「ウルトラマンオーブが強い理由は何か?…それは人間達との絆の強さなのだよ。人々の希望が奴に力を与えている」
「それは同時にオーブの弱点でもあります」
「あぁ?」「何より彼は戦いの最中、人間を傷つける事を恐れます」
「へっ」「フンッ」
「宇宙指令M774、ババルウ星人!」
「ドン・ノストラ、御用でしょうか?」
「お前の変幻自在の能力でウルトラマンオーブに変身し、地上を攻撃するのだ。そしてオーブと人間の信頼関係を壊してしまえ」
「畏まりました。フン…オオォォォ」
「はい、ガイさん♪」
「いいのか?(*°□°*)」
「効率化は重要ですよぉ。仕事の大部分は僕が作った人工知能が代行してくれる訳です。ほら、これがキャップ」
『顔でも洗って反省しなさい!』
「でも、あたしの代わりになる人工知能を作るなんて大変だったでしょう」
「いいえ、言う事が『赤字よぉ!』『何コレぇ!?』『どういう事ぉ!?』ぐらいでいいから楽でした(^▽^)」
「どういう事ぉぉ!(`△´)」
「怪獣が現れないと暇だねぇぇ…待って、何だあれ!?」
「ジェッタ君?」
「ウルトラマンオーブ!」
「えっ!?(;°Д°)」「よぉぉし…」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE、出動ぉぉ━━!!」
「了解!」「ちょっと待ってよぉぉ」
「二人共、早く!」「はい」「待って」
「ガイさん!」「とっとっと」
「ちょっと何やってんの! パンプキンハンバーガー二つも奢ったじゃん、取材手伝って! 行くよ」
「ちょっと」
「さあババルウ星人、地上を破壊するのだ!」
「畏まりました」
「何だか様子が変ね?」
「怪獣が出ていないのに何しに…」
「!! 何だ!?」
偶然にも地底怪獣テレスドンが出現した。
「怪獣だよ」「うん」
「これは、どういう事ですか!?(;°Д°)」
「分からん…想定外だ」
「私はどうすれば…うわぁぁぁっ!!」
「どわぁっ!!」「自分の身は自分で守れ!」
「そんなぁ!! ああっ!」
「あそこに子供達が!(°Д°;)」
「マサト君、危ない!」
「うわぁぁ、痛ってェェ!!」
「大丈夫か!?」
「オーブが子供達を守った(°▽°)」
「アッチィなこの野郎!! もう勘弁ならねえ!!」
「ガイさん」「オーブってあんな感じだっけ?」
「いやそんな事はない!…と思う」
「この野郎、二度と来るな野良怪獣! たぁ…あー疲れた うっヤベェ」
「ありがとうウルトラマンオーブ!」
「「ありがとぉぉ━━!」」
「今日こそオーブの正体を突き止めてやるぞ!」
「えっ…あっジェッタ、何処行くの!?」
「ハァハァ、ハァァ…あー妙な事になっちまったぜ」
「あなたがウルトラマンオーブですね!?」
「おぉっ …何の事だ?」
「えっ? あっちょっと待ってください! せめてお名前だけでも」
「あぁ。ババル…あ、いや…あぁ馬場竜二」
「ば、馬場竜二?…ああぁ、なるほど。正体が分かると活動がやりにくい…うんうんうんうんヒーローってそういうものですよね!」
「ま、まぁそういうもんだ」
「分かりました! 僕、絶対に秘密にします!」
「あぁ、そうだよ。俺とお前の秘密だ」
「はい!」「じゃ」
ガイは馬場が偽オーブに化けていたババルウ星人と知りつつも、しばらく様子を見ることにした。
「それで、これからどうするつもりだ?」
「もちろん引き続き宇宙指令を遂行致します」
「さっきからニヤニヤして気持ち悪いなぁ。何なの?」
「別にぃ。ちょっとガイさん♪」
「何々?」
「実を言うと俺、ガイさんがウルトラマンオーブなんじゃないかって思ってたんだ。でも違った。誰にも言うなって言われたけど、ウルトラマンオーブの正体見ちゃったんだ」
「何モンなんだ?」
「さぁよく分かんない。何しろヒーローは風のように現れて、風のように去ってゆくからね。フフッ♪
はいガイさん、これ持って」
「えっ! 何これ!?」
「何これって、昨日奢った分も全然働いてないでしょ。だからね今日は一日中付き合ってもらいます。ねっ」
「ええ~(´△`;)」「ハイハイハイ」
「確かこの辺りにVTL隊の基地があった筈だが…ま、いいや。この辺りからぶっ壊すとするかぁ」
「おい! おい君!」「はい?」
「君ぃ、ここで何してる?」
「あ、いや別に…何もしてないです」
「怪しいな。おい身分証かなんか持ってるか?」
「あ、いや何言ってるか分かんない。フフフッあれ、ちょっ痛たたっ何スか」
「いいから来い!」「何スか!? 痛っ」
「おい開け、足開け」「何スか!?」
「危ない物持ってねえか?」
「馬場先輩、探してたんですよ」
「あれジェッタ、おいお前この人知り合いか?」
「はい。僕の高校時代の先輩なんです。さあ行きましょう。渋川さんまたね」
「あっぶねぇ マジ助かったぜ」
「みんなァァ」「「「「わあぁ━━!!」」」」
「おほほ♪」「何だよこのガキ…いや、子供達はぁ!?」
「この人が馬場竜二さんだよぉ」
「おいお前、俺とお前だけの秘密って言ったろう!」
「あなたに助けられた子供達がどうしても会いたいって聞かなくてぇ」
「ジェッタ、ジェッタ」「何々?」
「オーブの正体って、あいつか?」
「あの人は大切な使命があるんだよ。もうそっとしといてあげてよぉ」
「いやお前、全然そっとしてないだろ」
「ほらガイさん、これで撮って」
「おい、何とかしてくれよぉ」
「はいはいはいはい。はいみんな、一旦離れようね。ほらほらほら」
「じゃあ、ババリューさんに質問ある人!」
「「「「はいはいはいはい!」」」」
「じゃあマサト君」
「ボク、逆上がりが出来ないんですけどどうすればいいですか?」
「は?」「そりゃあ諦めずに練習する事ですよね」
「ああ…そうだね。諦めちゃいけない」
「じゃあ次の質問!」
「「「「はいはいはいはい!」」」」
「じゃあシンジ君!」
「ねーボクもウルトラマンのようなヒーローになれますか?」
「いやそれは流石にちょっと…」
「なれますよね!」「…なれるよ。夢を持ってれば君のなりてぇものにきっとなれる」
「その為にはお父さんやお母さんの言う事をしっかり聞いて、好き嫌いしないでいっぱい食べないといけませんね」
「あぁ…ま、そんな感じかな」
「みんな、分かった?」
「「「「は━━━━━い!」」」」
「今日はご苦労様でした。先輩、これ」
「何だよこれ?」
「子供達からのプレゼントなんです。是非貰ってあげてください」
「あの…さ、一つ聞いてもいいか」
「何でしょう?」
「ヒーローってさ、そんなにいいものなのか?」
「あぁそりゃあそうですよ!僕なんて子供の頃からずっと憧れてましたもん」
ジェッタは子供の頃に聞いた父の言葉を思い出す。
「なぁジェッタ、ヒーローっていうのはわざと危ない事するもんじゃない。地味で目立たない事でも誰かの為に一生懸命頑張るのがヒーローなんだぞ」
因みにジェッタ父役は平成セブンのカザモリ隊員です。
「世の中には弱い人や困ってる人に手を差し伸べてあげる存在が必要なんです。けど僕には馬場先輩みたいな事はできない。そんな時、奇蹟のヒーローが目の前に現れた」
「そうか…」「先輩、僕はそれをみんなに伝える事で誰かの役に立てたらいいなってそう思うんです」
「ふう…」「どうした? ババルウ」
「あっああ! あ、いや別に」
「変な野郎だぜぇ」「なぁおい」
「うん?」「人に憎まれるより喜ばれる方が何倍も気持ちがいいもんだよな…そう思った事はないか?」
「何を言ってんのかサッパリ分かんねえなぁ」
作戦の事は忘れ、子供達と仲良く遊ぶ馬場。
「はいはいはいはい」「おぉ、どうしたマサト」
「ボク、諦めないで練習したら逆上がりできるようになりました」
「おおー本当かぁ。大したもんだなぁ」
「ボクも人参食べれるようになったんだぁ♪ ババリューさんのお陰だよ、なぁー」
「やっぱりウルトラマンオーブは凄いね」
「あぁそうだろう。おいシンジ、次はピーマンだぞぉ」
「うん」「ピーマン食べれる人ー」
「「「「はーい」」」」
「ヘーイへへヘーイ♪ 俺、このままウルトラマンオーブになるって人生もあるんじゃないのかな」
「UFOだ」「もう待てんぞ…いつになったら破壊作戦が始まるんだ!!?」
「馬場先輩、あれはもしかして侵略宇宙人ですか?」
「あ、ああ」「ババリューさん、やっつけて!」
「「ババリューさん、やっつけて!」」
「お願いします!」
「行けぇーウルトラマンオーブ!」
「まず手始めにその子供達を踏み潰せ!」
「それは…」「どうした? 早く踏み潰せ!!」
「できません…」「何だとぉ!?」
「そんな事できません。俺は今、ウルトラマンオーブなんです!」
「お前は偽物だ! ババルウ星人だろ!」
「確かに俺は悪の星の元に生まれた暗黒星人だと思っていました。だけどこいつらが教えてくれたんです。運命は変えられる…俺だってヒーローになれるって!」
「ジャグラー、奴を処刑しろ」
「畏まりました」『ケルビム!』
「だあぁぁぁぁああっ!! おわっ!」
「このままじゃウルトラマンオーブが!」
ケルビムの攻撃を受け、元の姿に戻ってしまうババルウ星人。
「そうだ…俺はウルトラマンじゃない。暗黒星人のババルウさ。お前達を騙していたんだ」
「そんな…」
「すまねえ。所詮俺にそんな…あぁっ!」
「がんばれーババリューさぁん!」
「がんばってー!」
馬場がババルウ星人だと知ってもなお応援する子供達。
「そうだ。諦めるな馬場先輩! あなたが誰だろうと関係ない。子供達に言ってくれたじゃないですか…夢を追いかければいつかはヒーローになれるって。あなたが…あなたが僕達に夢を見せてくれたんじゃないですか!」
「そうだ…お前の言う通りだ。ここで諦めてたまるかァァ!! よぉぉぉし、やってやるぅぅぅ!!」
子供達の応援を受けながら、ケルビムに立ち向かうババルウ星人だが…。
「うあぁぁぁっ!!」
「「「「わあぁぁ!!」」」」「馬場先輩!!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「これで一貫の終わりか…ん?」
「ウルトラマンオーブ!」
「はぁっ…(°□°)」
後は任せろとケルビムに挑むオーブ。
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「光を超えて、闇を斬る! オーブスラッガーランス!」
「トライデントスラァァッシュ!!」
「「「「やったぁぁ━━っ!!」」」」
「よっしゃあっ! おははは♪」
「フフフ、やっぱ本物はスゲェや…」
「馬場先輩…」
「ドン・ノストラ、あなたのやり方は人間の心の善悪を問う昔ながらのやり方です」
「うっむぅぅ!」「何ぃ!?」
「時代はもっと進んでるんですよ」
「先輩! 待ってよ先輩!」
「ありがとうババリューさん」
「ありがとう」「フッ…フフ…イテテ」
「馬場先輩!」「行かせてやれよ。ヒーローってのは風のように去っていくんだろ」
「馬場先輩、何処行っちゃったのかなぁ…」
女の子の帽子を拾ってあげる清掃員。それはなんと馬場だった。
「さあな。ヒーローってのは案外その辺にいるんじゃないか?」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンコスモス!』
「慈愛の勇者コスモスさん。優しさのルナモードから強さのコロナモードにモードチェンジできるんだ。
そして今日の怪獣は…」
『ケルビム!』
「宇宙凶剣怪獣ケルビム。鋭い爪と鞭のように長い尻尾が武器の危ない怪獣だ。
次回も観てくれよな!」
「俺の宿敵ジャグラス ジャグラー。奴との因縁は遥か昔から続く光と闇の戦い。
だがお前との腐れ縁もこれまでだ。さあ、決着(ケリ)をつけようぜ!
次回ウルトラマンオーブ『ジャグラー死す!』
光を超えて闇を斬る!」
「それは同時にオーブの弱点でもあります」
「あぁ?」「何より彼は戦いの最中、人間を傷つける事を恐れます」
「へっ」「フンッ」
「宇宙指令M774、ババルウ星人!」
「ドン・ノストラ、御用でしょうか?」
「お前の変幻自在の能力でウルトラマンオーブに変身し、地上を攻撃するのだ。そしてオーブと人間の信頼関係を壊してしまえ」
「畏まりました。フン…オオォォォ」
「はい、ガイさん♪」
「いいのか?(*°□°*)」
「効率化は重要ですよぉ。仕事の大部分は僕が作った人工知能が代行してくれる訳です。ほら、これがキャップ」
『顔でも洗って反省しなさい!』
「でも、あたしの代わりになる人工知能を作るなんて大変だったでしょう」
「いいえ、言う事が『赤字よぉ!』『何コレぇ!?』『どういう事ぉ!?』ぐらいでいいから楽でした(^▽^)」
「どういう事ぉぉ!(`△´)」
「怪獣が現れないと暇だねぇぇ…待って、何だあれ!?」
「ジェッタ君?」
「ウルトラマンオーブ!」
「えっ!?(;°Д°)」「よぉぉし…」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE、出動ぉぉ━━!!」
「了解!」「ちょっと待ってよぉぉ」
「二人共、早く!」「はい」「待って」
「ガイさん!」「とっとっと」
「ちょっと何やってんの! パンプキンハンバーガー二つも奢ったじゃん、取材手伝って! 行くよ」
「ちょっと」
「さあババルウ星人、地上を破壊するのだ!」
「畏まりました」
「何だか様子が変ね?」
「怪獣が出ていないのに何しに…」
「!! 何だ!?」
偶然にも地底怪獣テレスドンが出現した。
「怪獣だよ」「うん」
「これは、どういう事ですか!?(;°Д°)」
「分からん…想定外だ」
「私はどうすれば…うわぁぁぁっ!!」
「どわぁっ!!」「自分の身は自分で守れ!」
「そんなぁ!! ああっ!」
「あそこに子供達が!(°Д°;)」
「マサト君、危ない!」
「うわぁぁ、痛ってェェ!!」
「大丈夫か!?」
「オーブが子供達を守った(°▽°)」
「アッチィなこの野郎!! もう勘弁ならねえ!!」
「ガイさん」「オーブってあんな感じだっけ?」
「いやそんな事はない!…と思う」
「この野郎、二度と来るな野良怪獣! たぁ…あー疲れた うっヤベェ」
「ありがとうウルトラマンオーブ!」
「「ありがとぉぉ━━!」」
「今日こそオーブの正体を突き止めてやるぞ!」
「えっ…あっジェッタ、何処行くの!?」
「ハァハァ、ハァァ…あー妙な事になっちまったぜ」
「あなたがウルトラマンオーブですね!?」
「おぉっ …何の事だ?」
「えっ? あっちょっと待ってください! せめてお名前だけでも」
「あぁ。ババル…あ、いや…あぁ馬場竜二」
「ば、馬場竜二?…ああぁ、なるほど。正体が分かると活動がやりにくい…うんうんうんうんヒーローってそういうものですよね!」
「ま、まぁそういうもんだ」
「分かりました! 僕、絶対に秘密にします!」
「あぁ、そうだよ。俺とお前の秘密だ」
「はい!」「じゃ」
ガイは馬場が偽オーブに化けていたババルウ星人と知りつつも、しばらく様子を見ることにした。
「それで、これからどうするつもりだ?」
「もちろん引き続き宇宙指令を遂行致します」
「さっきからニヤニヤして気持ち悪いなぁ。何なの?」
「別にぃ。ちょっとガイさん♪」
「何々?」
「実を言うと俺、ガイさんがウルトラマンオーブなんじゃないかって思ってたんだ。でも違った。誰にも言うなって言われたけど、ウルトラマンオーブの正体見ちゃったんだ」
「何モンなんだ?」
「さぁよく分かんない。何しろヒーローは風のように現れて、風のように去ってゆくからね。フフッ♪
はいガイさん、これ持って」
「えっ! 何これ!?」
「何これって、昨日奢った分も全然働いてないでしょ。だからね今日は一日中付き合ってもらいます。ねっ」
「ええ~(´△`;)」「ハイハイハイ」
「確かこの辺りにVTL隊の基地があった筈だが…ま、いいや。この辺りからぶっ壊すとするかぁ」
「おい! おい君!」「はい?」
「君ぃ、ここで何してる?」
「あ、いや別に…何もしてないです」
「怪しいな。おい身分証かなんか持ってるか?」
「あ、いや何言ってるか分かんない。フフフッあれ、ちょっ痛たたっ何スか」
「いいから来い!」「何スか!? 痛っ」
「おい開け、足開け」「何スか!?」
「危ない物持ってねえか?」
「馬場先輩、探してたんですよ」
「あれジェッタ、おいお前この人知り合いか?」
「はい。僕の高校時代の先輩なんです。さあ行きましょう。渋川さんまたね」
「あっぶねぇ マジ助かったぜ」
「みんなァァ」「「「「わあぁ━━!!」」」」
「おほほ♪」「何だよこのガキ…いや、子供達はぁ!?」
「この人が馬場竜二さんだよぉ」
「おいお前、俺とお前だけの秘密って言ったろう!」
「あなたに助けられた子供達がどうしても会いたいって聞かなくてぇ」
「ジェッタ、ジェッタ」「何々?」
「オーブの正体って、あいつか?」
「あの人は大切な使命があるんだよ。もうそっとしといてあげてよぉ」
「いやお前、全然そっとしてないだろ」
「ほらガイさん、これで撮って」
「おい、何とかしてくれよぉ」
「はいはいはいはい。はいみんな、一旦離れようね。ほらほらほら」
「じゃあ、ババリューさんに質問ある人!」
「「「「はいはいはいはい!」」」」
「じゃあマサト君」
「ボク、逆上がりが出来ないんですけどどうすればいいですか?」
「は?」「そりゃあ諦めずに練習する事ですよね」
「ああ…そうだね。諦めちゃいけない」
「じゃあ次の質問!」
「「「「はいはいはいはい!」」」」
「じゃあシンジ君!」
「ねーボクもウルトラマンのようなヒーローになれますか?」
「いやそれは流石にちょっと…」
「なれますよね!」「…なれるよ。夢を持ってれば君のなりてぇものにきっとなれる」
「その為にはお父さんやお母さんの言う事をしっかり聞いて、好き嫌いしないでいっぱい食べないといけませんね」
「あぁ…ま、そんな感じかな」
「みんな、分かった?」
「「「「は━━━━━い!」」」」
「今日はご苦労様でした。先輩、これ」
「何だよこれ?」
「子供達からのプレゼントなんです。是非貰ってあげてください」
「あの…さ、一つ聞いてもいいか」
「何でしょう?」
「ヒーローってさ、そんなにいいものなのか?」
「あぁそりゃあそうですよ!僕なんて子供の頃からずっと憧れてましたもん」
ジェッタは子供の頃に聞いた父の言葉を思い出す。
「なぁジェッタ、ヒーローっていうのはわざと危ない事するもんじゃない。地味で目立たない事でも誰かの為に一生懸命頑張るのがヒーローなんだぞ」
因みにジェッタ父役は平成セブンのカザモリ隊員です。
「世の中には弱い人や困ってる人に手を差し伸べてあげる存在が必要なんです。けど僕には馬場先輩みたいな事はできない。そんな時、奇蹟のヒーローが目の前に現れた」
「そうか…」「先輩、僕はそれをみんなに伝える事で誰かの役に立てたらいいなってそう思うんです」
「ふう…」「どうした? ババルウ」
「あっああ! あ、いや別に」
「変な野郎だぜぇ」「なぁおい」
「うん?」「人に憎まれるより喜ばれる方が何倍も気持ちがいいもんだよな…そう思った事はないか?」
「何を言ってんのかサッパリ分かんねえなぁ」
作戦の事は忘れ、子供達と仲良く遊ぶ馬場。
「はいはいはいはい」「おぉ、どうしたマサト」
「ボク、諦めないで練習したら逆上がりできるようになりました」
「おおー本当かぁ。大したもんだなぁ」
「ボクも人参食べれるようになったんだぁ♪ ババリューさんのお陰だよ、なぁー」
「やっぱりウルトラマンオーブは凄いね」
「あぁそうだろう。おいシンジ、次はピーマンだぞぉ」
「うん」「ピーマン食べれる人ー」
「「「「はーい」」」」
「ヘーイへへヘーイ♪ 俺、このままウルトラマンオーブになるって人生もあるんじゃないのかな」
「UFOだ」「もう待てんぞ…いつになったら破壊作戦が始まるんだ!!?」
「馬場先輩、あれはもしかして侵略宇宙人ですか?」
「あ、ああ」「ババリューさん、やっつけて!」
「「ババリューさん、やっつけて!」」
「お願いします!」
「行けぇーウルトラマンオーブ!」
「まず手始めにその子供達を踏み潰せ!」
「それは…」「どうした? 早く踏み潰せ!!」
「できません…」「何だとぉ!?」
「そんな事できません。俺は今、ウルトラマンオーブなんです!」
「お前は偽物だ! ババルウ星人だろ!」
「確かに俺は悪の星の元に生まれた暗黒星人だと思っていました。だけどこいつらが教えてくれたんです。運命は変えられる…俺だってヒーローになれるって!」
「ジャグラー、奴を処刑しろ」
「畏まりました」『ケルビム!』
「だあぁぁぁぁああっ!! おわっ!」
「このままじゃウルトラマンオーブが!」
ケルビムの攻撃を受け、元の姿に戻ってしまうババルウ星人。
「そうだ…俺はウルトラマンじゃない。暗黒星人のババルウさ。お前達を騙していたんだ」
「そんな…」
「すまねえ。所詮俺にそんな…あぁっ!」
「がんばれーババリューさぁん!」
「がんばってー!」
馬場がババルウ星人だと知ってもなお応援する子供達。
「そうだ。諦めるな馬場先輩! あなたが誰だろうと関係ない。子供達に言ってくれたじゃないですか…夢を追いかければいつかはヒーローになれるって。あなたが…あなたが僕達に夢を見せてくれたんじゃないですか!」
「そうだ…お前の言う通りだ。ここで諦めてたまるかァァ!! よぉぉぉし、やってやるぅぅぅ!!」
子供達の応援を受けながら、ケルビムに立ち向かうババルウ星人だが…。
「うあぁぁぁっ!!」
「「「「わあぁぁ!!」」」」「馬場先輩!!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「これで一貫の終わりか…ん?」
「ウルトラマンオーブ!」
「はぁっ…(°□°)」
後は任せろとケルビムに挑むオーブ。
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「光を超えて、闇を斬る! オーブスラッガーランス!」
「トライデントスラァァッシュ!!」
「「「「やったぁぁ━━っ!!」」」」
「よっしゃあっ! おははは♪」
「フフフ、やっぱ本物はスゲェや…」
「馬場先輩…」
「ドン・ノストラ、あなたのやり方は人間の心の善悪を問う昔ながらのやり方です」
「うっむぅぅ!」「何ぃ!?」
「時代はもっと進んでるんですよ」
「先輩! 待ってよ先輩!」
「ありがとうババリューさん」
「ありがとう」「フッ…フフ…イテテ」
「馬場先輩!」「行かせてやれよ。ヒーローってのは風のように去っていくんだろ」
「馬場先輩、何処行っちゃったのかなぁ…」
女の子の帽子を拾ってあげる清掃員。それはなんと馬場だった。
「さあな。ヒーローってのは案外その辺にいるんじゃないか?」
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンコスモス!』
「慈愛の勇者コスモスさん。優しさのルナモードから強さのコロナモードにモードチェンジできるんだ。
そして今日の怪獣は…」
『ケルビム!』
「宇宙凶剣怪獣ケルビム。鋭い爪と鞭のように長い尻尾が武器の危ない怪獣だ。
次回も観てくれよな!」
「俺の宿敵ジャグラス ジャグラー。奴との因縁は遥か昔から続く光と闇の戦い。
だがお前との腐れ縁もこれまでだ。さあ、決着(ケリ)をつけようぜ!
次回ウルトラマンオーブ『ジャグラー死す!』
光を超えて闇を斬る!」