「ねえ、ガイさん」「んん?」
「あたしの恋人になってよ」
と、銭湯でのジェッタとシンがズッコケる程の衝撃の一言。
「お願い。やっぱりガイさんしかいないの…」
翌日、レストランにて誰かと待ち合わせするガイとナオミ。
「ナオミ。キャアッ! カッコいい~もう♪」
「シィ」「ナオミ、よぉくもこぉんな素敵な彼がいたなんてぇ~お名前は?」
「あ、ガイです」
「ガイくぅん、わぁどんな字書くの? 苗字は? ねぇお婿さんに来てくださるんでしょう。もうイケメン♪」
「もう、ママ…いきなりやめてよ」
地元から母・圭子が来るというので、ナオミはガイに恋人役を願い出たのだ。圭子はすっかりご満悦な様子である。
「で、いくつなの? 今お仕事は? お酒造りに興味ある?」
「だから落ちつこう」
「落ち着ける訳ないじゃな~い。もうママ嬉しくって♪ だってね聞いてよガイ君。ウチね、あたしのひいお婆ちゃんの代からどういう訳か女の子しか生まれなくって、若い頃からずぅっと好きな事をしたければ跡取りを確保してからにしろって親に言われて、やりたい事諦めてきたの。つまりね、あたしが好きに生きるにはナオミがお婿さんを確保してくれるしかない訳。もう一刻も早く結婚してぇ。ねぇガイ君♪」
「アハハ…」
圭子はバレエ習いたいとか早くもナオミが結婚した後の人生設計を語り始めてしまう位のハシャギようである。
「で、いつにする? 結婚式」
「あ、それは試験に受かってからだよね?」
「え? あ、はいあの~弁…護士? あれ…弁護士弁護士」
「弁護士を目指しまして…あの~その~司法試験の勉強をしています」
「あ、そうなのぉ」「はい」
「でも弁護士って悪い人の味方なんでしょ?」
「ママ、それって偏見だよ。ねえ?」
「あ、はい僕は正義の味方です(°`▽´°)وアッハハ」
「本当にこんな男でいいんですか?」
「Σ(;°□°)!! お前…生きてたのか!?」
「あら素敵ィィ~♡ あたし、この子の声タイプかもぉ♪」
「ママ!」「ねぇちょっと紹介して」
「私ですか? 私はこういう者…」
「こっち来い!(°`□´°;)」「へっ!?」
「お前、死んだだとばかり…!」
「だからお前はダメなんだ! 目に見える事しか見ようとしない。その陰で何かが起こってるなんて想像もしてないんだろう? 愚かだな」
「陰で? お前何を企んでるんだ?」
「お前を利用する事」「何っ」
「お前は魔王獣を倒したといい気になってるかも知れないが実は…」
カシャッ☆
「二人共、はいバター♪ ヤッダァもう面白くない? バターってww(*^▽^*)」
「もうママ!」
「面白いよねぇw。そうだ、お友達にお写真送っちゃお♪」
「・・・何だっけ?」「あっ…ああ お前は魔王獣を倒したといい気になってるかも知れないが、それは実は全て俺の為だったんだよ」
「どういう事だ?」
「つまりありがとうって事だ。俺の為に魔王獣を倒してくれたんだからな」
「お前っ…!」「何だ? やる気か」
「ああ。決着をつけてやる!」
「喧嘩はやめて! 私の為に争わないで! ってぇ、あたしじゃないかぁww」
「ママ! この人達のとこに来ちゃダメだって」
「いいわねぇ女の夢じゃないのぉ。いい男が自分を取り合ってくれるなんて。あなたもボンヤリしてちゃダメよ。ねぇもう日取り決めちゃいましょ! 決めましょう!」
「も…もう取り敢えず、今はこっち」
圭子ママのせいで話が全然進まないんですけどォォォォ!w
「おい、それは!?」
「お前のお陰で手に入ったんだ」
「何!?」「お前の魔王獣退治は…」
「お待たせしました」
「おい、聞いてんのか?」「ああ悪い」
「いいか、お前の魔王獣退治はこのカードを手に入れる為に全て俺が仕組んだ事。お前は俺の掌の上で踊らされてただけだ」
「それは…ベリアル!(;°`△´°)」
「楽しめ。これから大きな災いが…」
「まあ美味しそぉぉ♪(*°▽°*) ウフッ」
「おいっ」
「ヤダァもうそんな怖い顔しなぁいの♡ あ、お腹空いたんだ。食べて食べてぇ♪ ねぇ」
「いや俺は…」
「そうよママ、無理に進めない方が」
「大丈夫、この方の分もちゃあんと追加したから。さっ食べましょう。お肉切ってあげましょうかぁ? ほらガイ君も食べてぇ」
「ええ」
「…やっぱり、東京は物騒ねぇ」
「ん? はあぁぁっ!!Σ(;°Д°)」
突然、外に巨大な白服の女性が姿を現した。それは以前入らずの森で出会ったタマユラ姫だった。
「光の者よ…」「タマユラ姫」
「大きな災いが起きようとしています」
「大きな災い!?」「だからぁ、それを俺が言おうと思ったんだよ!(°`⊿´°)」
「お待たせ~これもお願い!」
「ちょちょちょちょちょっ 姉さん、姉さん! 買い物する為に俺を呼び出したんですか!?」
「まさかぁ、買い物は次いでよ。もうあたし一刻も早くナオミを連れて帰りたいのよぉ。怖かったァァ もうあなたも見たでしょう? あんな大きな女の人が出てきちゃうんだもんねぇ~えぇ」
「だからその件で俺も色々忙しいんですよ」
「でもあの子ねぇあたしの言う事、何も聞かないの。一徹さん何とかしてよ」
「いや、でもねぇあの~…」
「あ、そうだった」「えっ?」
「このお花屋さんに行きたいのよねぇ」
「えっ」「珍しいお花の種を売ってるらしいの」
「花の種?」「あっち…」
「いやちょっと待ちなさい…あぁっ 姉さぁぁん!」
「タマユラ姫…あれから詳しく調べておいたんですよ」
「「あ~あぁああ」」「ちょっと」
「どれだったかなぁ~?」
「もういい加減、紙じゃなくてデータにしようよぉ(;´―△―`)」
「僕の中ではこれがデータなんですよぉ」
「もういいから早く探して」
「でもさぁ、タマユラ姫って前は霊体で現れただろう」
「うん」「それが今度は実体で現れるってよっぽどの事なんじゃないの?」
「大きな災いって、何なんだろう?」
「う~ん」
「あっ…あったァ」「おっ♪」
「えーっと…タマユラ姫は太古の霊能力者ですが、絶世の美女でその美貌に魅せられたオロチに攫われてしまった。すると一人の勇者がオロチを封印し、タマユラ姫を助けた。
助けられたタマユラ姫はオロチが復活しないように勇者の力を借りて結界を張り、入らずの森を守り続けていましたとさ」
「災いはオロチの復活…なのかな?」
「悪魔は再び…」
「あっ、タマユラ姫の結界は崩壊する恐れがあるかも知れません!」
「何?」「ちょっと待ってよ!」
「俺達も行こう!」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE、出動!」
「「おう!!」」
「何なのぉ、その変な英語。RESEARCHER OF SAMETHING! 使うんなら正しく使いなさいよねぇ。何の為に大学出してんだか」
「もう今それどころじゃないの!」
「あ、ちょっと…」「あぁああ…」
「待ちなさい! ほんとは結婚とか跡継ぎとかどうでもいいのよ。あなたに危ない事して欲しくないの。こんな危険な所に一人でいて欲しくないの。だからね、一緒に帰ろ。お願い」
「一人じゃないもん。仲間と一緒だから」
「仲間? あ…この男の子達があなたを守ってくれるっていうの?」
「叔父さんもいるし! ねっ」
「あ、いや…お、俺はそのぉ…あの」
「ガイさんだっているもん」
「いい加減にしなさい!! あなたの小芝居に付き合ってたけど、あなた本当はあの人の事よく知らないんじゃないの?」
「「「「!!!!」」」」「えっ何だ!?」
窓を開けると空に謎の黒い渦が浮かび上がっていた。
「入らずの森の方角です!」
「ママ、ごめん…色んな事ホントごめん。でもこれがあたしの仕事なの。行こう」
「「うん」」
「行ってちょうだい。ああいう無鉄砲な子を守るのもあなた方VTL隊のお仕事なんでしょ」
「はい!」
「遅せぇよ」「裏でコソコソ立ち回りやがって…ご苦労なこった」
「・・・」「何だよ」
「お前と直接やり合うのもこれが最後とはなぁ…ハッ!」
ぶつかり合う魔人態ジャグラーとガイ。
「フンッ」「いけません! やめさせてください」
「もう遅い。甦れ、魔王獣の頂点に立つ大魔王獣!!」
「タマユラ姫!!(°`□´°;)」
入らずの森から巨大物体が出現した。それには大魔王獣を封印している勇者のカードが。
「フン…ハァっ!」
ベリアルのカードで勇者=ゾフィーのカードを粉砕するジャグラー。
「見ろ! 如何なる星をも食い尽くす大魔王獣マガオロチだ!!」
「お前の目的は俺だろう! 関係ない奴らを巻き込むな!」
「フッフフフフ、退治できるものならやってみろ!」
「くっ!(°`д´°;)」
「ヤバいよヤバい! 伝説のオロチが復活しちゃったよ!(°□°;)」
そのまま町の方へ進行するマガオロチ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
ガイはオーブに変身して迎え撃つが、マガオロチの強大な力に吹き飛ばされてしまう。
「スペリオン光線!」
マガオロチの強靭なボディはスペリオン光線も効果がない。
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「オーブランサーシュートォォ!! 光を超えて、闇を斬る! トライデントスラッシュッ!!」
「何だよあいつ、オーブの攻撃が何も効かない!(°□°;)」
「シン君の発明で何とかなんないの?」
「そんなの無茶ぶりですよ!」
「シンさん!」「ホホホ、ホラホラ早く早く」
オーブに限界のタイムリミットが迫る。
「タロウさん!」『ウルトラマンタロウ!』
「メビウスさん!」『ウルトラマンメビウス!』
「熱いヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
「ストビュゥゥムダイナマイトォォ━━━!!」
最後の力を振り絞った渾身のストビュームダイナマイトを放ったオーブ。
だが、それはマガオロチの薄皮一枚を燃やしただけに過ぎなかった。
最強の大魔王獣マガオロチの前に成す術なく力尽きるオーブ。変身が解け、倒れ伏すガイ。
「オーブがやられた…」
「危ない! 逃げましょう!」
「ああ」「ねえ、ガイさんは!?」
「えっ!?」「えっ!? ああ…あっ!」
「ああっ!(;°□°)」「キャップ!」
「ガイさーん? ガイさーん! ガイさーん?…ガイさぁぁん!」
「これでホントにお終いか…ハァッハハハ…ハァハハハハハハ、アーハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
ガイからカードホルダーを奪い、勝利を確信したかの如く狂気に満ちた顔で高笑いするジャグラー。
そして無慈悲なまでに街を蹂躙するマガオロチ。
ウルトラマンのカードを奪われたガイにマガオロチを倒せる術はあるのか!?
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ゾフィー!』
「ウルトラ兄弟No.1、ゾフィーさん。宇宙警備隊の頼れる隊長なんだ。
そして、今日の怪獣は…」
『マガオロチ!』
「遂に復活したマガオロチ。魔王獣の頂点に立つ大魔王獣なんだ。星を食い尽くす伝説を持つ最高レベルの危険な存在だ!
次回も観てくれよな!」
「凶悪な力で暴れる大魔王獣。だがカードを奪われた俺には何もする事ができない。
勝利の鍵を握るのは、マガオロチを封印していた勇者のカードと闇の力…。
次回ウルトラマンオーブ『黒き王の祝福』
光と闇の力、お借りします!」
「あたしの恋人になってよ」
と、銭湯でのジェッタとシンがズッコケる程の衝撃の一言。
「お願い。やっぱりガイさんしかいないの…」
翌日、レストランにて誰かと待ち合わせするガイとナオミ。
「ナオミ。キャアッ! カッコいい~もう♪」
「シィ」「ナオミ、よぉくもこぉんな素敵な彼がいたなんてぇ~お名前は?」
「あ、ガイです」
「ガイくぅん、わぁどんな字書くの? 苗字は? ねぇお婿さんに来てくださるんでしょう。もうイケメン♪」
「もう、ママ…いきなりやめてよ」
地元から母・圭子が来るというので、ナオミはガイに恋人役を願い出たのだ。圭子はすっかりご満悦な様子である。
「で、いくつなの? 今お仕事は? お酒造りに興味ある?」
「だから落ちつこう」
「落ち着ける訳ないじゃな~い。もうママ嬉しくって♪ だってね聞いてよガイ君。ウチね、あたしのひいお婆ちゃんの代からどういう訳か女の子しか生まれなくって、若い頃からずぅっと好きな事をしたければ跡取りを確保してからにしろって親に言われて、やりたい事諦めてきたの。つまりね、あたしが好きに生きるにはナオミがお婿さんを確保してくれるしかない訳。もう一刻も早く結婚してぇ。ねぇガイ君♪」
「アハハ…」
圭子はバレエ習いたいとか早くもナオミが結婚した後の人生設計を語り始めてしまう位のハシャギようである。
「で、いつにする? 結婚式」
「あ、それは試験に受かってからだよね?」
「え? あ、はいあの~弁…護士? あれ…弁護士弁護士」
「弁護士を目指しまして…あの~その~司法試験の勉強をしています」
「あ、そうなのぉ」「はい」
「でも弁護士って悪い人の味方なんでしょ?」
「ママ、それって偏見だよ。ねえ?」
「あ、はい僕は正義の味方です(°`▽´°)وアッハハ」
「本当にこんな男でいいんですか?」
「Σ(;°□°)!! お前…生きてたのか!?」
「あら素敵ィィ~♡ あたし、この子の声タイプかもぉ♪」
「ママ!」「ねぇちょっと紹介して」
「私ですか? 私はこういう者…」
「こっち来い!(°`□´°;)」「へっ!?」
「お前、死んだだとばかり…!」
「だからお前はダメなんだ! 目に見える事しか見ようとしない。その陰で何かが起こってるなんて想像もしてないんだろう? 愚かだな」
「陰で? お前何を企んでるんだ?」
「お前を利用する事」「何っ」
「お前は魔王獣を倒したといい気になってるかも知れないが実は…」
カシャッ☆
「二人共、はいバター♪ ヤッダァもう面白くない? バターってww(*^▽^*)」
「もうママ!」
「面白いよねぇw。そうだ、お友達にお写真送っちゃお♪」
「・・・何だっけ?」「あっ…ああ お前は魔王獣を倒したといい気になってるかも知れないが、それは実は全て俺の為だったんだよ」
「どういう事だ?」
「つまりありがとうって事だ。俺の為に魔王獣を倒してくれたんだからな」
「お前っ…!」「何だ? やる気か」
「ああ。決着をつけてやる!」
「喧嘩はやめて! 私の為に争わないで! ってぇ、あたしじゃないかぁww」
「ママ! この人達のとこに来ちゃダメだって」
「いいわねぇ女の夢じゃないのぉ。いい男が自分を取り合ってくれるなんて。あなたもボンヤリしてちゃダメよ。ねぇもう日取り決めちゃいましょ! 決めましょう!」
「も…もう取り敢えず、今はこっち」
圭子ママのせいで話が全然進まないんですけどォォォォ!w
「おい、それは!?」
「お前のお陰で手に入ったんだ」
「何!?」「お前の魔王獣退治は…」
「お待たせしました」
「おい、聞いてんのか?」「ああ悪い」
「いいか、お前の魔王獣退治はこのカードを手に入れる為に全て俺が仕組んだ事。お前は俺の掌の上で踊らされてただけだ」
「それは…ベリアル!(;°`△´°)」
「楽しめ。これから大きな災いが…」
「まあ美味しそぉぉ♪(*°▽°*) ウフッ」
「おいっ」
「ヤダァもうそんな怖い顔しなぁいの♡ あ、お腹空いたんだ。食べて食べてぇ♪ ねぇ」
「いや俺は…」
「そうよママ、無理に進めない方が」
「大丈夫、この方の分もちゃあんと追加したから。さっ食べましょう。お肉切ってあげましょうかぁ? ほらガイ君も食べてぇ」
「ええ」
「…やっぱり、東京は物騒ねぇ」
「ん? はあぁぁっ!!Σ(;°Д°)」
突然、外に巨大な白服の女性が姿を現した。それは以前入らずの森で出会ったタマユラ姫だった。
「光の者よ…」「タマユラ姫」
「大きな災いが起きようとしています」
「大きな災い!?」「だからぁ、それを俺が言おうと思ったんだよ!(°`⊿´°)」
「お待たせ~これもお願い!」
「ちょちょちょちょちょっ 姉さん、姉さん! 買い物する為に俺を呼び出したんですか!?」
「まさかぁ、買い物は次いでよ。もうあたし一刻も早くナオミを連れて帰りたいのよぉ。怖かったァァ もうあなたも見たでしょう? あんな大きな女の人が出てきちゃうんだもんねぇ~えぇ」
「だからその件で俺も色々忙しいんですよ」
「でもあの子ねぇあたしの言う事、何も聞かないの。一徹さん何とかしてよ」
「いや、でもねぇあの~…」
「あ、そうだった」「えっ?」
「このお花屋さんに行きたいのよねぇ」
「えっ」「珍しいお花の種を売ってるらしいの」
「花の種?」「あっち…」
「いやちょっと待ちなさい…あぁっ 姉さぁぁん!」
「タマユラ姫…あれから詳しく調べておいたんですよ」
「「あ~あぁああ」」「ちょっと」
「どれだったかなぁ~?」
「もういい加減、紙じゃなくてデータにしようよぉ(;´―△―`)」
「僕の中ではこれがデータなんですよぉ」
「もういいから早く探して」
「でもさぁ、タマユラ姫って前は霊体で現れただろう」
「うん」「それが今度は実体で現れるってよっぽどの事なんじゃないの?」
「大きな災いって、何なんだろう?」
「う~ん」
「あっ…あったァ」「おっ♪」
「えーっと…タマユラ姫は太古の霊能力者ですが、絶世の美女でその美貌に魅せられたオロチに攫われてしまった。すると一人の勇者がオロチを封印し、タマユラ姫を助けた。
助けられたタマユラ姫はオロチが復活しないように勇者の力を借りて結界を張り、入らずの森を守り続けていましたとさ」
「災いはオロチの復活…なのかな?」
「悪魔は再び…」
「あっ、タマユラ姫の結界は崩壊する恐れがあるかも知れません!」
「何?」「ちょっと待ってよ!」
「俺達も行こう!」
「SAMETHING SEARCH PEOPLE、出動!」
「「おう!!」」
「何なのぉ、その変な英語。RESEARCHER OF SAMETHING! 使うんなら正しく使いなさいよねぇ。何の為に大学出してんだか」
「もう今それどころじゃないの!」
「あ、ちょっと…」「あぁああ…」
「待ちなさい! ほんとは結婚とか跡継ぎとかどうでもいいのよ。あなたに危ない事して欲しくないの。こんな危険な所に一人でいて欲しくないの。だからね、一緒に帰ろ。お願い」
「一人じゃないもん。仲間と一緒だから」
「仲間? あ…この男の子達があなたを守ってくれるっていうの?」
「叔父さんもいるし! ねっ」
「あ、いや…お、俺はそのぉ…あの」
「ガイさんだっているもん」
「いい加減にしなさい!! あなたの小芝居に付き合ってたけど、あなた本当はあの人の事よく知らないんじゃないの?」
「「「「!!!!」」」」「えっ何だ!?」
窓を開けると空に謎の黒い渦が浮かび上がっていた。
「入らずの森の方角です!」
「ママ、ごめん…色んな事ホントごめん。でもこれがあたしの仕事なの。行こう」
「「うん」」
「行ってちょうだい。ああいう無鉄砲な子を守るのもあなた方VTL隊のお仕事なんでしょ」
「はい!」
「遅せぇよ」「裏でコソコソ立ち回りやがって…ご苦労なこった」
「・・・」「何だよ」
「お前と直接やり合うのもこれが最後とはなぁ…ハッ!」
ぶつかり合う魔人態ジャグラーとガイ。
「フンッ」「いけません! やめさせてください」
「もう遅い。甦れ、魔王獣の頂点に立つ大魔王獣!!」
「タマユラ姫!!(°`□´°;)」
入らずの森から巨大物体が出現した。それには大魔王獣を封印している勇者のカードが。
「フン…ハァっ!」
ベリアルのカードで勇者=ゾフィーのカードを粉砕するジャグラー。
「見ろ! 如何なる星をも食い尽くす大魔王獣マガオロチだ!!」
「お前の目的は俺だろう! 関係ない奴らを巻き込むな!」
「フッフフフフ、退治できるものならやってみろ!」
「くっ!(°`д´°;)」
「ヤバいよヤバい! 伝説のオロチが復活しちゃったよ!(°□°;)」
そのまま町の方へ進行するマガオロチ。
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
ガイはオーブに変身して迎え撃つが、マガオロチの強大な力に吹き飛ばされてしまう。
「スペリオン光線!」
マガオロチの強靭なボディはスペリオン光線も効果がない。
「ジャックさん!」『ウルトラマンジャック!』
「ゼロさん!」『ウルトラマンゼロ!』
「キレのいいヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「オーブランサーシュートォォ!! 光を超えて、闇を斬る! トライデントスラッシュッ!!」
「何だよあいつ、オーブの攻撃が何も効かない!(°□°;)」
「シン君の発明で何とかなんないの?」
「そんなの無茶ぶりですよ!」
「シンさん!」「ホホホ、ホラホラ早く早く」
オーブに限界のタイムリミットが迫る。
「タロウさん!」『ウルトラマンタロウ!』
「メビウスさん!」『ウルトラマンメビウス!』
「熱いヤツ、頼みます!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
「ストビュゥゥムダイナマイトォォ━━━!!」
最後の力を振り絞った渾身のストビュームダイナマイトを放ったオーブ。
だが、それはマガオロチの薄皮一枚を燃やしただけに過ぎなかった。
最強の大魔王獣マガオロチの前に成す術なく力尽きるオーブ。変身が解け、倒れ伏すガイ。
「オーブがやられた…」
「危ない! 逃げましょう!」
「ああ」「ねえ、ガイさんは!?」
「えっ!?」「えっ!? ああ…あっ!」
「ああっ!(;°□°)」「キャップ!」
「ガイさーん? ガイさーん! ガイさーん?…ガイさぁぁん!」
「これでホントにお終いか…ハァッハハハ…ハァハハハハハハ、アーハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
ガイからカードホルダーを奪い、勝利を確信したかの如く狂気に満ちた顔で高笑いするジャグラー。
そして無慈悲なまでに街を蹂躙するマガオロチ。
ウルトラマンのカードを奪われたガイにマガオロチを倒せる術はあるのか!?
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ゾフィー!』
「ウルトラ兄弟No.1、ゾフィーさん。宇宙警備隊の頼れる隊長なんだ。
そして、今日の怪獣は…」
『マガオロチ!』
「遂に復活したマガオロチ。魔王獣の頂点に立つ大魔王獣なんだ。星を食い尽くす伝説を持つ最高レベルの危険な存在だ!
次回も観てくれよな!」
「凶悪な力で暴れる大魔王獣。だがカードを奪われた俺には何もする事ができない。
勝利の鍵を握るのは、マガオロチを封印していた勇者のカードと闇の力…。
次回ウルトラマンオーブ『黒き王の祝福』
光と闇の力、お借りします!」