのか!? 予選で負けて!!」
「やめろって! 仲間だろ!」
「俺もうラグビー辞めます!!」
「イサム!!(;°Д°)」「おい!」「おい!」
「あぁ。あの監督、イサムの奴ってどうしてます? …えっ、寮を出た!?」
ラグビー部を辞め、部屋探しを始めたイサムの前に星雲荘というシェアハウスの入居者募集の看板が目に止まった。
そこには管理人兼大家の名栗・コンビニバイトの伊刈・職人の春木という住人が同居していた。
3人に迎えられるイサム。
「ほら、イカを食べてイカを。イカ如何?」
「ユー、ユー中々いいガタイしてるけど何かスポーツでもやってたのか?」
「やってたのか?」
「いやいやいや僕の事はいいじゃないですかぁ。あなたの事を聞かせてください」
「でもぉ、あなたねぇどっかで見た事があるのよねぇ…」
「えっ!?」「いやいやいや僕みたいなダメな奴は時々いるんですよ…」
疲れたのか、そのまま寝てしまうイサム。
「これからヨロシクねー…寝ちゃった」
人間の姿から本来の姿に戻る3人。そう、彼らの正体はナックル星人・イカルス星人・バルキー星人だったのだ。
「あぁ~疲れたァァ 人間の皮を被るってのはハードだゼェハァア~」
「アタシ、ちょっと太ったかしら?」
「え、でもでもぉ性格優しそうな青年でよかったじゃなイカ~」
「それより」「ムッ」「大丈夫なのかぁ? ミー達のグレイトな秘密基地に人間なんか住ませてよぉ」
「何が秘密基地よぉ。こうでもしないとぉこの星雲荘の家賃払えないじゃないのぉ( ´•ロ•` )」
「オオップス」
「これを見てください。湾岸地区の倉庫街、監視映像を拡大したものです」
「ババルウ星人にダダ、ケムール人にゼットン星人か。厄介な連中だなぁ」
「奴らは暗黒星団という犯罪ネットワークを形成しておる。何を企んでおるのやら…」
兄ワタルの背中を追いかけてラグビーをやってきたイサム。だが自分のラグビーに賭ける想いに限界を感じていた。
「やっぱり間違いないわ」
「なになに?」「ンン何の話だぁ?」
「大学生ラグビーのイケメン特集」
「ウムゥ?」「ほら」「ムムムッ!! ほんとじゃなイカァ! 彼の心境やイカに!?」
「ジャスタモーメンッ! ちょいと話があ
る」
「何?」「プリーズ、カモン。ま、上手く言えねえけどよ…人生上手くいかない事もあらぁな。でもよ苦しい時こそスマイルだろう」
「失敗しても立ち上がればいいんじゃなイカ♪ フフ、フゥ」
関さん、イカ耳出てますw
「悩み事があるなら、いつでも相談に乗るから」
「ありがとうございます!」
「いいっていいって」
「この耳って…?」「あああ~」
星雲荘に住んでしばらく経った頃、イサムは同居人達が人間ではない事に気づき始めていた。
「宇宙人だ。Xioに連絡しなくちゃ…」
「ンン~!! オイィィ財布が落ちてるぞォォ!(°ロ°;)」
「「ええぇぇぇ~!!Σ(°Д°;)」」
「じゅっ、10万円あるじゃなイカァァ!♪」
そこへ通り掛かった警官を呼び止め、ネコババせずに財布を渡す3人の姿を見たイサムは彼らは地球の敵ではない事を理解した。
「あのマネーがあれば来月の家賃も大丈夫だったのにな。ハハハハ」
「でもぉ落とした人も喜んでイカし、このお礼のお饅頭も美味しいし、まぁいいんじゃなイカ」
「いっそ温泉町で働こっかなぁ~」
「ここ出てくってのか!?」
「伊香保温泉なんかイカが?ウフフフ」
「しかし、俺達いつになったら安心してここで暮らせるんだろうなぁ…あ?」
突然、謎の落下物が星雲荘を襲う。
「エリアT-7に隕石らしき物が落下!」
「ワタル、大地、至急調査に向かって」
「「了解!」」
「ハァアアアァア」「何事なのだ?」
「ジョリィ!? 」「ムッ?」
「ジョリィじゃないかァァ!!」
「「ジョリィ!?」」「ミーがバルキー星に残してきたペットのサメクジラだよォォ! まさかお前ミーを慕ってこんな遠い星までェェ!!」
「ああ…あのみんな、ところで吾輩達人間に化けないとイカんのではなイカァ」
「オオゥマイガァァット!!Σ(°Д°;) アァアア~」
「黙ってて」「「「ゴメンナサイ!」」」
「アタシ達、宇宙人なの」「なの」
「イエッス」「知ってましたよ」
「えっ、そうなの?」「なの?」
「ま、バレちまったら仕方ねえ」
「ムッ」「おい、ズラかるぞ!!」
「そうだ!」「あっ、ちょっ…」
イサムに正体がばれ、逃げる3人を調査に来ていた大地とワタルが行く手を阻む。
「動くな!! 何をするつもりだ!?」
「待ってくれ、兄貴!」「イサム!?」
「あなた、Xio隊員の弟だったの!?」
「なの!?」「イサム、宇宙人から離れろ!!」
「ええっ」「この人達は悪い宇宙人じゃないんだ!」
「どうしてそんな事が分かるんだよ!?」
「一緒に暮らしてて分かったんだよ!」
「そうだよ」「アタシ達、侵略なんかしないわ! この地球で地味に暮らしたいだけなの」
「なの」「そうなんだよぉ」
その時、煙幕と共に地球に潜伏中のババルウ星人率いる暗黒星団が割って入ってきた。
「オオッホッ!! オッオッホッ! オホッゴホッエホッ…!!」
ゼットン星人むせてるw
「やっと見つけたぞ、サメクジラ!!」
「サメクジラ?」
「そいつは宇宙でも指折りの怪獣兵器だ。大きく育てば欲しがる奴はいくらでもいる!」
「さっさと僕達に渡してもらおう」
「ンン~渡すかぁ!!(°`ロ´°;)」
「宇宙人ども、地球で勝手な真似は許さん!!」
「面白い。勝負する気か!? ハアッ! ハッハッハッハ、とおっ! 武器を選ぶがいい。光線技か? 素手でくるか!?」
「うぅん…じ、じゃあラグビーで勝負だ!」
「はあ!?Σ(°Д°;)」「ラグビー!?」
「ムウゥゥおバカ!!」「フッ」
「この方を誰だと思っている!」
「ダダッ」「宇宙ラグビーリーグ連続優勝」
「「はぁ?」」「暗黒星団伝説の8番、ババルウ様だァ━━!!」
「マ…マジかぁ」「イカんぞこりゃあ」
「こ…こっちにだってね、西北大学の強ーいNo.10がいるのよ!」
「ちょっと待ってください 僕はもう…」
「よぉし、こっちは4人。お前達も小僧を入れて4人。勝負は三日後だ! 逃げるなよ」
「「ぬぬぬぬ」」「ハッハハハハハ、アーッハハハハハハ、わあっと! ヌッ!」
「ホッ」「あ、バイなら」
「くそォォ…おい、ミー達にラグビーを教えてくれ!」
「「うん!」」「勘弁してください。俺、もうラグビーは辞めたんです」
「そんなぁぁ殺生なぁ」
「カカカカカ、この通りじゃなイカァァ 頼む!」
「ああっプリーズ! プリーズプリーズぅぅ!」
「お願い」「頼む」
「お前も一緒にティーチミー」
「お願い」「頼む」
「お前、また逃げるのかよ」「えっ!?」
「コイツら一緒に住んでる仲間なんだろ」
「仲間なんですぅぅ」「イエッス」
「見捨てんの? それでいいの?」
イカ「いいの?」
「俺は…」イカ「俺は?」
「俺は!…」イカ「俺は!?」
「面白い。諍いを戦闘以外の方法で解決しようとする姿勢は評価できる。成り行きを見守ろう」
「但し厳重な注意が必要ね。大地はサメクジラを監視。アスナ・ハヤトは試合会場を警備するように」
「「「了解!」」」
「ワタルは弟さんを見守ってやれ」
「はい!」
試合まで3日間イサムの元でラグビーの特訓を受けるバルキー・イカルス・ナックル。
「ファイトォォ━!!」「ファイットォー」
「星雲!」「イカ━━!」
「ファイトォォ━!!」「ファイットォー」
「星雲!」「イカ━━!」
そんな彼らを陰から見守るワタル。
そして試合の日がやって来た。
「特別ルールの異星人ラグビー。暗黒星団ババルウチームと地球人混成のチーム星雲、試合開始の時が迫っております。この試合の勝者には宇宙生物サメクジラが与えられます」
試合開始のホイッスルが鳴り響く。
てゆーか何でアクマニヤ星人が審判やってんのw
序盤からケムール人が自慢の瞬足でチーム星雲を翻弄し、トライを決める。
「ハアッ!」「あー」「くそォー」
「楽勝♪」「わあーぁガビーン」
「バルキーさん!」「マイボール!」
「おい、どっちに走ってんだよ!」
「待て待てェェ!」「変身解除ォ!」
「狡いじゃなイカ! 変身能力を使うなんてぇ!」
「変身が禁止なんてルールブックには書いてないぜぇ!」
「よっと!」「アイタタ」
「寄越しなさいっと!」「痛いわね」
流石は宇宙ラグビーリーグ優勝候補だけあって、自身の得意技を生かしたプレースタイルでチーム星雲を引き離す暗黒星団。
「いやぁぁ! 弱すぎて相手にならねえな」
「何なんだよォォ!!」「悔しいィィ!!」
「くそォォ悔しいィー!!」
「おやすみなさい(@ロ@;)」
「ワタルさん…」
「前半戦が終了。試合は51対0。チーム星雲は暗黒星団に大差をつけられています!」
「皆さんなら大丈夫です!」
「ムッ!」「ミーは大丈夫、大丈夫」
「よーし、行くぞぉ!」
「「「「おお━━━━っ!!」」」」
「喰らえ、弾丸ババルウキィィック!!」
後半戦からラフプレーを行使してくる暗黒星団。
「レフリー、これは反則だろ!」
知ってて見て見ぬ振りをするアクマニヤ星人。
「暗黒星団の明らかな反則!ですがレフリーは何も見ていないのかぁ!?」
「ババルウビーム!!」「あああイカ━」
「卑怯だぞお前ら!! 俺の仲間に汚いマネは許さぁぁん!!」
暗黒星団の悪質な行為に怒りが爆発するイサム。
バルキー達を傷付けられた怒りがイサムに本来の力を取り戻させる。
「イサム、イサム!! おおぉぉ♪」
「わぁぁぁやったぁー♪」
「よしっ! よぉし! あぁはははぁ♪」
ふ…副隊長、副隊長(°д°;)
「しゃああっ!!」「イサムーいいぞぉ!!」
イサムのお陰で快進撃を続けるチーム星雲。
「チーム星雲、正に怒涛の反撃! 得点差を縮めています! このゴールキックが入れば、チーム星雲の逆転勝利となります」
見事イサムのゴールキックが決まる!
「ふぁぁーははは…はっはっはっ!!♪」
「やったぁ━━♪\(^▽^)/」
「試合終了━━━っ!! ノーサイドでーす!! 51対52、チーム星雲の勝利でーす!!」
「やったぁぁ━━━!!♪」
「よし!オォシオシオシ! オォシオォシオォォォ━━━━━シ!! オオォォ━!!」
た…隊長、隊長(°д°;)
イサム達の勝利を讃えるラグビー部の仲間達。
「ン? 何のつもりだ!?」
「試合が終わればノーサイドだ」
「えぇいっ!! ノーサイドだとぉ!? 宇宙に右サイドも左サイドも上も下もない!! 舐めやがって! 暗黒星団の恐ろしさ、思い知るがいいィィ━━!!」
試合に負けても往生際の悪いババルウ星人は暗黒星団共々、一斉に巨大化した。
「暴れてやる!! サメクジラを寄越せェェ!!」
「大地!」「エックス、ユナイトだ!」
「よぉし、行くぞ!!」
『エックス、ユナイテッド』
大地はエックスにユナイトして、暗黒星団を迎え撃つ。
「サイバーゴモラカード!」
『サイバーゴモラ、ロードします。サイバーゴモラアーマー、アクティブ』
「ゴモラ震動波!!」
最後はゴモラ震動波で吹っ飛ばされ、星になる暗黒星団。
「ああぁぁあ、ふう(´з`)」
「ミー達、最高のチームだったよなぁ♪」
「ウムゥ」「勝ったのはみんなの力です。それとウルトラマンの」
「いいえ、勝ったのはあなたのお陰よ。イサム」
「そうだぁ」「やったなイサムー♪」
「兄貴ぃ」「お前楽しそうだったじゃねえかよぉぉ」
「応援ありがとう」「ウフフフ」
「ナイストライ、ナイスゴールだったぞ」
「ありがとうございます!」
「戻ってこいよ。一緒にイングランドを目指そう」
「はい!」
改めてチームメイト達に迎え入れられるイサム。
ラグビーへの情熱を取り戻したイサムを見届けた3人はその場を立ち去った。
星雲荘にはもう春木・伊刈・名栗の姿はなかった。引き払ったのか、それとも本当に温泉に行ったのかどうかそれは誰にも分からない。
でもきっとサメクジラのジョリィと一緒に元気に楽しくやっている事だろうと思うイサムであった。
「「大地の怪獣ラボ」」
「今回の怪獣はこれだ!」
『ザラブ星人、解析中』
「ザラブ星人は数々の文明を滅ぼしてきた凶悪宇宙人だ」
「だが宇宙人も悪い奴ばかりじゃないんだぞ。バルキー星人・ナックル星人・イカルス星人。彼らは侵略をやめて平和に暮らしていたんだ」
「いつか宇宙のみんなと仲良くなれるといいね」
「ああ。そうだな、大地」
「次回も」「「観てくれよな!」」
「咲根村に衰弱した怪獣ホウリンガが出現した。村の人達は敵意のないホオリンガを村おこしの目玉にする、なんて騒いでるけど…。
とにかく弱っている怪獣を頬ってはおけない。ホオリンガ治療作戦の開始だ!
次回ウルトラマンX『怪獣は動かない』」