「あっジェッタ君、分かっていると思いますがキャップの前であの話は…」
「分かってるって。ガイさんの事でしょう」
「む~だからその名前は禁止!(>△<) キャップって一応女子なんですから」
「こんな時にガイさん何処行っちゃったんだろう?」
「だからそれは禁止! この部屋に一歩でも入ったら『ガイ』って口に出すのは禁止ですよ。絶対に言わない、いいですねぇ」
「分かった」
「ルサールカ大爆発?」
「1908年? ツンドラ地帯のぉルサールカ郊ガイのぉ…」
「うわぁぁっ!」
「人的被ガイは…」「ハッスゥゥイ!」
「アハッ意ガイだよねぇ」
「オホホホォイ!」
「あぁはぁもう俺ダメだぁ」
「何が何だかよく分かんない。3行で要約!」
「えっ!?」
「ああもうシンさんやって!」
「はあ!?(;°□°)а」「うん」
「へぇ…ええとぉ1908年に…えールサールカで起こった大爆発は…えー原因不明とされており、 人類史上最大のミステリーの1つです」
「ああ…アハハハッ」
「ギャラクトロンの爆発を見て推察したんです。もしかしたら当時のルサールカでも同じような事が起こっていたのではないかと」
「どういう事?」
「うん。つまりルサールカにもオーブのようなウルトラマンが存在し、怪獣や宇宙人と戦っていたのではないかと。仮説ですが…」
「ルサールカ…」
「ルサールカがどうかした? キャップ」
「ん…何か聞いた事があるような気がするのよね」
「それ、私のひいお婆ちゃんの故郷よ」
「「・・・・誰!?(;°△°)」」
「ママ、何やってんの?」
「ママ!?Σ(;°□°)」
「お母様でしたかぁ。全然分かりませんでした」
「もう叔父さんも止めてよぉ」
「この人止められないのナオミちゃんも一番よく知ってんでしょ」
「はぁ…だから、ルサールカってのはあたしのひいお婆ちゃん、つまりあなたのひいひいお婆ちゃんが生まれ育った場所なのよぉ」
「そっかぁ…だから聞いた事あったんだ。えっ?」
「SSPのオフィスから持ってきた。ねっ」
「これ、そのお婆ちゃんの幸運の御守り。だからナオミが東京に出る時に持たしたんじゃない」
「だからって病室にまで持って来なくても…」
「だけどぉ、お婆ちゃんはこの御守りのお陰で…ハイ!」
「あ、はい!」
「動乱の時代を生き抜き、日本で幸せな余生を過ごしたそうよ。今回の事故で瀕死だったナオミが奇跡のぉ…無事! 回復を果たしたのもこの御守りのお陰だったりしてぇって、ママ思ってんのよねぇ」
「それにしてもお母様はどうしてそんな珍妙な仮装をなさっているのですか?」
「だぁって、マスコミがしつこいんだもぉぉん」
「マスコミ!?(;°□°)」
「世間ではオーブに対する批判の声が高まってる」
「人類の味方ではないかと思われていたウルトラマンオーブですが、今回の事故を切っ掛けに怪獣と同じく人類の敵ではないかという世論が高まってきました。
入院中の被害者 夢野ナオミさんが何を思うのか、回復が待たれる所です」
「マスコミの奴ら、ナオミちゃんからオーブを批判するコメントを引き出そうとしてんだ。あいつら」
「家にもいっぱい押しかけてるって。パパもすっかり参っちゃってるみたいで」
「そんな…(´°△°`;)」
「キャップはオーブが憎くないの?」
「分かる気がするのよね、オーブの気持ち。あの時あたし、自分が何をしているのか分からなかった」
「キャップは意識を乗っ取られていましたから」
「オーブにも同じような事が起こってたんじゃないかな。何か巨大な力が彼を支配していたのかも」
「そりゃあ、マスコミの前で言わない方がいいな。ナオミちゃんの身に危険が及ぶ事になるかも知れない」
「えっ?」「はぁ…それ程までに国民のオーブに対する怒りの声が高まってるという事なんだよ」
「うん。オーブを許すなっていうデモ行進を今日も国会議事堂の前でやってるって」
「VTL隊内でも彼の批判は高まってる。次にウルトラマンオーブが我々の前に姿を現した時、VTL隊は彼を攻撃する事になるかも知れない」
「あーヤダヤダ。みんな忘れっぽいのねぇ。あのウルトラマンに散々助けてもらったんじゃないのさぁ」
「姉さん、ナオミちゃんは命を落としかけたんですよ」
「でも生きてるじゃない。ナオミだけじゃない、一徹さん所のパイロットも無事だったんでしょう」
「ああ…」「あのウルトラマン、日頃の行いがいいんじゃなぁい♪」
「何て非科学的な…(;´△`)」
「過去の恩を忘れないのは、人として大事な事。ママはあなたが誇らしいわ」
「ママ…(°▽°)」
「でもね、ガイ君の事はスッパリ忘れなさい」
「えっ?」
「「ちょっちょっちょっ、それは…!」」
「こぉんな大事な時に頼りにならない男なんか絶対にダメ! ママね、最初からガイ君の事を気に入らなかったの」
「あのね、あたしと彼は何でもなかった…」
「皆まで言うなぁぁ! ママはちゃあんと分かってます。あなたがガイ君の事想ってるって」
某マヨラーの古の魔法使いを思い出すなぁw
「はぁぁあぁっ!?(⊙□・)」
「若い娘はねぇ、みんなガイ君みたいな掴み所のない男に惚れるもの。だけど退屈でも地に足付いた男と一緒になったら幸せなの。ねぇぇ一徹さぁん♪」
「えっ、そこ俺に振るんですか!?」
「ん~そうそう若いっていい♪」
「もういいから、ママはパパんとこに帰って!」
「ちょっキャップ、寝ぇて!」「寝ぇて!」
「もうあなた達も仕事に帰りなさい!」
「落ち着いて!」
「もう! SAMETHING SEARCH PEOPLE、全員退場ぉぉ!!(>□<)/」
「寝て!」
「姉さん、何であんな事を? ガイ君がいなくなって一番ショックを受けてんのはナオミちゃんなんですよ」
「あれがナオミの為なのよ」
「それはあなたと同じね。幾つもの別のあなたがあなたの中に隠れてる感じ」
「最後の1つを開けてみれば、結局空っぽだって分かる」
「最後の1つは開けちゃダメなんだって。パンドラの箱みたいでしょ。
ガイさん…あなたはだぁれ? 何処にいるの?…」
その頃のガイは因縁の地 ルサールカに来ていた。
「ルサールカ…あれから100年か…」
100年前、戦いで傷ついたガイはナターシャに介抱された。それ以来、二人は暫くの間一緒に暮らし始めた。
「これは、俺の故郷の曲なんだ…」
だがその幸せな暮らしはマガゼットンの出現により途絶えてしまう。
「これを持っていてくれ。俺は必ず帰ってくる」
ナターシャにオーブニカを預け、戦いに赴くガイだが…。
「ガイー! ガイー! ガイィィ!!」
「ナターシャ、何故ここに!?」
「ガイ!?(°△°;)」
「早く逃げろ! ナターシャ!」
しかしマガゼットンの光球の爆風が近くにいたナターシャを巻き込む。
「ナターシャ!」
それを見たオーブは怒りの余りオーブカリバーの全エネルギーを解放させ、大爆発を起こしてしまう。
それが後に伝わるルサールカ大爆発の全容である。
あれから100年…今だに一人の少女さえ救えなかったという後悔がガイを苦しませている。
「やはりここにいたか。ここに来ても失ったものは戻らない。お前は昔の自分には決して戻れないぞ。ベリアルが新しいお前を引き出してくれたじゃないか。あれがお前の本当の姿だ」
「違う…」「恥じる事はない。力を持った者は己の力を試す為に他のものを破壊し、支配したくなるのさ。但しお前の場合、大事なもの程壊したくなる様のな。昔も今も…」
「何ぃ!?」
ガイと魔人態ジャグラー、互いの光弾を受けては返す攻防が続く。
だが迷いのあるガイでは今のジャグラーに敵わない。
「これを見ろ。ハッ! 覚えているか? お前が引きちぎったマガオロチの尻尾だ」
「そんなバカな…(°`△´°;)」
「さあ、始めようか。ゼットンよ」
『ゼットン!』
「パンドンよ」『パンドン!』
「お前達の力、戴くぞ! 超合体ゼッパンドン!」
「ウルトラマンさん!」
『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
ジャグラーが一体化した合体魔王獣ゼッパンドンに立ち向かうオーブ。
「スペリオン光輪!」
ゼッパンドンはあっさり光輪を噛み砕き、爪を楊枝のように歯に挟まった光輪の欠片を取りながら、余裕の態度を見せる。
「スペリオン光線!」
「ゼッパンドンシールド!」
「!!Σ(°Д°;)」
「ハッ、光線技はゼッパンドンには通用しない」
『ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「オーブスラッガーランス!」
ハリケーンスラッシュでさえもゼッパンドンの瞬間移動に翻弄されてしまう。
「そこだぁっ!」
位置を察知してゼッパンドンを捉えたオーブだが…。
「ビッグバンスラストッ!!」
パンドンの能力でスラッガーランスが熱を帯びゼッパンドンの体内に吸収されてしまう。
「闇の力を頼らずこのまま滅びるか、闇に堕ちるか…お前にはそれしかないんだ!」
闇の力を使えば、また自分をコントロールできなくなる…躊躇するガイ。
『ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
敢えて闇の力を使わず現状のままで戦うオーブ。しかしパワー比べでもゼッパンドンの方が上回っている。
「もう終わりか? ガイ!」
「ストビュゥゥームダイナマイトォォォ!!」
「何処だ? ガイ、何処だぁぁぁっ!!」
今のガイには逃げる事しかできない。満身創痍のガイ。
「ナター…シャ?」
握られた手の中に何も描かれていない真っ白なブランクカードが。
「これは…?」「あなた自身よ。ありのままのあなた」
「ナオミ…」「戻って来て、あたしの元へ。あたしは…ありのままのあなたを受け入れる」
「ナオミ!」
夢から覚めるガイ。
「俺には何も見えない…ハァ…己の心も、守るべき未来も…」
その頃、誰もが寝静まった夜の病院でナオミの身に危険が迫っていた。床を引き摺るジャグラーの剣が不気味な火花を散らす。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンガイア!』
「大地の赤き光 ウルトラマンガイアさん。地球が産んだウルトラマンなんだ。
そして今日の怪獣は…」
『魔王獣!』
「魔王獣は太古の昔から地球に封印されていた怪獣達。様々なエレメントの属性を持ち、世界を破滅させようとする危険な存在なんだ。
次回も観てくれよな!」
「合体魔王獣ゼッパンドンの脅威が迫る中、遂に明かされる俺とナオミの数奇な運命。
その絆と己を信じる勇気が俺の力を呼び覚ます!
次回ウルトラマンオーブ『復活の聖剣』
これが、本当の俺だァァ!!」
「分かってるって。ガイさんの事でしょう」
「む~だからその名前は禁止!(>△<) キャップって一応女子なんですから」
「こんな時にガイさん何処行っちゃったんだろう?」
「だからそれは禁止! この部屋に一歩でも入ったら『ガイ』って口に出すのは禁止ですよ。絶対に言わない、いいですねぇ」
「分かった」
「ルサールカ大爆発?」
「1908年? ツンドラ地帯のぉルサールカ郊ガイのぉ…」
「うわぁぁっ!」
「人的被ガイは…」「ハッスゥゥイ!」
「アハッ意ガイだよねぇ」
「オホホホォイ!」
「あぁはぁもう俺ダメだぁ」
「何が何だかよく分かんない。3行で要約!」
「えっ!?」
「ああもうシンさんやって!」
「はあ!?(;°□°)а」「うん」
「へぇ…ええとぉ1908年に…えールサールカで起こった大爆発は…えー原因不明とされており、 人類史上最大のミステリーの1つです」
「ああ…アハハハッ」
「ギャラクトロンの爆発を見て推察したんです。もしかしたら当時のルサールカでも同じような事が起こっていたのではないかと」
「どういう事?」
「うん。つまりルサールカにもオーブのようなウルトラマンが存在し、怪獣や宇宙人と戦っていたのではないかと。仮説ですが…」
「ルサールカ…」
「ルサールカがどうかした? キャップ」
「ん…何か聞いた事があるような気がするのよね」
「それ、私のひいお婆ちゃんの故郷よ」
「「・・・・誰!?(;°△°)」」
「ママ、何やってんの?」
「ママ!?Σ(;°□°)」
「お母様でしたかぁ。全然分かりませんでした」
「もう叔父さんも止めてよぉ」
「この人止められないのナオミちゃんも一番よく知ってんでしょ」
「はぁ…だから、ルサールカってのはあたしのひいお婆ちゃん、つまりあなたのひいひいお婆ちゃんが生まれ育った場所なのよぉ」
「そっかぁ…だから聞いた事あったんだ。えっ?」
「SSPのオフィスから持ってきた。ねっ」
「これ、そのお婆ちゃんの幸運の御守り。だからナオミが東京に出る時に持たしたんじゃない」
「だからって病室にまで持って来なくても…」
「だけどぉ、お婆ちゃんはこの御守りのお陰で…ハイ!」
「あ、はい!」
「動乱の時代を生き抜き、日本で幸せな余生を過ごしたそうよ。今回の事故で瀕死だったナオミが奇跡のぉ…無事! 回復を果たしたのもこの御守りのお陰だったりしてぇって、ママ思ってんのよねぇ」
「それにしてもお母様はどうしてそんな珍妙な仮装をなさっているのですか?」
「だぁって、マスコミがしつこいんだもぉぉん」
「マスコミ!?(;°□°)」
「世間ではオーブに対する批判の声が高まってる」
「人類の味方ではないかと思われていたウルトラマンオーブですが、今回の事故を切っ掛けに怪獣と同じく人類の敵ではないかという世論が高まってきました。
入院中の被害者 夢野ナオミさんが何を思うのか、回復が待たれる所です」
「マスコミの奴ら、ナオミちゃんからオーブを批判するコメントを引き出そうとしてんだ。あいつら」
「家にもいっぱい押しかけてるって。パパもすっかり参っちゃってるみたいで」
「そんな…(´°△°`;)」
「キャップはオーブが憎くないの?」
「分かる気がするのよね、オーブの気持ち。あの時あたし、自分が何をしているのか分からなかった」
「キャップは意識を乗っ取られていましたから」
「オーブにも同じような事が起こってたんじゃないかな。何か巨大な力が彼を支配していたのかも」
「そりゃあ、マスコミの前で言わない方がいいな。ナオミちゃんの身に危険が及ぶ事になるかも知れない」
「えっ?」「はぁ…それ程までに国民のオーブに対する怒りの声が高まってるという事なんだよ」
「うん。オーブを許すなっていうデモ行進を今日も国会議事堂の前でやってるって」
「VTL隊内でも彼の批判は高まってる。次にウルトラマンオーブが我々の前に姿を現した時、VTL隊は彼を攻撃する事になるかも知れない」
「あーヤダヤダ。みんな忘れっぽいのねぇ。あのウルトラマンに散々助けてもらったんじゃないのさぁ」
「姉さん、ナオミちゃんは命を落としかけたんですよ」
「でも生きてるじゃない。ナオミだけじゃない、一徹さん所のパイロットも無事だったんでしょう」
「ああ…」「あのウルトラマン、日頃の行いがいいんじゃなぁい♪」
「何て非科学的な…(;´△`)」
「過去の恩を忘れないのは、人として大事な事。ママはあなたが誇らしいわ」
「ママ…(°▽°)」
「でもね、ガイ君の事はスッパリ忘れなさい」
「えっ?」
「「ちょっちょっちょっ、それは…!」」
「こぉんな大事な時に頼りにならない男なんか絶対にダメ! ママね、最初からガイ君の事を気に入らなかったの」
「あのね、あたしと彼は何でもなかった…」
「皆まで言うなぁぁ! ママはちゃあんと分かってます。あなたがガイ君の事想ってるって」
某マヨラーの古の魔法使いを思い出すなぁw
「はぁぁあぁっ!?(⊙□・)」
「若い娘はねぇ、みんなガイ君みたいな掴み所のない男に惚れるもの。だけど退屈でも地に足付いた男と一緒になったら幸せなの。ねぇぇ一徹さぁん♪」
「えっ、そこ俺に振るんですか!?」
「ん~そうそう若いっていい♪」
「もういいから、ママはパパんとこに帰って!」
「ちょっキャップ、寝ぇて!」「寝ぇて!」
「もうあなた達も仕事に帰りなさい!」
「落ち着いて!」
「もう! SAMETHING SEARCH PEOPLE、全員退場ぉぉ!!(>□<)/」
「寝て!」
「姉さん、何であんな事を? ガイ君がいなくなって一番ショックを受けてんのはナオミちゃんなんですよ」
「あれがナオミの為なのよ」
「それはあなたと同じね。幾つもの別のあなたがあなたの中に隠れてる感じ」
「最後の1つを開けてみれば、結局空っぽだって分かる」
「最後の1つは開けちゃダメなんだって。パンドラの箱みたいでしょ。
ガイさん…あなたはだぁれ? 何処にいるの?…」
その頃のガイは因縁の地 ルサールカに来ていた。
「ルサールカ…あれから100年か…」
100年前、戦いで傷ついたガイはナターシャに介抱された。それ以来、二人は暫くの間一緒に暮らし始めた。
「これは、俺の故郷の曲なんだ…」
だがその幸せな暮らしはマガゼットンの出現により途絶えてしまう。
「これを持っていてくれ。俺は必ず帰ってくる」
ナターシャにオーブニカを預け、戦いに赴くガイだが…。
「ガイー! ガイー! ガイィィ!!」
「ナターシャ、何故ここに!?」
「ガイ!?(°△°;)」
「早く逃げろ! ナターシャ!」
しかしマガゼットンの光球の爆風が近くにいたナターシャを巻き込む。
「ナターシャ!」
それを見たオーブは怒りの余りオーブカリバーの全エネルギーを解放させ、大爆発を起こしてしまう。
それが後に伝わるルサールカ大爆発の全容である。
あれから100年…今だに一人の少女さえ救えなかったという後悔がガイを苦しませている。
「やはりここにいたか。ここに来ても失ったものは戻らない。お前は昔の自分には決して戻れないぞ。ベリアルが新しいお前を引き出してくれたじゃないか。あれがお前の本当の姿だ」
「違う…」「恥じる事はない。力を持った者は己の力を試す為に他のものを破壊し、支配したくなるのさ。但しお前の場合、大事なもの程壊したくなる様のな。昔も今も…」
「何ぃ!?」
ガイと魔人態ジャグラー、互いの光弾を受けては返す攻防が続く。
だが迷いのあるガイでは今のジャグラーに敵わない。
「これを見ろ。ハッ! 覚えているか? お前が引きちぎったマガオロチの尻尾だ」
「そんなバカな…(°`△´°;)」
「さあ、始めようか。ゼットンよ」
『ゼットン!』
「パンドンよ」『パンドン!』
「お前達の力、戴くぞ! 超合体ゼッパンドン!」
「ウルトラマンさん!」
『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼぺリオン!』
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
ジャグラーが一体化した合体魔王獣ゼッパンドンに立ち向かうオーブ。
「スペリオン光輪!」
ゼッパンドンはあっさり光輪を噛み砕き、爪を楊枝のように歯に挟まった光輪の欠片を取りながら、余裕の態度を見せる。
「スペリオン光線!」
「ゼッパンドンシールド!」
「!!Σ(°Д°;)」
「ハッ、光線技はゼッパンドンには通用しない」
『ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』
「オーブスラッガーランス!」
ハリケーンスラッシュでさえもゼッパンドンの瞬間移動に翻弄されてしまう。
「そこだぁっ!」
位置を察知してゼッパンドンを捉えたオーブだが…。
「ビッグバンスラストッ!!」
パンドンの能力でスラッガーランスが熱を帯びゼッパンドンの体内に吸収されてしまう。
「闇の力を頼らずこのまま滅びるか、闇に堕ちるか…お前にはそれしかないんだ!」
闇の力を使えば、また自分をコントロールできなくなる…躊躇するガイ。
『ウルトラマンオーブ バーンマイト!』
敢えて闇の力を使わず現状のままで戦うオーブ。しかしパワー比べでもゼッパンドンの方が上回っている。
「もう終わりか? ガイ!」
「ストビュゥゥームダイナマイトォォォ!!」
「何処だ? ガイ、何処だぁぁぁっ!!」
今のガイには逃げる事しかできない。満身創痍のガイ。
「ナター…シャ?」
握られた手の中に何も描かれていない真っ白なブランクカードが。
「これは…?」「あなた自身よ。ありのままのあなた」
「ナオミ…」「戻って来て、あたしの元へ。あたしは…ありのままのあなたを受け入れる」
「ナオミ!」
夢から覚めるガイ。
「俺には何も見えない…ハァ…己の心も、守るべき未来も…」
その頃、誰もが寝静まった夜の病院でナオミの身に危険が迫っていた。床を引き摺るジャグラーの剣が不気味な火花を散らす。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンガイア!』
「大地の赤き光 ウルトラマンガイアさん。地球が産んだウルトラマンなんだ。
そして今日の怪獣は…」
『魔王獣!』
「魔王獣は太古の昔から地球に封印されていた怪獣達。様々なエレメントの属性を持ち、世界を破滅させようとする危険な存在なんだ。
次回も観てくれよな!」
「合体魔王獣ゼッパンドンの脅威が迫る中、遂に明かされる俺とナオミの数奇な運命。
その絆と己を信じる勇気が俺の力を呼び覚ます!
次回ウルトラマンオーブ『復活の聖剣』
これが、本当の俺だァァ!!」