「永遠なる勇者…正義のロボットだなんて…勝手に思い込んで…僕はバカです」
「二種類の人間がいるんだよ、シン君。他の連中が疑ってる物を信じる奴と他の連中が信じてる物を疑う奴。発明家はその両方でなくちゃあいけねえ。
だから、無理にでも顔上げて前を見るんだよシン君。ンン!」
「オーブが!Σ(°□°;)」
「私は私に与えられた唯一のコマンドを実行中だ。君はこの星とは無関係の存在、邪魔はするな。ルル…」
「オーブが消えた!」
「ギャラクトロォォォン!!」
「人間の文明から争いが無くならないのは、この星の残虐な自然界を模倣しているからだ。この宇宙には最初から有り余る程のエネルギーが満ちている。別の生物からエネルギーを奪わずとも済むように全てがデザインされている」
「だが、この星の生態系は自分の命を永らえさせる為に他の命を奪いこの星そのものを傷つけ、疲弊させ、天然資源を掘り尽くすような低レベルの文明を良しとしている」
「僕達の文明は低レベルだって言ってるんですか!?(°`□´°;)」
「耳が痛いか? だから君達は耳を塞ぐ、都合が悪いからと無視する。だがこの星は君達の都合で存在しているのではない」
「…くっそぉぉ!」
「よってこの星の文明と食物連鎖という間違った進化を選んだ生態系を、全てをリセットする」
「文明だけじゃなく、大自然を根絶やしにするってか!?」
「何勝手な事言ってんだよ! お前だってキャップの事、利用してるじゃんか! 平和が望みなら…他の星の女の子を拉致ったりするなよ!」
「・・・・・」「考えてないで、キャップを返せよ!」
「いや考えるんだ! シン君、今の内に対抗策を!」
「一晩かけてあいつのデータを集めてやります!」
「よし!」
準備に取り掛かるシンと小船所長。
強敵ギャラクトロンに対抗できるのは光と闇の力しかない。しかし…。
ガイの脳裏にタマユラ姫の言葉がよぎる。
「強すぎる力は災いを齎す事もあります」
「確かに俺にはあんたを制御できない」
「ネバー・セイ・ネバー…できないなんて言わないで」
だが今のガイには闇の力を制御できる自信がない。
「どうした?」
「科学って…最初から暴走する宿命にあるのかも」
「ヤバい…何か凄いヤバい気がする! キャップゥゥー!!」
「今ゼットビートルがこっちに向かってる! 後は任せろ!」
「お願いします!」「行くぞ!」
ギャラクトロンは強力なビーム兵器で自然を一瞬の内に焼け野原にする。
ガイに迷っている時間はない。
「やるしかねえ!」
「ベリアルさん!」『ウルトラマンベリアル!』
「ゾフィーさん!」『ゾフィー!』
「闇と光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ サンダーブレスター!』
「捕獲用電磁ネット、発射!」
電磁ネットでギャラクトロンを捕獲したゼットビートルを邪魔だと言わんばかりに叩き落とすサンダーブレスター。
ゼットビートルは山に墜落し、大爆発を起こす。
ギャラクトロンに食らいつくサンダーブレスター。右腕から繰り出すレーザーに苦戦するもサンダーブレスターは右腕を掴み、ギャラクトロンに投げ返す。
サンダーブレスターが後頭部の尻尾を引き千切った弾みで支配から解放されるナオミ。
「ン!? (°Д° )=( °Д°)…ここ、何処?」
ナオミの救出どころか、内部にいる事にもお構いなく攻撃を続けるサンダーブレスター。
「キャアアアアアアッ!!(;>□<)」
「キャップゥゥ━━━━ッ!!(°□°;)」
ナオミ諸共倒そうとするかの如く、サンダーブレスターの容赦のない攻撃が続く。
「シンさん…オーブを止めてよぉ」
「無理です…僕には何もできません…」
「ジェッタ君…オーブはもうすぐ消えてくれます」
「キャップがほんとに死んじゃう…やめろぉぉぉ━━━━っ!!(;>□<;)」
ジェッタの願いが届いたのか、一瞬手を止めるサンダーブレスター。その隙をついて、ギャラクトロンが立ち上がる。その姿はあの白く神々しかった面影はなく、既にボロボロだ。
荒ぶるサンダーブレスターにジェッタとシンの喧嘩を止めたあのメロディー波を発信して、もう戦う意志がない事を示すギャラクトロン。だが無情にもそれは届かずゼットシウム光線で引導を渡すサンダーブレスター。
ギャラクトロン崩壊の爆発に巻き込まれるナオミ。
最後は暴走する機械を暴走した力で制するという最悪の結果で終わった。
重傷を負ったナオミはそのまま病院に担ぎ込まれる。
「キャップ、キャップ!」
「ナオミちゃん、死ぬなよ! 頑張ってくれよ! 俺よ、義兄さんや姉さんにどんな顔して詫びればいいんだよ!」
悲しむナターシャの幻…また同じ過ちを繰り返してしまったと後悔の念に押し潰されるガイ。また闇の力に飲まれてしまった自分の力不足に居た堪れない怒りを抑え切れないでいた。
「ナオミ…」
「相変わらず意識不明の状態が続いております。病院側としては最大限の努力はしたのですが…後は本人の頑張り次第かと」
「ナオミちゃんの母親に電話してきます」
「分かりました」
「科学で平和は作れない…作れるのは暴走する怪物だけなんです…だからリセットするしかないのかも知れません。命を奪い合う生態系は…確かに間違いなのかも…」
「機械と同じ頭で考えたらそうかもな。だがなシン君、機械は体温は測れても思いの熱さは測れねえ。人間は違うだろ。人は人の思いの強さに共感できる、何故だか分かるか?」
「…心があるからですか?」
「そうだ、俺達にはハートがある。だから大自然を争ってるんじゃなく、支え合ってるんだって分かる。シマウマが増えれば草原が消えちまう、だからライオンがシマウマの数を減らす」
「ライオンが死ねば大地に還り、その大地に草が生え…」
「その草を食べてシマウマが育つ。決して争ってるんじゃねえよ、この星はバラバラに生きる道じゃなく協力し合って1つのでっかい命として生きる道を選んだんだ」
「星が丸ごと1つの命…」
「だからよシン君、頭じゃなくハートで物事を見ろ。あのロボットには見えなかった世界を見据え続けるんだ。なっ」
「はい…大丈夫だと思いますよ。はい…すいません…はい…」
目にも止まらぬ高速移動で病院に到着するガイ。
「所長!」「おお、どうした? 何があった!?」
「墜落したゼットビートルのパイロット…無事でした!」
「ホントか!?」「うちのバネが…緊急脱出装置のスプリングがパイロットを救ったんですよ、所長!」
「良かった…良かった! うん! 良かったな、なぁ」
パイロット生存の吉報に喜ぶ中、ナオミの病室の前に立ち尽くすガイの姿があった。
「ネバー・セイ・ネバー…諦めないんじゃなかったの? キャップ。
ガイさん…キャップ、意識戻らないかもって」
「俺は…オーブを許せない」
「俺も…オーブは味方だって信じてきたのに」
「科学と同じだ。強力なパワーを作り出した途端、破壊と暴力に飲み込まれてしまう。そんな闇に制御が利かなくなる」
「オーブでさえも…」
「自分の闇ってのはな、力づくで消そうとしちゃあいけねえんだ。時に抱き締めて、電球みたいに自分自身が光る! そうすりゃあグルッと360度どこから見ても闇は生まれねえ」
その時、ナオミが意識を取り戻した。
「ガイさん…」「ナオミ…」
「あたし…何処で何してるの?…」
「…病院で俺が手を握ってるよ」
「とても…あったかい…」
「俺は消える…また逃げたんだと思ってくれてもいい。今の俺は…あんたの傍には居られない。
闇を抱き締める…そんな強さを俺は見つけられるのか?…」
もう一度闇と向き合う為に再びベリアルのカードを手にするガイ。彼が向かう先とは…。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンティガ!』
「三千万年前の超古代から甦った戦士 ウルトラマンティガさん。ゼぺリオン光線で闇を撃ち抜くんだ!
そして今日の怪獣は…」
『ギャラクトロン!』
「シビルジャッジメンター ギャラクトロン。別次元の世界からやって来て、文明と自然をリセットしようとした恐ろしい奴だ。
次回も観てくれよな!」
「失意の俺の前に新たな脅威…合体魔王獣ゼッパンドンが現れる。
だが俺はもうあの力は使えない。あの闇の力に頼れば、きっとまた同じ過ちを…(>△<)
次回ウルトラマンオーブ『忘れられない場所』」
「二種類の人間がいるんだよ、シン君。他の連中が疑ってる物を信じる奴と他の連中が信じてる物を疑う奴。発明家はその両方でなくちゃあいけねえ。
だから、無理にでも顔上げて前を見るんだよシン君。ンン!」
「オーブが!Σ(°□°;)」
「私は私に与えられた唯一のコマンドを実行中だ。君はこの星とは無関係の存在、邪魔はするな。ルル…」
「オーブが消えた!」
「ギャラクトロォォォン!!」
「人間の文明から争いが無くならないのは、この星の残虐な自然界を模倣しているからだ。この宇宙には最初から有り余る程のエネルギーが満ちている。別の生物からエネルギーを奪わずとも済むように全てがデザインされている」
「だが、この星の生態系は自分の命を永らえさせる為に他の命を奪いこの星そのものを傷つけ、疲弊させ、天然資源を掘り尽くすような低レベルの文明を良しとしている」
「僕達の文明は低レベルだって言ってるんですか!?(°`□´°;)」
「耳が痛いか? だから君達は耳を塞ぐ、都合が悪いからと無視する。だがこの星は君達の都合で存在しているのではない」
「…くっそぉぉ!」
「よってこの星の文明と食物連鎖という間違った進化を選んだ生態系を、全てをリセットする」
「文明だけじゃなく、大自然を根絶やしにするってか!?」
「何勝手な事言ってんだよ! お前だってキャップの事、利用してるじゃんか! 平和が望みなら…他の星の女の子を拉致ったりするなよ!」
「・・・・・」「考えてないで、キャップを返せよ!」
「いや考えるんだ! シン君、今の内に対抗策を!」
「一晩かけてあいつのデータを集めてやります!」
「よし!」
準備に取り掛かるシンと小船所長。
強敵ギャラクトロンに対抗できるのは光と闇の力しかない。しかし…。
ガイの脳裏にタマユラ姫の言葉がよぎる。
「強すぎる力は災いを齎す事もあります」
「確かに俺にはあんたを制御できない」
「ネバー・セイ・ネバー…できないなんて言わないで」
だが今のガイには闇の力を制御できる自信がない。
「どうした?」
「科学って…最初から暴走する宿命にあるのかも」
「ヤバい…何か凄いヤバい気がする! キャップゥゥー!!」
「今ゼットビートルがこっちに向かってる! 後は任せろ!」
「お願いします!」「行くぞ!」
ギャラクトロンは強力なビーム兵器で自然を一瞬の内に焼け野原にする。
ガイに迷っている時間はない。
「やるしかねえ!」
「ベリアルさん!」『ウルトラマンベリアル!』
「ゾフィーさん!」『ゾフィー!』
「闇と光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ サンダーブレスター!』
「捕獲用電磁ネット、発射!」
電磁ネットでギャラクトロンを捕獲したゼットビートルを邪魔だと言わんばかりに叩き落とすサンダーブレスター。
ゼットビートルは山に墜落し、大爆発を起こす。
ギャラクトロンに食らいつくサンダーブレスター。右腕から繰り出すレーザーに苦戦するもサンダーブレスターは右腕を掴み、ギャラクトロンに投げ返す。
サンダーブレスターが後頭部の尻尾を引き千切った弾みで支配から解放されるナオミ。
「ン!? (°Д° )=( °Д°)…ここ、何処?」
ナオミの救出どころか、内部にいる事にもお構いなく攻撃を続けるサンダーブレスター。
「キャアアアアアアッ!!(;>□<)」
「キャップゥゥ━━━━ッ!!(°□°;)」
ナオミ諸共倒そうとするかの如く、サンダーブレスターの容赦のない攻撃が続く。
「シンさん…オーブを止めてよぉ」
「無理です…僕には何もできません…」
「ジェッタ君…オーブはもうすぐ消えてくれます」
「キャップがほんとに死んじゃう…やめろぉぉぉ━━━━っ!!(;>□<;)」
ジェッタの願いが届いたのか、一瞬手を止めるサンダーブレスター。その隙をついて、ギャラクトロンが立ち上がる。その姿はあの白く神々しかった面影はなく、既にボロボロだ。
荒ぶるサンダーブレスターにジェッタとシンの喧嘩を止めたあのメロディー波を発信して、もう戦う意志がない事を示すギャラクトロン。だが無情にもそれは届かずゼットシウム光線で引導を渡すサンダーブレスター。
ギャラクトロン崩壊の爆発に巻き込まれるナオミ。
最後は暴走する機械を暴走した力で制するという最悪の結果で終わった。
重傷を負ったナオミはそのまま病院に担ぎ込まれる。
「キャップ、キャップ!」
「ナオミちゃん、死ぬなよ! 頑張ってくれよ! 俺よ、義兄さんや姉さんにどんな顔して詫びればいいんだよ!」
悲しむナターシャの幻…また同じ過ちを繰り返してしまったと後悔の念に押し潰されるガイ。また闇の力に飲まれてしまった自分の力不足に居た堪れない怒りを抑え切れないでいた。
「ナオミ…」
「相変わらず意識不明の状態が続いております。病院側としては最大限の努力はしたのですが…後は本人の頑張り次第かと」
「ナオミちゃんの母親に電話してきます」
「分かりました」
「科学で平和は作れない…作れるのは暴走する怪物だけなんです…だからリセットするしかないのかも知れません。命を奪い合う生態系は…確かに間違いなのかも…」
「機械と同じ頭で考えたらそうかもな。だがなシン君、機械は体温は測れても思いの熱さは測れねえ。人間は違うだろ。人は人の思いの強さに共感できる、何故だか分かるか?」
「…心があるからですか?」
「そうだ、俺達にはハートがある。だから大自然を争ってるんじゃなく、支え合ってるんだって分かる。シマウマが増えれば草原が消えちまう、だからライオンがシマウマの数を減らす」
「ライオンが死ねば大地に還り、その大地に草が生え…」
「その草を食べてシマウマが育つ。決して争ってるんじゃねえよ、この星はバラバラに生きる道じゃなく協力し合って1つのでっかい命として生きる道を選んだんだ」
「星が丸ごと1つの命…」
「だからよシン君、頭じゃなくハートで物事を見ろ。あのロボットには見えなかった世界を見据え続けるんだ。なっ」
「はい…大丈夫だと思いますよ。はい…すいません…はい…」
目にも止まらぬ高速移動で病院に到着するガイ。
「所長!」「おお、どうした? 何があった!?」
「墜落したゼットビートルのパイロット…無事でした!」
「ホントか!?」「うちのバネが…緊急脱出装置のスプリングがパイロットを救ったんですよ、所長!」
「良かった…良かった! うん! 良かったな、なぁ」
パイロット生存の吉報に喜ぶ中、ナオミの病室の前に立ち尽くすガイの姿があった。
「ネバー・セイ・ネバー…諦めないんじゃなかったの? キャップ。
ガイさん…キャップ、意識戻らないかもって」
「俺は…オーブを許せない」
「俺も…オーブは味方だって信じてきたのに」
「科学と同じだ。強力なパワーを作り出した途端、破壊と暴力に飲み込まれてしまう。そんな闇に制御が利かなくなる」
「オーブでさえも…」
「自分の闇ってのはな、力づくで消そうとしちゃあいけねえんだ。時に抱き締めて、電球みたいに自分自身が光る! そうすりゃあグルッと360度どこから見ても闇は生まれねえ」
その時、ナオミが意識を取り戻した。
「ガイさん…」「ナオミ…」
「あたし…何処で何してるの?…」
「…病院で俺が手を握ってるよ」
「とても…あったかい…」
「俺は消える…また逃げたんだと思ってくれてもいい。今の俺は…あんたの傍には居られない。
闇を抱き締める…そんな強さを俺は見つけられるのか?…」
もう一度闇と向き合う為に再びベリアルのカードを手にするガイ。彼が向かう先とは…。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンティガ!』
「三千万年前の超古代から甦った戦士 ウルトラマンティガさん。ゼぺリオン光線で闇を撃ち抜くんだ!
そして今日の怪獣は…」
『ギャラクトロン!』
「シビルジャッジメンター ギャラクトロン。別次元の世界からやって来て、文明と自然をリセットしようとした恐ろしい奴だ。
次回も観てくれよな!」
「失意の俺の前に新たな脅威…合体魔王獣ゼッパンドンが現れる。
だが俺はもうあの力は使えない。あの闇の力に頼れば、きっとまた同じ過ちを…(>△<)
次回ウルトラマンオーブ『忘れられない場所』」