「渋川一徹の朝は早い。俺の長い一日は一杯のコーヒーから始まるのだ。
俺は科学特捜チーム VTL隊隊員として、日夜宇宙人や怪獣の魔の手から人々の平和を守っている。
そんな俺の唯一の弱点、それは…一人娘の徹子だ。
徹子、俺はなお前の事を思ってだな…」
「だぁーからもういい! って、マジでウザい。大っ嫌い!」
「おい待てよ、おいっ徹子!…徹子はさ俺の事イヤッて言っててよ、最近じゃろくに口も聞いてくんねえんだよ!」
「「まぁまぁまぁ」」
「分かるか!?」「徹子ちゃんも色々あるんだよ」
「色々って何だよ!? 徹子はまだ中学生なんだよ! 悪い道に進まきゃいいんだけど…なぁナオミちゃん、俺、どうしたらいいかな?」
「うぅん…しょうがないなぁ。あたし、事情を聞いてみるよ」
「頼むよ。お前達も頼む。すす…アチッ」
「アッチえっ、一徹そんな事言ってたの!? バッカじゃないの! 大体あんな父親嫌いになって当然だよ! 仕事で殆ど家にもいないし、いたとしてもゴロゴロしてるか、ダジャレ言うだけなんだよ!」
「「まぁまぁまぁまぁ」」
「落ち着いて 徹子ちゃん…お父さんの事、一徹って呼ぶんだね」
「徹子って呼ばないで!(`□´) 大体、一徹の徹を取って徹子とかもう恥ずかしいし超ぉぉダサいじゃん! あたしはもうその名前は捨てたの! あたしの名前はぁキャ・サ・リ・ン♡ ウフッ」
「「「キャサリン!?(°Д°;)」」」
「それからあたしが悪い道に進むんじゃないかとか言ってるけど…」
徹子はフリマで知り合ったタカヒロという青年と仲良くしている所を一徹に見つかり、邪魔された事を怒っていた。
「お前にはまだ早いんだよ。あんたもさぁ、うちの娘に近づかないでくれよ」
「ずあぁぁもうウザい! 折角噂のタカヒロさんと仲良く話してた所だったのにぃ…あ、でもでもぉ…ジャ~ン! あたしにだけネックレスもくれたし、まだチャンスあるかもぉ~みたいな♪(°▽^)b」
「まぁまぁお父さんも父親らしいとこ見せたかったんじゃないのかなぁ。徹子ちゃん…」
「キャ・サ・リ・ン!! そもそもあの人は父親として所か仕事だってろくな事してないって」
「そうだ、明日丸一日お父さんの事尾行してみない? そうすればお父さんの事見直す筈」
「それはいいかも知れませんねキャップ。僕も渋川さんの仕事については興味があったんで」
「そうかなぁ…」
「絶対ヤダ!((>□< )≡( >□<))」
「ただいまぁ。♪~パァアア」
「誰、誰? あの人(*°▽°*)」「あぁうちで居候みたいな事してるクレナイ ガイさん。ガイさん、こちら叔父さんの娘さんの徹子…」
「キャサリンと申します。宜しくお願いしますガイさん♪」
「渋川のおっさんとこの? おぉーどうもキャサリン」
「ウフッ…あたし、ガイさんが行くなら行ってもいいかなぁ~なんて♪」
「ガイさん…ガイさんも一緒に行ってくれる? 叔父さんの尾行」
「ガイさん!」「何だ何だよぉ 何?」
「遂に分かったんだよ、オーブの正体が!」
「思い出してよ。オーブが消えた直後に必ず渋川さんが現れたでしょ? 間違いない、渋川さんがオーブだったんだよ。渋川さんを尾行すれば、オーブに変身する瞬間を見られる筈! ねっこんなチャンスないよ、行ってみよ。ねっガイさん、ねっ。
キャップー、ガイさんも行くってー♪ アッハハハ」
「おーあぁー♪」「やったー♪ だったらあたしも行く!」
「じゃあ、決まりね。よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLE出動ぉぉ!」
「「「おぉ━━━っ!!」」」
という訳で、一徹の尾行を開始したSSPだが…。
「ガイさんはぁ、何の食べ物が好きなんですか?」
「ちょ、ちょっちょっ」
「何かの聞き込みかしら? Σ(°`□´°;) 離れて! ガイさんも!」
「何あれ!? 嘘でしょう…」
「ガイさん、メイドと言えば変装に変身。渋川さんはメイドに変身の極意を聞いてるんだよぉ」
「さっきから女の人ばっかりじゃん(―`△´―)」
「聞き込みかなぁ? 頼むよ叔父さぁん ほら、今度こそ捜査よぉ。ファイト!叔父さん」
しかし、一徹の前にまた別の女性が現れて…。
「あっちゃあぁぁ」「もぉぉ信じらんない!あんの馬鹿親父!」
「ちょ、ちょっと徹子ちゃん!」
「もう二度とその名前で呼ばないで!」
「はぁ、ちょっと待って!」
「ハァ…うっ! ガイさん…ありがと。子供の頃、あの人は平和の為に頑張ってるカッコいい人だと思ってた。ヒーローだって信じてた。うぅ…バカみたい。ウフッ何言ってんだろ、あたし。ウフフ」
「太陽は沈んだら見えなくなる。でもね、見えないだけで地平線の向こうではずっと輝いているんだよ」
「ん…何それ?」「見えない所で輝いてる光もある…ヒーローなんてのはそんなもんなんだよ」
「ん…分かんない、言ってる事分かんないよ」
「いつか分かるさ。キャサリン」
「徹子ちゃぁぁん! ここにいたのね! お父さんが廃工場に入っていったんだって! もう一度だけ見てみよう。そしたらきっとお父さんの勇姿が見られる筈! ねっ」
「( ´・_・`))」
「お待たせ」「遅いよぉ!」
「さっきから男の人と揉めててぇ…ああ、あそこです」
一徹が追い詰めていたのは、徹子が想いを寄せているタカヒロだった。
「最悪!」「ちょ、ちょっと」
「やめてぇ!!」「ちょっと待ってください!」
「徹子!?」「タカヒロさんに何するつもり!? この馬鹿親父!!」
「お前、どうしてここに来た!?」
「一徹の事、一日中尾行してたのよ! 仕事もろくにしないで女の人とイチャイチャしてさぁ、今度はタカヒロさんをこんな所に呼び出して何するつもり!?
もう一徹なんて父親だって思ってないから!」
「「あぁああ」」
「逃げろ! それ以上近づくな!!」
「回収したヤセルトニウムを返してもらおうか?」
「ヤセルトニウムって、何?」
「おい、お前ら下がってろ!」
「フッフッフ、付けていればみるみる痩せる魔法のパワーストーン ヤセルトニウム…まさか自分の生体エネルギーが奪われて、この母体石に吸収されているとも知らずにさぁ。地球人は本当に愚かだなぁ」
タカヒロの正体はシャプレー星人カタロヒであった。
「キャアァァッ!」
「そうだ、お前にも付けてたんだったな。エネルギーを吸い取ってやる! オリャッ!」
「ヤセルトニウム!? 徹子!? おい!」
「ちょっと」「徹子ぉぉー!!」
「フゥゥフッフッフフ、この星は正に俺の人間牧場さ。石に吸収されたエネルギーでこんな事もできるんだぜぇ。いでよ、ベムラー!!」
シャプレー星人はヤセルトニウムに宿るエネルギーを使ってベムラー(強化体)を召喚した。
「そんな事だろうと思ったぜ!」
「ナオミちゃん、徹子を安全な場所に」
「はい」「フッフッフッフッフ」
「俺の…俺のたった一人の娘を! 絶対に許せねえ!!(°`□´°)」
「渋川のおっさん、後は頼んだぜ!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「渋川さん変身だぁ!…えっ? えっえっ? えぇぇぇ~!!Σ(⊙Д⊙)」
そんな訳でジェッタの予想は見事に外れたのでしたw
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
「オーブ、そっちは頼むぞ!」
一徹&オーブvsシャプレー星人カタロヒ&ベムラーのタッグマッチが開始された。
「うわっ!」
「スペリオン光線!」
スペリオン光線を2本の角から発する光線で無効化するベムラー。
一徹のスーパーリボルバーガンもシャプレー星人の持つヤセルトニウムによって防がれてしまう。
「無駄だ無駄だ!」「畜生!」
「残り1発か…うっ!」
「つーぅかまぁーえた♪ ハッハッハッハ」
「この野郎っ!」
必死にシャプレー星人と戦う一徹の姿に徹子はガイの言葉を思い出す。
「太陽は沈んだら見えなくなる。でもね、地平線の向こうではずっと輝いているんだよ。見えない所で輝いてる光もある。ヒーローなんてのはそんなもんなんだよ」
「これで最後だ」「ぐわっ!!」
シャプレー星人とベムラーに追い詰められる一徹とオーブ。
その時、生体エネルギーを吸われ弱っている筈の徹子から力強いエールが贈られる。
「お父さァァん! 頑張れェェェ!!」
「徹子…」「頑張れェェ!! 頑張れェ!!」
娘の応援に応える為に最後の力を振り絞り立ち上がる一徹。それに呼応するようにオーブも立ち上がる。
『覚醒せよ、オーブオリジン!』
「オーブカリバー!」
「銀河の光が我を呼ぶ!」
ガソリン缶に気づいた一徹はシャプレー星人をそこに誘導する作戦に出る。
「クッフフハハハァハハ…」
「デアァァァ━━━━━━ッ!!」
「離せっ!! 離せ…!」
「こっちだよ、オラッ!」
「くそっ離せ!!」
オーブカリバーでベムラーの角を叩き斬るオーブ。
「オーブフレイムカリバー! ウワァッ!」
「今だ!」「何ィ!?」
一徹はオーブの必殺技発動と同時に最後の1発でガソリン缶を誘爆させてシャプレー星人を見事倒す。
「あばよ!」
今までで一番カッコいいあばよだ!(*°о°*)
一徹とオーブの活躍でシャプレー星人の人間牧場計画は潰えた。
「ふうぅぅ…」「大丈夫!?」
「いやぁぁ大丈夫だぁ! 俺ぁVTL隊の渋川一徹だぞ。こんな事ぐらいでへこたれる俺様じゃ…」
「あっ! ちょっちょっちょっ あっ、あぁ…カッコよかったぞ」
「アイテテテ…アイテッ へっへへ…」
「渋川さん、あの宇宙人がバラ撒いたヤセルトニウムを回収しようとしてたんだ」
「だから女の人とばかり会ってたんだね」
「はぁい」
「ここだったか」「あぁガイさん。渋川さん、オーブじゃなかったんだよ。オーブって一体誰なんだろうなぁ」
「はっ? さあな (° △° )」しらばっくれw
「さっきお父さんって読んでくれただろう? いつでもお父さんって呼んでいいんだぞぉ、徹子ぉぉ♪」
「触んないで!」「痛っ、アイテテテ」
「てゆーか…あ、ゴメン ってゆーか徹子って呼ぶのやめて! あたしの名前はキャサリン♡なんだからっ!」
「なぁにがキャサリンだよぉ。お前は徹子だ」
「いやいやキャサリンだから!」
「徹子だァァァ♪」
「あれぇぇ、またケンカしてますよ」
「まぁいいんじゃない、ケンカするほど仲がいいっていうし。楽しそうだよ、 叔父さんも徹子ちゃんも(^▽^)」
「信じ合える人がいるって、いいもんだな」
「ン、何か言った? あたし達も帰ろ」
「うん」「はい」
「そう言えば、徹子って誰だ?」
今更そこに突っ込みますか
「…くそぉ人間共め、覚えておけぇぇ! ン? お、お前Σ(;°□°)…うぎゃあああぁぁぁ…あ!!」
月夜の光に照らされたジャグラーの一閃がシャプレー星人に引導を渡す。
左耳のイヤーカフが不気味な光を放つ。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンアグル!』
「海が産んだ青き巨人 ウルトラマンアグルさん。ガイアさんと共に戦う頼もしい戦士だ。
そして、今日の怪獣は…」
『ベムラー!』
「宇宙怪獣ベムラー。宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣。シャプレー星人が呼び出したのは、角を持つ強化されたベムラーだ。
次回も観てくれよな!」
「人々の願いを叶えると言い伝えられてる不思議な石碑 想い石。
だがその石碑から巨大な怨霊が出現する。真っ赤な甲冑に身を包んだ武将の霊、果たしてその正体は!?
次回ウルトラマンオーブ『私の中の鬼』
銀河の光が我を呼ぶ!」
俺は科学特捜チーム VTL隊隊員として、日夜宇宙人や怪獣の魔の手から人々の平和を守っている。
そんな俺の唯一の弱点、それは…一人娘の徹子だ。
徹子、俺はなお前の事を思ってだな…」
「だぁーからもういい! って、マジでウザい。大っ嫌い!」
「おい待てよ、おいっ徹子!…徹子はさ俺の事イヤッて言っててよ、最近じゃろくに口も聞いてくんねえんだよ!」
「「まぁまぁまぁ」」
「分かるか!?」「徹子ちゃんも色々あるんだよ」
「色々って何だよ!? 徹子はまだ中学生なんだよ! 悪い道に進まきゃいいんだけど…なぁナオミちゃん、俺、どうしたらいいかな?」
「うぅん…しょうがないなぁ。あたし、事情を聞いてみるよ」
「頼むよ。お前達も頼む。すす…アチッ」
「アッチえっ、一徹そんな事言ってたの!? バッカじゃないの! 大体あんな父親嫌いになって当然だよ! 仕事で殆ど家にもいないし、いたとしてもゴロゴロしてるか、ダジャレ言うだけなんだよ!」
「「まぁまぁまぁまぁ」」
「落ち着いて 徹子ちゃん…お父さんの事、一徹って呼ぶんだね」
「徹子って呼ばないで!(`□´) 大体、一徹の徹を取って徹子とかもう恥ずかしいし超ぉぉダサいじゃん! あたしはもうその名前は捨てたの! あたしの名前はぁキャ・サ・リ・ン♡ ウフッ」
「「「キャサリン!?(°Д°;)」」」
「それからあたしが悪い道に進むんじゃないかとか言ってるけど…」
徹子はフリマで知り合ったタカヒロという青年と仲良くしている所を一徹に見つかり、邪魔された事を怒っていた。
「お前にはまだ早いんだよ。あんたもさぁ、うちの娘に近づかないでくれよ」
「ずあぁぁもうウザい! 折角噂のタカヒロさんと仲良く話してた所だったのにぃ…あ、でもでもぉ…ジャ~ン! あたしにだけネックレスもくれたし、まだチャンスあるかもぉ~みたいな♪(°▽^)b」
「まぁまぁお父さんも父親らしいとこ見せたかったんじゃないのかなぁ。徹子ちゃん…」
「キャ・サ・リ・ン!! そもそもあの人は父親として所か仕事だってろくな事してないって」
「そうだ、明日丸一日お父さんの事尾行してみない? そうすればお父さんの事見直す筈」
「それはいいかも知れませんねキャップ。僕も渋川さんの仕事については興味があったんで」
「そうかなぁ…」
「絶対ヤダ!((>□< )≡( >□<))」
「ただいまぁ。♪~パァアア」
「誰、誰? あの人(*°▽°*)」「あぁうちで居候みたいな事してるクレナイ ガイさん。ガイさん、こちら叔父さんの娘さんの徹子…」
「キャサリンと申します。宜しくお願いしますガイさん♪」
「渋川のおっさんとこの? おぉーどうもキャサリン」
「ウフッ…あたし、ガイさんが行くなら行ってもいいかなぁ~なんて♪」
「ガイさん…ガイさんも一緒に行ってくれる? 叔父さんの尾行」
「ガイさん!」「何だ何だよぉ 何?」
「遂に分かったんだよ、オーブの正体が!」
「思い出してよ。オーブが消えた直後に必ず渋川さんが現れたでしょ? 間違いない、渋川さんがオーブだったんだよ。渋川さんを尾行すれば、オーブに変身する瞬間を見られる筈! ねっこんなチャンスないよ、行ってみよ。ねっガイさん、ねっ。
キャップー、ガイさんも行くってー♪ アッハハハ」
「おーあぁー♪」「やったー♪ だったらあたしも行く!」
「じゃあ、決まりね。よぉし、SAMETHING SEARCH PEOPLE出動ぉぉ!」
「「「おぉ━━━っ!!」」」
という訳で、一徹の尾行を開始したSSPだが…。
「ガイさんはぁ、何の食べ物が好きなんですか?」
「ちょ、ちょっちょっ」
「何かの聞き込みかしら? Σ(°`□´°;) 離れて! ガイさんも!」
「何あれ!? 嘘でしょう…」
「ガイさん、メイドと言えば変装に変身。渋川さんはメイドに変身の極意を聞いてるんだよぉ」
「さっきから女の人ばっかりじゃん(―`△´―)」
「聞き込みかなぁ? 頼むよ叔父さぁん ほら、今度こそ捜査よぉ。ファイト!叔父さん」
しかし、一徹の前にまた別の女性が現れて…。
「あっちゃあぁぁ」「もぉぉ信じらんない!あんの馬鹿親父!」
「ちょ、ちょっと徹子ちゃん!」
「もう二度とその名前で呼ばないで!」
「はぁ、ちょっと待って!」
「ハァ…うっ! ガイさん…ありがと。子供の頃、あの人は平和の為に頑張ってるカッコいい人だと思ってた。ヒーローだって信じてた。うぅ…バカみたい。ウフッ何言ってんだろ、あたし。ウフフ」
「太陽は沈んだら見えなくなる。でもね、見えないだけで地平線の向こうではずっと輝いているんだよ」
「ん…何それ?」「見えない所で輝いてる光もある…ヒーローなんてのはそんなもんなんだよ」
「ん…分かんない、言ってる事分かんないよ」
「いつか分かるさ。キャサリン」
「徹子ちゃぁぁん! ここにいたのね! お父さんが廃工場に入っていったんだって! もう一度だけ見てみよう。そしたらきっとお父さんの勇姿が見られる筈! ねっ」
「( ´・_・`))」
「お待たせ」「遅いよぉ!」
「さっきから男の人と揉めててぇ…ああ、あそこです」
一徹が追い詰めていたのは、徹子が想いを寄せているタカヒロだった。
「最悪!」「ちょ、ちょっと」
「やめてぇ!!」「ちょっと待ってください!」
「徹子!?」「タカヒロさんに何するつもり!? この馬鹿親父!!」
「お前、どうしてここに来た!?」
「一徹の事、一日中尾行してたのよ! 仕事もろくにしないで女の人とイチャイチャしてさぁ、今度はタカヒロさんをこんな所に呼び出して何するつもり!?
もう一徹なんて父親だって思ってないから!」
「「あぁああ」」
「逃げろ! それ以上近づくな!!」
「回収したヤセルトニウムを返してもらおうか?」
「ヤセルトニウムって、何?」
「おい、お前ら下がってろ!」
「フッフッフ、付けていればみるみる痩せる魔法のパワーストーン ヤセルトニウム…まさか自分の生体エネルギーが奪われて、この母体石に吸収されているとも知らずにさぁ。地球人は本当に愚かだなぁ」
タカヒロの正体はシャプレー星人カタロヒであった。
「キャアァァッ!」
「そうだ、お前にも付けてたんだったな。エネルギーを吸い取ってやる! オリャッ!」
「ヤセルトニウム!? 徹子!? おい!」
「ちょっと」「徹子ぉぉー!!」
「フゥゥフッフッフフ、この星は正に俺の人間牧場さ。石に吸収されたエネルギーでこんな事もできるんだぜぇ。いでよ、ベムラー!!」
シャプレー星人はヤセルトニウムに宿るエネルギーを使ってベムラー(強化体)を召喚した。
「そんな事だろうと思ったぜ!」
「ナオミちゃん、徹子を安全な場所に」
「はい」「フッフッフッフッフ」
「俺の…俺のたった一人の娘を! 絶対に許せねえ!!(°`□´°)」
「渋川のおっさん、後は頼んだぜ!」
「ウルトラマンさん!」『ウルトラマン!』
「ティガさん!」『ウルトラマンティガ!』
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!』
「渋川さん変身だぁ!…えっ? えっえっ? えぇぇぇ~!!Σ(⊙Д⊙)」
そんな訳でジェッタの予想は見事に外れたのでしたw
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!」
「オーブ、そっちは頼むぞ!」
一徹&オーブvsシャプレー星人カタロヒ&ベムラーのタッグマッチが開始された。
「うわっ!」
「スペリオン光線!」
スペリオン光線を2本の角から発する光線で無効化するベムラー。
一徹のスーパーリボルバーガンもシャプレー星人の持つヤセルトニウムによって防がれてしまう。
「無駄だ無駄だ!」「畜生!」
「残り1発か…うっ!」
「つーぅかまぁーえた♪ ハッハッハッハ」
「この野郎っ!」
必死にシャプレー星人と戦う一徹の姿に徹子はガイの言葉を思い出す。
「太陽は沈んだら見えなくなる。でもね、地平線の向こうではずっと輝いているんだよ。見えない所で輝いてる光もある。ヒーローなんてのはそんなもんなんだよ」
「これで最後だ」「ぐわっ!!」
シャプレー星人とベムラーに追い詰められる一徹とオーブ。
その時、生体エネルギーを吸われ弱っている筈の徹子から力強いエールが贈られる。
「お父さァァん! 頑張れェェェ!!」
「徹子…」「頑張れェェ!! 頑張れェ!!」
娘の応援に応える為に最後の力を振り絞り立ち上がる一徹。それに呼応するようにオーブも立ち上がる。
『覚醒せよ、オーブオリジン!』
「オーブカリバー!」
「銀河の光が我を呼ぶ!」
ガソリン缶に気づいた一徹はシャプレー星人をそこに誘導する作戦に出る。
「クッフフハハハァハハ…」
「デアァァァ━━━━━━ッ!!」
「離せっ!! 離せ…!」
「こっちだよ、オラッ!」
「くそっ離せ!!」
オーブカリバーでベムラーの角を叩き斬るオーブ。
「オーブフレイムカリバー! ウワァッ!」
「今だ!」「何ィ!?」
一徹はオーブの必殺技発動と同時に最後の1発でガソリン缶を誘爆させてシャプレー星人を見事倒す。
「あばよ!」
今までで一番カッコいいあばよだ!(*°о°*)
一徹とオーブの活躍でシャプレー星人の人間牧場計画は潰えた。
「ふうぅぅ…」「大丈夫!?」
「いやぁぁ大丈夫だぁ! 俺ぁVTL隊の渋川一徹だぞ。こんな事ぐらいでへこたれる俺様じゃ…」
「あっ! ちょっちょっちょっ あっ、あぁ…カッコよかったぞ」
「アイテテテ…アイテッ へっへへ…」
「渋川さん、あの宇宙人がバラ撒いたヤセルトニウムを回収しようとしてたんだ」
「だから女の人とばかり会ってたんだね」
「はぁい」
「ここだったか」「あぁガイさん。渋川さん、オーブじゃなかったんだよ。オーブって一体誰なんだろうなぁ」
「はっ? さあな (° △° )」しらばっくれw
「さっきお父さんって読んでくれただろう? いつでもお父さんって呼んでいいんだぞぉ、徹子ぉぉ♪」
「触んないで!」「痛っ、アイテテテ」
「てゆーか…あ、ゴメン ってゆーか徹子って呼ぶのやめて! あたしの名前はキャサリン♡なんだからっ!」
「なぁにがキャサリンだよぉ。お前は徹子だ」
「いやいやキャサリンだから!」
「徹子だァァァ♪」
「あれぇぇ、またケンカしてますよ」
「まぁいいんじゃない、ケンカするほど仲がいいっていうし。楽しそうだよ、 叔父さんも徹子ちゃんも(^▽^)」
「信じ合える人がいるって、いいもんだな」
「ン、何か言った? あたし達も帰ろ」
「うん」「はい」
「そう言えば、徹子って誰だ?」
今更そこに突っ込みますか
「…くそぉ人間共め、覚えておけぇぇ! ン? お、お前Σ(;°□°)…うぎゃあああぁぁぁ…あ!!」
月夜の光に照らされたジャグラーの一閃がシャプレー星人に引導を渡す。
左耳のイヤーカフが不気味な光を放つ。
「ウルトラヒーロー大研究! 今日のヒーローはこの人だ!」
『ウルトラマンアグル!』
「海が産んだ青き巨人 ウルトラマンアグルさん。ガイアさんと共に戦う頼もしい戦士だ。
そして、今日の怪獣は…」
『ベムラー!』
「宇宙怪獣ベムラー。宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣。シャプレー星人が呼び出したのは、角を持つ強化されたベムラーだ。
次回も観てくれよな!」
「人々の願いを叶えると言い伝えられてる不思議な石碑 想い石。
だがその石碑から巨大な怨霊が出現する。真っ赤な甲冑に身を包んだ武将の霊、果たしてその正体は!?
次回ウルトラマンオーブ『私の中の鬼』
銀河の光が我を呼ぶ!」