魚屋を営む源さんこと戸松源三郎には秘密があった。閉店後、彼は売れ残りの魚介を持ってとある倉庫に向かう。
そこにはなんと海底原人ラゴンが潜んでいた。源三郎はいつからか秘密裏にこのラゴン親子を養っていたのだ。特に子供のラゴンは人懐っこく、源三郎を父のように慕っていた。
「うっ…助けて…誰か…」
助けを求めるナオミを抱き上げた人物は…ジャグラー!?
「放して…放してっ」
「大丈夫だ。俺がナオミを助ける!」
「ガイさん!?」
「飛ぶぞ」「うわぁぁあ"あ"ぁぁ━━━っ٩(;>□<)ง!! ハァハァハァ…」
「何!?」「ポーズから考察するにまた光の巨人の夢でしょうね」
「はぁ…夢か。びっくりした」
「夢を見るって事は熟睡できてないって事です。またいつもの夢ですか?」
「違う。今までのと似てるけど…違う夢」
「ついたぁぁ♪」
『続いてのニュース。魚が姿を消しました。近海ではここ数日、魚が全く穫れなくなっており…』
「海で何かあったの?」
「うーん…外来種が群れで漁場に紛れ込んで来たか、あるいは…」
「腹ペコの怪獣が現れた!」
「また怪獣!?」「ハァ…まただよぉ」
「何でひょこひょこ怪獣が現れるようになっちゃったのかな?」
「さあ。ネットじゃ世界の終焉が始まったぁとか騒いでるけどぉ」
「どの異常気象も一つ一つを見れば観測史上類例がないって訳じゃないんですっ! でも異常光にしろ異常降雨にしろ大干ばつにしろ、全部が同じ都市に同時多発するってのは自然界のバランスが崩れてきている証しかも」
「地球はアンバランスゾーンになったか…」
「それだ! それサイトの見出しに使おう。アン…バランスッゾーン! その名は地球! 怪獣出現はバランスが失われた証し!」
「怪獣だって人間の前に出てきたかない筈だ」
「はっ…あれ、起きたんだ」
「アヒルみてぇな声に安眠を妨害されたぁ(―△―)」
「酷い」「「ウフフッ(^▽^)」」
「ねぇ怪獣が人間の前に現れたくないって、どういう事?」
「ちょっと歩き回っただけで攻撃してくる危険な生き物が棲息してる場所にぃ…誰が好き好んで踏み入って来るんだ」
大漁旗でその身を隠し慌てて外に出る母ラゴン。その怪しい姿を近所の主婦達に見られてしまう。
「もしもし、VTL隊をお願いします」
「あらぁ? お魚全然穫れないって本当なのねぇ」
「冷凍物の値段も高騰しちゃってて」
「怪獣は海の魚ぜーんぶ食べちゃったって聞いたけど?」
「そりゃおっかねえなぁ」
「そりゃあ怪獣だもの。おっかないわよぉ。ウフフ、ねえぇ?」
「・・・・(lll°▽°)」「・・・・Σ(°□°;)」
「はい、ええ…そうですね! 了解しました! 三丁目クリア。これから四丁目向かいます!」
「キャアアァァァ━━━っ!!」
「どうしたァァ!?」
「何やってんだよ、もう 出歩いちゃダメだって言ったろう! えっ…坊やが?…分かんない…か? え、えっ何?…坊やが何?…元気がない…ン、えっ何?…坊やが病気か!?
ふんふん、うんうん…え、何?…魚? 魚がどうした? あっ何、魚がどうしたんだ?…えぇぇぇ…魚を…魚を食べたいのか? うん? うん? 何?…坊やに…魚…坊やに…坊やに魚を食べさせたいのか!」
「よし、分かった。あっ冷凍物ならな保冷庫にあるかも知れない。待ってろ、なっ!」
「おい!」「この中にいるわよ!」
「この中に半魚人のような怪獣がいるという目撃者がいる! シャッターを開けなさい! おーい!」
「お願いしまーす! 開けてくださーい! お願いしまーす!」
「ナオミちゃん!?」「あっ叔父さん、お疲れ様です。もしもぉーし、開けてくださ…!」
「危ないから下がんなさい!」
「いやいや、半魚人なんてのがいるんだったら下がる訳にはいきません!」
「おい待て! おい、お姉さんからも危ない事しないように見ててくれって言われてんだよ」
「ママは心配し過ぎなの! もう子供じゃないんだから」
「子供の事を心配しない親なんていないって。なぁお母さんの気持ちを分かってやれよ」
「ちょっとぉ、アンタ達何話してんのよ!」
「早く怪獣を何とかしなさいよ!」
「いやいやいや落ち着いて 分かりました、分かりました!」
「で、この向こうに半魚人がいるんですよね!」
渋川とナオミ・主婦達が口論している間に乗じて抜け出す源三郎と母ラゴン。
「出遅れたよぉ 半魚人?」
「ジェッタ君ジェッタ君!」「何?」
「あれ撮った方がいいと思います!」
「(*°▽°*)」
「とにかく! 怪獣にしろ半魚人にしろ、人間に危害を加える恐れは充分にある。だから下がれって指示は皆さんの安全確保の為なんです!」
「分かってます!」
「えっ、なら下がんなさい!」
「下がりません!」「下がんなさい!」
「下がりません!」
「「ハイ、下がりまーす♪」」
「えっ、何? 何のつもりなの!?」
「ちょっとちょっとちょっとちょっ…」
「こんな所で下がってたら、スクープなんて物にできないよ!」
「いいから、これ見てキャップ!」
「あぁ!?… これっ(°□°;)…!!」
「「しぃ━━━━━」」
「行こう!」「「うん」」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE…!!」
「「しぃ━━」」「しぃ━━出動…」
「出動♪」
「おいおい、おおおおーい! そんなに下がんなくてもいいと思うけどなぁ(°д°;)」
「「「「「「うん」」」」」」
突然の地響きに驚くガイ。
『VTL隊の調べによりますと現在、湾岸地域から大陸部に向けて巨大な物体が地中を移動しており…』
マンホールから潮が噴き出し、町はパニックに陥る。
「この倉庫のどこかに半魚人が潜んでるのね(☆▽☆)」
「フフッUMA探知機が強く反応してます♪」
「これってさ、小6ン時の夏休み自由研究だっけぇ?」
「小4です。ツチノコを探そうと作ったUMA探知機ですぅ♪」
「いいじゃんいいじゃん♪」
小4でそんな物を作ってたシンさんの天才ぶりが凄いわw
「ン、UMAまで距離5mですぅ」
「わぁーいよいよご対面ねぇ♪」
「シンさん、方角は?」
「こっちです」「「んっ」」
「あれ、そっちです」「えっ!?」
「いえいえ、こっちです」
「ン? もうどっちなのよぉ」
「どっちぃ?」
「静かに! 後ろに何かいます」
「「「はあぁっ…わああぁぁ━━っ!!
(⊙□⊙)」」」
「ン、えっ?…はっ、子供の半魚人!?」
「いやいやいや」「おおっ人間!?」
「病気なんだよ。乱暴な事はしてあげないでくれるか」
「病気ですか? ちょっと診せてください」
「君は獣医か!?」「子供の頃の夢 第1位は平和を守るスーパーロボットの開発、第2位はタイムマシンの発明、第3位は獣医でした」
「おおっ、なるほど! よしぃ」
「ちょっと口開けてくださ~い。もうちょっと開けますよぉ…アイチチチチッ、爪が痛い痛い痛いっ チチチ痛いっ痛いっ痛いっ痛いです」
子ラゴンが虐められてると思い、シンを止めようとする母ラゴン。
「動かない!!…この子の足先を暖めてあげてください。それから、あっ毛布でもいいから身体に巻き付けてあげて」
「ちょっと何適当な事言ってんの!? シンさん」
「天才は適当な事だけは言いません」
「シン君の言った事が理解できてる」
「けど全然泣き止んでないじゃん」
「音楽を聞かせれば落ち着くんだけどなぁ いつもラジオ聞かせてるからねぇ」
「子守唄とか知らない?」「子守唄?」
「「うん」」「ええ…うーんと…あっ!」
ナオミが思い当たった子守唄を聞かせると子ラゴンは泣き止んだ。
「反応してるよキャップ!」
ナオミが心を込めて歌う子守唄のお陰で子ラゴンは回復する。
「おお、元気になったかぁ♪ うぅん、アハハよかった…」
「おい! ここは危険だ、避難しろ!」
「怪獣!!」「あいつが魚を!?」
「ああ。海の魚を食い尽くして陸上の海産物を狙っている」
「えっ何で真っ直ぐこっちに!?」
「美味そうな魚がいると気づいたのかもな」
つまりグビラの標的はラゴン親子だ。
「冗談じゃねえよ!!」
「冗談じゃありません!!」
「早くその親子を隠せ! 俺が奴の注意を引き付ける!」
「分かった!」「ガッテンだぁ!」
ガッテンテン!(°▽°)ゝ
だが子ラゴンが何故か倉庫の方へ戻っていく。
「待って!そっちはダメェ!」
子ラゴンは源三郎からもらった大切な漁船の模型を取りに戻ったのだ。
だがグビラの鼻ドリルが子ラゴンを捕えた。そしてそのままグビラの口の中へと吸い込まれる子ラゴン。
「坊やが…」「食われたぁ」
我が子がグビラに食べられてしまい、取り乱す母ラゴン。
「危ないって!」
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「光を超えて、闇を斬る!」
オーブの腹パン連打によって、グビラの身体の穴から潮の噴出と同時に飛び出す子ラゴン。
「ナイスキャッチ!(°▽°)」
「おおぉぉハハハハ♪」
「よかったぁぁ♪」
無事に対面を果たすラゴン親子。
「よぉぉし、全員退避ィィ!!」
「ちゃんと撮れてますよね? 色々、確認してください」
「今度はバッチリ、絶対!♪」
この前は録画ボタン押し忘れてたもんねw
グビラのドリルがオーブに迫る!
「オーブスラッガーランス!」
スラッガーランスでドリルを押し返すオーブ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「闇を照らして、悪を討つ!」
グビラを挑発するオーブ。
「シャットダウンプロテクト!」
「海に帰してあげるんだ」
「もう人間のいる所には来るんじゃねえぞぉぉ!!」
「来るんじゃねえぞぉぉ━━っ!!」
暫くして、ナオミ達はラゴン親子を人里離れた川辺へ連れて行った。
「また、すぐに会いに行くからな。良い子でいるんだぞ。はっ、そうか…そうかそうか…(°´▽`)」
「叔父さん、捕獲しなくていいの?」
「VTL隊が怪獣を攻撃するのは市民を守る為だ。危険のない絶滅危惧種を捕まえる為じゃない。ン、何? おい、何だよぉ」
「ウッフフフ。怪獣だって好きで暴れてる訳じゃないのかもね」
「やっぱ、引き金は地球のアンバランスかぁ」
「いいや、アンバランスなのは本来のバランスを取り戻そうとする寄り戻し現象の一過程なのかも知れませんね」
「あの親子の姿、ネットに上げない方がいいよね」
「そうだね」「やっとちゃんと初めて撮影できたのに…」
「ン、なっ何?」「な、何?」
「ああ、もう一度歌ってくれって言ってるんですよ」
「「えっ?」」「ホント?」
「お姉ちゃん、餞別代わりに歌ってやってくんねえか。うん」
「ほらぁ」「はい…」
ナオミの歌う子守唄にガイは聞き覚えがあった。それはいつもガイがオーブニカで奏でている曲と似ているからだ。
「その曲、知ってるのか?(;°△°)」
「うん。何でかな? ずっと前から知ってる気がするの」
ナオミの子守唄とガイのオーブニカのセッションに見送られ、ラゴン親子は川の向こうに消えていった。
ガイはナオミからあの異国の少女と同じものを感じていた。
「…先に帰ってる。夕飯はピザでいい」
「えっ、あ…」「ピザもいいけど、魚も食え!…そう言っとけ」
「はい」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンダイナ!』
「熱い闘志を持ったダイナさん。力が強いストロングタイプ、超能力が得意なミラクルタイプ、状況によって姿を使い分けて戦うんだ。
そして、今日の怪獣は…」
『グビラ!』
「深海怪獣グビラ。鼻先のドリルが特徴だ。海の魚をを食い漁る困った奴だったなぁ。
次回も観てくれよな!」
「惑星侵略連合の次なる一手…それはオーブの偽物を差し向ける事。
ババルウ星人め、俺に化けて悪事を働こうたってそうはいかねえぜ!って、あれ? 何か様子がおかしいな!?
次回ウルトラマンオーブ『ニセモノのブルース』
闇を照らして悪を討つ!」
そこにはなんと海底原人ラゴンが潜んでいた。源三郎はいつからか秘密裏にこのラゴン親子を養っていたのだ。特に子供のラゴンは人懐っこく、源三郎を父のように慕っていた。
「うっ…助けて…誰か…」
助けを求めるナオミを抱き上げた人物は…ジャグラー!?
「放して…放してっ」
「大丈夫だ。俺がナオミを助ける!」
「ガイさん!?」
「飛ぶぞ」「うわぁぁあ"あ"ぁぁ━━━っ٩(;>□<)ง!! ハァハァハァ…」
「何!?」「ポーズから考察するにまた光の巨人の夢でしょうね」
「はぁ…夢か。びっくりした」
「夢を見るって事は熟睡できてないって事です。またいつもの夢ですか?」
「違う。今までのと似てるけど…違う夢」
「ついたぁぁ♪」
『続いてのニュース。魚が姿を消しました。近海ではここ数日、魚が全く穫れなくなっており…』
「海で何かあったの?」
「うーん…外来種が群れで漁場に紛れ込んで来たか、あるいは…」
「腹ペコの怪獣が現れた!」
「また怪獣!?」「ハァ…まただよぉ」
「何でひょこひょこ怪獣が現れるようになっちゃったのかな?」
「さあ。ネットじゃ世界の終焉が始まったぁとか騒いでるけどぉ」
「どの異常気象も一つ一つを見れば観測史上類例がないって訳じゃないんですっ! でも異常光にしろ異常降雨にしろ大干ばつにしろ、全部が同じ都市に同時多発するってのは自然界のバランスが崩れてきている証しかも」
「地球はアンバランスゾーンになったか…」
「それだ! それサイトの見出しに使おう。アン…バランスッゾーン! その名は地球! 怪獣出現はバランスが失われた証し!」
「怪獣だって人間の前に出てきたかない筈だ」
「はっ…あれ、起きたんだ」
「アヒルみてぇな声に安眠を妨害されたぁ(―△―)」
「酷い」「「ウフフッ(^▽^)」」
「ねぇ怪獣が人間の前に現れたくないって、どういう事?」
「ちょっと歩き回っただけで攻撃してくる危険な生き物が棲息してる場所にぃ…誰が好き好んで踏み入って来るんだ」
大漁旗でその身を隠し慌てて外に出る母ラゴン。その怪しい姿を近所の主婦達に見られてしまう。
「もしもし、VTL隊をお願いします」
「あらぁ? お魚全然穫れないって本当なのねぇ」
「冷凍物の値段も高騰しちゃってて」
「怪獣は海の魚ぜーんぶ食べちゃったって聞いたけど?」
「そりゃおっかねえなぁ」
「そりゃあ怪獣だもの。おっかないわよぉ。ウフフ、ねえぇ?」
「・・・・(lll°▽°)」「・・・・Σ(°□°;)」
「はい、ええ…そうですね! 了解しました! 三丁目クリア。これから四丁目向かいます!」
「キャアアァァァ━━━っ!!」
「どうしたァァ!?」
「何やってんだよ、もう 出歩いちゃダメだって言ったろう! えっ…坊やが?…分かんない…か? え、えっ何?…坊やが何?…元気がない…ン、えっ何?…坊やが病気か!?
ふんふん、うんうん…え、何?…魚? 魚がどうした? あっ何、魚がどうしたんだ?…えぇぇぇ…魚を…魚を食べたいのか? うん? うん? 何?…坊やに…魚…坊やに…坊やに魚を食べさせたいのか!」
「よし、分かった。あっ冷凍物ならな保冷庫にあるかも知れない。待ってろ、なっ!」
「おい!」「この中にいるわよ!」
「この中に半魚人のような怪獣がいるという目撃者がいる! シャッターを開けなさい! おーい!」
「お願いしまーす! 開けてくださーい! お願いしまーす!」
「ナオミちゃん!?」「あっ叔父さん、お疲れ様です。もしもぉーし、開けてくださ…!」
「危ないから下がんなさい!」
「いやいや、半魚人なんてのがいるんだったら下がる訳にはいきません!」
「おい待て! おい、お姉さんからも危ない事しないように見ててくれって言われてんだよ」
「ママは心配し過ぎなの! もう子供じゃないんだから」
「子供の事を心配しない親なんていないって。なぁお母さんの気持ちを分かってやれよ」
「ちょっとぉ、アンタ達何話してんのよ!」
「早く怪獣を何とかしなさいよ!」
「いやいやいや落ち着いて 分かりました、分かりました!」
「で、この向こうに半魚人がいるんですよね!」
渋川とナオミ・主婦達が口論している間に乗じて抜け出す源三郎と母ラゴン。
「出遅れたよぉ 半魚人?」
「ジェッタ君ジェッタ君!」「何?」
「あれ撮った方がいいと思います!」
「(*°▽°*)」
「とにかく! 怪獣にしろ半魚人にしろ、人間に危害を加える恐れは充分にある。だから下がれって指示は皆さんの安全確保の為なんです!」
「分かってます!」
「えっ、なら下がんなさい!」
「下がりません!」「下がんなさい!」
「下がりません!」
「「ハイ、下がりまーす♪」」
「えっ、何? 何のつもりなの!?」
「ちょっとちょっとちょっとちょっ…」
「こんな所で下がってたら、スクープなんて物にできないよ!」
「いいから、これ見てキャップ!」
「あぁ!?… これっ(°□°;)…!!」
「「しぃ━━━━━」」
「行こう!」「「うん」」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE…!!」
「「しぃ━━」」「しぃ━━出動…」
「出動♪」
「おいおい、おおおおーい! そんなに下がんなくてもいいと思うけどなぁ(°д°;)」
「「「「「「うん」」」」」」
突然の地響きに驚くガイ。
『VTL隊の調べによりますと現在、湾岸地域から大陸部に向けて巨大な物体が地中を移動しており…』
マンホールから潮が噴き出し、町はパニックに陥る。
「この倉庫のどこかに半魚人が潜んでるのね(☆▽☆)」
「フフッUMA探知機が強く反応してます♪」
「これってさ、小6ン時の夏休み自由研究だっけぇ?」
「小4です。ツチノコを探そうと作ったUMA探知機ですぅ♪」
「いいじゃんいいじゃん♪」
小4でそんな物を作ってたシンさんの天才ぶりが凄いわw
「ン、UMAまで距離5mですぅ」
「わぁーいよいよご対面ねぇ♪」
「シンさん、方角は?」
「こっちです」「「んっ」」
「あれ、そっちです」「えっ!?」
「いえいえ、こっちです」
「ン? もうどっちなのよぉ」
「どっちぃ?」
「静かに! 後ろに何かいます」
「「「はあぁっ…わああぁぁ━━っ!!
(⊙□⊙)」」」
「ン、えっ?…はっ、子供の半魚人!?」
「いやいやいや」「おおっ人間!?」
「病気なんだよ。乱暴な事はしてあげないでくれるか」
「病気ですか? ちょっと診せてください」
「君は獣医か!?」「子供の頃の夢 第1位は平和を守るスーパーロボットの開発、第2位はタイムマシンの発明、第3位は獣医でした」
「おおっ、なるほど! よしぃ」
「ちょっと口開けてくださ~い。もうちょっと開けますよぉ…アイチチチチッ、爪が痛い痛い痛いっ チチチ痛いっ痛いっ痛いっ痛いです」
子ラゴンが虐められてると思い、シンを止めようとする母ラゴン。
「動かない!!…この子の足先を暖めてあげてください。それから、あっ毛布でもいいから身体に巻き付けてあげて」
「ちょっと何適当な事言ってんの!? シンさん」
「天才は適当な事だけは言いません」
「シン君の言った事が理解できてる」
「けど全然泣き止んでないじゃん」
「音楽を聞かせれば落ち着くんだけどなぁ いつもラジオ聞かせてるからねぇ」
「子守唄とか知らない?」「子守唄?」
「「うん」」「ええ…うーんと…あっ!」
ナオミが思い当たった子守唄を聞かせると子ラゴンは泣き止んだ。
「反応してるよキャップ!」
ナオミが心を込めて歌う子守唄のお陰で子ラゴンは回復する。
「おお、元気になったかぁ♪ うぅん、アハハよかった…」
「おい! ここは危険だ、避難しろ!」
「怪獣!!」「あいつが魚を!?」
「ああ。海の魚を食い尽くして陸上の海産物を狙っている」
「えっ何で真っ直ぐこっちに!?」
「美味そうな魚がいると気づいたのかもな」
つまりグビラの標的はラゴン親子だ。
「冗談じゃねえよ!!」
「冗談じゃありません!!」
「早くその親子を隠せ! 俺が奴の注意を引き付ける!」
「分かった!」「ガッテンだぁ!」
ガッテンテン!(°▽°)ゝ
だが子ラゴンが何故か倉庫の方へ戻っていく。
「待って!そっちはダメェ!」
子ラゴンは源三郎からもらった大切な漁船の模型を取りに戻ったのだ。
だがグビラの鼻ドリルが子ラゴンを捕えた。そしてそのままグビラの口の中へと吸い込まれる子ラゴン。
「坊やが…」「食われたぁ」
我が子がグビラに食べられてしまい、取り乱す母ラゴン。
「危ないって!」
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「光を超えて、闇を斬る!」
オーブの腹パン連打によって、グビラの身体の穴から潮の噴出と同時に飛び出す子ラゴン。
「ナイスキャッチ!(°▽°)」
「おおぉぉハハハハ♪」
「よかったぁぁ♪」
無事に対面を果たすラゴン親子。
「よぉぉし、全員退避ィィ!!」
「ちゃんと撮れてますよね? 色々、確認してください」
「今度はバッチリ、絶対!♪」
この前は録画ボタン押し忘れてたもんねw
グビラのドリルがオーブに迫る!
「オーブスラッガーランス!」
スラッガーランスでドリルを押し返すオーブ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「闇を照らして、悪を討つ!」
グビラを挑発するオーブ。
「シャットダウンプロテクト!」
「海に帰してあげるんだ」
「もう人間のいる所には来るんじゃねえぞぉぉ!!」
「来るんじゃねえぞぉぉ━━っ!!」
暫くして、ナオミ達はラゴン親子を人里離れた川辺へ連れて行った。
「また、すぐに会いに行くからな。良い子でいるんだぞ。はっ、そうか…そうかそうか…(°´▽`)」
「叔父さん、捕獲しなくていいの?」
「VTL隊が怪獣を攻撃するのは市民を守る為だ。危険のない絶滅危惧種を捕まえる為じゃない。ン、何? おい、何だよぉ」
「ウッフフフ。怪獣だって好きで暴れてる訳じゃないのかもね」
「やっぱ、引き金は地球のアンバランスかぁ」
「いいや、アンバランスなのは本来のバランスを取り戻そうとする寄り戻し現象の一過程なのかも知れませんね」
「あの親子の姿、ネットに上げない方がいいよね」
「そうだね」「やっとちゃんと初めて撮影できたのに…」
「ン、なっ何?」「な、何?」
「ああ、もう一度歌ってくれって言ってるんですよ」
「「えっ?」」「ホント?」
「お姉ちゃん、餞別代わりに歌ってやってくんねえか。うん」
「ほらぁ」「はい…」
ナオミの歌う子守唄にガイは聞き覚えがあった。それはいつもガイがオーブニカで奏でている曲と似ているからだ。
「その曲、知ってるのか?(;°△°)」
「うん。何でかな? ずっと前から知ってる気がするの」
ナオミの子守唄とガイのオーブニカのセッションに見送られ、ラゴン親子は川の向こうに消えていった。
ガイはナオミからあの異国の少女と同じものを感じていた。
「…先に帰ってる。夕飯はピザでいい」
「えっ、あ…」「ピザもいいけど、魚も食え!…そう言っとけ」
「はい」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローは、この人だ!」
『ウルトラマンダイナ!』
「熱い闘志を持ったダイナさん。力が強いストロングタイプ、超能力が得意なミラクルタイプ、状況によって姿を使い分けて戦うんだ。
そして、今日の怪獣は…」
『グビラ!』
「深海怪獣グビラ。鼻先のドリルが特徴だ。海の魚をを食い漁る困った奴だったなぁ。
次回も観てくれよな!」
「惑星侵略連合の次なる一手…それはオーブの偽物を差し向ける事。
ババルウ星人め、俺に化けて悪事を働こうたってそうはいかねえぜ!って、あれ? 何か様子がおかしいな!?
次回ウルトラマンオーブ『ニセモノのブルース』
闇を照らして悪を討つ!」